ウスバシロチョウ&モリアオガエルと、ヒルムシロ
2012/06/05
ウスバシロチョウは草むらを低く飛び、飛翔距離も長くないので、撮影のしやすいチョウです。
岡の前付近から岡田橋にかけて、消防車庫横の墓地などが観察のポイントです。6月になってシロツメクサが咲き始めました。その蜜を吸いに集まっています。
モリアオガエルが産卵期に入っています。各種混じるカエルの鳴き声の中でウッディーカスタネットをたたくような声がモリアオガエル(シュれーゲル青蛙も混じります)です。
里では田んぼの畦にアワの卵塊を産みつけています。しかし、モリアオと言えば、やっぱり池に張り出した木に産み付けていないと、と言う向きもあります。世屋では、しおぎり荘から松尾に入る所に小さな池があります。
そこが、そのような形を比較的容易に観察できるところです。今年は、雨が少ないせいでしょう、数が多くありません。沖縄では、梅雨入りしたといっているので、これからに期待したいところです。
また、この池に繁茂している、「ひるむしろ」も、見所です。今、花穂を立てていますよ。
「万葉集」の
「安波をろの をろ田に生はるたはみづら 引かばぬるぬる 我を言な絶えそ」
という中の「たはみづら」は、ヒルムシロだと言われています。
「安波の峰の岡の斜面に作った田に茂っているたはみづらのように、引けば素直に私の方に寄って来て、仲を絶やさないようにしてくれよ」
と恋を語った歌ですが、試しに引いてみようなどとは池ですので、くれぐれも注意してくださいね。