宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

2012/09/20

山の田の米作りには、水を温める工夫があります。世屋では、コナワ、ひよせという地方もあります。

水の絶えないコナワには、ドジョウ カエル サンショウウオ タイコウチ トンボのヤゴ などが棲んでいます。里山の生物にとって大切な住処です。
日本最大のトンボ、オニヤンマもここを利用しています。

9/19、コナワの水の浅く残った所に体を立てて腹の先を繰り返し突き立て産卵していました。


オニヤンマは、五年かけて成虫になります。

その間、ヤゴが安心してなおかつ餌を穫れる場所でなければならないということで、コナワは最適な場所なのです。

2012/09/20
蜜をあげるから花粉を運んでくれる?
オーケー
花粉運んであげるから蜜ちょうだい!
いいわよ
花と昆虫はギブアンドテイク、そういう関係だというのは思い込みです。
花粉を運ばずに,蜜を頂戴する輩は、存在するのです。

ツリフネソウの美しい群生。

クマバチ!

様子が変。距の方をむいて足を踏ん張っている!

口吻を差し込んでる!蜜吸ってる!

花には、差し込まれた痕。

ちょっとあんた、だめじゃないか!

「花だと思って花粉運んであげようと入ったら捕まって溶かされた仲間もいるんだぜ!」

2012/09/20
角度を変えてものを見る、大事なことです。その力を養えることが写真撮影十徳のひとつ、という人がいます。同感です。
里から見る山、

(↑ 手前のとがった山より、奥のなだらかな部分が高い。そこが高山ブナ林)

山から見る里、

(↑ 高山山頂から見る上世屋の棚田)

里を見る山、

(↑ ↓ 高山ブナ林と五十河田んぼ)

山を見る里。


山と里は対話しています。

2012/09/19

「今年の大河ドラマは平安末期、来年の「八重の桜」は幕末を描く。再来年は、人気の戦国時代がテーマというのは自然の流れ」ということ。
では誰を、ということですが、  2012年9月19日(水)08:04 の ネット情報。
「2014年のNHK大河ドラマについて、戦国武将の明智光秀を主軸に描くプランが浮上していることが18日、分かった。複数の関係者によると、8月上旬までに光秀の名前が有力候補として挙がり、局内で検討されていたという。」(日刊スポーツ)
ではテーマはどうななるか、記事は、ずばりいいます。「激動の時代に信念を貫いた新しいイメージの「人間光秀」と家族の絆などがテーマ」
次に誰がその役をするか、「主演に二宮和也くんと大野智くんの名前が浮上」というから、嵐ファンは燃えますね。

さて、光秀さんの家族の中で欠かせないのがお玉さん。その運命を変えた1501年、おっと失礼、これは雪舟さんが丹後橋立を描きににこられただろうという年、1582年の本能寺の変。身を隠した丹後半島山中の味土野もまた話題になるでしょう。
そこで問題は、逃避行はどのコースが選ばれたのか。

写真は大江山林道から宮津の町越しに丹後半島を見たものです。左奥の尾根が高山、味土野はその向こうに位置します。天の橋立にそって右側の谷から峠を越した、天の橋立を横切って岩滝へ出て左側から吉津越で入村した、両論があります。

味土野と世屋は強い婚姻関係て結ばれた兄弟村、一刻を争う逃避行、道中の里に心許せる支援者がいるコースを選ぶなら、右側からかと推察します。しかし、五十河、吉津にもそれはあったかもしれず、ここはひとまず両論併記。
11月11日の「世屋高原・ブナ林縦断丹後半島分水嶺紅葉ウオーク(下世屋~松尾田んぼ~岳登山口~岳~高山ブナ林~内山~五十河) 」は右側から「ガラシャ古道」を歩きます。

(↑ 松尾田んぼから、世屋谷の入り口日置たんぼを見下ろす。栗田半島の上は舞鶴湾入り口)

味土野の里も遠望します。500年前の山の記憶に耳を傾けながら歩けるといいなと思います。
ガラシャ古道ははたして!

※世屋高原・ブナ林縦断丹後半島分水嶺紅葉ウオークについて
日  時  平成24年 11月11日(日)
コ ー ス  下世屋~松尾田んぼ~岳登山口~岳~高山ブナ林~内山~五十河・小町公園
       標高差 550m  距離 約10Km
集  合  五十河・小町公園 マイクロにて出発点(下世屋)に移動
内  容  世屋の里を縦に岳山まで直登、丹後半島高原部を高山まで縦走、五十河小町公園へ下ります。下世屋から松尾田んぼはガラシャ夫人隠棲コースとされます。若狭湾リアス式海岸のパノラマ展望、北近畿随一のブナ林は見所です。

利用料金  一人1,500円 <保険料、マイクロ代込み>
募集人数  20名 最少催行 6名  小雨催行
受   付  平成24年11月4日まで
弁当の斡旋  秋の世屋弁当1,100円  お茶付き

お問い合わせ、申し込みは、宮津市エコツアー協議会 世屋・高山ガイド部会

2012/09/19

いらっしゃいいらっしゃい つゆくさですよ、
おいしいみつがありますよ、よってらっしゃい見てらっしゃい!

