宮津エコツアー · yasuda

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伊根行きのバスを見送る看板

013看板
さもありなん、いい看板です!

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「左に曲がってもらうには字がちょっとこまきゃあなあ」

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伊根も上世屋も同じ「日本の里100」じゃ、

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今にみとれよ(^.^)

さて、そんな歯ぎしりか゛とどいたのか、きのうからスタートしている「里山エコミュージアム上世屋・ガイドウオッチ&フキ摘み」

今日は3人参加してくださいました。

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フキもよく育っています。

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佃煮なんかにされてもフキもあいてしまってますけど、で、ジャムとかコンポートとかにして上げると喜びますよ、フキが!

平成28年5月6日~10日の5日間、限定です。

「春の息吹を感じながら世屋の里山歩きを楽しむハイキングコース。
エコツアーガイドが同行し、草花や昆虫のことなどをお話しながら棚田の間を歩きます。
最後に初めての方でも簡単にできる山菜採りの「フキ摘み」を体験いただきます。」

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お問合わせ先 ツアー詳細はこちらまでお問合わせください

公益社団法人 天橋立観光協会
TEL : 0772-22-8030

A 赤紫の花、これは、言わずと知れたノアザミ

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B 白っぽいけれどこれもノアザミ

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同じアザミの花なのに、、
Aは、咲き立て、まだ虫が蜜を吸いに来ていない状態。
Bは、やってきた虫に蜜をあげたあとの状態。
不思議な花です アザミは。集合花、 、筒が雄しべが筒になっていて、雌しべが棒になっていて、雄しべの筒が雌しべの棒を納めているのです。雄しべと雌しべがワンセット、  筒と棒が1セットで一つの花、
雄しべの筒には当然、花粉。それを雌しべの棒で押し出す、というより、筒がパンツを押し下げるように下がる、そしたら、花粉が送り出される仕組みです、きっかけは虫が蜜を吸いに来たときの刺激、自家受粉してしまわないの?大丈夫、数日後、自分の花粉が無くなってから、他の花の花粉で受粉できるようになっているのです。

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バス君、止まってみていかないか!

今日は、立夏!

019夏

海の京都のシーズン到来です。

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あるのは空と風と波の音。そんな中に身をおく親子に至福の時間がながれています。

2人の合作。

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海から人は生まれました。楽しく安全に海遊びができるようにお祈りしてくれたのでしょうか!

さて、早くもモリアオガエル!

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海沿いの道端の側溝に産卵していました。

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今年は、梅雨が早いかもしれません。

左端がイタドリ(虎杖)、白いのはコウゾ、紙漉き用に皮を剥いだ後の枝。

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この杖が、この5月活躍してくれています、
1日、里山ウオーク (木子ファームペンション利用の3世代ファミリー4人)※既報
2日、高山ブナ林トレッキング (大宮青年学級のフィールド学習 仲間たち6人)
内山ブナハウス⇒駒倉峠⇒山頂⇒南谷⇒ブナハウス

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本州の北陸地方から近畿地方に生育するユキグニミツバツツジが満開、

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山頂付近からみえる天橋立や上世屋の里も何ともいえないあじがありました。

185高山

上り下りの途中の急坂を声かけ合ってよくがんばってくれましたよ。

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3日、命のスカイツリーウオーク(アースデー丹後イン海星メニュー 1家族4人)1日目

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海星公園⇒松尾⇒上世屋⇒銚子の滝⇒龍渓⇒海星公園

強風のため、安全里山コースに変えてウオーク。

039モウセンゴケ

植物は虫の食べ物だけれど、虫を食べる植物もあるんだよ!

隠れスポット、銚子の滝へ!

