梅雨入りです。
せや高原の沼でも、モリ青カエルの産卵がピークです。
完全にカエル素人をさらけだしますが、「ヘビやイノシシに立ち向かうカエル」を描いた河鍋暁斎かわなべきょうさいさんって?
歌は聞こえどすがたは見えないカエルたち。そらそうです、ヘビやカラスやサギの餌になるわけですから。
特に森に住んでいて滅多に見られないモリ青カエルの姿を唯一見られるのが産卵の時の梅雨、森の側の沼。
ウッディカスタネットをたたたくようなかれらの歌 森に聞きに来ませんか!
《モデルフォレスト運動教育研修・2017第一回プログラムのご案内》
上世屋「軍部の森」が新たに「森」へのスタートをきって二年。森への関心をもって下さる人の輪が広がったことを実感するとともに、講師の皆様始めご協力頂いた皆様に心より感謝申し上げます。三年目・ 2017年のプログラム、視野を大きく持ちながら焦点を絞って取り組んでいきたいと考えています。
その第一回めとして、6月3日、下記のように計画いたしました。
午前中は、丹後海と星の見える丘公園・地球デザインスクール事務局長として活躍される清水睦様のご協力をいただいて 生物多様性保全上重要里地里山500に選定された海抜0mの海岸から同700mの山岳部分まで緩やかに変化する橋北(日置・波見・世屋)の植生・生態・地形。この美しさと貴重さを、どう理解し、どう伝え、どう守り、育てるか、地球46億年の歴史をふまえ、その視点から戦争遺跡の森作りを考える講座です。
午後は、会場を軍部の森に移して、「くろもじ」を生かすというイメージを持って植生の経年調査と地域の風土と地域の木々の伝える遺伝子を尊重した森作りの絵を描きたいと考えています。
海星公園で磨きぬかれたガイドに接することのできる貴重な機会にもなります。皆様の積極的なご利用をいただきますようよろしくお願いいたします。
「橋北の森には地球46億年の歩みがある!』 みんなの力で、宮津の海里森のつながりを豊かにつむぎなおそう
◆講師 午前 清水 睦 様 (地球デザインスクール事務局長)
午後 市瀬拓也様 (地球デザインスクール理事)
◆日時 6月3日(土) 午前10;00~15;30
◆会場 午前 丹後海と星の見える丘公園・地球46億年の道
午後 上世屋・軍部の森
◆内容 地球46億年の歴史、公園の森作りをふまえ、戦争遺跡の森作りを考える!
◆集合 丹後海と星の見える丘公園 子どもの森
◆参加料 無料 昼食は「森のカフェ」にて500円。予約できます。 《申し込み・問い合わせ》
◆宮津世屋エコツーリズムガイドの会 080-2517-6999(090-7346-4639)
※ このプログラムは「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」の支援を受けています
■ 雲井より 流れ落ちける 花の滝 世屋野蕪村 ※雲井 雲 のある場所。雲のたなびいている所。大空
緑を深める野山は藤にあふれる季節です。その藤たちを、色・形・サイズ・木との関係・ロケーションという審査項目でふじのなかの藤コンテストしたら、総合的におそらくトップなのはこれ!
