平成24年3月30日(月)宮津市上世屋の合力(こうりょく)の家で、嵯峨御流のいけばな研究家・庄司信州先生をお招きして、みんなで世屋の春を楽しみました。庄司先生の楽しい幅広いお話によって、万葉の草木に多いに興味をそそられ、世屋の里を散策し、そして世屋の里にある万葉の草木を、持ち寄った花器や世屋・高山ガイド部会の会員が作った花器にいけて楽しみました。
しおぎり荘に特別に頼んだ「万葉弁当」も格別です。 <midorimushi>
前日までの好天から冷たい雨となった4月11日、川西写真クラブの23名様に雪の残る上世屋の里を歩いていただきました。雨と強風で状況が悪い中でしたが、そこはカメラになれた皆さま、「良い写真が撮れたと思う」との一言が大変に嬉しかったです。
ガイドが事前に下見して、地元の方たちに同意をいただき、絶好のカメラポイントを特別にご案内です。
今回のガイドが考えたテーマは「自然と人が作り出した曲線美」です。
ただ、雨と強風、そして草道のぬかるんだ滑りやすい状況から、考えていたコースの変更もありましたが、福寿草が咲き、フキノトウとラッパ水仙が顔をだして、歓迎してくれています。
雪が消えて、あちこちの残雪もなかなかのものです。里の人たちは、やっと春が来たとの思いで一杯です。
通る人のいない里道には雪が残り、水が流れてトンネルとなった先にはつぶれてきた茅葺き民家が見えています。
最後は、古民家をみんなの力で改装した合力(こうりょく)の家で休憩。かまどや囲炉裏では火が焚かれていて、ホッとします。やはり、なんだか落ち着きます。
どうぞまた、訪ねてきてください。お待ちしています (*^_^*) <midorimushi>
2月27日には、NPO里山ネットワーク世屋の呼びかけに応じた雪かき応援隊・第3陣が宮津市上世屋へ来てくれました。すっぽり雪に埋まった世屋高原休憩所へ集合です。上り階段は、まだ背丈を超える雪の壁の間です。
京都市からは、京都府立大学や立命館の学生・OBグループ9名。京丹後市から2名、地元組がガイド部会の3名を含む5名のメンバーです。
世屋高原休憩所の玄関前には、屋根から落ちた雪を利用して「かまくら」が掘られており、かわいいお姫様たちが出迎えてくれます。
早速に着替えを済ませて、カンジキやスノーシューを付けて準備運動、そして作業練習に休憩所横の藤織り伝承館前で頑張りました。昨夜から10cm程新雪が積もっています。
お昼は、世屋高原休憩所で地元特産銀杏のたっぷり入ったおこわご飯のお弁当です。甘酒の差し入れが、合力(こうりょく)の会からあり、しっかりよばれました。その間に、雪に埋もれた世屋の様子について、世屋・高山ガイド部会代表のYさんが案内しました。
午後は4班に分かれて、自力除雪が困難なお宅の合力(こうりょく:手助け)です。
私たちは、一人暮らしのシズカさん宅へ伺いました。大きな屋根から滑り落ちた雪は、玄関側は重機を使って除雪されていましたが、横側やウラ側はまだ軒先まで雪に埋まっていて、家の中に光が入りません。
まずは、雪を持ち出す場所の確保・除雪です。雪を掘り上げる場所の雪をどけて低くする作業です。
雪も少し降り止んで、時々日が差す中で、3人がかりで1時間半、やっと何とか高窓が見えてきました。でもまだ足元には2m近い雪があります。
時間切れで作業を終えて、シズカさんと記念撮影。うれしいひとときです。少しだけお役に立つことができました。
応援隊の皆さま、ありがとうございます (^_^)v <midorimushi>
2月26日には、雪かき応援隊の第2陣が宮津市畑(はた)の集落に来てくれました。ここ数日の好天で、かなり雪の量が減りましたが、まだまだすごい雪に埋もれています。
京都市からマイクロバスで9名と、ブログなどの呼びかけに応じて福知山市から2名、京丹後市から3名、そして地元の世屋・高山ガイド部会から4名です。