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4日、同上  2家族8人・1グループ4人・単独1人・計13人 2日目
海星公園⇒岳山⇒海星公園

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岳山は637m、、「海と山しかみえなーい」と少年、そのとおり、それが「丹後命のスカイツリー」の意味なんです(^.^)。

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2日以外は、京阪神から家族単位での宿泊を伴う丹後旅行の一部として利用いただいたもの、滞在型ツアーのメニューの受け皿になることは、エコツーリズムの課題の一つでしたので、ようやく時来たり!というところですか!それにしても、選択肢が1000も10000もある中、この里山ウオークを選ばれたその見識には、「さすがお目が高い」という以外ありません。その期待にこたえて、上質な時間をすごしてもらえるようにいっそう努力しなければとおもったようなことです。

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6日からは、フキ摘みウオーク、虎杖いたどりの杖でたのしんでいただけます。お問い合わせは、天橋立観光協会HPで。

 

「恋しければ かたみにせんと  我が宿に 植えしふじ波 今咲きにけり」(山部赤人)

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阪神の背番号19は、いまいちさききりませんが、藤織りの里、上世屋学校跡地のフジ棚の藤は、いま、満開です。
昨年は京大の学生さんたちに剪定と肥料やりをお手伝いいただいたので、それが効いたのでしょうか、今年の花付きは、とてもいいです、

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種類は一般的なノダフジ、

けれども棚の長さ50m、

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さらに、柱には、、、

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植物を里山植物として今に生きる植物を歌い込んだ万葉短冊の数々声を出して読んでいただけばめば、気分は万葉人、

007フジ棚

藤衣をまとった娘さんが華の影からあらわれるかもしれませんよ、(^.^)

 

タニウツギが世屋に五月を告げる一日、

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木子ファームペンションを利用したお客さんから里山ウオークのオファー。
まず、人数は四人、。
里山ウオークのコースや内容はお客さんのタイプや目的によって調整します。
聞くと、構成は、小六の少年、両親、お婆(母)ちゃん。
よっしゃ、中心は、少年とおばあちゃま!
五人乗りの車で四人、なら、同乗させていただいて、
ガイド終了地点にペンションから迎えに来ていただくことを依頼。

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時間は、9時~11時半

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コース ①おおふけ湿原付近 ②松尾からリアス式若狭湾大観望

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③里山集落棚田ウオーク④銚子の滝・世屋成相観音堂⑤龍渓

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旧道の下世屋を通って、山口神社宮の前でガイド終了。
私は200円バスで木子別れまで。ここまで木子から迎えに来てもらう、、
お客さんたちは、この後伊根へ向かうとのこと
、、、さて、このパターンの意味は海の京都観光圏の目指す質の高い滞在型観光の典型的な一例。子どもさんやお母さんに楽しんでもらおうと連休の旅を計画され、このコースを設定されたお客さんの見識の高さに感心したことです。

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さて、海の京都エコツーリズム観光を贅沢に堪能するなら、、い根でも伊根でもがいどうお-九ガイドウオークをたのまれてさらにもう一泊、京丹後市浜詰め「本陣粋月」さんがお奨め。海の幸に加えて、山菜てんこ盛り

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「イワガラミ・シュンラン・わか芽佃煮・ふきいく゛ちの佃煮・椿甘酢・うみそーめん・フキノトウ味噌」がこのお皿に。

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。ししうどこ゛飯におつゆの具は、オトギ(シベリアラッキョウ・しろうまあさつき)なんですよ。みな里山ウオークでしょうかいしたもの。

それらをのせている敷物は、藤織り布!

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■大阪⇒あまの橋立⇒きこ゛ふぁーむペンション⇒里山か゛いどウオーク⇒伊根浦ガイドウオーク⇒本陣粋月⇒コウノトリ観光

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母の日プレゼントをお考えなら、「春の海の京都・山菜満喫エコツアー」、超最高ですよ(^.^)

ちなみにれんらく先

木子ファームペンション 0772-27-0305

宮津世屋エコツーリズムガイドの会 090-7346-4639

伊根浦観光ガイド 0772-32-0277

本陣粋月 0772-74--0340

 

 

 

橋立に 時ならぬ 雪の山!

397雪

たべきれんね 、このアイス!

