健やかに育ってほしい、親の願いです

その願いを子規さんは竹に託して一句
◆若竹の 直を心と のびる哉
七月は七夕月、里山の竹が美しい候です。
若山牧水さんも、一首。
◆若竹の 伸びゆくごとく 子ども等よ
真直ぐにのばせ 身を たましひを
若竹と若者とのコラボ、農村に人の活気、子どもの声が溢れていたころだからこそ出てくる着想なのでしょう。
折から合歓が満開。民族衣装の娘たちが民謡を歌っているかのよう。
若竹といいネムの花といい、夏は、里山ですよ。
回す
鳴らす
揺らす
いずれも風のパフォーマンス
、、、、それにしても、なにをしているんだか、、、
、、、、、、ご説明しましょう!
ここは海から山、山から海への風の通り道。

風を祀っているのです。
風のお陰なんです、、暮らしがなりたつのは!稲も麦もトウモロコシも風媒花 、風が受粉の仲立ちをしてくれたいるのです。ブナの結実も風、、、。「かぜ」は「風」。
龍や鳳(おおとり)の姿をした神が起こすという考えがそのまま形になっています。風神様が機嫌を損ねたら、大風で暴れまくり、 空気を黄色くにごらせ、(黄砂) 冷たい風は作物の成長を妨げるなど とんでもない異変をもたらします。
風は大切な神様!だから、風の谷は、風神様の回廊、風にはひたすら感謝、
かりそめにも徒やおろそかにしてはならないと悟ったので、風車を立て、風鈴や傘をつるし、こ゛きげんをうかがい、草刈りにあいつとめているというわけです。
夏空に真竹のタケノコ、

いかにも涼しげで、すらっとしてぐんぐんと天を目指すかのように勢いのあって、まあ青年かくあるべしといった風情
小林一茶さん、この様子を見て一句ひねらないはずはありません、、
◇せい出して そよげ若竹 今のうち
山頭火さんも、
◇空へ 若竹のなやみなし

若竹の伸びやかさ、いかがあらわそうと多くの俳人が、向き合っていらっしゃいます。
◆ 若竹に こぞつてめざす 天のあり 松永唯道 円虹
◆ 若竹の すつくと風を 呼びにけり 密田真理子 朝
◆ 蒼天を めざし若竹の 抜け出す 長島恵吉 酸漿
◆ 曲ること 知らぬ若竹 世に挑む 徳永辰雄 春燈
◆ 若竹は 天指す初心 忘るまじ 水原春郎 馬醉木
■ 若竹の 遊びをせむと 伸びゆきぬ 鍵和田秞子 NHK俳句大国

国政の場で論議されている問題、こんな若竹たちの将来を折り取るのではないか、心配します。
「ならぬことはならぬのです」それが、私たち老い竹の気持ちです。
※◆俳句歳時記参照
若 竹www.haisi.com/saijiki/wakatake.htm
嗚呼、「とよあしはらの ちいおあきのみずほのくに」!
豊葦原千五百秋瑞穂国と書きます。
さて、瑞穂(みずほ)とは、みずみずしい稲穂のことであると説明されます 。みずみずしいとは、光沢があって若々しい。また、新鮮で生気があると
いう意味です。英語では活力[活気]にあふれた,元気 いっぱいの;精力的[積極的]な;〈人が〉じょうぶ[健康]な,たくましいという意味の、Vigorousという言葉に該当するようです。ですので瑞穂の国を英訳すると「the Land of Vigorous Rice Plants」。
「稲が多く取れることから瑞穂の実る国ということで、「瑞穂国」(みずほのくに」というような説明ではと゛うもわからんと思っていましたが、「稲か゛げんきいっぱいに
たましく育っている状態をあらわしている」というふうに理解すればいいというなら納得。
(海の京都ポスター↑)
ところで、「日本古来の文化に海から伝わった大陸文化が融合し強大な古代文明を築いたこの地域は数々の神話や伝説の舞台でもあります、天地山海にいきづく和の源流をじっくり味わえるツアーにぜひご参加ください」 と海の京都。
「稲か゛げんきいっぱいにたましく育っている」この棚田景観こそ瑞穂の国の原風景、和の源流中の源流。
とくに篭神社から伊根へのコースをお考えの方にお奨め。
道路脇の夏草刈りも例年より時期を早めて実施、台風接近中にもかかわらずの作業。気持ちよく走っていただけますよ。
日置から15分、ぜひツアーにくわえてください。