宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

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世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

水田に落ちた「ガ」を食べるアメンボ、、

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食べるというのは不正確、、消化液を注入して吸うのだそうです。
見ていると獲物とゴミを判別して寄っていきます。それは、水面の振動をキャッチして獲物と判断しているのだそうです。また、水上スケーターのように滑ることが出来るのは足の裏に細かい毛がびっしり。そこに空気を溜めているから、、小さな生き物ですが、見所いっぱいの生き物です。

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究極のサプライズは、その名の語源。①たんぼ→水→雨→アメンボ  ②「におい」→「甘い飴」+坊→「アメンボ」さて、どちらか?①ブー②ピンポンなんですって。雨が降って水たまりが出来るといつの間にか集まってきているから、ほら、潮だまりにいるアメフラシをいじるとだす紫色の液汁を雨雲に見立てて「雨降るらし」というように、てっきり「雨」由来だと思っていました。飴ん坊、、名付けた人の臭覚に感動。ほんまかいなテレビのクイズ番組レベルの驚きです。

クサフジ。

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マメ科ソラマメ属。揚げ物、和え物、おひたし、汁の実、油いためなど食用になりリューマチなどの痛みやできものに効果がある生薬という優れものなのに、桑飼の道端にさりげなく咲いていました。花や葉が藤に似ている草というのでクサフジなのですが、藤とは中国では「蔓・ツル」を意味していたということです。

この付近の水田に生息している豊年エビを見せてもらいにいったおりのことです。

コピー (1) ~ IMG_9383

ちなみに、この生き物、卵を乾燥させても凍らせてもいきかえるき驚異の生命力をもっています。また、背泳き゛泳者、逆さになっておよく゛のて゛す。

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数匹わけていただいたので、フォトギャラリーの水槽でしばらくはみていただけます。

 

 

友がみな我より偉くみゆる日!
ってことがあります、、そんな時どうするか、一杯飲む!それも方法ですが、啄木さんは、「花」を買いました!「花を買いきて 妻としたしむ」、、、
まとめると 「友がみな我より偉くみゆる日 花を買いきて 妻としたしむ」

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明治43年当時24才、、人生の重圧を支える花、、野に花はたくさんあるはずなのに、わざわざ買いもとめるほどの「花」!種類、色、値段それはどんな花だったのでしょうか、そして、「妻」と交わした会話は、、、!
花の力の奥深さを考えさせる名歌です。
そんなわけで、
□花よ咲け、初夏を彩り 世屋の里    世屋野蕪村

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せいようなでしこ サルビア こすもす キキョウ苗などなど

ちなみに、この花たちは、ここでもらいました。

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これだけてんこもりで1500円ていど。

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野田川バイパス石川ローソン交差点加悦寄りふきん。ものがよくて種類が豊富でやすい、、三拍子そろった花屋さんです。

快晴の空に映えるウツギ。

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蝶を添えるとはこのこと、そこへウスバシロチョウ!
それにしても暑いのはお日様いっぱいのこの花のせいかも(^.^)

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さて、先日の逆さ虹や暈をかぶったお日様、それは雨の前触れの気象現象だったはず、雨がふると言うのはありゃなんだった!

「この前の雨はいつのことだかおもいだせません、まんだ5月なのに 川が干上がりそうなのはそう経験がありませんなぁ」とてるみさん

おりから「合力の会」の皆さんの田植え。

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水不足!地球は元来が水の惑星、人も植物も水の生き物、観音様参りがちらっとよぎりました。

アヤメに蜜をもらいに訪れたマルハナバチ!

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さて、彼らに農薬、特にネオニコチノイド 系の農薬が有害ではないか、と疑われる現象があいつぎ、検証実験が行われて、やっぱりそうだ!という実験結果がでたとニュース。
実験方法は純粋な砂糖水とネオニコチノイド 混じりの砂糖水とを並べて置き、ミツバチが集まる様子に変化はあるかを観察する、、その結果、ミツバチは、好んでネオニコチノイド 混じりの砂糖水に集まったというのです。言うは易し、行うは難し。発想は単純なんですけれど、もともと小さなクローンのような生き物、どれがすったやつでそれがどう変化して、、などというのを量的に追い続けることも至難の業。住友化学などが生産しているということですが、農薬メーカーも納得しない、アウトドア、というすべての動植物にさらされるという条件下で農業を営むのはたいへんなことです、すぐには「そんなことならどもならんほっとけん」とはならない、議論がつづくようです。

一方、除草剤の世界にも共通の問題があるなか、食の安心最優先て゛安全対策にこだわった農法て゛おこなわれているのがこの田植え。

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(↑ せや姫たんぼ 飯尾醸造さん 田植え 05/23 10:57)

