宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

「  1 穀物を植える。「稼穡 (かしょく) 」という説明。はて、穀物は「蒔く」ではなかったかな!

二十四節季でいう芒種、「芒ある穀類、稼種する時なればなり」(暦便覧)ということ。芒ある穀類の「芒」、稼種する時の「種」、二つを合わせた言葉です。芒も稼種も余り使わない言葉です。芒はのげ、のぎ   稼種はかしゅ。そこで、稼種の「稼」の意味を調べた際に出てきた説明です。

トウモロコシ、麦、大豆、ソバ、粟、キビ、、多くの穀物は種を蒔くというじゃありませんか。キュウリやナスやイモは植えるですけれど、穀物で植えるといえるのは稲だけじゃなかったかなと。

ちなみに【稼】 の意味。[常用漢字] [音]カ(漢) [訓]かせぐ
1 穀物を植える。「稼穡 (かしょく) 」
2 取り入れた穀物。「禾稼 (かか) 」
3 働く。かせぐ。「稼業・稼動・稼働/参稼報酬」

、、、、

それはおいておいて、芒種とは、麦を収穫し、田植えを始める時期。まもなく「入梅にゅうばい(6月11日頃)」というころをさします。
そこで、上世屋の「芒種」の候。

IMG_9492
この頃の山野草、

アカバナ

IMG_0081

ヤマアジサイ

IMG_0280

そして、もりあおがえる

IMG_0059

紋様あり型も交じっています。

おや、変わったいきものも!

IMG_0155

藤織り講習に和歌山からいらしたそうです。

色は音、音は色、、、

IMG_9727

音楽は音を楽しむもの、花活けは色を楽しむもの、二つがピタッと重なる至福の時間を撮ったのです(^.^)

IMG_9733

ピュアーな空気が奏でるようなBGMが漂う室内。

IMG_9729ぬ

木子ファームペンション。

ここの利用、里山ウオークと組み合わせて楽しんでいただけますよ。

花筒をいっぽん一本抜いては蜜を吸った思い出をおもちのかたも多いのではないでしょうか。 矢を刺した武具「靫うつぼ」ににているので、ウツボ草。草丈 大きくても30センチメートルまで。 IMG_9930 刈った草の中から現れました。 IMG_9498 またの名、夏枯草(かごそう)、家畜の餌や畑の草マルチなどに定期的に草を刈る里山環境になじんで生育してきた植物です。 IMG_9935 この草、健康面でも暮らしになじんでいて、さらに別名イシャダオシ。利尿、消炎、強壮に薬効がありハーブティとしても利用されます。トリテルペンのウルソール酸、その配糖体プルネリン、多量の無機物質・塩化カリウム、タンニンなどを含有しているんだそうです。 IMG_9494 「多摩丘陵では、限られた場所に少ない個体数しか確認できていませんでしたが、そこも2010年現在では確認できなくなっています。地域絶滅が危惧されます。 」との不安は丹後でも同じ。 こんな名草を絶やすわけにはいかないじゃないですか。

梅雨の気配を感じて出てきたメス。

IMG_9840
音を聞いているんです。

IMG_9878ぬ
水辺はオスのなく方にあるのです。

さて、ご面会、、

IMG_9842

おはつにおめにかかります 私昨年の秋よりここにおせわになっております、もりあおもりたろうともうします、そりゃあごていねいなご挨拶いたみいります、わたくしモリアオカヨコともうします、どうぞよろしく!

「なんの用事があってモンシロチョウが木の茂った梢をとびまわるのだ?」と思いました。

IMG_9968

飛び方といい色といい群舞する様子は、キャベツ畑のモンシロチョウとそっくりだったからです。

IMG_9821

捕らえてみると、、ガ!白い羽に脚が花粉のついたよう

IMG_9714

、飛び回っている木は、ミズキ。発見日は6月2日。それらをキーワードに検索してみましたら、ドクガ科の蛾。脚が黄色いので、「キアシドクガ」ということでした。ただし毒性はとくにないとのことで、ホ!

IMG_9941

ミズキ科専科のガですので、ミズキ様々。なのに、発生しすぎじゃないかしらと思うほどですが、ミズキにすればそれも想定内、たくさんの実をつけ備えているわけですし、ガはガで水に落ち、アメンボやオタマジャクシの餌に、、、アメンボからすれば、今年はキアシドクガがたくさん食べられると喜ぶわけ、それが生態系の豊かさ複雑さというものなのでしょう

「これ、、、■■■■とちがうんきゃあ」と丹後弁でSさん。

IMG_90831
そういうんきゃあ ええ花た゛なあ 世屋の緑によう映えて!

