宮津エコツアー · トピックス

トピックス

300万人に手が届くまでに観光客が増えた!と市長氏。

127

それを私たちは道路開通効果が出ている、と理解し喜びます。

北陸新幹線開通によって、北陸の温泉客2割増、兼六園にいたっては、6割増とか。

それでも、
「いや喜んではいけない、便利になると逆に寂れる事例が多い。必ずしも観光効果が長続きし振興につながるとはいえない、」と安島先生!
便利も過ぎると弊害が生じる、なんでっておもいますよ。

166

上の図の右側の赤字の温泉地、共通するのは新幹線と高速道路にめぐまれていることなんだそうです。

129

ちょっとちょっともっと話してくださいよ。どうしたらいいんですか、、、というのが、講演会のテーマ。

「そもそも、観光地って勝負はそこの価値、魅力できまります、、、」

153

ははーぁ 記号、、、差異化された記号が観光地の価値、、なんですか、、、。

また、 宮津の悩みを事前に聞き取っておられた先生。

221

「これらって、じつは本質的なもんだいではないんです」

といいますと?

価値を創造していくこと、そのための悩みじゃないじゃないですか。

181

問題は、そこがあるかどうかなんですよ。

186

すっきりよくわかるなかなかの処方箋て゛す。

ところで、北海道大学の西山先生が紹介されていらっしゃった太宰府の市民遺産運動をかさねてみました。

223

それは、地域みんなが観光地という考えかたです。

232

谷間の奥のちいさくてしられていないエリアにも、人が生きていて、過去から未来へ渡したい「遺産」のようなものがつたわっています。その価値を市民みんなが認識し、尊重し、それらをすべて生かして観光地を作ろうという運動つくりです。

211

この運動、安島先生の処方箋の実践例だとおもいました。

117
橋立周辺も宮津 寺町付近も宮津、由良も栗田も宮津、日置も世屋も宮津、波見も、養老、日が谷もみんな宮津、相互に「市民遺産運動」のような視点か゛共有できれば、それぞれの「宮津」か゛その力を溜めて勢いよく吹き出す、あたらしい観光地ができるんだろう、とわたしなりにまとめながら、帰途につきました。

 

 

エンレイソウ

654

谷間の春の妖精です。

ところで、 お客さんから教えていただいたことなんですが、この花、北海道大学の記章、シンボルマークなんですって。


さて、大賞授賞式の記念講演、

169

西山先生は北海道大学の所属。

173

花弁、がく片で構成された六方広がり、この形にはそれぞれの角が(東・西・南・北・天・地)をさしていて、世界や宇宙の隅々まで出かけ、また全世界へおおいに情報を発信しよう!するぞ!という意味が込められているんだそうです。

さて、西山先生もそれを地でいくかた。

168

おはなしには、おおくの示唆をいただきました。土産話かわりにパワーポイントの資料、あげさせていただきます。

とくに、博物館ミュージアムとエコミュウジアムの対比されたこと、

200

太宰府の市民遺産運動など印象にのこっています。

224

私のあたまのなかでは、先生が、せやは、まるごと「里山エコミュージアム」として「市民遺産にするそ゛゛!」とひとつに溶け合わとりくみなさい、とおっしゃってくださったような気がしました。

194

が、空耳かも。

 

 

 

第11回エコツーリズム大賞、「大賞・富士山登山学校ごうりき」の代表者近藤さん、主催の環境省事務次官関荘一郎氏はじめ入選者の皆さんとの記念写真。

IMG_1230

この授賞式にさきだって、取り組み紹介4分、映像付きでと、指示されるなどなんとも注文の多い授賞式だとおもいましたが、10団体の皆さんそういう準備を念入りにされていらっしゃって、その歩き方、絵の描き方が一つ一つ勉強になりました。
さて、私たちの会にいただいた4分の紹介と写真。

IMG_1313
、、、、、、、
このようなご評価いただきありがとうございました。
宮津市には6年前に観光地天橋立を擁するものの衰退の進むおおくの中山間地をもつ宮津を海山里町ワンパックで振興をはかろう、という仕組み作りでエコツーリズム大賞優秀賞をいただいた宮津市エコツーリズム推進協議会があります。

