朝日新聞京都歌壇に知人の名。
「1ミリの種より生まれし三キロの白菜ずしり両手に重し」
作者佐藤さんは元先生、生きるものへ情愛をたっぷりそそいでお仕事されていた様子を思い出しました。
(たしかに、1ミリのたねでも、蒔かねば育ちません、重さが感じられない、さらさらと流れるような種に秘めた可能性、、、さすがぁ、、、長塚節賞ですなぁ。)
ちょっと刺激されて、、
野の鳥に 友の歳暮の お裾分け 世屋野蕪村
《2016年 モデルフォレスト運動教育研修プログラム》も、今回で第12回、最終回
です。
第11回研修では、「杉乃精」の村山様からの上世屋「軍部の森」のくろもじの群生は資源として貴重であるとのお話で、夢をふくらまさせて頂きました。その夢をどうつかんでいくのか、そこが今後の課題になってくるところですが、次回12回プログラムでは、丹後広域振興局農林商工部森づくり推進室(林業振興担当) 畑中英樹副室長さまにお願いして森のでき方・作り方、そして森の恵みの楽しみ方!その観点から、<ご指導アドバイスをいただきたいと考えています。

新たに「森」へのスタートをきって二年めの上世屋「軍部の森」周辺には、様々に齢を重ね、変化発達している「森」があります。そこで木々たちは互いに切磋琢磨して森として育っています。そのなかには、くろもじを森の恵みとして楽しみ、生かすためには、人は、どう関わったらいいのか、教えてくれるものがあるはず。森作りの達人畑中英樹さんと廻ります。
{みんなの力で、宮津の森里海のつながりを豊かにつむぎなおそう}いよいよ佳境。どうぞお気軽にご利用ください。
◆日時 1月26日(木)午前9;30~12;00
◆会場 宮津市上世屋 軍部の森 &しおぎり荘
◆内容 森のでき方・作り方、そして森の恵みの楽しみ方!
◆集合 現地軍部の森入り口 ◆参加料 無料 ◆持ち物 せんていばさみ ナタ など
※ ・ 現地は、積雪しております。長靴、また、かんじき、スノーシューなどご準備ください。
・ スノーシューご希望の方は準備できます(無料)。連絡下さい。
・ お昼のお食事ご希望の方は準備できます(1000円)。連絡下さい。
ふだんは、気体→液体→気体の循環なのに、寒波がさがってくるとそれが「気体→液体→固体→液体→、、、」と固体がくわわり景色が一変します。
珍しくもない雪なのですけれどそれがおもしろいのですねぇ、南国育ちの子規さんには。
それにしても、「一村は雪に埋もれて◆◆◆」のはいいフレームですので、いただいてみます。
①一村は雪に埋もれて「ポストかな」
②一村は雪に埋もれて曲がり雪
③一村は雪に埋もれてひもじいな
④一村は雪に埋もれて雪仏

そういえば、子規さんの写生主義、その弟子が漱石さん、また、長塚節さんも。
とくに長塚さんは里山農民文学の元祖、、 ちょっとめくっていたら、なんとなんと、天橋立、訪れてらっしゃるじゃないですか。
明治37年9月 茨城発→木曽路美濃路京都丹波路橋立須磨京都伊勢 →四日市より汽船で横濱へという旅をなさっている。
「へーえぇ」です。
◆橋立の松原くれば朝潮に篠葉釣る人腰なづみ釣る
◆松原を長洲の磯とさし出の天の橋立海も朗らに
■弓の木村より樗峠にのぼる
◆とりよろふ天の橋立よこさまに見さくる山を來る人は稀
どこかにそんな紹介ありましたか。初めてです。
与謝野鉄幹晶子夫妻が昭和五年に。歌碑がありますけど、長塚節さんの歌碑もどうですか。
峠の冬は寒かろうでと蓑をきせてもらった新兵衛さん、
今度の寒波は上空5000mで-40度から-30度。最強クラスの寒気団だとか。
さて、子規さんに、「一村は雪にうもれて煙かな」の句、、。
このときも最強クラスの寒気団だったのでしょうか。
ところで、写生とは 写真 のようなもの。ばしゃばしゃと連写できる高級機のような子規さんですから、雪を季語にした句も200近く 。
そこで、2017年1月大雪最強寒波南下記念にセレクト38!
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雪の野にところところの藁屋哉
「山里や雪積む下の水の音」
灯ちらちら木の間に雪の家一つ
わびしさや団爐裏に煮える榾の雪
青みけり八千八水雪の中
雪仏眼二つは黒かりし
※雪仏=雪をかためて作った仏像
ふらばふれ雪に鈴鹿の関こえん
風吹て雪なき空のもの凄し
雪の日や海の上行く鷺一羽
雪のくれ乾鮭さげて戻りけり
雪の跡人別れしと見ゆるかな
行く年の雪五六尺つもりけり

