宮津エコツアー · トピックス

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「世屋高原の特設見張り所」 の見学と、丹後の太平洋戦争のお話をきく勉強会、地元の方、遠くは京都市内から多くのみなさんの参加をいただきました。

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当時のことを現場で見聞された地元の方、さらに、舞鶴工廠でその機材そのものの能力向上の整備に当たられた方たちに参加していただき、その証言によってこの「世屋高原の特設見張り所」か゛ 、小さくても、大きな耳(聴音機)とよく見える目(照空機)で、敵機の襲来を見張り、我が国を守ろうとしたんだとあらためてわかりました。はじめのころ、ここは、双眼鏡をもった兵隊さんたちが、小高い山の尾根に分散して、眼下の海を文字と゛おり「見張って」みはっていらっしゃったのた゛、という認識た゛ったことを思えば(はずかしながらそうなのです)たいへんな収穫です!

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さて、 70年の眠りについていた見張り所。

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(↑ 左寄りの森に見張り所か゛ねむっていた)

たまたま池の縁にモリアオガエルが卵を産み付けていたことか゛きっかけで目覚た遺跡、様子は掘り起こされてあらましわかったわけで、今後は、その保全、保存について、対応の仕方が課題になります。

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道は二つ、ここまで!、今後はふたたび自然に森の復活に委ねる、消極的保全というのか、また、今後いつか同じように驚かせるのに期待する、これが一つ。
もう一つは、果たしてそれはどうなのか、遺跡は小さくても、歴史を証言するものの一つであることは間違いない、ことも認識できた、たまたま姿を現したことに意味を見出し、周辺整備、看板設置などを図って今後に渡す道です。

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エコツーリズムの立場としては地域の自然文化財と社会文化財との違いはありますが、地域の宝物を生かすことは共通です、二つ目の道を行くこと、これが望ましいのは言うまでもありません。戦争遺跡平和遺産。国の存亡をかけた戦争の歴史を証言するものの一つであることは間違いない。

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大きな耳とよく見える目で、命や暮らしや国を脅かす物を見張らねばならないのは今も昔もかわりはありません、なのに現代人たちよ、君たちの聴力や視力はおちているのじゃないか、それを私たちにいうためにこの遺跡が今姿を現してくれたとしたら、それに応えなくてはいけないじゃないですか。

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、、、こんなことを思っています。そのためには、土地や構造物の所有者、権利者、管理者、などの特定からはじめなければなりません、またまた、長い道が、、!

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天気にめぐまれ、会場のしおぎりそう荘では海幸山幸の素材を工夫したお昼を準備して、もてなして頂きました。ありか゛とうございました。。

 

第4回 世屋の森・教育研修プログラムは 12月5日(土)。加悦・宝厳寺住職、与謝野町文化財審議委員小野 泰昭 先生にお話していただきます。

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タイトルは 『俳句でたどる辛苦の米づくり』

機械化省力化の進んだ今の「米」作りの手間は「6」回(米の画数は6画)。

泥舐めんばかりに這うて田草取り (若井新一)
に詠われるような「辛苦」は、昔語り。という状況です。

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それはそれで、文明が進んだ結果で歓迎すべきではあっても、否定することは何ら無いわけですが、なにかどこか、これでいいのだろうか、このままでいいのだろうかとふと疑問を感じる事も事実。
そこはおっさん、
もう一度、振り返ってその上で前に進んだらどうだろうと、

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千年以上も受けつがれてきた言葉、世代から世代へとわたされるうちに磨かれ、辛苦を包んだ美しい言葉、俳句の集大成「歳時記」をひもとき、米づくりの一年をご自身の体験を踏まえさらに、世屋の土を守り続けてきた小川てるみさんにも聞き書きしていただいたお話を加えて蘇らせてくださいました。

年の暮れの癒やし、新しい年への励ましになること請け合いのお話です(^.^)
ぜひご参加ください。

丹後半島縦貫林道、五十河~上世屋間の工事が終了しています。

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林道の標高は約500m。トチ、ブナ帯を走ります、その林には絶滅危惧種ミズメの巨木も見られます。