①

私どももこの会に育てられ、現在では宮津世屋エコツーリズガイドの会として「世屋」という里山を中心に活動しています。

②
このエリアは、ア日本の里100(朝日新聞) イ丹後天橋立大江山国定公園ウ里地里山30(読売新聞) エ京都府景観資産 オ重要里地里山500環境省 はじめ幾つもの指定がかけられて名刺の肩書きとしては充分。

③
しかし、目の前に広がっているのは等高線そのものの棚田 獣害にさらされて、放棄田がススキに埋もれている、裏返せば、近代化に取り残された超限界集落なのです。
そういう状況の中でのエコツーリズムの指針になったのは、エコツーリズム憲章でいう「人間の里」がここにある、、その言葉でした。

④
選評に地域を「里山文化ゾーン」ととらえ、という言葉をいただいておりますが 人間の里という言葉を読み込んでいくと、植物民芸民俗食の知恵、人間の歩みがぎゅっと濃縮され詰まっている空間だというところにいきつくんです。

⑤
そういう見方をすると、扉が開いたような気がしました。
例を挙げますと、里山の誕生は原生林を開いて、稲作を始めた万葉時代 にはじまるそうです。

⑥
セリにしろコナギにしろやぶカンゾウ、カワラナデシコ、、春になると蘇る命に霊力を感じた万葉の人たちはそれを歌に読み込んだ
いまいうところの畦の雑草、水田の雑草、繁茂力があるが故に農薬で駆除される絶え滅んでいく草、じつはそれは万葉植物なんです。
⑦

その万葉植物を活け花にしていらっしゃる華道家がいらっしゃると聞きました。それなら、、とお願いして開催したのが、春を楽しむ会、、、、

⑧
私たちにはウオークで生態系のことや、希少種もお見せする、それはできても、専門的な豊かな価値付けはできません、そこは専門家にお願いして、そういう形でタイアップする、自然の命から、人間か゛元気をもらう、こういうことも、里山を文化ゾーンととらえるとみえてきます。

3月5日は啓蟄、命が動き出しました。

⑨
が、里山をステージにする命の活動は一年中。そういう意味ではいつなにがどこにどのように、、、きめ細かく把握し、それを発信すること、それも当然のこと。

⑪

現在、ホームページブログについては、3200回の投稿を重ねています。村を出た方もいつも見ていると声をかけてくださることもあります。
⑩

この受賞に元気をいただいて初心に立ち返って、利用していただく皆さんを里山色に染めることを目標に、これからも取り組んでいきたいと思います。

⑫

ありがとうございました。

、、、、、、、、、、、、

また、研究者の講演やアドバイザー派遣事業で現場を見てこられた講師の方の報告会も合わせて設けられていて、国としてエコツーリズムを更に根付かせ発展させるという意欲も強く感じられました。

IMG_1055

海の京都から江戸へ、見えないですが、背負えないほど大きな土産をもらってきた「旅」てした。

第11回エコツーリズム大賞(環境省・日本エコツーリズム協会)特別賞入選の通知をいただきました。

367菜の花
「宮津市エコツーリズム推進協議会の活動を引き継ぎ、古民家を拠点に里山を活動場所としてエコツアーを開催。地域を「里山文化ゾーン」ととらえ、その価値をパンフやWEBを通じて発信。教育機関とも連携し、小学校の総合学習に利用されている。」との選評。
私たちのエコツーリズムを育てていただいた宮津市様、また、宮津市エコツーリズム推進協議会様はじめこれまでご理解ご支援いただいた多くの皆様方に心からお礼申し上げます。

286雪バス
◇地域の自然と文化を知り、慈しみ受け継いでいくこと。
◇自然を守る元気な地域を創ること。
それを「エコツーリズム」のミッションと位置づける環境省・エコツーリズム推進会議・日本エコツーリズム協会は、次のようなことを憲章に掲げます。
、、、、、、、、、、、、、、、、
ゆっくりと見回してみよう。
見えなかった色がみえてくる。
気がつかなかった香りに気づく。
聞こえなかった歌がきこえてくる。
季節が移っていく。
あざやかに、大地がここにある。