五六軒雪つむ家や枯木立
二三尺雪積む野辺の地蔵哉
夜の雪やせわしく叩く医者の門
雪ながら氷る小道や星月夜
雪空の一隅赤き入日かな
雪の旅おもしろからんさりながら
刈り残す薄の株の雪高し
五六人熊擔ひ来る雪の森
大雪や狼人に近く鳴く
南天に雪吹きつけて雀鳴く
夜の雪辻堂に寝て美女を夢む
夜の雪やどこまで小き足の跡

雪ふるよ障子の穴を見てあれば
いくたびも雪の深さを尋ねけり
風そふて木の雪落る夜半の音
松明に雪のちらつく山路哉
大雪の鴉も飛ばぬ野山哉
逢ふ人の皆大雪と申しけり
蓑笠や小門を出づる雪の人
井戸端や鍋も盥も雪の上
水仙の莟は雪にうもれけり
足跡の盡きし小家や雪の原
足跡の盡きし戸口や雪の原
手袋の指破れたり雪まろげ
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◆雪の里 ドラえもんのみが はしゃぎおり 世屋野蕪村
「杉はもっと身近な木材だった。かつて風呂といえば杉材でできた湯船に杉の桶を使用し、炊事の中では杉のしゃもじやおひつを使い、おにぎりは杉の薄い板でくるむ。住居にもたくさんの杉材が使われていた。日本人の生活の中で、杉はとても身近なものであった。 風呂では肌から、食事では口から、杉材の家に住まうことで、その香りを鼻から。いたるところで、杉の成分をからだに取り込んでいたはずである。ほんの数十年前までは。ところが現在。 人々の住環境から、杉は姿を消しつつある。杉のない生活を送る中で、杉に対しての抗体が、免疫が、できていないのだ(槙佐知子著「自然に医力あり」より)。今よりもっと身近なものであったはずの杉が、 春先になるとこぞって「厄介者」、「悪者」といったイメージになってしまった。
排除ではない、共生の道を探したい。なんとかして北山を 救いたい。 北山杉を 助けたい。
かつて1本数百万円もしたことがある北山杉の床柱。今は生活スタイルも大きく変わり、床柱を据える家も建ちません。かつて賑わった北山杉の生産業者は激減しました。山は杉や桧に覆われ、手入れをするのは高齢化の進んだ林業家。手入れのない山は荒れ、大雨などふるものなら、山が崩れ川も崩れ、あげく海も荒れていきます。北山の山林を何とか負のサイクルから脱却させ、林業で生活できる若い世代を定着させていく事は、とても大事な事なのです。その一端を私どもが担っていくことが使命だと感じている所です。」とおっしゃるのは、㈱K・Kファーム 社長・村山寛さん。
(↑ 1/11 せや高原しおぎり荘)
その村山さんが京北の経済活性化の起爆剤となることを夢見てとライフワークとされているのが、このアロマオイル(精油)製造事業。
杉乃精香シリーズには、・北山杉・柚子、とうきなど。とくに、クロモジオイル※黒文字の枝葉木から水蒸気蒸留法で抽出したエッセンシャルオイルは「バラやローズウッドに含まれるリナロールが約50%含まれリラックス効果が高く 一度嗅いだらリピート率の高い香り」を持つという自信の作
お値段も 1㍉ 2000円 3㍉ 3000円 5㍉ 4000円とアロマの中のダイヤモンド。