到着するとすぐに着替えて、まずは肩慣らしで元小学校だった集会所への入口確保です。校門も掘り出されてきました。
畑区長(自治会長)さんがグランドの真ん中に180cmの標柱を立てておられ、雪の上に35cm顔を出しています。まだ145cmの積雪です。ウラの雪山の中には建物が隠れています。屋根からずり落ちた雪にすっぽり埋まった形です。
雪の山を横から見るとこんな状況です。
グランド横に残されたブランコも、雪の中でさみしげです。
土蔵は一段高い場所にあり、何とかこちら側は見えています。
お昼は公民館で、おいしいお弁当です。地元の農産物加工グループのお姉さん達が作った丹後寿司(ばら寿司)と絶品の芋ようかんが本日のメニューです。丹後寿司は、寿司ご飯を平たく押し詰め、上に鯖の水煮(缶詰)を甘辛く煮込んだおぼろが載せられているのが特徴です。おいしい丹後コシヒカリと甘辛いおぼろや椎茸などの具材が何とも絶妙です。これは味わってみないとわからない幸せ感です。
家の前に川があり、雪を捨てる場所があったので比較的楽でしたが、2m幅の川も道路を除雪した雪で埋まっています。
6人が1時間余りで、何とか玄関前を除雪し左側側面の下屋(げや)の雪をどけることができました。
その後は、公民館除雪組と合流して奥の空き家への通路30mを頑張りました。午後3時に作業を終えて、区長さんを囲んで記念撮影。
お疲れ様でした (^_^)v <midorimushi>
平成24年2月12日(日)、午前中のスノーシューウォークの後、上世屋の老人家庭の雪かきの合力をしました。
棚田の田植えなど、時々合力に来てくれている京大の学生さん7名に、世屋・高山ガイド部会の9名、そして地元の5名が、3戸の家へ分かれて作業開始です。
▲ 1箇所目は、休憩所下の和子さん夫婦宅です。母屋のトタン大屋根から滑り落ちた雪が裏側の下屋に山盛りになっており、下屋が押しつぶされないか心配です。
まずは、下屋の雪を放り上げる場所の除雪作業です。左上は、30cmくらい間隔の空いた藤棚ですが、雪が間から落ちずに50cmくらい積もっており、びっくりです。
下屋の上にたまった雪がかなり除雪できました。もう少しです。
下屋は掘り出せましたが、その前は屋根の高さまでの除雪で時間切れです。でもまあ、よくがんばりました。若い学生さん達のパワーは、やはりすごいです。7人で2時間の成果です。
▲ 2箇所目は一人暮らしのシズカさん宅です。茅葺き屋根に瓦模様のスレートをかぶせた大きなお宅です。
家の裏側の下屋が完全に雪に埋まっており、その掘り出し作業です。手前下の黒いところが顔を出している下屋の軒先です。この前の除雪作業の時はまだ雪の上に出ていた電線も完全に雪の下です。
5人でがんばりましたが、しっかり屋根を掘り出すところまではなかなかです。雪の持ち出し場所に困ってきました。
▲ 3箇所目も一人暮らしの弥生さん宅です。大屋根が出ているだけで、家がすっぽりと雪に埋まっています。
下屋の軒先がかろうじて左下に見えていますが、 深雪の中にすっぽりです。
家の裏側の除雪に精一杯で、前側は大屋根まで雪がつながっています。大屋根に頭をぶつけないよう、低くなってしか通れませんが、何とか出入口は確保できました。
▲ 重機を使っての除雪作業も続いていますが、大雪のため足場が不安で、大変な作業です。
▲ 自力で何とか頑張っておられる老夫婦もおられます。毎日大変な作業と気苦労です。
▲ 作業を終了し、合力の家の前で学生さんたちと記念撮影。みんな良い笑顔です。大変お世話になり、ありがとうございました。大変な不安の中で暮らす上世屋の方達に非常に喜んでいただくことができました (^_^)v <midorimushi>
平成24年2月12日(日) 宮津市木子(きご)
3メートルほど積もった大雪の丹後半島の高原、宮津市木子(きご)から上世屋へ、ガイド部会の研修会を兼ねて、スノーシューウォークを行いました。時々青空も眺められる天候にも恵まれ、一般参加5名をまじえた総勢14名で雪山を楽しみました。