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今盛りの紅葉、

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小町公園→林道→世屋の里→伊根舟屋コースも可能になります。まさしく、プチ白神スーパー林道。

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しかし、もともと礫岩地質の山麓を削ってつけた道路です。落石が転がっていたり路面が波打っています。

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今後も台風、豪雨など災害によって通行が制限される可能性はあります。道路情報を確認の上、充分気をつけて利用してください。

先にお知らせしていましたが、世屋の森や里nいついて理解を深めていただくための6回の研修プログラムの詳細が確定しました。

みなさまのご参加をお待ちしています。

世屋の森・研修教育プラン全6回

 

 

地蔵さまにお供え

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ここでも地蔵様のお奉り。

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地蔵盆です、

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ところで、「地蔵盆」、といっても特別に地蔵さまの盆というのがあるというわけではないということ。

というのが、親より先に亡くなった子供が賽の河原で苦しんでいるのを救うという 地蔵菩薩。その地蔵菩薩の縁日、この日に参詣すると、普段以上の御利益があると信じられたのが毎月24日。地蔵会(じぞうえ)というそうです。旧暦7月24日については盂蘭盆(お盆)の時期、それにちなんで地蔵盆。つまり、お盆の月のお地蔵さまの縁日、これを地蔵盆というわけです。

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ちなみに、仏様はたくさんいらして、まいにち 何らかの仏様の縁日、それを一ヶ月におさめたのが、  「三十日秘仏」。こうなっているそうです。
『一日、定光佛。二日、灯明佛。三日、多宝佛。四日、あしゅく佛。五日、弥勒佛。六日、二万灯佛。七日、三万灯佛。八日薬師如来。九日、大通智勝如来。十日、日月灯明佛。十一日、歓喜佛。十二日、難勝佛。十三日、虚空蔵菩薩。十四日、普賢菩薩。十五日、阿弥陀仏。十六日、陀羅尼菩薩。十七日、竜樹菩薩。十八日、観世音菩薩。十九日、日光菩薩。二十日、月光菩薩。二十一日、無尽意菩薩。二十二日、施無畏菩薩。二十三日、大勢至菩薩。二十四日、地蔵菩薩。二十五日、文殊菩薩。二十六日、薬上菩薩。二十七日、盧遮那仏。二十八日、大日如来。(私に思うにお不動様もこの日を縁日とするのはお不動様も大日如来の教令輪身であるからでしょう)。二十九日、薬王菩薩。三十日、釈迦如来。』
じぞう盆は、子どもの守護仏さまなので、子どもの行事という側面をもつものの、あくまでも、地蔵菩薩さまのご縁日。

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そういう伝統を大事にされていらっしゃるのが、日置の金剛心院さん。

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本堂に地蔵菩薩を祀り檀家さんがあつまり法話をたまわり、ご詠歌をうたわれるそうです。

そして、「奉盆句」の披露も。

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奈良の元興寺地蔵会でも、 「本堂の智光曼荼羅の前に地蔵菩薩2体を祀り、堂内では各地から奉納される書画を貼った献灯揮毫行灯に点火されます。無病息災を祈願した法要の後境内浮図田にて万燈供養が行なわれます。」と言うことですが、親、大人を諭し心を癒やす日、それが本来の地蔵盆。

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地蔵盆がすんだら、世屋ではソバの種蒔きをします。

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90歳のおばあちゃんの鍬と鎌た゛けの仕事だと思えます?

