宮津エコツアー · 癒やしの花・合歓前線・世屋街道を登坂中!

癒やしの花・合歓前線・世屋街道を登坂中!

2012/07/04
河岸段丘に位置する下世屋は、橋の里です。

谷を掘り下げる世屋川を中心に新旧四つの橋が架かっています。そのうち二つは、石造りアーチ橋、最も新しい中野橋は、そのアーチ橋を模しています。また、もう一つは、旧道の谷をまたぐ谷底まで30mの龍渓橋。合歓はこれらの橋を渡って、世屋街道を上っていきます。


ちなみに、世屋の里、各村の標高。
450-490m   木子
340-370m   上世屋
160-280m   松尾
190-230m    畑
110-150m   下世屋

合歓前線は、4日現在、標高110mあたりの一番始めの橋、瀬戸川橋に到達しています。瀬戸川には、旧道に、かわいらしい石造りのアーチ橋が残ります。

ここの合歓の特徴は、谷から橋に届く所まで立ち上がっていることです。そのため、梢に咲く合歓を上からみるアングルからバックにアーチや谷を入れることができます。

合歓はどこに咲いてもおんなじだ、それは、合歓をしらん人。合歓もロケーションにこだわるのです。
この合歓前線は、、一両日のうちに標高150mの下世屋の里を越えて龍渓橋に到達すると思います。

龍渓の合歓は、谷を覆う枝の一端が欄干に触れるほどに広がっています。そのため、無数のつぼみをつける巨木の合歓なのに、それらと目の高さで対面できるのです、

山に沈む夕日の角度も絶妙に、合歓を照らします。一筋一筋の蘂まで観察するもよし、かわいい娘と対話するのもよし。合歓は、漢方の世界でも、樹皮は 合歓皮(ごうかんぴ)、花は 合歓花(ごうかんか)として薬効があるということです。なににきくかというと、、「不眠 、不安」なのだそうです。花の色や形、かすかな芳香が、現代人の悲しみと疲れを癒やさないはずはありません。


谷沿いに曲がりくねった道を上り、世屋姫神社宮の前の棚田には、府道右側に一本合歓が、

さらに、里にはいれば小松尾川の土手にまた、一本合歓が、

今や遅しと花前線の到着を待ち受けています。

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