宮津エコツアー · 4月 2018

4月 2018

T君へ

こういっちゃんが、本丸の畑の畑仕舞いだ、というのだ。

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本丸というのは、ガラシャの時代からの中世戦国時代の息吹を伝える上世屋城という山城の跡地だ。

上世屋にとっても大事なところだ、

その下には、「天国はまだ遠く」のロケやポスターで徳井君と加藤ローザのもたれた杏の木がある。

城を終うなんて落城ではないか、とんでもない、里山上世屋再開のだぞ!こういっちゃん!

ということで、サクラを植えたのだ。

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とりあえず二本植えた。ウミホシ公園のF君が手伝ってくれた。

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考えてみれば、村に今咲いているのは学校のも含めてみな相当に痛んでいる。

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四十数年風雪に耐えてきたのだ、更新する必要がある。ので、後継樹つくりを数年前からやっている。

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サクラも人も高齢化だ。このさい、ピッチを上げたい、一口のってくれないか!

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この苗木はコメリで一本980円だった。

現物でもいい、カンパでもいい、

カンパなら京都農協峰山支店に 世屋・高山ガイド部会の口座がある。

そのときはまずpx8fn4@bma.biglobe.ne.jpにメールをいただきたい。

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お礼には、「丹後縦貫林道ものがたり」をさしあげたい。

300325林道ガイドブック・農林広報182 S

見果てぬ夢の続きをいっしょにみてくれないか!!

Yより

 

冷温帯の植物は、葉を落として冬をやり過ごします。

日も差さないので光合成もできないのに、歯を食いしばって葉をつけているのには出費がかさみすぎる!

春になってから葉を改めて作り直しても時間は十分ある、そういう経済的な判断を植物はするのです。

その落葉樹たちのそれぞれの芽、いかにもかわいらしいものです。

①サワグルミ

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②イワガラミ

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③トチノ木

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④ホウノ木

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秋まで光を浴びて働き続けます。その夏、長期予報によると今年は猛暑になるということらしいですよ。

世屋はやまがだで、世屋のもんは海の魚を知らんだろうと心配する向きがかってはありました。

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さにあらず、田んぼの畔から竿を出して毎日タイを食っとりますで、心配には及びません、とこたえたというエピソードが伝わっています。

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大型クルーズ船が若狭湾をいくのをみて思い出しました。

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とはいうものの、ブナが美しく育つのですから山なのはやま。

そのブナ、今年はずいぶん多く花をつけているようです。

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ちなみにブナは風媒花。鈴のように下がっているのが雄花、雌花はその房のすぐ上に一つ付いています。京のような強い風の吹く日を待っていたのでしょう。

世屋の二本菜の花

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五月もまもなく。

この竿に鯉のぼりをミツバチくらいの子どもたちがあげるんですよ。

みにいらっしゃい

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菜の花より小さなせやバスにのって。

よほどの「心眼」の持ち主とおみかけしました!

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上世屋の例の畑にいたところ、ワゴン車が止まって五人ばかりカメラを手にした人たちがおりて、里の写真を撮り始められたのです。

聞いてみると、一本桜を撮りに来た、

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その帰りだということ。

松尾の一本桜はいいサクラだったでしょうというと、まあそれなりに、でもここから見えるこのサクラの方がいい、

DSCF0999せやサクラ

海と空とサクラとあのスケールのあのサクラはなかなかないじゃなかとですか!

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それなのにどうして?とさらに尋ねると、

「味がある」と。

神戸ナンバーでした。

そういわれたので、、僅少なのに思わず林道パンフレット差し上げました。

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もう寿司くいねぇ!じゃないですか。

IMG_3740さと

見る人は見てくださるのです。

なので、不便をかけないように、「日本の里100かみせや・ビューポイント」の看板と駐車スペースを確保したいものです。

松尾一本桜四月八日午後!

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気持ちよさそうにに咲いています。

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さて、昨夜来から気圧配置は冬型。

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積もっていのは花弁でなく、本物の雪。

三月の暖春もおかしかったですが、四月も八日になっての雪も珍しいことです。

リニューアルした丹後縦貫林道からみた松尾高原。

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どのあたりにサクラがあるか、わかりますか!

