橋立に 時ならぬ 雪の山!
たべきれんね 、このアイス!
「こでまり」です。
真っ白といっても多少の色素はもっているのだそうです。けれど花びらが空気の小さな泡をたくさん含んでいて乱反射するため、かき消されるのだとのこと。
ちなみに自然界での花の色の系統は、「白色系が33%、黄色系が28%、赤色系が20%、紫 系と青色系を合わせて17%、その他の系統色が2%」といわれていますがそれも時期によります。
今は、濃い赤が目立ちます。
下世屋には街道に面して素敵な花の庭があります。
春の終わりと夏の始まりを告げて咲いています。
ところで、熊本では、「肥後六花」と呼ばれるものがあるんですって。 細川藩が、菊、椿、山茶花、花菖蒲、朝顔、そしてこの芍薬
これらを特定して、上手に工夫して育てよと、これも武士のたしなみじゃと藩士に推奨したのが、以後それぞれに花の形や色に肥後の名が冠されるほどに改良がすすんで、それらの総称として、「肥後六花」といわれるのだそうです。
苦難の熊本ですが、シャクヤク、物言わなくても心の傘になってはげましているのでしょうね。
ここにもシャクヤク。華やかさを演出する最高級の花材です。
世屋の里の一本綿毛!
この綿毛、種は何個で、一つ一つの重さがどれくらいで、飛ぶときの風の早さはどれくらいで、、、とか、それらは種類によって違いはあるのかどうか、などとは普通は考えませんね、
「ものすごく軽いので、ちょっとした風でも飛ぶんです」
でもそれでは科学する心はそだちません(^.^)

「真正なインタブリター(自然と人との「仲介」役になっての解説)」たるべきエコツアーガイドもそれらに触れないと、、、、(^.^)
そういう点ですごいのは、神戸市立大沢(おおぞう)中学校平賀英児先生の指導。つぎのようにきちんと調べられています。 ※詳しくは『タンポポ戦争の解明と環境調査への応用』
shinko-keirin.co.jp/keirinkan/j-scie/jissen/9804/index.htm 検索してみてください。
『果実の重さ一覧』
種類 果実の個数 質量 1個の平均質量
■セイヨウ 400個 180mg 0.450mg
■ア カ ミ 400個 250mg 0.625mg
■カンサイ 400個 325mg 0.813mg
■ヤマザト 250個 265mg 1.060mg
■カントウ 79個 110mg 1.392mg
■シロバナ 170個 251mg 1.476mg
精密天秤量りで調べられたのだそうです。
ちなみに、この一本綿毛、綿毛の個数およそ170個 綿毛の重さ251mg 1個の重さ 1.476mg
という白花タンポポです。
この調査を踏まえれば、応用はいくらでも。
「170人が空へ!」といえば詩的ですし、
「宙に浮かせるのは秒速0.5m「1秒で50cm」の風でといいますが、種類によって重さが異なりますので、飛行距離にも差がでます、その差は繁殖力の差になって表れているのでしょう、、、」といえば科学的。

さらに、在来種と外来種の生育する土壌の質についても調査され、
1) 在来種はpH5程度の酸性で,比較的高肥料度の,多くの草が生えているような場所に多く分布している。
2) 外来種はpH7付近の中性で,比較的低肥料度の,あまり他の植物が生えていないような場所に多く分布している。
市街地や開発地域の環境は,上の2)の条件そのものと言える。そのため,都会では外来種ばかりになってきていると考えられる。それに比べて農村地帯などでは,1)の条件の土地が多く,在来種が多く分布していると思われる。」とまとめられています。

ちなみに、この学習は一クラス13人の中三で行われたということです。
、、、地域に寄り添って学びを深める、その極みですね。
宮津高校のフィールド探求同好会の活動報告が、同高 Tweet ThisSend to Facebook に掲載されていました。
、、、、転載させていただきます。、、、、、、
「里地里山ツアーに参加してきました 」
4/23(土)、上世屋・波見谷が重要里地里山500選に選定された記念として組まれた「里地里山ツアー」にフィールド探求同好会の生徒が参加しました。
里山を管理されている方々と波見の山を散策しました。
道ばたで見つけた食用の「のびる」や「わらび」をみんなでかじったり、今ではなかなか見つけることができない在来のたんぽぽを見つけたり、キツツキが木を穿つ音に耳を傾けたり、たくさんの植物や生き物と触れ合うことができました。
また、竹林ではタケノコ掘りをしました。管理者の方の話によると、竹は管理をしなければ、どんどん生息域を広げていき、また、根が浅いために地滑りの原因になるということでした。
今回、このツアーに参加して人と自然とが「共生」していくことの大切さに気づくことができました。日本の原風景である里地里山。そこに暮らす多くの生物。そんな「生物多様性」あふれる場所を残していくためには、やはり、人が自然と寄り添って行かなければならないということを知りました。フィールド探求同好会として、これからも丹後の自然と寄り添いつつ学びを深めていきたいと思います」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