418こでまり

「こでまり」です。

409こでまり

真っ白といっても多少の色素はもっているのだそうです。けれど花びらが空気の小さな泡をたくさん含んでいて乱反射するため、かき消されるのだとのこと。
ちなみに自然界での花の色の系統は、「白色系が33%、黄色系が28%、赤色系が20%、紫 系と青色系を合わせて17%、その他の系統色が2%」といわれていますがそれも時期によります。

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今は、濃い赤が目立ちます。

下世屋には街道に面して素敵な花の庭があります。

024しもせや
今見どきのものはシャクヤク、

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春の終わりと夏の始まりを告げて咲いています。

ところで、熊本では、「肥後六花」と呼ばれるものがあるんですって。 細川藩が、菊、椿、山茶花、花菖蒲、朝顔、そしてこの芍薬
これらを特定して、上手に工夫して育てよと、これも武士のたしなみじゃと藩士に推奨したのが、以後それぞれに花の形や色に肥後の名が冠されるほどに改良がすすんで、それらの総称として、「肥後六花」といわれるのだそうです。
苦難の熊本ですが、シャクヤク、物言わなくても心の傘になってはげましているのでしょうね。

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さて、嵯峨御流橋立司所設立75周年記念華展。

312しゃくやく

ここにもシャクヤク。華やかさを演出する最高級の花材です。

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「武士のたしなみ」。強いだけではだめだ、花を愛で、命を愛おしむ心を持て。さすがに細川さんですのぉ!

世屋の里の一本綿毛!

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この綿毛、種は何個で、一つ一つの重さがどれくらいで、飛ぶときの風の早さはどれくらいで、、、とか、それらは種類によって違いはあるのかどうか、などとは普通は考えませんね、
「ものすごく軽いので、ちょっとした風でも飛ぶんです」
でもそれでは科学する心はそだちません(^.^)

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「真正なインタブリター(自然と人との「仲介」役になっての解説)」たるべきエコツアーガイドもそれらに触れないと、、、、(^.^)
そういう点ですごいのは、神戸市立大沢(おおぞう)中学校平賀英児先生の指導。つぎのようにきちんと調べられています。 ※詳しくは『タンポポ戦争の解明と環境調査への応用』
shinko-keirin.co.jp/keirinkan/j-scie/jissen/9804/index.htm 検索してみてください。

『果実の重さ一覧』
種類  果実の個数  質量  1個の平均質量
■セイヨウ 400個    180mg   0.450mg
■ア カ ミ 400個    250mg   0.625mg
■カンサイ 400個    325mg   0.813mg
■ヤマザト 250個    265mg   1.060mg
■カントウ 79個    110mg   1.392mg
■シロバナ 170個    251mg   1.476mg

精密天秤量りで調べられたのだそうです。

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ちなみに、この一本綿毛、綿毛の個数およそ170個  綿毛の重さ251mg  1個の重さ 1.476mg
という白花タンポポです。

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この調査を踏まえれば、応用はいくらでも。
「170人が空へ!」といえば詩的ですし、
「宙に浮かせるのは秒速0.5m「1秒で50cm」の風でといいますが、種類によって重さが異なりますので、飛行距離にも差がでます、その差は繁殖力の差になって表れているのでしょう、、、」といえば科学的。

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さらに、在来種と外来種の生育する土壌の質についても調査され、
1)  在来種はpH5程度の酸性で,比較的高肥料度の,多くの草が生えているような場所に多く分布している。
2)  外来種はpH7付近の中性で,比較的低肥料度の,あまり他の植物が生えていないような場所に多く分布している。
市街地や開発地域の環境は,上の2)の条件そのものと言える。そのため,都会では外来種ばかりになってきていると考えられる。それに比べて農村地帯などでは,1)の条件の土地が多く,在来種が多く分布していると思われる。」とまとめられています。

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ちなみに、この学習は一クラス13人の中三で行われたということです。
、、、地域に寄り添って学びを深める、その極みですね。

宮津高校のフィールド探求同好会の活動報告が、同高 Tweet ThisSend to Facebook に掲載されていました。

、、、、転載させていただきます。、、、、、、

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「里地里山ツアーに参加してきました 」

4/23(土)、上世屋・波見谷が重要里地里山500選に選定された記念として組まれた「里地里山ツアー」にフィールド探求同好会の生徒が参加しました。
里山を管理されている方々と波見の山を散策しました。

