宮津エコツアー · 5月 2012

5月 2012

宮津の自然・歴史をくまなく探検している「宮津美しさ探検隊」のガイドウオークに、同隊のメンバーである天橋立部会のガイドが案内しました。

「安全は楽しい」をモット―に出発。日本一賢い智恵の文殊様、「文殊堂」の歴史や境内の植生の話。シキミは全部有毒、実は猛毒等々。小天橋の先端まで行き、植生・歴史説明。マツグミ・マツ・ハマナス・アマモ、宮津市内、杉山の天然杉等々・・・。その後、磯清水・橋立神社から江尻の江之姫神社、麓神社、千体仏、真名井神社、籠神社まで。天橋立周辺の自然や歴史の奥の深さの一端を知る一日でした。

「美しい天橋立運河に見とれて、海に落ちないように。ハイ、一列になって進みましょう!」

マツグミは、ヤドリギ「松に寄生しながら、マツと共生している。」[ふーん、初めて見た・・・」

ハマナスは、北方系の植物。北海道から日本海側は鳥取県まで分布。有用植物で花は香水の原料。果実は赤く熟し、ビタミンcが豊富で、レモン17個分。また、バラの品種改良に貢献。北寒の地でもバラが育てられるのはハマナスのおかげです。

「アマモは、海藻ではありません。陸へあがったあと陸を嫌って、また、海に戻った種子植物。」海水と淡水が混合して生じた低塩分の水域である汽水域に分布。日本一長い名前が付いている話など。

宮津市内、杉山の天然杉の説明中に、誰かが叫んだ。虹だ、虹だ。

5月26日 午前10時28分 小天橋の南端から、宮津市獅子崎・由良ヶ岳方面を眺めるとちょっと変わった虹。舞鶴海洋気象台観測予報課にお聞きすると、「環水平アーク」(かんすいへい)とのこと。薄い雲を通して、上空の氷粒に太陽光が屈折してできる光学現象。通常の虹とは逆の方向に出る、めずらしい現象。20代から90代までの参加者全員大騒ぎ。

難波野の千体仏

この辺りの地面を掘れば、次々に現れる石仏を長年にわたって、集めてきたと伝えられる。石仏数は千体を越え、丹後形と言われる板碑型三百余基ある。若干の宝篋印塔、五輪塔のほかに、舟形光背形の地蔵が多い。紀年銘のあるものは見つからないが、彫成時代は戦国期から近世初期。

2012/05/28
いいわね、あのこたち、なでしこ、あけぼのそう。いい名をつけてもらって!
私、名前変えてちょうだい!「まむし草」よ。口さけ女みたいじゃないの。


見てよ、こんなにすらっとしてるのよ!見てよ、見てよこの色を!どこがまむしなのよ。
名付け親、誰?訴えてやるー。

名は体を表す!とはいうもののSAさん。裁判員裁判やらねばならなくなって、その裁判員に招集されたら、どうします

2012/05/27
「イネ以外の生物の共存を許さないかのような現代の水田農耕」は「異常」だ、は、光田重幸先生(同志社大学工学部准教授. 保全生態学(陸上植物) ・植物系統分類学/7月8日予定世屋の夏を楽しむ会の講師)の持論。


棚田の保全、里の景観の保全、さらに、食の安心、安全、生物多様性の回復などの着実な前進が注目されている合力の田や飯尾醸造酢米田は、人間と自然の共生の回復という大きな期待を担った試みです。

苗の旅立ちの今日、井之本さんは、晴れ姿(藤織り)で作業です。

白石さんは、一歩進めて、黒マルチをしないで米作り、

そんな現代農業への挑戦を励ますように、イチョウウキゴケ(京都府カテゴリー 絶滅危惧種 ・環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT) )が、宮ノ前の小川君の田や飯尾醸造田に再生しています。
ちなみに、イチョウウキゴケは、山口県など多くの府県で絶滅危惧種になっています。除草剤や農薬の使用による水質汚染や水の富栄養化、水田などの農地の整備で減ったのではないかといわれています。イチョウウキゴケは、世界中に広く生育する植物であるのに日本では、広い範囲で急速に姿を消しているのです。日本の植物相に何か大変なことが起きているのではと危惧させる現象の一つとされています。