(↑ヤマザトタンポポの特徴がみとめられる ※以下の同定は前同志社大学・光田重幸先生にいただいた見解です。)
素晴らしいとおもったことは、「丹後の自然と寄り添いつつ学びを深めていきたい」というこのスタンス。
自然と寄り添いつつ学ぶというのは、感動や疑問などを持つということです。それを科学の目で謎を解き、解決のための道を探るということです。
例えば今回、町と里のタンポポを比較する事ができました。町のタンポポは、群生しています。そんなに昆虫がいるとは思えないのにです、でも、すぐれた里山の草地に咲くタンポポをみなければ、そこに疑問を感じることはありません。その状態を当たり前に思いつづけています。二つの種類は、形態だけでなく能力も違います。
新しい事態に触れて、この時生まれた「あれ、おかしい、なんで?どうしたらいい!」、、そんな課題意識は、一生を左右する力をもっているといってもいいのではないでしょうか。
(↑ヤマザトタンポポの特徴を持つ)
さて、波見でも、在来タンポポを見つけたことが書いてありますか゛、偉大な先人与謝野蕪村さんにも、このタンポポ蒲公英が咲く野を行く素敵な詩があります。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
『春風馬堤曲(しゅんぷうばていきょく)』
▲余一日問耆老於故園 私はある日、古い友人に逢うためふるさとを訪ねた。
▲渡澱水過馬堤 淀川を渡り、馬堤という所で
▲偶逢女帰省郷者 たまたま帰郷する娘さんと一緒に同じ道を歩いた。
▲先後行数里 後になったり先になったりするうちに
▲相顧語 自然と親しくなり話をするようになった。
▲容姿嬋娟 とても美しい女性であったが、
▲癡情可憐 どこかあどけなさも残している人であった。
▲因製歌曲十八首 よって、私は十八首の歌を作り
▲代女述意 彼女の心情を代わりに述べてみようと思う。
「題曰春風馬堤曲」 題して「春風馬堤曲」という。
■やぶ入りや浪花を出て長柄川 (やぶいりや なにわをいでて ながらがわ)
※薮入・・・奉公人が里帰りする一月のお休みの日
■春風や堤長うして家遠し (はるかぜや つつみ なごうして いえとおし)
▲堤ヨリ下テ摘芳草 荊与蕀塞路 土堤を下りて春草を摘みました。行く手を塞ぐようなイバラの棘がありました。
▲荊蕀何妬情 裂裙且傷股 イバラはどうしていじわるするのでしょう。着物の裾が痛み、腿にも傷がついてしまいました。
▲渓流石転ゝ 踏石撮香芹 渓流に石があり、その石を踏んで芹も摘みました。
▲多謝水上石 教儂不沾裙 ありがとう、水の上の石たち。おかげで着物を裾を濡らさずにすみました。
■一軒の茶見世の柳老にけり (いっけんの ちゃみせのやなぎ おいにけり)
▲茶店の老婆子儂を見て慇懃に 子供の頃から知っている茶店のお婆さんが私に、
▲無恙を賀し且儂が春衣を美む 変わりないことを喜び、着物を誉めてくれました。
▲店中有二客 能解江南語 お店には二人の客、江南言葉で話していましたが、
▲酒銭擲三緡 迎我譲榻去 私の姿を見つけるとお金を払い席を譲ってくれました。
▲古駅三両家猫児妻を呼妻来らず 古びた街道に三軒の家、恋猫がメスを呼んでいます。どこにいるのでしょうか、メスは来ません。
▲呼雛籬外鶏 籬外草満地 生垣の外では親鶏が雛たちを呼んでいます。
▲雛飛欲越籬 籬高堕三四 垣の外は草が満ち、雛は垣を羽ばたいて越えようとするのですが越えられず三羽四羽と落ちています。
○春艸路三叉中に捷径あり我を迎ふ 春、原っぱの三叉路、その狭い道が故郷への道、私を待ってくれていたかのようです。
○たんぽゝ花咲けり三ゝ五ゝ タンポポの花が三々つ五々つと咲いています。
○五ゝは黄に 三ゝは白し 五々つは黄色です、三々つは白花です。
○記得す去年此の路よりす 去年もこの道を通って故郷へ帰ったのでした。なつかしさがこみ上げてきます。
○憐みとる蒲公茎短して乳を浥 タンポポを摘むと、短く折れた茎から乳色の汁がにじみました。
○昔昔しきりにおもふ慈母の恩 昔昔しきりに思う やさしかったお母さんの恩。
○慈母の懐袍別に春あり 母の懐はあたたかく もう一つの春のようでした
▲春あり成長して浪花にあり 春あり私は今、大人になって大阪にいます。
▲梅は白し浪花橋辺財主の家 白い梅の咲く浪花橋の商家で奉公しているのです。
▲春情まなび得たり浪花風流 人並みに都会のお洒落も身につけたつもりです。
▲郷を辞し弟に負く身三春 故郷を出て、幼い弟たちを残し三年が経ちました。
▲本をわすれ末を取接木の梅 私は根本を忘れ、末をとった接木の梅の様です。
▲故郷春深し行ゝて又行ゝ 故郷の春は深く、ひたすらその道を歩いてゆくと、
▲楊柳長堤道漸くくだれり 柳の続く長い堤があり、道が下ってゆきます。
▲矯首はじめて見る故園の家黄昏 ふと目を上げると、黄昏に染まった懐かしい家が見えてきました。
▲戸に倚る白髪の人弟を抱き我を待 そこには一人の白髪の人、母が弟を抱いて私を待っていてくれました。
▲春又春 春…、また春…。
▲君不見古人太祇が句 あなたは知っているでしょうか。この太祗の句を
■薮入の寝るやひとりの親の側 (やぶいりの ねるや ひとりの おやのそば)
※ 林誠司 俳句 …blogs.yahoo.co.jp > 芸術と人文 > 文学 > 俳句、川柳
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
(↑クシバタンポポ)
蕪村さんは画家でもあるだけに、観察も細かいです。
▲たんぽゝ花咲けり三ゝ五ゝ タンポポの花が三々つ五々つと咲いています。
▲五ゝは黄に 三ゝは白し 五々つは黄色です、三々つは白花です。
情感豊かに情景が目に浮かふ詩ですが、その時に「セイヨウタンポポ」を想い描いていたとしたら、蕪村さん、ずっこけてしまいます、ちがうちがうちがうーと(^.^)
日本文化を正しく理解し豊かに鑑賞する上でも、自然と寄り添いつつ学ぶことは大事です。
里山の維持保全は、現在進行形で、若い力を求めています。
(↑ 交雑種 ケンサキ×セイヨウ)
世屋の在来タンポポに訪れている危機も待ったなし、こちらこそ、これからもおつきあいを願いつつ、そのHPを拝見しました。
(↑ケンサキタンポポ )
ところで、これらの世屋タンポポ、種や根っこだけでも増やせます、いっしょに増やしませんか(^.^)
いわゆる「フジ」が咲き始めました、
ところで、このフジ、「藤」と表記しますが、山の名にも「富士」。
では、同音のこの両者、相互に関係があるかないかといえば、「ある」。どちらが先にあったのかといえば、「藤」が先!と論じる方がいらっしゃいました。
こういうことです、、、!