森がどこまでもひろがっている。
どこまでも空が、海がひろがっている。
風がそっと通りすぎる。
水が落ちて、土を潤す。
生きものたちが息づく。
人間のふるさとは、ここにある。

自然はやさしい。温かい。
大きくて、物知りだ。
時に荒々しい。
時にはひどく荒々しい。
人のくらし、歴史や文化は、
そうした自然とともに育ってきた。

大自然から里山や都市の小さな自然まで、
自然のいのちと人のいのちを共振させる。
そういう旅をしよう。
ゆったりと呼吸し、
ゆっくりと見回し、
おおらかな一歩をしるしたい。
(エコツーリズム憲章)
、、、、、、、、、、、、、、、、

297内山
「エコツーリズム」は、個性に満ちた自然や環境、文化を発見する旅作り!自然のために、小さくても何かを実践しよう、そうした旅人を受け入れる地域作り!と言う提案に心を振るわした初心に立ち返り、新たな気持ちで、京都は丹後、宮津は世屋ならではの「豊かな地域を未来に渡すための命と命の共振の旅作り」に取り組んでいきたいと思っています。

285精進
今後もご指導ご鞭撻どうぞよろしくおねがいいたします。
2016年3月1日 宮津世屋エコツーリズムガイドの会
会員 一同

ちなみに今年度の受賞団体一覧

大賞
○富士山登山学校ごうりき(株式会社合力) (山梨県富士吉田市)
優秀賞
湖西夢ふるさとワイワイ倶楽部(滋賀県高島市)
○座間味村ホエールウォッチング協会(沖縄県島尻郡座間味村)
特別賞
○上市町(富山県中新川郡上市町)
○おんたけアドベンチャー(長野県木曽郡王滝村)
○くまの体験企画(三重県尾鷲市)
○宮津世屋エコツーリズムガイドの会(京都府宮津市)
○愛媛県石鎚山系エコツーリズム推進協議会(愛媛県松山市)
○エコツアーふくみみ(沖縄県石垣市)
特別継続賞
○海島遊民くらぶ(有限会社オズ)(三重県鳥羽市)

「地球はもともとデザインされている」
「もっと楽しく美味しく、美しくを求めるのはもともともっている人間の本性」
と水野哲雄先生。

048みずの

物の持っている特性に気づいて、もっと楽しくという工夫をどう助けるか、という事例を毛糸、針金、 小石をもちいていくつか見せていただいて、参加いただいた皆さんに
心の音や色などの経験歩みを引き出し、その意味を肉付け裏付けしていく、、そんなワークショップをしていただきました。

055みずの

さて、この回でもって世屋の森から里、そして若狭湾、宮津湾に続くコンパクトで豊かな自然環境をステージにした「モデルフォレスト運動」研修教育プログラム六回シリーズ完了。
1回 11月5日 森と暮らしを知ろう成人プラン丹後分水嶺ブナ林トレッキング
伊藤五美さん◇日本のガイド100の一人   (26人)
2回11月12日 世屋高原の戦争遺跡と丹後の太平洋戦争
旧海軍上世屋特設見張り所遺構見学と講演
福林徹先生◇戦争遺跡に平和を学ぶ京都の会代表    (25人)

037みずの
3回11月22日森を知ろう 小学生子どもプラン丹後分水嶺ブナ林トレッキング
※ガイドの会   (21人)
4回12月5日 米作りの一年~歳時記と世屋の農婆の聞き取りを綴って~
里ウオーク&お話(日本の里山時代に学ぶこと)
小野泰昭先生◇加悦宝厳寺住職 (39人)
5回1月30日 森の冬の姿を知ろう 冬の森のスノーシュートレッキング(23人)
※ガイドの会
6回2月13日 今なぜ森!、森里海の意味を考える(21人)
「自然と人に優しい能力を備えた新しい地球人」を育てるとは!
水野哲雄先生 ◇地球デザインスクール理事長

030みずの

スタートした時は、海の物とも山の物ともわからぬ状況でしたが、なんだか形が見えてきたのが不思議です。

計画上の参加者目標トータル130人。それが、計154人(含む講師スタッフ)。
子どもの先生を誘って小学生子どもプラン丹後分水嶺ブナ林トレッキングに参加いただいた親御さんを始め知人を誘って参加してくださったり、あらたに地元の方が話を聞きに来てくださったりと、理解し支えてくださる方がひろがってきました。
地域の魅力を最大限に引き出し 価値付けしてくださった講師の先生方、
各回の拠点として食事、会場をていきょうしてくださったしおぎり荘様、

