「アジアで花咲け ナデシコたち」(NHK)。
今夜(8/12)のナデシコは、フィリピンの山岳民族の文化を守る取り組みをしている山下彩香さんがその人。
彼女は、カリンガ族の若者とともに、竹を生かして楽器やアクセサリーにして、インターネットで世界に販売しているんですって。
わたしはって?
世屋の里で咲きます(^.^)
「打つ田にも ひえはしあまた ありといへど 択(え)らえし我そ 夜ひとり寝る」 (万葉集人麻呂歌集・巻11・2476)
たくさんあるヒエから選りすぐったといっておいて、ほっとくのはどういうことよ!と突っ込む女性(`ヘ´)
すまん、すまん、忙しかったんだ、今夜いくよ(^.^) そんなやり取りが目に浮かびます。
さて、そのヒエ。
今は、稗という漢字を当てます。「禾」イネ科植物ではあるが、「卑」身分が低いものの食べるもの、と。
ただし、『日本書紀』に、ヒエは、保食神(うけもちのかみ)の目から生まれた、といい、五穀の一つだったのです。
「貧乏人はムギを食え」といった政治家いましたが、稗の字のあまりにも生々しい差別感に少し引いてしまいますね、「比要」と標記した万葉仮名のままでいいのではないでしょうか!
(↑ 8/12 京丹後市)
穂が出る前は酷似してはいますが、茎の節に葉舌のあるのがイネ、ないのがヒエ、そこを目安に草取りをしたのだそうです。
さながらスフィンクスのような世屋のクズ、どっとこどっとこ走り出しそう(^.^)
(↑ 世屋高原休憩所 グランド上)
「我が宿の、葛葉(くずは)日に異(け)に、色づきぬ、来まさぬ君は、何心ぞも」 作者不詳
葛の葉が日に日に色づいて来ましたのに、あなたはどうしていらしてくださらないの!とつのる思いを詠います。
クズはそんなつのる思いを喩えるのにちょうどの植物。
また、このクズからも繊維を取り、衣服を織りました、いわゆる「クズ布」。
「大刀の後(しり)、鞘に入野に、葛引く我妹(わぎも)、真袖(まそで)もち、着せてむとかも、夏草刈るも」 大伴家持
(入野で葛を引いている妻は、その葛で作った着物を私に両手で着せてくれようと思っているのでしょうか。)
ところで、葛も藤も伸びる力、そして布の材料、ともに優れた有用樹、藤は、実生で6月、1日12cm以上、一年で10m。クズは一年で20mという観察記録があるそうです。この藤と葛と戦ったらどうなるのかしら!「竜虎葛藤」という四文字熟語はここから生まれました、、、ほんとですよ、(`ヘ´)
ウラギンシジミは、フジもクズも食草にします。藤棚で涼んでいれば遭うことが出来ます。
山村の生活文化を色濃く残す世屋でこそ、『手をかける』という人間の基本的な部分を学べる、、、地域のお婆ちゃんたちが当たり前に受けついできた文化が当たり前でなくなり、時代が欲している、、、、とサントリー地域文化賞受賞を報じる(京都新聞8/10)の中で井之本さん。
(↑ ↓ 7/27 第三回ウオーク&イート)
「木を織る」文化の現地での伝承は、人間と自然の協調した生活スタイルを放棄した行く末の恐ろしさを見せつけられている日本にあって、希望の光芒とも言うべきもの。
なぜ人はここで生活を委ね文化を育むことが出来たのか、それを具体的に見せたり感じたりしてもらうことができルところまで継承し復元し、自然とともに暮らすことは可能なのだと目指す人たちを激励しているこの取り組み。
(1985年頃 川北亮司さん撮影 光野ためさん)
そこを評価した受賞は当然のこと。
世屋の里の、人も草も田も空も風も山もみんな謳って祝福しています。
♪世屋の里に 松植えて
一の枝には 藤織りさん
二の枝には 合力さん
わしもなりたや三の枝 ストトンストトン♪