イサナギ、イサナミさまが
お世継ぎの誕生をある山の頂でお祈りされたところ、それが通じてイサナミさまが孕まれたことから、その山を「ハラミ山」と呼ばれるようになったが、その山がいまの富士山だった。 ゛、
で、「はらみやま」が富士山に変わるに当たって、「藤」が介在しているというのです。
つまり、、、、、
時の天皇が新たに山の名を名付けよう思し召され、時にタゴ(田子の浦)より献上された藤の花をご覧になり次の御ウタをお詠みになられた。
「ハラミヤマ ヒトフルサケヨ フジツルノ ナオモユカリノ コノヤマヨコレ 」
意味は、建国以来大規模な叛乱があり、国がバラバラになりそうだったが、それを防いでここまできた、これからもしっかりとつながりたくさんの花を咲かせる藤蔓のようにみんなバラバラにならずに幸せの国になるように力を合わせよう!そこで、この山の名を「藤」の山とする。
、、、、、、、、、
なるほどぉ!藤の蔓の長さは氏族の長い繁栄、花の数と美しさは氏族の団決のシンボルとしてとらえられたわけですか、、、
この説、
「まとかなる やまと ヲシテ文献に学ぶ歴史の真実~よみがえる縄文~」
matocayamato.blog62.fc2.com/blog-entry-123.html が唱えていらっしゃいます。
さて、世屋高原休憩所のフジ棚の花数、今年はおおいようです。
連休には見ごろになるでしょう。
花の寺成相寺
・重要里地里山500選 上世屋・波見谷 選定
・宮津世屋エコツーリズムガイドの会 第11回エコツーリズム大賞 特別賞受賞記念し橋北エリア巡りツアー2日目のお立ち寄りポインです。
本堂には真向きの龍

