2012/12/27
山の残雪もどんどんちいさくなり、
水は、
畦の菜の花を映します。
世屋姫神社のご神木の一つ、
椿がつけたたくさんの花が、宮の前の田圃に落ちます。
(↑ 2011.4;28)
花弁は田にすき込まれ、苗が植えられます。
(↑ 田植え 2011.6/4)
稲は椿の精を体に取り込んで実ります。
(↑ 2012.9;20)
椿の花弁を栄養にして育つ米、椿米は、
(↑ 2012.9;22)
無農薬富士酢になります。
2012/12/26
カメラやスケッチブックを携え世屋の里を訪れていただく皆さんを迎えることが増えました。
自分自身も一年をふりかえると、カラスの鳴かない日があっても、人や景観や生き物に、カメラを離せなくなりつつあります!
そんなことですから、、、、
茨木のり子さんの「私のカメラ」という詩が気になっています。
こんな詩です。
眼
それはレンズ
まばたき
それは わたしの シャッター
髪でかこまれた
小さな 小さな 暗室もあって
だから わたし
カメラなんかぶらさげない
ごぞんじ? わたしのなかに
あなたのフィルムが沢山しまってあるのを
~略~
「わたし カメラなんかぶらさげない」、、、、カメラ無用と彼女はいっています。 なまじっか機材としてのカメラがあるものだから、感じる前に撮る、撮ってしまったらおしまい!撮った写真へのこだわりなどお構いなし、そんなところが、わたしたちにはあるじゃないですか!そこがこの詩に揺さぶられる一つ目のところです。
しかし、ここが大事なところですが、茨木さんは、瞬間をとらえ、永遠の命を持たせる、そんな写真の意義を否定されているわけではないのです。
「私のカメラ」の後半部分、
木洩れ陽のしたで笑うあなた
波を切る栗色の眩しいからだ
煙草に火をつける 子供のように眠る
蘭の花のように匂う 森ではライオンになったっけ
世界にたったひとつ だあれも知らない
わたしのフィルム・ライブラリイ
、、、、、「わたしのフィルム・ライブラリイ」ここが、二つ目の心を揺さぶられるところです。茨木さんの言葉を借りれば
「世界にたったひとつ だあれも知らない
宮津のフィルム・ライブラリイ」
を作ることのできるのは、私たち。
そんなわけです、Mさん、カメラぶらさげて、世屋・高山のフィールドを歩き回って、
「世界にたったひとつ だあれも知らない
わたしたちのフィルム・ライブラリイ」
つくっていきましょうよ(^.^)。
(岳 山頂)
(ノギクの坂)
③
(畦道)
三種類のこれらのチョウ、みんなタテハチョウのなかまです。、羽色に特徴があるので、その色にちなんだ名がつけられています。
①ルリタテハ ②キタテハ ③アカタテハ、、、と。
さて、これらのタテハチョウ幼虫の食べる植物の種類はそれぞれ違います。ほんと、なのです、あなた、何たべてるの、美味しい?わたしもたべてみようかしら!ということにはならないのです。そこが不思議なところ、では、それぞれ何を食べるか、あとのABCから選び、記号で答えなさい。
A 幼虫はクワ科のカナムグラを食草とする、( )
B 幼虫の食草はイラクサ、カラムシ、ヤブマオなどのイラクサ科植物である 、( )
C サルトリイバラ科のサルトリイバラ、ユリ科のホトトギス類、ユリ類などを食草とする、( )
(ヤマジノホトトギス)
(サルトリイバラ)
え、カナムグラってどんなんだって?!一度世屋の里にあがってきませんか、植物も、チョウも教えてあげるから、、、
ちなみに、正解は、
① ルリタテハC ②キタテハ A ③アカタテハ B
子どもたちは野に引っ張り出さなくてはいけません!環境の学習は現場でやらしたいと、M先生おっしゃる通りです。
イカのイメージがスルメ程度なら、タルイカは確かにギョ!伝えられる雪予報には、タルイカの豊漁の年は大雪、と雪との相関関係をいうモノがあります。今年は、沿岸に打ち上がって、拾う人が多いと橋立部会のOさん。一方山での積雪ははや、7,80cm。なにやら妙に符合します。
(↑ 11/16 伊根漁港)
果たして根拠はあるのか、海洋センターに問い合わせてみました。さて!それはー(^.^)ということ。ただし、今年は、①南から来遊しやすい条件はある②今年の資源量はおおいという状況はあるとのことです。
「来遊する条件?」
兵庫県の海洋調査では10月に水深100mの水温が15度ある、獲れ始めますよと情報をだしています。
「海水温と雪雲形成は関係しますか?」
さて、それもどうなんでしょう!