稲の苗が根付く間、他の草たちの芽生えをおさえるというアイデアでマルチする、紙なのでやがてとけて土になるのです、、。

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ちなみに、化学殺虫剤ネオニコチノイドの前身はニコチノイド。タバコの葉に含まれるニコチンを利用したものです。タバコが毒を含む、これは彼らが身を守るための自衛措置。それを農業に利用しようとするのも人の知恵、、けれども、人体に対して発がん性を持つことが明らかになって生産停止になったものです。それを「改良」して登場したのがネオニコチノイド。

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それにしても、ニコチンの毒性は青酸に匹敵するという認識があるのに、「ネオニコチノイド」改良タバコだと販売し続けるのも、核兵器を必要悪といって保有し続けるのと同じで、ものの順番のわからない人ってこまったこってす、、、というミツバチの呟きにウスバシロチョウもうんだうんだ、と賛同。

 

カエル目当てに森本田圃の代掻きに集まったサギたち。

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1 首尾よくカエルを咥えたアオサギ

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(↑撮影日時  5/21  9:49:20 )
さてこのカエルをどうするか?  そのままのみ込む と、思うでしょ、そうじゃないんですよ、
カエルを洗って食べる!
連続写真。

2 再び水へくちばしごと

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(↑ 撮影日時 5/21 9:49:21)

3 もちあげて

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3 しっかりくわえたまま

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(撮影日時 2015/05/21 9:49:22)

4 あらよっと

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(撮影日時 2015/05/21 9:49:22)

5 ゴックン

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(↑撮影日時 2015/05/21 9:49:23)

とらえて、あらって飲み込む、この間3秒あまり。これがたまたまなのかと他も見直すと同じようにしていました。振り回して弱らせてからのみ込もうとしているのかも知れません。

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お腹いっぱいの決めポーズ!

天の橋立上空に逆さ虹(環水平アーク)

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そして、日暈(ひがさ・にちうん)、

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籠神社にお参りの人も、空を見上げてらっしゃいました。

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※このシーンを撮りたかったので、空にほれ!と教えてあげたのですけれど(^.^)

完璧な日暈(ひがさ・にちうん)はかなり長く続きました。

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上世屋についてからも、、、

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22日11時過ぎころのことです。、雲の帯が日本海から太平洋側にかけてかかっていたため全国的に観測できたようですね。
投稿がネットにはずらり。中には、◇ 「5月4日に全国で報告されたような環水平アークの虹。翌日、東京では震度5弱の地震があったけど、これは関係ないのかな」。そんなことはなくて、天気が下り坂ですよという現象。翌日朝5時前の東の空、

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内山上空は朝焼け。朝焼けは雨というじゃないですか。

H27.5.22.京都新聞掲載  宮津世屋エコツーリズムガイドの会・安田会長

丹後・心の組み写真

スキバホウジャク

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スキバとは羽が透けていること、ホウジャクとは蜂雀。スイカズラ  アカネ、オミナエシを食草にするスズメガ科(Sphingidae) ホウジャク亜科のガ。環境省絶滅危惧2類、数は多くない種類です。ガなのに、鳥や他の肉食昆虫の襲撃をかわす俊敏な飛翔力を獲得したために昼間飛び回り、花々の吸蜜が出来ます。

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もちろんアザミからすれば蜜は花粉の伝達、受粉と引き替え。一つの花冠にぎっしり花を詰め込んだり、おしべを筒にして雌しべを包んだり、雌しべと花粉の成熟期をずらしたり、絶対確実にたねをのこすぞという構え。

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ほうじゃくもまた、細い雄しべの管の奥の蜜をすいとるしなやかな口吻を発達させたり、、生き物の世界もまた、知恵と知恵の競合なんですね。

 

山にはキハダ、サンショウ、カラスザンショウ、ミヤマシキミなど、いずれもミカン科。これらを食草に近似種のミヤマカラスアゲハとカラスアゲハ。
どちらも飛翔力抜群の大型チョウ。

さて、タニウツギで吸蜜する個体、

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これはカラスアゲハ!
ではこれは?

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下世屋 龍渓付近で染み出す水をすっていました。発見場所は「昆虫エクスプローラ」でいう、ミヤマカラスは、「山地性で、緑深い山奥の渓流沿いなどで見られる。アザミなどの花で吸蜜したり、地面で吸水していることが多い。」に該当し、後翅弦月赤紋や金緑色の鱗粉の美しさから素人目にはミヤマカラスといいたいところです。
どうなんでしょう?
さらに、これは!

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「ガ」なんです、ジャコウアゲハの雌に擬態していると考えられ「アゲハモドキ」と命名。ジャコウアゲハは毒草ウマノスズクサを食草にして体の中に毒を溜め捕食者に襲われにくくしていて、それに似せようとこの体色体型になったといいます。
それなら、アサギマダラモドキもウスバシロチョウモドキというのもあっていいようにおもいます。u

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