「ここにはえとった?」

増えて増えてするて゛大宮町から持ってきたんだ

IMG_9082ぬ

「これ、、外来種で、、栽培したらあかんいう外来種にはいっとるとおもうで!」
えっ!生態系を害する恐れがあるもの、、、というので、ブラックバス、あれちうり、カダヤシ、、そういうものがある、そして栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止ということを定めているのが外来生物法、なのですが、これも対象だと。
エー!!
調べてみると、、、。
「北アメリカを原産地とする。日本には1880年代に鑑賞目的で導入された。繁殖力が強く、荒地でも生育できるため、緑化などに利用されてきた。河川敷や道端の一面を美しい黄色の花々で彩る本種は、緑化植物としても観賞植物としても非常に好まれた。しかし、カワラナデシコなどの在来種に悪影響を与える恐れが指摘され、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止された。また、日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100に選定された。」(ウィクペディア)と明確に。きんのにわとりできんけいという なのに、、半信半疑、信じられない思いです。

日本への移入は1880年代と言うことですから、啄木さんが「花をかいきて妻としたしむ」としたのは、この花だったかも。
新緑のころに鮮やか、、、金の鶏とはよくつけたものだと言葉の達人を唸らせたのかもしれません。金の卵を産んでくれればいいけれど、、、と。

さて、英語名は「tickseed 」。「わたしは、種がいっぱい出来てダニのようにしぶとい花ですよ」といっているのに、「金のニワトリ」のようだと持ち上げられて広がったのです。そのあげく侵略的外来種ワースト100!優れた資質を有しているからと移入したもののそれは一面、他に持っている性質の影響力にあらためて気づいたということです。

IMG_9828

そうならその認識度、キンケイギクでブログをチェックしましたところ
■道路わきに 自生しているところが何箇所かあり、通行人を和ませてくれています。
■キンケイギクが 上機嫌な顔を見せています。
■今彼方此方の土手や空き地に色鮮やかに咲き誇る。コスモスに似た花で一面黄色の絨毯で埋め尽くす...。キク科の一年草。花言葉は「上機嫌、陽気」...其んな感じがピッタリな花です。
等と、実態は絶賛基調。

IMG_0051

ですから、拡大を制止しようとおもえば、学校、行政などをとおしただいきぼな啓発広報が必要だとおもいます。

IMG_9643

あまりにもかわいすぎます、、これを刈れとは、、(´・ω・`)。

水の惑星の住人

IMG_9541
石臼ビオトープに。もしかして、「古池やカワズ飛び込む水の音」を聞かせてくれようとしてのかしら!。

大島顕孝寺境内にて。

IMG_9526

さて、伊根我が町歩き、第二回城山登山は、この境内の端から急坂にとりつきます。

IMG_9554

のぼること約30分、

IMG_9602

山頂は思いがけず平らな広い敷地、館も大きかったのでしょう。

IMG_9590

さすがに海に面した山城、大島側の展望、

IMG_9572

伊根側の展望、

IMG_9623

いずれも目新しいビューポイントて゛たのしかったです。
ここを枕に討ち死にした千賀一族、何でも守護大名一色氏の家臣として共に尾張からやってこられたのだとか、、道理で、丹後弁と尾張言葉はよく似ているわけだ、、などと偲んでいたら、、

IMG_9593
細川方と戦った武者たちの魂が姿を変えて、城を守り続けているのかと思いました。

草の刈られた広い斜面にてるみさん、、

IMG_9659

鎌一つの仕事です、、

IMG_9648

草はお百姓にとって有用資源。牛の飼料であったり、畑の畝のマルチであったり、なくてはならないものて゛、草刈りは朝露をふんでの毎朝いちばんの仕事だったことをてるみさんの手はおぼえているのです。

IMG_9663

さて、この土手が好きなのがシシウド。

IMG_9664

「このシシウドの大ファンか゛キアゲハというチョウチョなんだよ」

平成27年5月31日付け京都民報で、上世屋の山頂に現れ出てきた戦時中の見張所遺構について、記事掲載が

ありました。

270531京都民報・見張所遺構1

270531京都民報・見張所遺構詳細

「ヒルガオや この道唐の 三千里」

IMG_9458

蕪村さんってすごい人です!

この 「ひるがお」をどこでみられたのかは不明てすが、三千里、群生を想像させる言葉ですから、おそらく阿蘇海あまのはしだて周辺の海岸ではなかったでしょうか。ハマヒルガオとヒルガオの区別が当時厳密にされていたのかもふめいということもありますから、この「ひるがお」は「はまひるがお」と解釈していいのではないでしょうか。

ちなみに浜ヒルガオ、、、北からきたものか南からきたものかというと、南からと『海から来た植物 -黒潮が運んだ花たち-』(中西弘樹著)はおっしゃいます。「唐」という海の向こうの國を、山の畑の畦道では思いにくいじゃないですか。

さて、「容貌」、これは「ようぼう」と読みます、見目麗しさを意味します。容も貌も「かお」と読みます。つまり、容花もかほばな、貌花もかほばな。つまり、あさのかお、ひるのかお、ゆうべのかお、のかおは「顔」ではなく「容」もしくは「貌」をあてるべきなのです(^.^)

高円の 野辺のかほ花 面影に
見えつつ妹は 忘れかねつも
(万葉集巻8-1630)

あんたは野辺に咲きにおう『かお花』のようにかわいいよ(大伴家持)

IMG_94621

また、蔓ではあっても樹や草にまきつきません、地をはうようにひろがっていく、こういうひろがりかたをする植物を匍匐性植物といいます。
人はその様子をみて、身を隠し、危険をさけて敵に近づく様子を「匍匐前進」といいましたが、ハマヒルガオは銃剣などは担わずに平和にひろがっていきます。若者に銃を背負わせ「匍匐前進」させるなんてことは絶対にあってはならないと、ハマヒルガオはいっているようです。

« Older entries § Newer entries »