植えたばかりの苗に、嵐。
強い風がなえを引き抜かんばかりに田面を吹きわたります。それも想定して稲を挿す泥の硬さを決めなければなりません。固ければ田植えに困ります。柔らかすぎればちょっとした風で苗が浮いてしまいます。その案配、「耳たぶの柔らかさ」がいいと伝えられているそうです。
手差しで植えていた頃の生の感覚ですが、機械植えの今でも、その感覚を判断の目安にしているとのことです。
オオムラサキツユクサが咲き始めたら初夏。
春のスイセンからバトンタッチ。外来種で野生化していて、美しくまた暑さ寒さに強く丈夫で長持ちという相反する要素を兼ね備えているという点でも二大双璧をなしている感があります。
さて、このオオムラサキツユクサ、やはりツユクサ科なのだそうです。ではなぜ名前は「ツユクサ」なのかツユクサの名前の由来には、二つのルートでの説明があるようです。
一つは 花から染料を取り出すためにすり鉢などでつつく。「つきくさ」。それが転じてツユクサ。
もう一つ、一日花のはかなさを露にたとえてツユクサ。どうもこれ、ネットネタの引用の使い回し、実際に見て実感してらっしゃらないのかもと感じています。
まず一点、ツユクサは丈夫でしぶとくて今の農薬技術をもってしてもてこずるのです。どこがはかないですか(`ヘ´)
もう一点、早起きして、オオムラサキツユクサをご覧になったらどうでしょう、「わたしツユクサ」と自分からいっているようじゃありませんか、夜露ではありません。吸い上げた水を外に出しているのはタケと同じです。夜露のような露をこれだけいっぱい身に纏っていれば、これはツユクサとしかいいようがないのじゃありませんか(^.^)。
「田毎の月はありまぁす。」 わたしは小保方さんがケナゲなので期待しているので、彼女の言い方を拝借しました。
月の陰 田毎に宿す 世屋の里 世屋野蕪村
写真は一瞬しか切り取れません。それを見て田毎の月はあり得ないとおっしゃるのです。それは、実際に棚田で月見をしたことがない方のおっしゃることです。
月は昇っていくのです。固定した月などあり得ません。田植え直前の風のない満月の夜に月見をしていてご覧なさい。白い月から黄みを増しながら昇っていく月は、あたかも一枚一枚の田にいいお米を作ってくださいよと励ますかのように姿を映すのです。
安藤広重さんが、 「信濃 更科 鏡臺山 田毎の月」(嘉永六年八月)。『六十余州名所図絵』シリーズ ※ネットより拝借 で描かれたのは、そんな月とたんぼとの対話だとしたら、謎は解けるじゃありませんか。
田毎の月の見られるのは今晩だけですよ、ただし、獣柵がしてあります。ので、ガイドが必要です、ご連絡ください。
※T 会専用携帯 080-2517-6999
藤の季節です。
ただし、藤は行儀のいい植物ではありません。立ってるものは何でも巻き付いて上る、自分で立つというためのエネルギーを使わないで光りを受ける、何とも要領のいい生き方をします。杉などの植林樹木に登っているのは見苦しい、根性が見え透いて余り品がいいとは思いません。
けれども、広葉樹に登っているもの、これは相互の絡み合いがどこか八百長のプロレスショーを見ているようなユーモラスなゆとりが感じられて見ていて楽しくなります。これこそ、「藤波」という風情です。
そんな野生ののびのび感のあるたたずまい今年のNO1は、これかも。
また、猛獣のような性をもった藤も、腕のいい調教師にかかるとこのとおり、、、。
休憩所のフジ棚もこうしたいですね。
ところで、対馬シェフ、今年も藤の花シャーベット。去年以上にいいものをと張り切ってくださっています。ビオシャーベット野の花シリーズ、今年はいっそう充実させてもらいます。請うご期待(^.^)
今年度から新たに発足した「世屋里山暮らし塾」の第一回講座。
宮津湾・若狭湾を遠望する松尾田んぼに「こんにゃく玉」を植付けた。収穫予定の10月末までに土寄せ・草取りなど6回の講座を予定している。
松尾 イケダでの開講作業説明
畝づくり
種芋 右から 4・3・2・1年ものの種 各10kg
畝・筋切り後、元肥として発酵牛糞・鶏糞、化成肥料を打ち込む
植付 種芋は水はけを良くするために45度に傾ける、収穫時には約1kgの大きさに
4年もの芋は約50cm間隔に植付、数cmの土を被せる
2年もの種芋は、二列に植付
植付完了
次回は、6月15日(日) 午後から土寄せ作業。午前中は第一回シナ縄づくり講座のシナノキの伐採・皮むき・皮の水浸け作業