宮津エコツアー · yasuda

Articles by yasuda

コバンに似ている、といわれればなるほどそうだと思います。

IMG_7314

他に、俵に似ているじゃないか、私的には「タワラムギ」とおっしゃる方もあって、支持も多いということです。外来種。暑さも苦にせずひょうひょうと風にまかせて揺れる日本の草にはない野趣が認められて移入ということです。枯れてもドライフラワーにと重宝されますが、小判という割りには、財布に入れておくと、というような話は聞きません。薬草的な実力も認められていません。
交じっている赤い花はマンテマ。これも珍しい花じゃ、と持ち込まれたもの。荒れ地に美しいしぶとい花だと思っていましたが、ナデシコ科、、、道理で。

「一本ハマナス」

IMG_7320

潮かおる 北の浜辺の 砂山の かの浜茄子よ 今年も咲けるや (石川啄木)
ウィクペディアでは「名所[編集]日本においては、ハマナスは北海道襟裳岬や東北地方の海岸部、天橋立などが名所として知られる。」と。群生を見たいと思われる方は天橋立へどうぞ。

きたきたきたきウスバシロが、、、

IMG_7243

里と花と蝶と、、「真珠」の三段重ね。

IMG_7284

このマーガレット(フランスギク)は、移植したもの、景観は人が作る、、、(^.^)という気分!

さて、里山は初夏。

IMG_7227

山の田圃の田植えをアカバナが見守ります。

IMG_7205

このアングルで、

IMG_7173

ウスバシロチョウが飛来するのをまっているのです。

IMG_7141

ところで、この花、真珠のようだ、古代ギリシャの言葉にあるマルガリーテ(真珠)という名をつけてあげよう!ということになったのだそうです。マーガレット 、何となくカジュアルな所を敬遠していたのですが、意味を聞いて、その気持ち、ころっと変わりました!※
海の底の貝に眠る真珠のように、深い山の中に息づく世屋にぴったりの花!
(来ますか?)

IMG_71372
来ますよ、必ず、来るまで待とう、ウスバシロチョウ!

※本名はフランスギク。ヨ-ロッパ原産で江戸末期観賞用に持ち込まれたもの。耐寒性があり強い繁殖力で野生化している。 「マーガレット」と呼ばれる別の園芸種の花があります。花の形は同じ、葉の形が異なり、出身地がカナリア半島、移入は明治になってから、耐寒性なし。ただし、「フランスギクはフランス語でMargueritaeと呼ばれ、これから日本でもマーガレットと呼ばれるようになり、今でもマーガレットと呼ぶ人も多い。」と言うこと。

ハナショウブ!

IMG_6734
蜜標の黄色は残して萼や花弁のムラサキに発色する色素を作らないようにしてくれないか。

IMG_6733

蜜標の黄色だけにしようよ、

IMG_6735

紫抜き、黄色と白、萼と花びらで分けてくれないか、、、

IMG_6736

研究室のそんなやり取りが聞こえるような畑。日置の畑です。

IMG_6741

新種開発は競争です。銀の月 1500円 青水晶 2000円ハナショウブの品種名と値段。さて 3,500円は「夢美人」。どんな花姿を想像しますか。

命短し、、

IMG_6820

恋せよ、、、

IMG_6827

ウスバシロチョウ、、

IMG_68271

命は遺伝子のボートである、任務終了!

IMG_6854

その任務もくわなきゃ果たせない、、、

IMG_6922

ベニシジミを捕まえたのはガザミグモ 。ガザミとはワタリガニのこと。そう言われると、、、。

シジミにガザミに、里山には川も海もある!

 

緑深まる里山の林。

IMG_7004

4月の花は実をつけ、

IMG_7049

(オオカメの木)

新たに5月の花。

IMG_7052

(ヤマボウシ)

夏緑樹林、その林床にも、5月の妖精!

IMG_7055

ひさしぶりー どうしとったん げんきにしてたー?

かっては花束にするくらいに群生していたギンラン。人が里山から消えたことで、多くの人里植物に、生存に関する脅威が増大している、、、、。 そんなわけで、京都府の準絶滅危惧種。

♪ 赤い花つんで、、、あの人にあげよぉ、、、これ、群馬県の田舎道で女子高校生が鼻歌で歌ったというのが始まりなんだそうですね。

彼女が見ていた赤い花とは、

IMG_6408

レンゲツツジかも。

白い花とは、、

IMG_6340
シャクの花かもしれません。
ところで、色とりどりに咲く花、その色にかんして、
1位白色系統、2位黄色系統、3位赤色系統、4位青色系統(紫色含む)

こんな順番があります。なんの順番か、、花屋で売れるお客に好まれる花の色、、ブー!