新しく増えた家族とともにまもなく南に渡るツバメたち。

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「ツバメは人と自然の共存を考えるうえで重要な指標となる生き物」と  日本野鳥の会。しかし、「農業の衰退によってエサ場となる水田や耕作地の減少、巣作りに適した日本家屋の減少、原発事故による影響」など、一歩的な人間都合による関係悪化があるなかで、いまでも「人と自然の共存」の原点を大切にする農家でのツバメの育雛を毎日新聞がレポート。

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ツバメ信仰があると安部記者。たしかにたくさんの言い伝えが全国にあります。
「ツバメ」が巣をかける家は縁起が良い。(千葉、新潟、愛媛、宮崎など) 「ツバメ」が巣をかける家は吉事がある。(茨城、愛知、香川) 「ツバメ」が巣をかける家は病人が出ない。(栃木、千葉) 「ツバメ」が三度巣をかけると千万長者になる。(愛知) 「ツバメ」の巣が多いほど、その家は繁昌する。(栃木) 「ツバメ」が家の中や座敷に巣をかけると最高にめでたい。(宮城、石川、福岡など) 「ツバメ」が自在カギに巣をかけると金持ちになる。(長野) 「ツバメ」は衰える家には巣をつくらない。(山形) 「ツバメ」は火事を出す家には巣づくりしない。(秋田、山形、愛知、山口など) 「ツバメ」は田の神様を負うてくる。(広島) 「ツバメ」が家の軒に巣をかけると豊作。かけぬと不作。(長野) ・福島県耶麻郡では「ツバメ」が巣をつくるとアズキ飯を炊いて祝った。 ・新潟県南魚沼郡では「ツバメ」は大神宮様のお使い、つまり穀神のお使いだと考えられていた。(以上「鳥のことわざウォッチング」) 「ツバメ」が低く飛ぶと雨。  「ツバメ」が高く飛ぶと晴。(雨が降る前は水面近くを多くの昆虫が飛んでいるからだろう。) 「ツバメ」が巣をつくる家は縁起が良い。 「ツバメ」の巣が多いほど繁昌する。(実は「ツバメ」の方が人の出入りの多い家を選んでいる。) 「ツバメ」が巣をつくった家は火事にならない。 「ツバメ」が巣をつくらなくなったら火事に気をつけろ。 「ツバメ」を殺すと火事になる。 •(ツバメが巣をつくるような家の中をきちんとしている家なら火事もおこらないといういましめの意味もあるようです。)また火と結びつけた言い伝えが多いのは「ツバメ」の喉が赤いからだという説もあります。

(あすなろう書房「ツバメのなかまたち」)

以下、ツバメの基本情報。
①雛に餌を運ぶ回数、

「子育て中の親が餌を運ぶ回数は、1時間当り約40回です。この時期1日の活動時間は13時間で、1日に520回(40回*13時間)即ち520匹の虫を子ツバメに与えます。一つの巣で繁殖する子ツバメの数は平均5羽ですから1羽当り1日に104匹(520/5)の虫を食べる計算になります。親ツバメが自分で食べる虫は、子ツバメの2~3倍とすると200~300匹と想像されます。」
(「多摩の動物群像」金井郁夫著(かたくら書店新書)
②飛び去ったあと、来春また帰ってくるのか
『「ツバメやコウノトリは、生きている限り、前年と同じ巣に戻ってくる傾向がある」(「鳥たちの生態学」/樋口広芳)という説があります。足輪をつけて調べた報告によると次の通りです。足輪をつけた親ツバメ240羽のうち、翌年戻ってきたのは54羽(22.5%)です。そのうち、同じ巣に戻ったツバメと、違う巣に戻ったツバメは、ほぼ同数でした。』(「多摩の動物群像」金井郁夫著(かたくら書店新書))

以上「ツバメQ&A」kawasemi.fan-site.net/research/tubame/tubame、日本野鳥の会HPなどで更に詳しくご覧いただけます。

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この小川さん宅の「ツバメの部屋」、世屋の里山ガイドウオークでご案内できます。

「一路」第二回、、、、許嫁の国分カオルの陰での協力を得て出立の運びに。一路とカオルが、任務を無事果たして生きてかえり夫婦になることを約する場面に再び金引の滝。※7月31日付けブログ「世屋・宮津のクールスポット」をご覧ください。

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清浄感のある滝姿は純粋な愛情の交わし合いの舞台としてなかなか効果的にフィットしています。

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「参勤交代は行軍、戦そのものである」との言葉を胸に、背水の陣の覚悟で臨む一路。

だが、将監らが主君・左京大夫の命を狙う陰謀を企てていることを知らない。

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また、原作の売れ行きも好調と朝日新聞の読書欄。

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『一路』次週第三回も目がはなせません(^.^)

 

花は秋、

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でも暑いときは暑いのは世屋も同じ。

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その世屋のクールスポットはここ観音堂!

