宮津エコツアー · 3月 2014

3月 2014

今日3/18は雨。

「天気予報が 雨といったから 今日は雨!」  世屋野蕪村
何をいってるんでしょうね、駄句!
ええ、そうなんですが、予報の精度のことをいいたいのです。気象衛星から送ってくるものやらなんやら膨大なデータを処理して出すスーパーコンピュータの判断をもはや疑う時代ではなくなったと言うことをいいたいのです。
そこで今朝3/18の朝日新聞、「日本の気温、最大6,4度上昇 今世紀末試算、、、」

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(↑ 3/17 大内峠から阿蘇海、天の橋立一文字)
環境省プロジェクトチームの発表なんだそうです。国連気候変動に関するIPCCの最新シナリオによる試算の結果、生態系や景観は大きく変化する、例えば西日本のブナは著しく減少する、海面は最大63cm上昇し砂浜は最大85%失われると予想しているといいます。
この予想も必ずあたります(´・ω・`)

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(↑ 3/17 下世屋)
私たちに何ができるのか、それは温室効果ガスの厳しい削減策と、洪水被害などへの適応策の実施だとプロジェクトリーダはおっしゃっているということです。
それにしても、最近は急激な人口減少やらなんやら空恐ろしい予想が声高になってきました。ブナや橋立がなくなり、人口は減る、、宮津はどうなるんです!不安がつのります。

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さて温室効果ガスを出さない暮らし方のスタイルの転換は可能か!その課題にたいして、ここたんの上世屋での二会場から発していたメッセージは大きかったのではないでしょうか。

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(↑ 3/17 下世屋)
地道に希望をもって、わたしにしか、あなたにしかできないことをつづけましょう、、、牧師さんがおっしゃるようなことなのですが、いちばん確実なことです。

金さんに、春だなぁ、どんな気分?とたずねました。

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すると、
「♪冬過ぎて、春し来れば、年月は、新たなれども、人は古りゆく」
詠み人不詳    万葉集 十巻
と詠ってくれました(^.^)
ふむふむ、、なるほど、、、

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そうだけどぉ金さん、新しい花が咲きそうな気配がしないかい?
「春きたり、新たなる人 里歩む」      世屋野蕪村

今日の休憩所のノートには、こんなメモが認めてあったで,金さん!、、

「思うこと多し、水の音、鳥の声が心にしみます。 O」

ほおう!

どういう心境なんやろ?

潮のように満ち来る春の思いを鳥や水に聞いてもらっているということじゃろ(^.^)

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え!

「鳥の声 心にしみいる 水の音、、、、、、」

はまぐり!

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やまいちさんで撮らせてもらいました。阿蘇海産、色といい形といい大きさといいほれぼれするような一品です。

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国内産は「絶滅危惧種」、養殖ができないんだそうです、なので値段も格別(^.^)。

「はまぐりの ふたみに別れ 行く秋ぞ」    松尾芭蕉さんが心に描いていらっしゃったハマグリもこんな色つや大きさのものだったんでしょうね

さて、このハマグリ、ひなまつりに欠かせない一品だったといいます。

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(上 合力の家 にて 3/16 ここたん会場)
1つは対になっている貝殻がぴったり合うように、一生添い遂げられる「良縁」に恵まれるようにと。

もう一つは、単純においしいから。ハマグリは4月ころに産卵します。なので身も太くおいしいのは2~3月、つまり雛祭りの頃なのです。

来年の雛祭りには、こころがけていれば、外国産でないハマグリがやまいちさんで求められるかもしれませんよ(^.^)

 

世屋の里で春を宣言する係が二人います。

1人はフクジュソウ!

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上世屋では春のヒガンバナともいいます。

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積雪標準柱ももう抜いてもいいよとたっています。

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日向ぼっこしながら柔らかい春風を楽しむような娘さん二人。

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来る春への構想をねっていらっしゃるところなのでしょうか!

「春の田の 命指さす 影法師」  世屋野蕪村

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ほれほれ、春の命を見にいきませんか、、、むりやり気味に案内して、ちょっとお願いなんですが、あの黒い塊を指さしていただけませんかとまたまたむりやり気味にやってもらいました。つまり「やらせ」写真です(^.^)

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あれ、ヤマアカガエルっていうカエルさんの卵なんですよ!

