宮津エコツアー · 「コナギ」の次は、「いなご」食!

「コナギ」の次は、「いなご」食!

2012/08/20
「もういねかりせんなんわなあ」
ーそうだっちゃあ、わやなこったー
「わやなことあれへんわなあ」
スーパーのレジでのお客さんと係の姉さんとの会話です。
熱波の夏の米作り、ここまでいもちなど病気にかからずにきました。カメムシ対策の草刈りも。収穫まで、全体の五分の四あたりまできたのしょうか。あと20日ほど!


しかし、ここへ来て、色ずくイネをみて舌なめずりをしているのが、イノシシやイナゴたち。


さてそのイナゴ、世屋では「ものすごい数だぞ」  ということ。イナゴは実に送る栄養を作る大切な工場、イネの葉が大好物。トウモロコシにも群がって葉を蚕食されたなど緊張が走っているということです。
光っているのが、イナゴ。確かに多いです。

ちなみにそのイナゴ。まず生育史。
「1年に1回の発生。、夏から秋にかけて現れ成虫は、秋ごろ畦や土手の地中に産卵。卵で越冬し、5~6月に孵化(ふか)、6~7回脱皮をし、7~9月に成虫になる」
次に、漢字、イナゴを虫の皇、と書くのは間違い。アフリカや中国で大群生して、作物を食い荒らすバッタを飛蝗とかき、日本ではトノサマバッタにあたります。ちなみに大群生の襲来を蝗害といい、その時は、 1平方メートルあたり350~500匹に及ぶとのことです。
三つ目、イナゴは、甲殻類、農村の大切なタンパク源、カルシーム源。漢字で書けば、「稲子」。オかエビと呼んだ地方もあったということです。
Mさんに調べていただいたイナゴ食は、1日置いて糞を出させる、寄生虫対策のため湯がく、などの下ごしらえがポイントとのこと。そのあとは味付けしながら炒めたり焼いたり。「コナギ」の次は、どうやら「いなご」食。

イナゴ自体、1950年代以降パラチオンなどの強い農薬が普及し発生数は激減しています。春先に畦をドロでぬり固める作業を行いますその作業は、イナゴの卵を土の中にうめ、、イナゴの発生を押さえる意味もあるということです。その中での今回の発生、省力化や殺虫剤を用いない環境の中で、年々増えていたのかもしれません。

農薬に頼らない人間にやさしい農業は、思いもよらない問題の発生を想定しなければなりません。効く薬がないわけではありません、それでも控える!そのためには、地域のコンセンサスが何より大事。

心和む景観と、生物の多様性、そして安心安全なこめの信頼はそういうことに対処しながら築かれていきます。

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