作者甚五郎さん、架空の龍を堀ったのではなく、「実物」をみて、ということなのだそうです。目撃したその場所がこの橋のかかる谷、龍渓。
さて、 現在、観光施策のなかで『日本遺産』という言葉を聞くことが多くなりました。
(↑4/25)
それは、「世界遺産を目指す地域や文化財を対象に、世界遺産に対応するための新制度」という設定でスタートしたということですが、「文化財を群体(点から面への展開)として捉え、従来の保護一辺倒から積極的に活用すること」という考え方は、さらに「地域遺産・市民遺産」と地域密着で応用できるといわれるのが北海道大学の西山先生。
いままでの観光取材の中に、成相寺の真向きの龍と世屋川の龍渓とがセットで紹介されているものはありませんでした。しかし、成相寺は今『成相山成相寺』ですけれど、雪舟さんは、明確に『世屋山成相寺』と。つながっているのです。点から面への展開を図るという積極的な考え方にたてば、その結びつきが実現できます。
今後縦貫林道リフレッシュ工事が完了すれば、景観を楽しみながらつながります。
(↑ 林道 現在工事中のため通行禁止 特別な許可で通行しています。)
エコツーリズムの観点をいれれば、自然文化のないようもふかめて案内できます。
(↑ミズメの枝のにおいをかぐ宮高生「あ!サロメチールの匂いや」)
宮津橋北スタンプラリーが龍大里山ワークショップで提案されていましたけれど、ポイントリストには、必ずこの二つ、入れてくださいよ。
カシワと鶏肉を。地鶏鶏の羽の色が、カシワの枯れたの葉の色ににているため、ということです、ではこれは?
下世屋と上世屋の境の一人地蔵さん前です。
葉柄がなく、鋸歯が鋭い、ので、ミズナラ、とおもうのです。が、この木に関しては、秋、茶色の葉が落葉せずに残っていた記憶があるのです。
標高は200mあるかないかのところです。それか゛ミズナラなんだろうか、、、!
さてさて、カシワとミズナラは交雑しうるというじゃありませんか。
実際に、■ カシワモドキ Quercus x anguste-lepidota ミズナラとの種間交雑種
■ホソバガシワ Quercus x nipponica ミズナラとの種間交雑種
■コガシワ Quercus x takatorensis コナラとの種間交雑種というのがあるということです。
ひょっとして、、、と思ったりします、ほんとのところなんなんでしょう、
ところで、カシワ本命はこれ!
葉に鋸歯がないという特徴か゛はっきりしています。、
リンゴの花がほころびました、

春神様たちのご巡行を見にやって来たのは、宮津高校の生徒さんと先生たち。
・重要里地里山500選 上世屋・波見谷 選定
・宮津世屋エコツーリズムガイドの会 第11回エコツーリズム大賞 特別賞受賞記念し橋北エリア巡りツアーの2日目です、

「このタンポポ、見たことないぞ」
ほらほら、そうほうへんが、、、と先生。
「タンポポ調査をやったが、町場で見かけるのは白花とセイヨウタンポポばかり、、そうかぁこんな所にあったのかぁ」
でも、今、“お土産”にと世屋にもって帰られたセイヨウタンポポとの交雑が問題になって、純粋種の維持が脅かされています。
高校生による除去作戦ができればいいねえとガイドは思いました。
フキ摘みタイム!
こんなにほりました。
掘ったタケノコはお土産、、「武男」これ、彼氏の名前?
高峰神社の椎の巨木を図る人間メジャー、七人分。
タケノコを掘る、セイヨウタンポポを除去する、、楽しみつつと生物多様性の保全に寄与貢献することができる教育的意義の大きいツアーができる(^.^)
世屋の関西タンポポをお土産にしたら、町で関西タンポポを広げることもできそう。まずは高校の境内から。ついでに、耕作放棄棚田には、花の咲く昆虫の喜ぶ花、当面アザミを植えまくってもらうとなおいい、、、夢の種が多く生まれたツアーを作っていただきました、
(↑ じきゅうじくさんの山菜づくしとおそばとじもとお米のお昼)
橋北エコミュージアム構想、動く!深謝深謝!