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道ばたで見つけた食用の「のびる」や「わらび」をみんなでかじったり、今ではなかなか見つけることができない在来のたんぽぽを見つけたり、キツツキが木を穿つ音に耳を傾けたり、たくさんの植物や生き物と触れ合うことができました。
また、竹林ではタケノコ掘りをしました。管理者の方の話によると、竹は管理をしなければ、どんどん生息域を広げていき、また、根が浅いために地滑りの原因になるということでした。
今回、このツアーに参加して人と自然とが「共生」していくことの大切さに気づくことができました。日本の原風景である里地里山。そこに暮らす多くの生物。そんな「生物多様性」あふれる場所を残していくためには、やはり、人が自然と寄り添って行かなければならないということを知りました。フィールド探求同好会として、これからも丹後の自然と寄り添いつつ学びを深めていきたいと思います」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

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(↑ヤマザトタンポポの特徴がみとめられる ※以下の同定は前同志社大学・光田重幸先生にいただいた見解です。)

素晴らしいとおもったことは、「丹後の自然と寄り添いつつ学びを深めていきたい」というこのスタンス。
自然と寄り添いつつ学ぶというのは、感動や疑問などを持つということです。それを科学の目で謎を解き、解決のための道を探るということです。
例えば今回、町と里のタンポポを比較する事ができました。町のタンポポは、群生しています。そんなに昆虫がいるとは思えないのにです、でも、すぐれた里山の草地に咲くタンポポをみなければ、そこに疑問を感じることはありません。その状態を当たり前に思いつづけています。二つの種類は、形態だけでなく能力も違います。
新しい事態に触れて、この時生まれた「あれ、おかしい、なんで?どうしたらいい!」、、そんな課題意識は、一生を左右する力をもっているといってもいいのではないでしょうか。

 

096やまざと?

(↑ヤマザトタンポポの特徴を持つ)

さて、波見でも、在来タンポポを見つけたことが書いてありますか゛、偉大な先人与謝野蕪村さんにも、このタンポポ蒲公英が咲く野を行く素敵な詩があります。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
『春風馬堤曲(しゅんぷうばていきょく)』
▲余一日問耆老於故園   私はある日、古い友人に逢うためふるさとを訪ねた。
▲渡澱水過馬堤      淀川を渡り、馬堤という所で
▲偶逢女帰省郷者     たまたま帰郷する娘さんと一緒に同じ道を歩いた。
▲先後行数里             後になったり先になったりするうちに
▲相顧語               自然と親しくなり話をするようになった。
▲容姿嬋娟              とても美しい女性であったが、
▲癡情可憐              どこかあどけなさも残している人であった。
▲因製歌曲十八首           よって、私は十八首の歌を作り
▲代女述意              彼女の心情を代わりに述べてみようと思う。

「題曰春風馬堤曲」           題して「春風馬堤曲」という。
■やぶ入りや浪花を出て長柄川     (やぶいりや なにわをいでて ながらがわ)
※薮入・・・奉公人が里帰りする一月のお休みの日

■春風や堤長うして家遠し       (はるかぜや つつみ なごうして いえとおし)
▲堤ヨリ下テ摘芳草 荊与蕀塞路    土堤を下りて春草を摘みました。行く手を塞ぐようなイバラの棘がありました。
▲荊蕀何妬情 裂裙且傷股       イバラはどうしていじわるするのでしょう。着物の裾が痛み、腿にも傷がついてしまいました。
▲渓流石転ゝ 踏石撮香芹      渓流に石があり、その石を踏んで芹も摘みました。