038みずの
橋北地域を海山里一体の地としてとらえて 一貫してフォローアップしてくださった京都府立丹後海と星の見える丘公園様
皆さんのご理解ご尽力のたまものです。 ありがとうございました。
世屋という「地」が持っている引き寄せる力 つなぐ力、生み出す力、、、それを形にし、人と人、過去と未来とをつなぐのがエコツーリズム。

音なき音 色なき色 声なき声、、音も色も声もあるのです、聞く見る力、五感力を活性化するのもエコツーリズム

そして、地域をだいじにしていかしていこうと、伝えていこうとかんがえる人と人とのであいもエコツーリズムならではの魅力、

066
道なき道、、、のようにみえても、道はあるのです、

076みずの

この事業の本丸本命は、森の保全と森の再生!  来年は、そこに踏み込みながら 協力をいただいた先生方には、さらにフィールドにでてご指導いただくなど、バージョンアップした形をお願い出来たら、、と調子のいいことをもう考えています。
そこを課題に、地域に根ざした機能的機動的なエコツーリズムメニューを創っていきたいとおもいますので、ぜひご支援とご利用いただきますようおねがいします。

地球を感じる地球人、ワークショップ!

水野先生ワークショップ 001

当日でも、ごさんかいただけます 。一時より、世屋高原しおぎり荘です、京の雪国を体感ください。

 

純白のキャンバスに自分の影をうつしてその形を楽しむ木々たち

199うさぎ
そのも木々の間を、かくれんぼしてたのしむうさぎだち、

114
そんな森の命とのおしゃべりを楽しむ人間たち

194
おや?

193

新雪がつもった、だれもはいったことのない世界だぁー、、いけええーい!

125
こんな楽しみ方も最近は(´・ω・`)
、、、、  地球を楽しむ方法もさまざま!

177

さて、明日は、「命は村や海や森を巡っている」~みんなの力で丹後の海里森のつながりを豊かにつむぎ直そう~フォレスト協会助成事業シリーズ第六回目(最終回)
■テーマは、ワークショップ「育もう、地球を感じる地球人の感性」
■ワークショップ講師は、水野哲雄先生(地球デザインスクール理事長)。京都芸大で子ども芸術論を教えていらっしゃいます。
■会場は、「世屋高原しおぎり荘」
■時間は、ワークショップ 午後1時~3時
■参加料 無料
■お食事 12時から 実費1300円 お急ぎ申し込みください。

200
森や川や海や里など、地球を感じるのは、生涯変わらぬ子どものこころ、ことしのシリーズをしめくくるとともに、来年のシリーズをはじめるにあたって自然に入る鍵を一つずつ、いただけるワークショップになることを期待しています。

350

(↑ 「世屋の里はあの山の向こうっかわだで!」と小町公園で。)

京の雪国「世屋の里」、どうぞ楽しんでください。

ちょっとお客さんがあるので!

136

このご一行様。

インターンシップ

◇ローカルインターンシップ
「学生が短期間、地域で生活しながら、地域ならではの仕事や生活を体験することで、若者の視点・外部からの視点で、地域のさらなる魅力を発見したり、また、地域住民との協働による地域課題の解決を目指すことを目的に実施される事業→インターン先が企業のみに縛られるものでなく、地域全体が活動(フィールドワーク)の場」
◇宮津市ローカルインターンシップ
「本市の定住促進対策の取り組みの一つとして、首都圏の学生に広く呼びかけ、宮津市において取り組みに特徴のある企業や地域を体験取材していただくなかで、宮津市のさらなる魅力を発見し、その魅力を広く情報発信していただき、多くの宮津ファンを想像することを目的に実施。

そういう趣旨の2泊3日の日程ですが、その中に、ビオラビットさんと里山エコツーリズムを入れていただいて、両者協働で行っている『ウオーク&イート』の試みの目的、またその現地また、里山の山菜の商品化などを取材させたいとのこと。

134

■にほんの里100選
■日本の里地里山30選
■京都府景観資産
■京都府文化景観
■丹後天橋立大江山国定公園
■環境省里山再生モデル地区
■京都府自然環境保全地域
加えて
■環境省 重要里地里山500

一つの地域で、八つもの網がかけられてその存在することの意味をといかけているところは、他にない、そういう意味では、「宮津市において特徴のある地域」であることは間違いない、そういうことで、体験取材の対象加えていただいたのはたいへんありがたい。

口で説明するよりは、ということで並べた ということです。

さて、まずビオラビットさんで。

033

これわかるかな!