世界中の花の色の割合を調べての統計なんだそうです。
黄色の花は、カロチノイドという色素を持っているから、

IMG_5821

赤い花は、アントシアニンという色素で。
では、白がなぜ一番か、それは簡単、色素を作らなくていい、その上、捕食される危険性の少ない夜に活動するポリネーターが多い(^.^)。

IMG_6612

一方、青がなぜ少ないのか、結局難しい!複雑な過程を踏む必要がある、、、青や紫の花は  青い色素で青くなっているのでなく、赤を基調にして青みがかった色に変える成分をもっていて、「複雑な金属複合体が形成」されて青い色が発現するこういうメカニズムがわかってきたのは最近のことなんだそうです。

IMG_6608

ふる里の野で花を歌ったかっての高校生、♪黄色い花や青い花、これは誰にあげたんでしょ、おじいちゃんやお婆ちゃんでしょうか、、、

見上げればミズキ。

IMG_6600

足下にはアザミ。

IMG_6548
ミズキは、たくさんの小さな花の集合体です。

IMG_6604

その点ではアザミも同じ。けれど色は対照的に白と赤。

アザミを見ていると、

キアゲハ、

IMG_5834

キチョウ(キタキチョウ)、

IMG_6544

ウスバシロチョウ、

IMG_6657

アサギマダラ

IMG_2163

モンキアゲハ

IMG_2002

ひっきりなしに訪問者。

一方、ミズキは、ひっそりして寂しいから白と思えるほど白。

IMG_6574

(↑撮影 05/10 19:35)
ミズキはなぜ赤ではないのか。化学的にいうと、アントシアニンを持っているいないの違いなので、 ミズキか゛アントシアニンを持たないのは、夜活動するお客さんをねらっての選択ということです、人間は、赤提灯て゛そういうお客さんを呼び込みますけれど、星明かりの自然界では、白。祇園の舞妓さんが白く化粧をするのは、ほの暗いロウソクの灯りに浮き立つようにと言うこと。

IMG_6605

、、、(つぶやき)今はこんな時代てすから、昼間のお客さんをねらって赤にする、と変身するミズキが世屋にあったらおもしろい、そういう変わり者、「一本ミズキ」でスターになるんでしょうけれど!

さて、これは、、、

IMG_6520
花姿のよく似たアヤメ、カキツバタ、ハナショウブ、それを見分けるのは、「花弁の根元の模様」を見ろということです。「白い目型の模様」はカキツバタ。「網目状の模様」はアヤメ。黄色い目の形の模様があればハナショウブ。

IMG_6562

だから、これはハナショウブ。確かに違います。それはそれでいいのですが、おもしろいのはその花の形の構造と仕掛け。

IMG_6525
この三つの花はいずれも虫を呼ぶ、虫媒花。だから、雌しべや雄しべがあるはず!サクラのような花をイメージしているなら、どこにあるんだ?と悩みます
秘密は、「花弁の根元の模様」にあるということです。その模様、「蜜標」といいます。蜜を吸いにやってくる虫に蜜の在処を教える道しるべ。その蜜標を覆っている花びら状のもの、それが、雌しべの一部である花柱。雄しべはその花柱の屋根の下に一本  蜜標でおびき寄せ、もぐり込むと同時に花粉をつけるという仕掛けなんです。花びらのように見える一番下で垂れ下がるように開いている大きな3枚、これはもともと萼(がく)。花びらは、一番上で立っている3枚だけが本来の花びら。

IMG_6557
花柱も萼も花びらも色形がよく似ているので合計9枚の花びらを持った花のように見えます。

世屋高原 5月連休明けの色
藤の紫

IMG_6474
タニウツギの桜色

IMG_6467
サワオグルマの黄色

IMG_6471
ブナの葉の深緑

IMG_6490
水面に映る残月の黄色

IMG_6452
世屋の田植えは、その色などを田んぼたちにじゅうぶん楽しんでもらってから、5月中旬に行われます。

ちなみに都道府県別の田植え時期と比べると、北陸、東北がやはりその頃。

田植えの最盛期
 農林水産省統計部

「田植えの最盛期とは、県内の半分以上で田植えが済んだ時期をいい、上の図は平成15年から19年までの5年間の平均値により色分けをしました。
全国で田植えの最盛期が最も早いのは沖縄県で3月5日、最も遅いのは佐賀県の6月20日となっています。全国的にみると、北が早く、南が遅くなっています。これは、稲の品種による違い(寒地には早生種が多く、暖地には晩生種が多い)や、南では麦の刈取り後に田植えを行う二毛作が多いことなどの理由によります。」

 

« Older entries § Newer entries »