ロケーション 野間渓流の淵の傍らに生育する。
木との関係 ケヤキ
サイズ 高さ約15mのケヤキに巻きあがる
形 花房が木の頂から川面まで、滝のように咲きさがる
色 やや薄め
総合 川面に映る姿を自ら楽しんでいるようでもあり渓流に紫色の水が流れ落ちいているようでもあり、ケヤキの新緑と水と花の色がよく大きなスケールがすばらしい。
■世の常の 色とも見えず 雲井まで 立ちのぼりける 藤波の花 と源氏物語・宿り木
やっかいな物に巻き付かれたもんだ、つきあいたくないなぁぶつぶついうのが聞こえるものですが、このケヤキは、まあつきあっていくか、ファッションとして楽しんでいるようです。
ケヤキが伸びるかぎり成長を続けるこの花の滝、目が離せません。
ちなみに漢字・藤は「つるが上によじ登る草」というイメージで成り立っていて、音の「ふじ」という音については「なぜ「ふじさん」と呼び、「富士山」と書くようになったのか、謎のベールに包まれている。謎解きの本だけでも数多く出版されていて、定説はない。まず、なぜ「ふじ」と発音するのか。アイヌ語で火の山を指す「ふんち」「ぷし」、朝鮮語で火を意味する「ぷっと」「ぷる」、マレー語の素晴らしいを指す「ぷし」、古代日本語で斜面や垂れ下がりを指す「ふじ」、おわんを伏せる「ふせ」など、様々な説が出されている。」と山梨日日新聞社の「富士山」名前の由来 。
花のふじはそのなかのマレー語、古代日本語由来なのかもしれません。
銚子の滝、ここがある物語の舞台になっています。。
『だまし討ちにされた一色家の残党が、復讐のために味土野に身を隠している玉子(たまこ)を狙っている。しかも玉子の警護役につけた一色宗右衛門が、この計略に加わっているという。
「まさか、そんなはずがあるか」
与一郎は打ち消したが、宗右衛門は一色家の出身である。だまし討ちに与一郎も加わったと考え、一門の者たちと行動をともにする恐れは充分にあった。
「馬を引け。供は無用」
大勢で行けば残党たちを刺激する。味土野は一色家の勢力圏の真っただ中なので、ひそかに行って玉子を安全なところに移すしか助け出す方法がなかった。
(玉子、無事でいてくれ。宗右衛門、わしを信じろ)
与一郎は心の中で祈りながら天橋立(あまのはしだて)を突っ切り、日置(ひおき)から山間の道に馬を乗り入れた。
世屋川(せやがわ)ぞいをさかのぼり、銚子(ちょうし)の滝の側にさしかかると、前方からかすかに剣戟(けんげき)の音が聞こえた。滝の水音にかけ消されそうだが、刃を打ち合わせる音にちがいない。
(もしや、敵が)
ここまで迫ったかと先を急ぐと、杉林の中で宗右衛門が斬り合っていた。四人の攻撃を、杉の木を盾にして懸命に防いでいる。すでに三人は討ち果たしていたが、自分も肩口に深手を負っていた。
「宗右衛門、わしだ」』
与一郎とは細川忠興さんのこと。ほほう!
作者作品名は安部 龍太郎・作『味土野へ』~ガラシャ物語。
はて、銚子の滝でこんなことがのう!!「味土野は一色家の勢力圏の真っただ中」だったかのぅ?
それにしても、こんな小説家がいらしたかしら、こんな物語があったんのだぁと聞いてみると、
『ガラシャ物語とは『ガラシャ物語全集 – OpenMatome
Amazon.co.jp: ガラシャ物語全集/京都フラワーツーリズム編 eBook: 花房観音, 宮木あや子, 安部龍太郎, 斎藤肇, 遠藤徹, 小林泰三, 寒竹泉美, TaMa, 京都フラワーツーリズム: Kindleストア
この作品は、京都フラワーツーリズムが提供する「ガラシャ物語」シリーズ中の一編として出版されています。
■「ガラシャプロジェクト」とは
2011年4月に、細川ガラシャ、明智光秀、細川幽斎、細川忠興ゆかりの長岡京市、宮津市、京丹後市、亀岡市、福知山市、大山崎町、舞鶴市の7市町が大河ドラマ誘致推進協議会を設立したことを受け、京都フラワーツーリズムは「ガラシャプロジェクト」を立ち上げました。
ガラシャプロジェクトでは、「ガラシャ物語」「ガラシャなび」で全国へ情報発信し、民間の立場で支援・協力していきます。
■「ガラシャ物語」とは
「ガラシャ物語」は、7市町のいずれかを舞台として、ガラシャ、光秀、幽斎、忠興のいずれかを描いた短編小説シリーズです。
ガラシャ物語の作品群はスマートフォンアプリやWebを通じて発信され、「小説・文学の力によるまちおこし」を目指しています。 「ガラシャ物語」とは
「ガラシャ物語」は、長岡京市、宮津市、京丹後市、亀岡市、福知山市、大山崎町、舞鶴市の七市町のいずれかを舞台として、ガラシャ、光秀、幽斎、忠興のいずれかを描いた短編小説シリーズです。』
「小説・文学の力によるまちおこし」を目指しています。』ということですから銚子の滝での剣戟!!「味土野は一色家の勢力圏の真っただ中」などという設定も可能なんですね。
宮津から天橋立、日置、世屋谷、上世屋、銚子の滝、単騎でかっ飛ばす姿は、さしずめダットサンハーリーにまたがったにいさん!