050
うーん、なんだろう?
かじっていいよ、、
これが、フキノトウ、
へえ、芽キャベツかとおもった、!
こっちはワサビ。
へーえ、これがワサビなんだ!

、、、、、、、
いやいやこんなもんです(^.^)

055
シェフはシカとイノシシのジビエ料理をとおして、地域を食べる事の意味を語ってくれました。
そのあと、上世屋へ移動。

093

一見、限界集落です。

炭を焼き薪を売り、米を作り納めてこれで生活してきたむらです。
しかし、高度経済成長社会は、 現金収入か゛ものをいう時代、従来の暮らしのシステムでは追いつかなくなり、 いまでは暮らしの火が細々と点っている寒村です、

270
けれども、鉄、油、コンクリートの構造物がないこと 田の畦も曲線不定形であること、これが、自然が人を受け入れてくれていた時代の姿を遺しているとしたら、かなしいけれど、うつくしいじゃないですか、

067

さて、限界集落に美か゛ある、その辺の気持ちをあらわしているのは中島みゆきさんかな、とおもいました。
「時の流れがね、おっことしていったものを一番後ろから、拾いながら
トボトボと行くっていうのが、私には合ってるかなっておもうんです」
朝日 折々のことば鷲田先生が紹介。※ NHK「SONGS」昨年11月7日での発言。

時の流れが落っことしていったもの、、、ああ、そうか、私や私たちのしていることは
「時の流れが、おっことしていったものを一番後ろから、拾いながらトボトボと行く」っていうことか、と。
このあと、彼ら彼女たちの体験がレポートされるということ。

069
宮津という町も里も、「時の流れがね、おっことしていったもの」

けれども、鷲田先生はこうコメント。
「時代の浮かれの中で、目もくれられず、またぎ越されてしまうもの、時代の厚い雲にさえぎられ見えなくなっているもの、時代の勢いの中で置いてきぼりにされたもの、用済みと払い落とされたおがくずのような命の佇まいを慈しむ、その落ち穂拾いの小さな足音にこそ耳をそばだてたい。」

そんなところを感じてレポートして欲しいと思いました。、

どこかで春が生まれてる、、、♪

030

(上 2/3 五十河)

今日は節分。世間では鬼鬼鬼鬼、、けれどもどこに鬼がいるのかとおもうような穏やかさ。

034
さて、その「鬼」の居場所について、梅原猛先生は、
「福は内、鬼も内」とおっしゃっていると、鷲田清一さん。
「創造者というものは一種の鬼を自分の中にもっていなかったならばすぐれた仕事はできない」という梅原先生の言葉を「訳もわからないまま内から激しく突き上げてくるものに身を開いておかないと、人は何かを創ることができない。」と解説くださっています。※(朝日・折々の言葉2/3)、、、なるほど、、、
そういう意味では、節分、この日は我が胸の内に「鬼」は息災でいるかを確かめる日なのかもしれません。

028

ところで、雪の尾根はブナの森、その向こうに雪の里!