背丈を越える雪の壁の前に勢揃いして念入りに準備運動を行い、スノーシューやカンジキに身を固めて出発です。
湿原地帯も全くの雪野原です。締まった雪の上に60センチの新雪が積もって数日後であり、膝下あたりまで沈みますが、気持ち良く歩けます。
藤の木にいっぱい豆(実)が残っています。これを囲炉裏で焼いて食べるとうまいので、少しいただきました。
ウリハダカエデやシデの林の中も天気が良いので最高です。この木子で古くからやられていたバイナゲ猟(ウサギ捕り)を教わりました。2月9日に猟師さんから習ったやり方の伝達です。ワラグツやサンダワラ(米俵の口を封するワラ製の円盤)、または桧木の枝でつくった環などの投げやすくて音の出る物を投げて、その鷹の襲来のような音にびっくりしてウサギが木の元の雪穴に逃げ込んだのを手づかみする猟法です。ウサギの習性をうまくつかんだベテランにしかできない猟です。
3メートルの積雪で、どこでも歩ける雪野原です。休耕田です。向こうに高山のブナ林が遠望できます。でも気を付けないと斜面のデコボコも見えにくく、雪の下の空洞もわかりません。水路の近くは十分な注意が必要です。
女性に囲まれて記念写真を撮ってもらい、大変幸せなウォークです。
丹後半島で最高峰の高山(704m)を遠望しながら、記念写真です.お天気が良くて最高です。雪にいろどられて、山の谷が良くわかります。
無事に下ってきて、上世屋の合力(こうりょく)の家に到着。薪ストーブが暖かいです。
囲炉裏では豚汁を温めて待っていてくださいました。煙が目にしみますが、何とも良い風情です。豚汁はたくさん作っていてもらい、地元で作ったキュウリの奈良漬け、そして無農薬栽培・稲木天日干しコシヒカリのおにぎりと、贅沢な特上品が並びます。ほんとに美味しかったです。ありがとうございます。
自治会長さんからごあいさつをいただき、美味しい昼食でのんびりして、午後はみんなで上世屋地区の老人家庭3戸の雪かき合力に行きました (^_^)v <midorimushi>
宮津市上世屋は警戒積雪量2mを大きく越える大雪です。世屋・高山ガイド部会では、日頃お世話になっている上世屋地区の皆さんが疲れ切っていると聞いて、昨2月1日に5人の部会員が雪かきの合力(こうりょく)に出かけました。
道路はロータリーでしっかり除雪されていますが、すごい雪の壁です。我が愛車のずっと上まで雪の山です。
藤織り保存会・合力の会、里山ネットワーク世屋及びガイド部会の有志7名で、人の背丈を超える雪の壁の中を歩いて作業に向かいます。急斜面の横では雪崩が起きそうな状況です。屋根からの雪も滑り落ちてきます。
自力でできない老人家庭を訪ねて、下屋(げや:一階に差し出して取り付けられた片流れの屋根部分)がつぶれないように、大屋根から落ちてきた雪を取り除く作業です。下屋は足下あたりです。踏み固めた狭い通路を下ったところが家の出入口です。
しっかりと雪囲いが設置されていますが、雪に埋まっています。
この雪にすっぽり埋まった形の家で、おばあさんが一人で暮らしておられます。
入口付近は何とか除雪されていますが、そこ以外は下屋が雪に埋まって、家の中に明かりが入りません。
電線も埋まりそうになっています。
下屋の屋根を掘り出して見ました。足下の黒いのが瓦です。3m近い雪の下です。
午前中の2時間、3人がかりで家の一側面と裏側の半分を除雪するのがやっとでした。
午後は世屋高原休憩所への登り道「野菊の坂」横の作業場屋根の雪下ろしと落とした雪の除雪です。屋根の上からの眺めは良いけど、みんな雪に埋まっています。
トタン屋根なので、命綱を付けての作業です。まあ落ちても深い雪の中なので怪我はしないでしょうが、雪の中に埋まってしまうと大変です。
5人がかりで3時間で何とか下屋に落とした雪の除雪も完了できました。
熱くておいしい生姜湯をいただいて、作業をおえました。
<midorimushi>