宮津エコツアー · 10月 2015

10月 2015

研究しつくされているされた蕪村さんの句が発見された、その数200以上!と朝日新聞。

ぶそん 001
蕪村ファンとしても「おおう」。

その記事は、見つかった句の一つに「我焼きし野に驚くや草の花」。それを、藤田真一・関西大教授が「ちょっと前に自分が放った火が燃え広がり一面の草の花が焼けている」と紹介。
さて、その解釈には「え?」解釈に季節感がないのです。さらに、草の花が焼けていることに蕪村さんは驚いていると説明されている。しかも、その草の花を焼いたのは蕪村さんだと。
はたしてそうなんでしょうか?

「我焼きし野」とは野焼き、単純にそう解釈できないでしょうか。

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(↑2014年3月24日 当ブログ 土手焼き 参照)
西行さんも「すそ野やく烟ぞ春は吉野山花をへだつるかすみなりける」と詠います。
我、野を焼きしとは、早春、新しい草が出るように冬越しの枯れ草を焼き払ったということ、
「驚くや」とは、感動したなぁもぉ。なにに感動したかというと、黒々とした焼け跡から芽を出し早くも花をつけている花を見つけて!
春が来た、枯れ草を焼き払った野に春の草が芽をだし早々に花をつけた、さらにそこに、待ち焦がれた春もどんどんと深まっていく時の早さを見て驚いたと蕪村さんはおっしゃっているではないでしょうか。

野を焼くことについては、蕪村さんご自身の作があります。

野とともに焼る地蔵のしきみかな 蕪村

かかってこいよ!

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挑発するようにイノシシ城!

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なめられてだまってられますか、これを落とす! 2:14:26。

かなむぐら クズ、エビヅルを「けずって」開けた穴、

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たにうつぎの大黒柱。

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イノシシの親分、ここで毎夜酒盛りをしているのです。

いくぞぉ!

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10/16 2:19:04  ↓

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攻略終了 2:26:46!所要時間 約12分。

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立ちこめていた獣臭を流し去る風がカーテンを開けるように、広い景色を見せてくれます、

放棄田の運命への挑戦!など固いことはおいておいて、この仕事、理屈抜きのデトックス、ただし、体育会系の学生ボランティア向きです。

さて、この城の主。

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女城主なんでしょうか、

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(※なし)

一国一城の主となると野性味満々!

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(※なし)

本来は山でとトチやブナの実をあさりクズの根をほっていたのです。

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それが放棄田が広がった里に進出。

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里山に、まもなく冬、彼らにも冬。

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冬眠なんてのんきなことはしない質なんです、子も産みます、

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独り立ちさせないといけません

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「おらたちにとっていきることは食うこと、、、」

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、、、そんなことをおっしゃっているようです。、、、、
まあ、そうなんだけれど、

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人も、降りかかる火の粉ははらわにゃならんわけだし、、

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せっかくのいのちだから、むだにはできません、、

10/31いのしし

自然と人間と、、あす、かりいれるというお婆ちゃんのたんぼにはいってたべちらかすようではもう許さんということです、どこかで折り合いをつけなければなりません。しかし、壁か卵か、どちらの立場に立つかというと、エコツーリストの立場はやはり卵、いのししは人の前では卵です、山へお帰り願う、そのために最善を尽くす道をもっともっと追求すべしとかんがえます。

 

先にお知らせしていましたが、世屋の森や里nいついて理解を深めていただくための6回の研修プログラムの詳細が確定しました。

みなさまのご参加をお待ちしています。

世屋の森・研修教育プラン全6回

 

 

10月12日体育の日に杉山林道草刈りと林道終点ボンボリ杉周辺整備をしました。
祝日なのでたくさんの方に参加いただき綺麗になりました。

DSCN5888スキー場で説明を聞く

 

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林道終点の橋立・・・今日は綺麗に見えました。

 

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このスギの根元まで行きます。

 

DSCN5897道の無いところを刈り込み、道を作ります。

 

DSCN5907杉の大木ボンボリ杉の隣の杉の大木

DSCN5915ボンボリ杉ボンボリ杉まで行きました。背丈以上の笹や雑木が入り組んでいて、チェーンソーで切り倒していただき何とかたどり着きました。皆様ご苦労様でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけれ」(万葉集詠み人しらず)

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アサガオの薄い花弁が夕日に透けて美しいという歌です。さて、この歌が、朝顔=桔梗説、今のアサガオは秋の七草ではないとする根拠の一つにされているようです。しかし、撮影の時刻12時45分。夕刻とはいいませんが、午後、日の傾こうとする時間です。10月も半ばになり涼しくなると一日中咲いているものです。

いっぽうキキョウは、必ずしも「朝露負ひて咲く」と言うものでもなく、また、同じ花が数日咲いています。もう一つ、アサガオは奈良時代には日本には渡来していなかったという説もあります。これとても、文献に無いといたったことが根拠です、しかし、種は強力な下剤作用を持つ成分を含んでいるといいます。記録には無くても、渡来人が薬として携えてきていた可能性は否定出来ないじゃないですか。

DSCF1602あさがお

「秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば七種の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」
と選定なさったのは山上憶良さんですが、萩から始まり、アサガオで終わるこの順番、おくらさんほどの方、単なる音数合わせやアトランダムでは無いはず。なにか意味がある、自分の好きなものの順番にしたとか。咲く順番と考えれば、8月9月10月秋3ヶ月のうち、藤袴や朝貌は10月の花といってもいいではないですか。アサガオが美しいのは10月、キキョウは10月には終わっています。そういう意味では、朝貌はアサガオ、キキョウにあらず!といいたいいう気持ちがあります。