023

(↑ 2/2 世屋)
それでどうなの?というところもあるんですが、環境省から新たに「重要里地里山」に選定されたというお知らせ。※ちょっと長い引用ですが、
「日本の原風景の一つといわれる里地里山。 里地里山は、長い時間をかけて人々が自然と寄り添いながらつくりあげてきた自然環境です。我が国では、そうした環境がより身近な存在であったことから、特有の文化や豊かな感性も育まれてきました。 田んぼや小川、原っぱ、うら山など、人々がくらし、集い、草花や鳥、昆虫などさまざまな生きものたちが、あたりまえにそばにいる空間。日本には、まだまだそんな里地里山がたくさん残されています。
環境省では、さまざまな命を育む豊かな里地里山を、次世代に残していくべき自然環境の一つであると位置づけ、「生物多様性保全上重要な里地里山(略称「重要里地里山」)」(500箇所)を選定し、平成27年12月18日に公表しましたのでお知らせします。」

085
「30選」「100選」というそんなどころじゃない、その数全国に「500」。

生物多様性国際条約で、里山イニシアチブを標榜する環境省、一挙にやりましたね、

ちなみに、『「重要里地里山」って、どんな里地里山?(各基準における評価のポイント)
基準1:多様で優れた二次的自然環境を有する〔評価のポイント〕 •従来のくらし・生業、新たな活動等、人の適切な関与がなければ劣化、消失のおそれがある身近な自然(手入れの行き届いた社叢林などの残存林、ため池・自然水路、二次草原(半自然草原)、氾濫原・谷津田等の低地・湿地など)がある。
•農地、ため池、二次林、草原などの環境がモザイク状に存在し、動的な土地利用が行われている。
基準2:里地里山に特有で多様な野生動植物が生息・生育する 〔評価のポイント〕  •対象地において、里地里山に特徴的な種(里地里山的環境を好む種、里地里山的環境に依存性の高い種、複数の異なる環境を必要とする種など)、あるいは希少種についての生息・生育情報がある。(種名、種数など)
•希少種、象徴種などの保全の取組によって、当該里地里山全体の保全、その他さまざまな種の保全につながっている。
基準3:生態系ネットワークの形成に寄与する 〔評価のポイント〕  •豊かな里地里山生態系のシンボルであるオオタカ・サシバが確認されている。(これらの里地里山を残していくことが、全国的な生態系ネットワークの形成において重要とされている。)
•渡り鳥の生息地・中継地点として、国際的に重要な地域である。
•生きものの視点から見たつながり、生態系の視点(森・里・川・海等)から見たつながりを確保している。』

この基準にてらした結果の選考ということですが、さて、「上世屋」の紹介。
『市の西部に位置し、集落や棚田、その周辺にある広葉樹林を主体とする薪炭林との組み合わせが織り成す里山景観が残る小さな集落である。
里山ブナ林や湿地、棚田や畦畔など、人の生活や生業と結びついてきた良好な里山生態系が維持されており、里地里山に特徴的な種であるジョウビタキやハッチョウトンボの生息が確認されている。保全活用状況(取組状況)
•棚田では20年以上前から農薬を使わない米作りが行われている。
•自然とともにある暮らし方を引き継いでいくため、NPO法人里山ネットワーク世屋が活動を展開しており、都会の人や若い人たちが自然体験活動に取り組みながら、里山の自然の保全と継承が進められている。
活動主体
宮津市エコツーリズム推進協議会、宮津美しさ探検隊、NPO法人里山ネットワーク世屋、合力の会、笹葺きパートナーズ等その他参考情報
•過疎、減反、高齢化によって耕作放棄が進む棚田や里山の文化、景観の維持のためNPO法人が設立され、日本でも珍しい笹葺屋根の民家の修復、藤ヅルから作る藤織、祇園祭りで使う藁草履作り、が守られている。
•丹後天橋立大江山国定公園、府自然環境保全地域、にほんの里100選』

とまあこういうことです。ありがたいことです。

が、せっかくですので、二言三言、言わせていたたきますと、
① 宮津市の西部に位置し、、、これがわからない、、、どうみても「北部に位置し」です。
②ジョウビタキ、って冬鳥、と聞いています。年中棲息している訳ではありません。
実例を挙げるなら水田由来の稀少植物の方がいいのではないですか。
③祇園祭りで使う藁草履作りってなんのことですか、チマキ用の笹採集が行われるようになった、ではありませんか、、、

ま、そういうこともおいておいて、、京都府では、以下の10ヶ所
26-1 京都市左京区 大原の里
26-2 京都市西京区 大原野森林公園周辺
26-3 福知山市 大江地区(毛原の棚田)
26-4 綾部市 豊里西地区
26-5 宮津市 上世屋地区
26-6 宮津市 波見谷
26-7 亀岡市 亀岡盆地の氾濫原
26-8 京丹後市 大宮町善王寺地区及び峰山町長岡地区
26-9 南丹市 美山町江和地区
26-10 南丹市 京都大学芦生研究林