ツユクサが世屋姫のお宮の店を開いています。ただし、早いです。

早朝の5時頃から開花,店開きをし昼過ぎには萼の中に花を収め、店じまいをします。

朝(あした)咲き夕べは消(け)ぬる鴨頭草(つきくさ)の
消ぬべき恋も我はするかも   万葉集

この花からは、危機管理を学ぶべきでしょうね。店がいっぱいある、ので、お客さんが来ない場合も当然あるわけです。しかし、この子は、おまんまの食い上げ!と嘆かないのです。


ルーペで花の構造を見れば納得します、,,,ということで、この先は世屋の里のガイドウオーク、をご利用いただくとご紹介いたします!

2012/09/19
ミョウガの花の淡い黄色。いい色です!


ちなみに、花の色は、フラボノイド、ベタレイン、カロチノイド、クロロフィルの四つの色素群によって作られます。赤や青い花はラボノイドの中のアントシアニン類が、オレンジ色や濃い黄色の花はカロチン類。このミョウガの花のクリーム色はラボノイドの中のフラボン類によるということです。※朝日新聞社 「植物の世界」等
ところで、同じ種類でも白い花ができます。それは、シロの色成分があるのではなく、これらの色成分がないのです。磨りガラスと同じ、細胞内の空気が光に反射して白く見えるのです。
三つの色成分の内、白花の出来やすいのは、ウツボ草、あざみ、レンゲなどアントシアニン類をふくんだ赤や青系統の花だといいます。

ツリフネソウも、、赤紫の花、アントシアニン系の花です。花群れの中に白花株がありました。

紫を含んだ品のいい白です。

 

2012/09/18

個性を競うブース


絵本とセットしたり、楽しい即売場。

農家の方が、丹精込めた新鮮地元野菜を今日も搬入されていました。

今お奨めは米粉パン、もちもちした甘みがあるということ。


二階が農家野菜のバイキングレストラン。


主なメニュー
天婦羅(ジャガイモ カボチャ ピーマン ナスなど)
煮浸し(ナス、ビーマンなど)  地魚のフライ
ご飯(府中米)  米粉パン タルトフランペ
野菜カレー、味噌汁(世屋味噌)  卵豆腐    ブランマンジェ
キュウリトマトレタスなどのサラダ


ミニケーキ  ブルーベリー入りのワインゼリー  等
挽き立てのコーヒー アップル・マンゴー・オレンジ100%ジュース


野菜をたらふく野菜を食べたいと思ったらここ、以上のメニューに挑戦する持ち時間は90分。予算1600円※クーポンで1,500円、 11時~14時定休(水)

休日は混み合うことが予想されます。地元の方は平日がいいかも。

2012/09/18
台風は九州沖を通過、稲木は台風も想定してしっかりとつっかい棒をして備えていますが、時には稲を架けたまま浮き上がるような台風もあったとか、

直撃コースは免れ、まずはほっと一息。とはいえ、大型台風、

空は湿った空気が流れこんでいることをあかし顔の厚い雲。


終日強い風が、ススキを激しく揺らせていました。

2012/09/17

20日(木)に「ブナの森は命の宝庫!忙しい日常から気持ちを切り替えて、自然の中に身をおけば、いつの間にかリラックスしている自分に気づくはずです」と募集していた:木々と語り合う里山ブナ林への旅  ツアーに応募がありました。催行人数には満たない人数ですが、役員で相談の上対応させてもらうことにしました。SさんとKさんにお世話になります。

9月17日、下見に同行させてもらいました。印象的だったのはクモとキノコ。

ジョロウグモが大敷網のような網を張り巡らしていました。

ウオーキングコースはクモの狩り場なんですね。網はじょうぶで、アブラゼミのような大型の昆虫も捕らえます。生態系の一部なのでと遠慮するととうてい山頂までたどり着くことはできないだろうとおもったほどです。ちなみに網の中心にいる大型のクモは雌で、オスはといえば、五分の一ぐらいの大きさ。同じ網にいます。


また、九月いっぱいはコガネグモもいます。よく似ているので見分けが必要です。コガネグモの巣には、ジグザグの白い糸があるのが特徴です。

色様々なキノコが迎えてくれるのも秋のウオークの楽しみ。今日も紅色のもの真っ白のもの、茶色いものなどが目にとまりました。キノコの食べ物は枯れた樹木や枝、落ち葉、動物のフンや死骸。菌糸をを延ばして養分を吸い取り、土に返します。そのため森の掃除屋さんとも分解屋とも呼ばれます。

そのキノコ、栄養の取り方から、動植物の遺骸を栄養源とするのを、腐生性の木材腐朽菌。腐朽菌と植物の生きた根と共生を必要とするものを菌根菌。昆虫類に寄生するものを冬虫夏草菌と分類されます。
その色のとおりの名、このベニタケは、ブナ科の樹木と共生する菌根菌。ギンリョウソウがこの関係に関わっていると言います。

ギンリョウソウは、コナラが光合成で作り出した有機物をベニタケを経由して吸収することで生活しているというのですから、自然は複雑です。命の宝庫というブナの森を楽しくつたえていただければとおもいます。

(↑ 高山山頂は左上の尾根。岳山頂より。11月の分水嶺ウオークはこの間を歩きます。)
※ 駒倉峠入山口までの道は木々の張り出しなどありますが、開通しています。

 

2012/09/16
「すごい勢いだ、バリバリ米食っていくぞ」

「あれはなんという虫だ?」

「新種の虫だな!」

「米、大丈夫か、わしらでも、あんな食い方せんぞ」

と草むらのイナゴ。

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