コスモスの美しい季節。

IMG_1662コスモス

ちなみにコスモスは 《(ギリシャ)kosmos、》秩序整然とした統一体としての宇宙という意味ですから、背景は青空でないといけません(^.^)また、和名秋桜ですから、秋を象徴する物とコラボしていればベスト。

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で、大宮町明田のバイパスのコスモスがそんな条件にピッタリ。近くの農産品直売所(無人)で新鮮野菜が買えますよ。

刈り田の土手に咲きこぼれるミゾソバ。

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斜陽をあびる刈り取り前のソバ畑。

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青い空に流れる白い雲、

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草を刈りつづける農婆の持つのは鎌。

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里山の秋の風景、安心安全が売れる時代、いくら稀少とはいっても、これは゛かりはデパートに持っていくわけにはいかない、ここに来てたのしんでもらうしかありません。

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な、兄さんたち!

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よかったら草刈り体験していかないかい(^.^)

友よりの秋明菊を高く活け 佐藤美和子

IMG_1369シュウメイギク

このアングルには密かな自負をもっています、このシュウメイギクを見ないでいてシュウメイギクを見たとはいえないだろう、と。

シュウメイギク、 「明るい秋の菊」と書くんです。だから、バックは秋晴れの青い明るい空でなければならない、と!。

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まもなく綿毛のふわふわとした種をつけますよ

ほう!

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marathon(マラソン)+picnic(ピクニック)=マラニック、なんだそうです。
「順位やタイムを重視しない、娯楽性の高いマラソン。野山などの景色を楽しんだり、途中で食事をとったりしながら、決められたコースに沿って走る」レクレーション。

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”遅い方が偉い”と発想を逆転させたもの、ということですが、遅さにも程度というものがあるはず、聞いてみると、「キロ11〜12分」を想定していればいいんじゃないかということ。それなら、わたしでも(^.^)

さて、丹後には伊根湾を眼下にはしる高原道路があります。

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ながらくご迷惑をかけておりました。

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けれども予定工事終了まもなく。

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工事終了再開通のあかつきには

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(↑まつおたんぼ)

たとえば、籠神社発→日置→下世屋→上世屋→まつおたんぼ→スイス村→碇高原牧場着。

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こんなコースもたのしんでください

 

ススキ、美しいわぁ、、

IMG_0976すすき
が褒めている場合じゃないんです、これは、イノシシの茅葺きの家なのです、除伐!

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さて、稈の切り口を見ると、真っ赤になっているものが!

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どれもそうかというとそうでもない、

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はて?~ここは問い合わせるしか無い~こういう同じ疑問を持った方は他にもあって、
JSPPサイエンス・アドバイザー勝見 允行さんは、「おそらくカビの色素だと想像します。」として、こう回答されていました。

「さて、ご質問の件ですが確かにススキや茅の茎(悍)の切り口(内部の随の部分)は赤いことがありますね。トウモロコシでも見たような気がします。
植物の組織に赤い色がつくのは一般にポリフェノールとよばれる物質の仲間によるものですが、ススキの赤色はむしろ鮮やかな紅~赤色ですから、植物自身が作るものではないように思われます。おそらくカビの色素だと想像します。この分野のことは植物病理学に関係することなので、詳しいことは分かりませんが、調べた範囲でお答えいたします。植物に着くカビは色々ありますが、なかでもフザリウムと呼ばれる属のカビは数百種もあるといわれ、広く病害をもたらすカビとしてしられています。これらには赤い色素を産生するものもあります。よく樹木に傷がつくと樹液が流れ出ますが、これが赤く染まることがあります。樹液は栄養に富んでいるので、樹液菌と総称される微生物が繁殖できます。その中に赤い色素を産生するカビ(Fusarium aquaeductuum)が見つかっています。ある研究によればススキから単離したFusarium graminearum という種を培養すると培地の表面に鮮紅色の色素で覆われると報告されています。これらの色素の一部は同定されておりビカベリン(bikaverin)がよく知られています。ビカベリンは化学的にはポリケチド(polyketide)とよばれる一群の化合物の仲間で、やはり同じ仲間のテトラサイクリン系の抗生物質と似たような構造をしています。」
こんなことまで調べてらっしゃる科学者の皆さんのすごさに感動します。
さて、抗生物質だとかカビだとかと聞けば、想起するのはノーベル医学賞の大村智先生。

(↑ネット画像)
細菌やカビの一部は、別の微生物の増殖を抑える抗生物質を作るんだそうですが、先生の仕事もそこにかかわっていて、フィラリアや糞線虫ふんせんちゅうなど寄生虫病の特効薬イベルメクチンは75年、静岡県内の土から発見された新種の放線菌(カビに似た菌糸を伸ばす細菌)と抗生物質から開発されたものだいいます。
さて、このススキの髄を赤く染めるカビ、なにか特別な力をもっているのかもしれませんよ、お月見につかいます。これも古代人の直感でただならぬパワーを感じてのことかもしれません。その正体を真剣に深く研究される方いらっしゃいませんか、

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世屋のススキ、なんならみんな提供しますよ。将来、世屋のススキから人類を救う菌と抗生物質が見つかった!と評価されたら嬉しいじゃないですか、

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里山は美しさを取り戻しますし、ウィンウィンです(^.^)

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