ついでにお隣の滋賀県
25-1 大津市 仰木
25-2 大津市 「龍谷の森」(龍谷大学瀬田隣接地)
25-3 大津市 大戸川流域の里地里山
25-4 米原市、長浜市
能郷白山・伊吹山地の里山
25-5 長浜市 丹生地区
25-6 長浜市 湖北地方
25-7 近江八幡市 白王・円山
25-8 甲賀市 甲賀市域内(水口丘陵・甲賀丘陵・甲南丘陵)の里地里山
25-9 甲賀市 杉谷新田
25-10 高島市 針江地区
25-11 高島市 朽木柏
25-12 高島市 朽木針畑の里山
25-13 高島市 畑地区
25-14 東近江市 河辺いきものの森
25-15 米原市 池下(三島池周辺)
25-16 米原市 醒井
さらに、兵庫県では
28-1 神戸市東灘区、芦屋市 六甲山地東お多福山
28-2 神戸市灘区 渦が森
28-3 神戸市北区 かがやきの森 東地区
28-4 神戸市北区 藍那地区
28-5 明石市、加古川市、加古郡稲美町、高砂市、加古郡播磨町 いなみ野ため池ミュージアム
28-6 西宮市 ナシオン創造の森(国見台1号緑地)
28-7 西宮市 甲山グリーンエリア
28-8 西宮市 社家郷山
28-9 豊岡市 豊岡盆地・円山川・六方川・田結川
28-10 加古川市 加古川市北部の里山群
28-11 宝塚市 西谷地区
28-12 宝塚市 中山台のまち山
28-13 三木市 兵庫県立三木山森林公園
28-14 川西市、川辺郡猪名川町 黒川周辺の里山
28-15 川西市 水明台のまち山
28-16 三田市 兵庫県立有馬富士公園
28-17 加西市 糠塚山・あびき湿原
28-18 養父市 ハチ高原
28-19 丹波市 遠阪地区
28-20 淡路市 黒谷の棚田(北淡路の棚田・ため池群)
28-21 加東市 兵庫県立やしろの森公園
28-22 神崎郡神河町 砥峰高原
28-23 赤穂郡上郡町 鞍居川流域の里山
28-24 美方郡新温泉町 上山高原(エコミュージアム)

082

(上 2/2 雪解けを待つナデシコ)

「次世代に残していくべき自然環境」、、、ですか、、、!、、、我が胸の内の「鬼」か゛さわぎます(^.^)

※ 環境省 自然環境局 里地里山の保全・活用www.env.go.jp

私たちは、今、岳山の山頂にたっています!

041やま

なぜ、わざわざ? のむきもあるかも!
そこに、森と雪と山があるからだ、では愛想がないですね(^.^)

046だけ

森に入り、耳を澄ませば、冬を耐え、春を待つ一見無口な木々のおしゃべりが聞こえます。

034やま
「さむうかったね、大丈夫だったかい、」
ご承知の通り水は0度で凍ります。生きている木は体に樹液をたくさん含んでいます。
木の芯まで冷え込ませる寒気、自然の原理はその樹液も凍結の対象にします。樹液が氷結すれば木は裂けてしまいます。でも、そんな木は見当たりません。なぜでしょう!
人はストーブを焚いて暖をとります。
吹きさらしの山に立ち、氷柱を見にまといながら生き抜いている木、木も対策をとっているのです、

027

「大丈夫、樹液を甘くしているから。」

「今度は大寒波がくるといっているから、もっと甘くしておかないといけないよ」
耳を澄ませば、そんなおしゃべりが聞こえてくるのです。
人は、その樹液をいただいてシロップ(メープルシロップ)を作るのです。、、、

037スノーシュー
南側のしおぎり荘を集合出発帰着の拠点に、分水嶺の尾根を越えて、木子のペンションでお昼と休憩を挟むことによって、安全と利便性と楽しみが格段に確保されました。

018

関係者の皆様、それと空の神様に厚く御礼もうしあげます(^.^)

« Older entries § Newer entries »