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松尾の一本桜4月7日

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満開なのに雨はあいにく。

ちょっとはやいはやいと寒気が止めに来て、霰をまいたのですが、時遅し、というのか、

有名な一本桜を寒冷前線も見にいらっしゃってとでもいいましょうか。

まるで、「薄墨」サクラです。

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上世屋の千代子サクラも、今日は寒い寒い。

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さて、どちらも高齢樹。精の衰えは止むを得ないところ、いつまでもじいちゃんばあちゃんの桜に頼ることはできません。

そんなことで学校跡に植えた後継樹に花がつきました。

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嵐よ、若木を鍛えよ、です。

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ところで、花に嵐のたとえありとか、花の命は短くて、とか哀調をもって歌われますけれど、花の方にしてみれば、ちょっとちがうかな!と言うかもしれません。花を咲かすのは、受粉のため。花を散らすのは受粉が済んだから。受粉が済まないうちは、嵐だろうと何だろうと強力な接着剤でつけてでもいるかのように花びらを散らすことはないのがサクラなのです。

 

 

 

 

 

「人間が自然と闘ったり、自然からいろんなものをもらったりして暮らしているうちに、うまいことできあがってきた景色なんですよ」と、『おもいでぽろぽろ』で。

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そう登場人物に語らせた高畑さんが亡くなりました。

「日本の映像文化の世界でもっとも大切なひとり、いなくてはならない人を失った」(4/8赤旗潮流)と山田洋次監督。

上世屋や伊根が含まれている日本の里の100選はその山田監督が中心に選ばれたもの。

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今日は、岩滝の子どもたちが棚田跡にジャガイモを植えにやってきてくれました。※4/6

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棚田跡というもののほとんど崖のようなところに刻んだまさに「棚」。

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ここにメークインを植えました。

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ところで、自然とたたかうという場合のたたかうは「闘」を当てて、「戦」は使いません。

確認してみると、

「戦」・・・「勝敗をはっきりさせるに、争う場合。」(例:トーナメントを戦う)

「闘」・・・「相手の力につぶされないように立ち向かう。」(例:病気と闘う)

とありました。

たしかに、しぜんとのたたかいといっても、それは勝った負けたの問題ではないですね

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「時代に押しつぶされそうになりながらがんばっている里山」

この里山景観も、「闘う」ことなくして保てません。

僕も応援するんだ!

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わたしたちも、と宮津高校フィールド探究部の若者も春休み二回目のフィールドワーク(4/8)IMG_3310

彼らはお昼も自前。

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まずはご飯を炊いておむすびにして、味噌汁の具はアサツキとオオイタドリを野に求めて、その酸っぱみのあるオオイタドリは酢味噌和え。さらにスィーツは、対馬シェフの世屋フキのコンポート二年熟成もの。

情けは人の為ならず、己が為なり。

念ずれば花開く!

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その作業を、スイセンが見守っていました。

丹後縦貫林道で、時ならぬ除雪車、

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五十河から成相寺奥を通ってきた、これからスイス村へいくということです。

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つまり、水戸谷峠入り口から、世屋高原、スイス村、碇高原をへて宇川まで、五線全通、林道にも春というわけです。

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さて、暖春、ということばがあるのかどうか、ともかくみんな早い、

ブナも。

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せやの一本こぶしも満開。

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松尾の一本桜まで、五分咲き。

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満開は例年15日くらいなのに、今年はもう今日明日には満開になってしまう勢いですよ。

「丹後縦貫里山スーパー林道」春の通り抜け!どうですか。

リニューアルして全通した丹後縦貫林道に新たな春!

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里と里、人と人、夢と夢、昨日と明日を結ぶ里山最強林道です。

沿線の暮らしと自然のガイドブックも完成!

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A4 ・96ページ仕立てです。

海山一体で丹後、地質から生き物から」「ガラシャ新説」から村作りまで、幅広い中身で、地元高等学校の気鋭の先生方が執筆してくださって、もはやパンフレットの域を超えた「丹後教科書」。

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この林道、花飾りして皆さんを待っていますよ。

四月一日の状況。

イヌブナ

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ヤマザクラ

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くろもじ

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ダンコウバイ

 

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そしてタムシバ

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ただし、現在は成相線はテレビ塔付近から残雪、上世屋まではいけません。

 

 

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でもこれもいいじゃないですか、今雪が見たいといっても、ここでしか見られないのですから。

 

 

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