▲多謝水上石 教儂不沾裙       ありがとう、水の上の石たち。おかげで着物を裾を濡らさずにすみました。
■一軒の茶見世の柳老にけり     (いっけんの ちゃみせのやなぎ おいにけり)
▲茶店の老婆子儂を見て慇懃に  子供の頃から知っている茶店のお婆さんが私に、
▲無恙を賀し且儂が春衣を美む   変わりないことを喜び、着物を誉めてくれました。
▲店中有二客 能解江南語    お店には二人の客、江南言葉で話していましたが、
▲酒銭擲三緡 迎我譲榻去   私の姿を見つけるとお金を払い席を譲ってくれました。
▲古駅三両家猫児妻を呼妻来らず  古びた街道に三軒の家、恋猫がメスを呼んでいます。どこにいるのでしょうか、メスは来ません。
▲呼雛籬外鶏 籬外草満地      生垣の外では親鶏が雛たちを呼んでいます。

▲雛飛欲越籬 籬高堕三四     垣の外は草が満ち、雛は垣を羽ばたいて越えようとするのですが越えられず三羽四羽と落ちています。
○春艸路三叉中に捷径あり我を迎ふ   春、原っぱの三叉路、その狭い道が故郷への道、私を待ってくれていたかのようです。
○たんぽゝ花咲けり三ゝ五ゝ         タンポポの花が三々つ五々つと咲いています。
○五ゝは黄に 三ゝは白し      五々つは黄色です、三々つは白花です。
○記得す去年此の路よりす         去年もこの道を通って故郷へ帰ったのでした。なつかしさがこみ上げてきます。
○憐みとる蒲公茎短して乳を浥   タンポポを摘むと、短く折れた茎から乳色の汁がにじみました。
○昔昔しきりにおもふ慈母の恩    昔昔しきりに思う やさしかったお母さんの恩。
○慈母の懐袍別に春あり       母の懐はあたたかく もう一つの春のようでした
▲春あり成長して浪花にあり      春あり私は今、大人になって大阪にいます。
▲梅は白し浪花橋辺財主の家    白い梅の咲く浪花橋の商家で奉公しているのです。
▲春情まなび得たり浪花風流    人並みに都会のお洒落も身につけたつもりです。
▲郷を辞し弟に負く身三春     故郷を出て、幼い弟たちを残し三年が経ちました。
▲本をわすれ末を取接木の梅    私は根本を忘れ、末をとった接木の梅の様です。
▲故郷春深し行ゝて又行ゝ     故郷の春は深く、ひたすらその道を歩いてゆくと、
▲楊柳長堤道漸くくだれり        柳の続く長い堤があり、道が下ってゆきます。
▲矯首はじめて見る故園の家黄昏    ふと目を上げると、黄昏に染まった懐かしい家が見えてきました。
▲戸に倚る白髪の人弟を抱き我を待    そこには一人の白髪の人、母が弟を抱いて私を待っていてくれました。
▲春又春                 春…、また春…。
▲君不見古人太祇が句        あなたは知っているでしょうか。この太祗の句を
■薮入の寝るやひとりの親の側    (やぶいりの ねるや ひとりの おやのそば)

 林誠司 俳句 blogs.yahoo.co.jp > 芸術と人文 > 文学 > 俳句、川柳
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(↑クシバタンポポ)
蕪村さんは画家でもあるだけに、観察も細かいです。
▲たんぽゝ花咲けり三ゝ五ゝ         タンポポの花が三々つ五々つと咲いています。
▲五ゝは黄に 三ゝは白し      五々つは黄色です、三々つは白花です。

235ヤマザト?

情感豊かに情景が目に浮かふ詩ですが、その時に「セイヨウタンポポ」を想い描いていたとしたら、蕪村さん、ずっこけてしまいます、ちがうちがうちがうーと(^.^)
日本文化を正しく理解し豊かに鑑賞する上でも、自然と寄り添いつつ学ぶことは大事です。
里山の維持保全は、現在進行形で、若い力を求めています。

061けんさきセイヨウ

(↑ 交雑種 ケンサキ×セイヨウ)

世屋の在来タンポポに訪れている危機も待ったなし、こちらこそ、これからもおつきあいを願いつつ、そのHPを拝見しました。

060けんさき

(↑ケンサキタンポポ )

ところで、これらの世屋タンポポ、種や根っこだけでも増やせます、いっしょに増やしませんか(^.^)

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