2012/05/27
世屋高原には森・里・水田の織りなす様々な生育環境があります。特徴の一つは湿地湿原環境の豊かさです。

その湿地湿原が、命の活動の盛りを迎えています。

レンゲツツジは赤、

サワオグルマは黄、

フジは紫、

タニウツギはピンク、

林からは幾種類もの鳥のさえずり、わき水付近からはタゴガエル。植物も生き物もみんな存在を強力に主張しています。
高原の初夏、「今だけ」、「ここだけ」、のメニューをそろえて、「あなた」を待っています。

氷河期の落とし子・ウスバシロチョウ

遅くなりましたが、平成24年5月24日付け朝日新聞丹後・丹波版の記事です。

2012/05/26
駒倉や モリアオガエル 廃村碑

タケノコや 廃校記念の 碑のそばに

長蔵さん 与謝野晶子 知ってるか

木子の学校に松植えて
一の松には井本さん
二の松には八尋さん
わしもなりたや三の枝

地域を壊す反映とはなんなのか
その疑問をエコツーは共有する!

2012/05/26
どちらから?
和歌山から、


これからどちらへ?
帰る
どこへ行かれました?
伊根


どうしてここへ?
映画見たので!
天国は、、ですか?
それ

2012/05/26
苗代で育てられていた苗、20センチくらいになったでしょうか・葉も4、5枚見えます。もう本田へ移し替えても大丈夫です。真砂会・効力の家のふすま絵を描かれた先生主催絵画教室)の皆さん一行の田植えです。

大きな歓声が上がりました。足が抜けなくて尻餅ついちゃいました!

泥パックってのもあるしね、水着着用してくればよかったね。

次に来られるのは?

秋です、

さいさいきたくださいよ

忙しくて、

聞こえないようにいいました。「いや、絵が変わりますよ」

(誰かが誰かに言われた言葉です、写真が変わりますよガイドが変わりますよ その通り、自分が変わるのがエコツーリズムです、ソウでないと地域は帰られません)、

s さん、どうしたんですか、黒マルチ節約ですか?

雑草と戦ってみよう、いや共生してみようと思って。

さすがにエコツーガイドです。(でも、無謀ではありませんか、こなぎぐらいなら取って食べさせてもらいますけど、)

光をあびて大きくなれよ!と祈りながら、根をしっかり広げがんばれよ!気持ちを込めて、一本一本植え付けていきます。

約三ヶ月で穂が出て花が咲きます、刈り取りは約四ヶ月後。お百姓と稲と、そしてお日さんと水と生き物達とのドラマのスタートです。

 

2012/05/26
畑は坂の里。

田んぼは段々田んぼ、畑は山に。


おばあちゃん、いくつになられました?
80何歳、忘れたがな!


今日も元気に畑に向かいます、子供達が贈ってくれた電動車で。

2012/05/26
「なる」と言う地名は、丹後各地にある。畑の「なる」は成相山の山麓にある。里からは、一つ向こうの谷になる。そのため、直接は見えない。小さいが峠を越えていく。

山親爺は、その峠の切り通しの右手に立っている。

ご機嫌はあまり麗しくないようだ。

20年ごとぐらいにかまってくれたが、とんと音沙汰がない、どうなってんだと。

山親爺の下には、檻がある。去年は熊が入った。そこを右に上がれば、成相寺へ、左の先には、「なる」田んぼが広がる。

圃場整備をした、整然とした美しい棚田だ。

この田を潤す湧水の一つが、観音名水。里では、末期の水としたほどうまい水だ。

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