二人めの春宣言係です。

150人を越えたとか。

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雑穀ミュージアムへの来場人数。「おいでいっしょに」の記録を塗り替えました(^.^)
惹きつけたのはこれ?

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それともこれ?

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それともこれ?

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それとも、、、、

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いろんな主役がいたのでしょうけれど、直感的な言い方をすれば、1つ「未来」が主役だったから!

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安心安全な食はその土地で伝えられ守られてきたもの、それが「土産おい」しいのだ!

2つ「創造・創作」が主役だったから!

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三角の形の和紙、これは世屋の民家の屋根の形、中に入っているのは粟粒。

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準備されていたもの完売!

、、、 安心して食べさせられる食、、、、子どもが遊べる里、そのための創造、、、

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そんな夢への共感がこの人数になったのではないのかなぁ、それと世屋の里からのさまざまなメディアをによる不断の発信の蓄積も、、、、(^.^)

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「主役は未来!」こんど「ジャムセッション」があれば、このお題を皆さんに揉んで「學」してもらおう!と思いました。

やどりぎ科のマツグミは、マツやモミ、ツガなどの針葉樹に寄生する常緑低木。

天橋立のマツには、実を食べた鳥によって種が運ばれ、多くのマツの木に寄生している。

 

いまは青い実。おやつが余りない頃の地元では子供たちのおやつ。実をかむとガムのような感じで、「ガムの木」と言っていた。

ガムという呼び方は、過日ご案内した滋賀県高島市のお客さんも、同じことを言っておられた。

DSCN7013 マツグミ 青実

 

暑い夏場に花が咲き、その後、今の青い実となる (撮影 2012.08.10)

DSCN2827 マツグミ花

こんなところにも、寄生している (撮影 同上)

DSCN2857 マツグミ 花

4月には、このように熟れてくる。(撮影 2013.04.22)

DSCN4233 ◎マツグミ実

 

3年前まで生きていたマツグミとマツの枝。宿主のマツと共にする運命。

マツグミはやどりぎであり、マツの栄養を取るが半寄生でり、専門家によると松枯れ防止に貢献しているとの説もある。

DSCN7014 枯れマツグミ

現在は、枝の元の方に寄生している

DSCN7015 マツグミの経過

なんだ?ジャムセッションって!

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古いものにはよくわからないカタカナ言葉だらけ(`ヘ´)

そこで、、、、、直接的にはバンドの中で楽器や歌を使っての自由な掛け合いおしゃべり、「新しいフレーズを探したり、しっくりくるアレンジを見つけたりする※ウィキペディア」音楽的な作業をいうそうです。そこから派生して社会学的に知らぬ同士ではあるが持っていらっしゃるパワーを引き出してさまざまな角度からの見方経験考え方情報を出し合い、まとめて新しいパワーに高めていくことを目的にした集まりと使われるといいます。

なるほど! ちなみに「学」と「學」。旧漢字字体の「學」には「メ」が二つありますね、それって、実はさまざまな角度からの見方経験考え方情報を「クロス」つまり「✛」交じり合いぶつかり合いさせるという意味を持っているんです。今の漢字は「学」になっていますけれど。

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つまり「學」しよう(^.^)そういうことで老若男女、職種も多様、遠くは滋賀高島からも皆さん集まっていらっしゃいます。

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しかし、やみくもにへたに、「✛」しても、成果は産まれませんルールやしきり役が必要です。つまりコーディネートする仕事が不可欠なのですが、そこを丹後文化会館のアートコーディネータの丸山さんがつとめてくださって、楽しくかつ生産的な実感のある充実した時間を過ごすことができました。

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なんのためのジャムセッションかですって、、!

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今丹後は、宮津も与謝野町も伊根も京丹後も「新しいフレーズを探したり、しっくりくるアレンジを見つけたりする」必要がありませんか、最近の行政が行う講演会の講師はみな人口問題論者です、五十年後には人口ゼロになると試算されている宮津の状況はどこも同じ。「人口減少率92%」の里に五〇年かけて世屋の里がなったようなことが「平地」でおきようとしているとそういうところから話をされます。

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ふりかぶった言い方をすると、社会崩壊の地滑り現象、それは食い止められるのか!

子どもをうもうよ、そだてようよ、みんながいるからだいじょうぶ!

