宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

2012/09/16
リゾート暮らしもいいねえとでもいおうものなら、「一度住んといでみ」と言われます。丈は低く、根は深く、葉は厚い、塩分を含み砂や枯れ草も吹き飛ばす強風、栄養分のない海辺の岩場に根をおろすことに成功した植物たちの特徴です。

浜辺野菊
大きな花弁の夏の思い出をつめたような青みがかった紫色が魅力。

北海道から九州までの日本海側の海岸に自生します。今日のお客さんは、ハマゼリに産卵するついでに立ち寄った黄アゲハ。

ハマエノコログサ
こじんまりと引き締まった草姿が魅力。

楕円形の穂、短く硬い茎や葉などをみると、属を別にするのかと思いますが、内陸に種を植えると次第に普通の型に移行するということです。

こういう所はカワラナデシコも好きなんです、

種を分けてもらいに来たのです。

・9月15日

強い日差しが、棚田を黄金色に染めました。

秋の桜・コスモスが、咲きそろいました。

積乱雲が発達した日でしたが、雨になる前に虹を架けてくれました。

 

2012/09/16
九月半ば、ちらほらとヒガンバナが見えるのに、なおじりじりと照らす太陽、こういう暑さを「秋暑」というそうです。
なおかつそこへもってきて、 台風。湿った空気を送り込みます。大気の上昇と下降の繰り返しによって生まれる積乱雲のできる条件です。

様々な雲をタイプでいえば、積乱雲はスポーツ選手タイプ。
今日できた積乱雲は今年の夏、最大級。


たくましく鍛えた肉体を若狭湾という碧いリングの上で披露してくれました。

雲はやがて横に広がり、たっぷりミズをふくんだスポンジになります。

積乱雲は、絞るような雨になる前にもう一つ粋な芸をみせてくれることがあります。

2012/09/15

利尿・解熱・月経不順・打撲に効能があるとされるサワヒヨドリを訪れたヒョウ紋チョウ。


どうなさいました、
いや、昨日から熱っぽくって、
冷え込みましたからねえ ゆっくりすっていきなさい私の蜜を
といった会話をしているのでしょうか。

ところで、蝶に詳しい方、このヒョウ紋チョウ、ウラギンヒョウモン? ウラギンスジヒョウモン?それとも ミドリヒョウモン!どれなのでしょう。

わたしは、ミドリヒョウモンッぽい!と思いました。  ウラギンスジヒョウモン  は近畿地方ではほぼ絶滅状態とききますし、ウラギンヒョウモンだとしたら、 裏面 銀紋が一直線に並ぶはず。

それに対して、この蝶の後翅の裏側をみたら緑灰色で、白い線が走っているじゃないですか。ミドリヒョウモンとしたら、食草はスミレ類。

2012/09/14
この子、コマツカサススキ(カヤツリグサ科)。

小穂が、マツカサに似ていることから命名されました。
この子、ミズオトギリ。オトギリソウ科の多年草。、

花は淡紅色で、午後開いて夕方しおれる半日花。

どちらも貧栄養の湿地環境に生育します。しかし、開発、埋め立て,公園化はこの子らの生育地を直撃。コマツカサススキもミズオトギリも多くの湿原植物と共に姿を消しつつあります。

京都府もレッドデータ登録種に指定し、見守っているものです。そういう中で、分水嶺地帯、地滑り地帯に位置する世屋の里は湿地湿原は、湿地植物の貴重な生育地になっています。

 

 

 

2012/09/14
40年前のことです、世屋高原の棚田には、イシガメが棲息していました。最近、世屋の棚田で見たという情報があります。ドジョウを亀と見間違うことはありません、

ですが、半信半疑、この間の里山荒廃を生き抜けたのだろうか。

いました、そうぐうしました、撮影しました。

 

13日、午前9時18分のことです。確かです。生き抜いていました。「偉い!しぶとい!よう生きていた、君は世屋の里のコウノトリだ、絶やすことはできない!」撮影しながら思いました・

天の橋立の正体ってひょっとして、、、!

2012/09/14
世屋姫神社付近で作られている棚田は世屋棚田群の中で最も標高の低いところに位置します。気温水温など微妙に影響するのでしょう、 地元農家の方は、一番に稲刈りにかかられます。

これから約1~10日天日干しです。

取り入れは順次上の田んぼへと進んでいきます。

合力の会と飯尾醸造さんの田は、22日(土)からの予定ということです。

ちなみに、この天日干し米、当然ながら予約注文がふえて、飯米ものこさんなんし、わやなこったあ わやなことあれへん「来年は作付けふやしたらええだあな」85歳の農夫との会話です。それにしても、ありがたい「悲鳴」状態。とうぜんです、甘みといいもちもちした歯ごたえといい良いものはいいのです。

「南魚沼産天日干し米、確保しました、量、わずか、1キロ\1200」というのがネットで出回っている情報です。

ゲンノショウコの色が鮮やかになりました。

2012/09/14
下世屋の高崎農園のコスモスが、今素敵です、

イノシシ柵には竹が用いられています。

荒廃した竹林の竹を活用したものです。放棄畑が、里の憩いの場として蘇っています、「宮津エコツー大賞!」ものですね。

世屋の里の秋を楽しみたいというかた、立ち寄りメニューに加えられたらいかがでしょう。

2012/09/14

数ある植物のなかに「タンゴ」の名を冠した植物があることをご存じでしょうか。植物和名には、エゾ・・・イブキ・・・ホクリク・・・など地域や土地や発見者の名を冠したとしたものが多くあります。つまり、タンゴ・・・・という和名で通用している植物もあるというと。
イワテンダ科のシダの仲間で従来、シロヤマシダといわれていたものを詳しく調査すると、独立性が高く別物とさたのがそれ、つけられた名が「タンゴワラビ」。

(↑ 画面中央の個体がたんごワラビ)
北陸から近畿にかけて高い空中湿度を保っているところに生育し、この地域ではシロヤマシダとされていたものの見直しが進められているということです。
世屋の里で空中湿度の高い所といえば、あそこしかないじゃないですか!付近には、コモチシダ(シシガシラ科)やサガリゴケも生育していていますよ。


(↑ 画面中央がコモチシダ 葉の表面に無性芽が付くことが、名前の由来 )

渓谷、湿地湿原、水田、畑、林、森、草原などさまざまな生育環境のあることが旧世屋村、世屋の里の生き物の生態系を豊かにしています。
ちなみに、コモチシダ、丹後ワラビは、京都府レッドデータ要注目種に指定されています。

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