そのくろもじが群生するのが、見張り所跡ののこる軍部の森。そのくろもじの群生を資源として生かすことができれば、見張り所の発見を平和の贈り物へと変えることができるのではないかと、 《2016年 第11回 モデルフォレスト運動教育研修プログラム》 「軍部の森を平和の森に』 ~くろもじ活用の可能性を探る~を企画し、村山さんにきていただいた、というわけです。
今日は、今冬初の積雪。
歩きにくい日でしたが、現地で、群生する状況、放つ香りの高さなど材質にも高い評価をしてくださいました。
米作り炭焼きや森作り、こんにゃく作りなど地域の資源を生かそうとがんばっている地元の方たちに加えて、大阪のほうで実際にアロマセラピーに取り組んでらっしゃるかたも参加してくださって、様々に交流ができ、相互にバイブができたことはおおきな成果でした。
(↑ 1/11 見張り所跡 現地研修)
モデルフォレスト運動教育研修プログラムのテーマは「みんなの力で、宮津の海里森のつながりを豊かにつむぎなおそう」。
今日、参加して頂いたお客さんからメールをいただきました。
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B様
この度は、貴重な体験をさせて頂き、また皆さんに親切にしていただき感謝いたします。
新たに芽吹いているクロモジの群生にとても感動いたしました。香りもすごくよく、また香りたいです。
森を守りたいという皆さんの熱い思いに、宮津をよく伺う者として何かお手伝いできればと思っています。
これからも宮津へ行きますので、その際は上世屋へ伺いたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
今回のご縁をfacebookで投稿させて頂き、また宮津世屋エコツーリズムガイドの会のサイトも
リンクさせて頂きました。
よかったらご覧ください。→https://m.facebook.com/room.y.0910/
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人と人との紡ぎ直し、この課題がまた一つ形になったとと思います。
2016年 の研修 は、次回12回めで最終回。予定は1月26日(木)。内容は、くろもじを生かした森の整備法!雪? 融けて皆さんを待っていますよ!
看板の横のビン!
伊根向井酒造さんの新酒濁り酒。

わけあっていただきました。で、もったいないじゃないですか、「京の春」を一人でいただくのは。そこで、まずは、世屋の八百万の神様方に、冬が寒すぎず温すぎず、当たり前に過ぎて、早過ぎもせず遅すぎもしない穏やかに春になってもらうようにとお供えして、呑んでもらったわけです。
その答えはすぐ!
たくさんの白い聖なる種を蒔いてくださいましたよ。
ところで、
「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。」
『自然のことのは』のなかに「時の綺羅」と言う言葉があげてあり、その意味は「よい時にあって栄えること。」という解説に続いて添えてありました
旧約聖書と出典が示してあったのが気になったので、チェックしてみたのですが、なんとなんとなんと、、、!
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1 天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。
2 生るるに時があり、死ぬるに時があり、植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、
3 殺すに時があり、いやすに時があり、こわすに時があり、建てるに時があり、
4 泣くに時があり、笑うに時があり、悲しむに時があり、踊るに時があり、
5 石を投げるに時があり、石を集めるに時があり、抱くに時があり、抱くことをやめるに時があり、
6 捜すに時があり、失うに時があり、保つに時があり、捨てるに時があり、
7 裂くに時があり、縫うに時があり、黙るに時があり、語るに時があり、
8 愛するに時があり、憎むに時があり、戦うに時があり、和らぐに時がある。
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「時にあえば鼠も虎になる」ということわざも併せて紹介してありましたので、そういうものか、 なかなか意味深な名句ということで、気楽に借用したんですけれどそんなレベルじゃなかったです!
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略、、、、神のなされることは皆その時にかなって美しい。、略、、、、、わたしは知っている。すべて神がなさる事は永遠に変ることがなく、これに加えることも、これから取ることもできない。略、、、 今あるものは、すでにあったものである。後にあるものも、すでにあったものである。略 すべてのものは空だ、 みな一つ所に行く。皆ちりから出て、皆ちりに帰る。 略 それで、わたしは見た、人はその働きによって楽しむにこした事はない。これが彼の分だからである。だれが彼をつれていって、その後の、どうなるかを見させることができようか。
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