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お堂の後ろの銚子の滝。

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ヤブデマリ赤く熟して夏の滝、 世屋野蕪村

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さて、クールスポットといえば、こちらの滝も。

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この金引の滝( 日本の滝100 宮津市滝馬)、今夜浅田次郎原作NHKBS時代劇 「一路」※ で、苦悩する主人公一路が真言をとなえながら滝行する美しい場面がありましたが、その滝の舞台がこの滝。 次回は、7日(金)20時〜20時45分。また回想シーンでまた出るかも知れません。

※第3回「本屋が選ぶ時代小説大賞」受賞作 以下 – Wikipedia あらすじ[編集]文久2年(1862年)師走、参勤交代の全てを取り仕切る供頭の小野寺家の嫡男・小野寺一路(おのでら いちろ)は、国元、西美濃田名部郡の屋敷で父親が失火で命を落としたとの報せを受け、急きょ田名部へ戻る。田名部の地を治める蒔坂左京大夫(まいさか さきょうのだいぶ)は無役の旗本で、石高は7500石と決して多くないが、大名と同等に扱われる交代寄合表御礼衆を務めるため、隔年の参勤を果たさなければならなかった。殿様からの拝領屋敷を焼失したという大失態は家名断絶にも等しい不祥事だったが、参勤の出立が間近に迫っていたため、重臣の蒔坂将監や家老の由比帯刀の口添えにより、一路は家督を相続し供頭としての務めを果たすこととなった。 しかしながら、一路は江戸で生まれ育ち田名部の地を知らないだけでなく、まだ若く現役だった父から仕事について何も教わっていなかった。焼け跡から見つかった文箱から、先祖が記した約230年前の参勤の記録を見つけた一路は、古すぎて参考にならないと一度は諦めかけるが、旅籠で出会った易者の助言で、時代を経て省略されてきた古式床しい行列の作法を復活させようとする。親戚からも家中の仲間らからも徹底して協力を拒まれる中、仕立てた羽織一式を人目を忍んで届けてくれた許嫁の国分カオルに初めて会う。つつがなく務めを終えるようにと祈ってくれた美しいカオルに心を奪われた一路は、行列を何事もなく成功させ、その暁にはカオルを娶りたいという思いを一層強くさせる。 行列に不手際があればお家取り潰しは確実、古文書の「参勤交代は行軍、戦そのものである」との言葉を胸に、背水の陣の覚悟で臨む一路に、難題は次々と振りかかる。雪深い峠越え、殿様の発熱による到着の遅れ、何よりも重大な難事は、将監らが主君・左京大夫の命を狙う陰謀を企てていることだった。

この景観、アウトぉ!

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なんでぇ?黄色は豊穣の色!里とぴったりじゃないですか!
原因は花。おおきんけいき゛く。

瞬発力があって、根気があって、闘争力がある、そして美しい、人もかくあれ!

大学の卒業式で学長式辞に使われていいほどだと思うのです。

ところが、そのバイタリティーが問題にされた、、、在来種を駆逐する、、

2006年 特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などを原則禁止 ※外来生物法。

侵略的外来種ワースト100選定 ※日本生態学会

おいおい、、なんだいやぁその手のひら返し、一生懸命に励ましてきたのにそんなことありかぁ、、(`ヘ´) プンプン。

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、、、、

憤懣を黙って聞くしかありません。

平成27年5月31日付け京都民報で、上世屋の山頂に現れ出てきた戦時中の見張所遺構について、記事掲載が

ありました。

270531京都民報・見張所遺構1

270531京都民報・見張所遺構詳細

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