「岸に打ち寄せられる理由は?」
来遊資源量が基本的に多いということ 海水温は寒波がきたから急に下がるというモノでもありません ただ、冷たい塊、温かい塊があります。それは複雑に動いています、ソデイカは温かい塊にすむモノですから、その関係に左右されるというはことはかんがえられることです
「ありがとうございました。!」
兵庫県立農林水産技術総合センターがソデイカ・タルイカ情報に詳しい!
Mさん、今度は兵庫県ですよ!と思って尋ねてみますと、わざわざこなくていい、
『平成24 年10 月3 日兵庫県立農林水産技術総合センター但馬水産技術センター
平成24年度日本海ソデイカ(あかいか)漁況情報(中短期予報)』
を検索してくれ、(^.^)ということです。
、、、、、、
現況と見通し(予報対象期間:平成24年10~11 月)
【現況(~9月末まで)】
・漁況指標値(香住本所の1 日1 隻あたり漁獲量)は、9 月中旬以降210kg 前後で推移。
・漁獲物のサイズは、9 月上旬時点では胴長40cm 台後半のものが主体であった。
・9 月中旬以降は、別の小型サイズ(30cm 台が主体)の群れが加入し始めた。
【今後の漁況予報】
漁場環境については、
「これまでの調査により、好漁場は水深50m の水温が19℃以上、水深100m の水温が14~15℃以上の海域に形成されることが分かっています。また、この時期の山陰沖漁場の水温は、季節的な変動よりも沖合部に出現する冷水域の動きに大きく影響されます。」
・今後しばらくは、サイズの異なる2 つの群れ(胴長50cm 台と30cm 台)が成長しながら漁獲の主体となる。
・冷水域は、但馬沿岸域(~36°N 以南)に張り出す可能性は小さい。
・概ね36°N 以南の海域で100m深の水温が15℃を上回り、好漁場が形成される。
、、、、、、
ということでした。さて、そこで岸に打ち上がる現象と雪との関係です、推測ですが、冷水域の動きとの関係、冷水域が岸に寄ってくるとき!体力を消耗して波に翻弄されてと考えていいのかなあと思います。また、冷たい海水の塊が岸に寄ってくるということですから、それは気象とも関係してくる(^.^)。
・・・金さん、そういっこったって。
「やっぱり研究者はちがうなあ」、
タルイカの資源量、中国の三峡ダム計画、あれと関係するんだって
「そうだろ、日本のダムも問題、しかし、環境は地球レベルでみなくてはあかん。
あんたらも本、もっと読まなあかんぞ」
、、、はいはい!
ちなみに、2012,12/23海水温のデータです。
2012/12/24
電線が切れそうなほどのスズメ。
(↑↓ 12/24)
大雪警報の出た日、阿蘇海沿岸の水田付近です。
数?カウントの得意な方、お願いします(^.^)
さて、日本鳥学会、日本生態学会、日本景観生態学会、アメリカ鳥類学会に所属し、「日本におけるスズメの個体数とその減少」という論文をまとめられた岩手医科大学 の三上修先生、
「日本におけるスズメの個体数は減少傾向。2007年のスズメの個体数は1990年ごろに比べて少なくとも半減、50年前の10分の1」と推定されています。
、、、、
先生、半減とか10分の1とかいわれても、基準がないと分かりません、
「2008年における日本本土のスズメの成鳥個体数は、約1800万羽」
日本中のスズメを1羽1羽数えられたのですか
「そんなわけにはいきません。ある一部の場所でスズメの個体数密度を測定し、それを面積の分だけ掛け算する」という方法で行いました」。
、、、、、
ということです。
それにしても、1800万羽、日本の人口の六分の一じゃないですか。
何が減少の原因なんですか?
「見当としては営巣場所、瓦の隙間のない住宅とか 冬季の餌不足、コンバインの普及によって落ち籾(もみ)が減ったなどだろうと思います。」
スズメは害鳥ですか?
「総合的には益鳥です。稲の害虫を食べてくれます、いなくなれば農薬を使わねばなりません」
この群れの個体数、数えなくてはいけないような気になってきました(^.^)