ジャムセッションはそんなテーマにつながっていると思えば理解できます。

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参加しての感想です。

「一つの思い、願い,アイデアについてさまざまな角度からの見方経験考え方情報を出し合い、新しいフレーズを探したり、しっくりくるアレンジを見つけたりするように可能性をさぐり、希望を共有して、人と人とがつながり賑やかになること!、妙案,即効性のある対策があるわけがない、社会崩壊の地滑り現象対策、それには、一に人、二に人、三に人、、、地道に人を育て、点を面にする作業を続けることが基本なんですね」

さて、このジャムセッションでひときわオレンジが目だった「ここたん」。16日上世屋でも企画が二つ。

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一つは人は雑穀ミュウジアム。

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何を食べて生きてきたのか、食の原点と未来を問うものです。

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世屋の古民家が丸ごと蘇りました。

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上世屋の歴史に残る歴史的な日でした(^.^)。

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もう一つは「木を織る女・藤織り写真展」。

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1980年代上世屋に産業として残っていた藤織りを記録したNHKのカメラマンの方が写された写真の展示です。

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いずれも世屋の里ならではの公開です。

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関心も高く、訪問客ひきもきらずのにぎわいでした。

オレンジの旗から春の光り、世屋の里の雪解けがすすみます。

世屋の西の山の尾根に日が沈みました、京丹後市の方向です。

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とまもなく、月が昇ってきました!若狭湾の方向から。

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♪月は昇るし 日は沈む♪、、、海は広いなおおきいな、、、に続く一節通りです。

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よく話題になります、♪日は昇るし 月は沈む♪でないのはなぜ。

月は太陽という照明係があって光ることができます。満月は、太陽と月という二大天体が東西に向き合っている状態の時の現象なのです。同じ方向に並んだときは逆行ですので新月になります。

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「菜の花や 月は東に日は西に」でもそうですが、詩にうたわれる場合、月とあれば満月のこと。三日月とか半月、新月、とか欠けたりしている場合は説明を加えます、下弦の月とか上弦の月とか 十三夜の月とか。

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「み空行く、月の光に、ただ一目、相見し人の、夢にし見ゆる」
安都扉娘子
(夢でお会いしています、月の光でただ一度だけお会いした人に)
万葉集四巻

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その月光の輝き、相当強かったのでしょう(^.^)

雪が解け春一番の畑仕事がジャガイモの植え付け。

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3月中旬に植えれば7月初旬には収穫出来ます。
ジャガイモ作りはたのしいでぇ(^.^)といいながら、これがくきになって花がつくだし、ここからランナーをだしてイモができるのだと説明してくださいました。

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さんとよさんでも種芋の大売り出し。

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あたらしい品種ができたそうです。

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「ピルカ」アイヌ語で美しいという意味。「ジャガイモ」が「美しい」と!この品種名をつけられた方は、ひょっとして,この歌をご存じのかたなのでしょうか(^.^)
『じゃがいもの歌』 作詞 窪田 亮 作曲,  いずみたく.
♪泥まみれではありますが じゃがいもは美しいのです
浅黒い皮の中に みずみずしい白さがあるのです
握りしめて ごらんなさい 暖かみが残るでしょう
大地の中で 育てられ 土に息づいて来たのですから
わたしが忘れないのは 土の匂いです
泥まみれではありますが じゃがいもは美しいのです♪
※ bunbun.boo.jp/okera/saso/jagaimo_uta.htm で楽譜が見られます。

、、、いきなりふりますが、下世屋の新人さん、ピルカ!これやってみられますか(^.^)

「ここはぼくの砂浜なんだ」

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後ろは天の橋立。すごいプライベートビーチだね!
友達もやって来ました。

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波が静かで干満の差が小さい阿蘇海。府中の溝尻では 家の裏庭が海! と言うほど暮らしと海がつながっています。

舟屋も現役です。

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砂遊びができる渚付きの暮らしなんて夢の世界じゃないですか。

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でも問題は水質。富栄養化とヘドロの堆積。一番海に入りたい夏に泳げないこと。それと、貝が採れなくなったこと。

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おじいちゃんたちは泳いだし、貝もたくさんとれたっておっしゃいます。泳げない海なんてほんとの海じゃないですよ。カニを食べに来る観光客でもうけようなんて夢の夢。子どもの遊べる海にこそ人は集まります。サケが遡上していると言うことです。

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ほんとの海を回復させよう!心を合わせればできますよ(^.^)

※許可を得て撮影掲載させていただいています。

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