絵になるなぁとよみました。
けれども、当の地元にも一言下さいね、銚子の滝はどこですかぁ、ここで剣劇が繰り広げられたんですかぁ、味土野は一色家の勢力範囲だったのうと尋ねられたら、そんなことしりませんなぁじゃなくて、そうそうそうんなですってと話のつじつまをあわさんなんじゃぁないですか!
でないと「むらおこし」にはなりません!
ところで、ガラシャさんのお歌のとなりのやまふじ、満開ですよ。
フラワーツーリズムの言葉に甘えて一報、
やはり野におけすみれそうといいますが、俳句もそう。
俳句たちに聞くと最適地はここ、ここにおいてくれ、というのです。
さて、俳句をめぐってはこんな話が話題になっています。
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俳句4団体と関係自治体の代表らが26日、東京・日本記者クラブで記者会見し、「俳句」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録に向けた推進協議会を4月24日に立ち上げることで合意したと発表した。日本発祥の短詩型文学として「人類が保全すべき文化的価値を持つ」との立場から実現を目指す。 会見に出席した国際俳句交流協会の有馬朗人会長は「短く、自然と共生する文学として世界に共感者が増えることで、意思疎通でき、世界平和にもつながる」と運動の意義を訴えた。三重県伊賀市の岡本栄市長は松尾芭蕉の生地という立場から「俳句を誇るべきものととして世界に広める責務を負っている」と強調した。(2017/01/26-18:26
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そして、ここのいいところは、ここでなければならないのはめぐっているうちに、俳句を詠みたくなる、つまり客体を主体に変える何かがあるということ。里山が生きた「歳時記」だからなのでしょう。著名な俳人を輩出した地だから、というのでなく、日本の里100こそ、俳句の聖地。
うっそぉーと思う人は、ぜひご連絡ください。
案内します。
ジオパーク編入とか、橋立を世界遺産にとか、まあそれはそれ、わたしはこの俳句のユネスコ無形文化遺産登録運動を応援しますよと、M市の知人に話したところ、うちもある方からきょうりょくしてやってくれと依頼があったので考えいると。で、その「ある方」とはどなたですと尋ねたら、「与謝野蕪村」さんだとか!、、、、、まあ、そういうことです。
松尾さくらを伝える京都新聞。
さてこの桜を見るギャラリーの皆さんはエコツアーの、上世屋の棚田跡を開墾し直してジャガイモを植えて、そのあと一本桜を見にいこうというプランを活用して貰った子育て協力グループのみなさん。
畑は、八人が入るとあふれて転げ落ちそうになるような小さな棚田です。
ここが畑になるのは、25年ぶり。
太いクズの根が入っていましたので、みんなが力を合わせてひっこぬき、いしころをのぞいて畝をつくってもらいました。
うえおわったあとお花見しながらお弁当をと松尾に向かった際取材して貰った写真なんです。
春の体験遠足でしたけれど、いい記念になりました。
さて、棚田跡地再活用ジャガイモ植えなど、まだ受け入れ可能なよち地はおおくあります、
ご連絡下さい。
桜、古民家、空は薄く青、そして菜の花
さて、菜の花の向こうに回れば、天橋立。
丹後も野の春の主役は菜の花。なので菜の花季題の俳句は、つみ重なって大山塊!
ふるさとの訛にもどる花菜径 栗山妙子
雨に暮るゝ日を菜の花のさかり哉 松岡青蘿
近づけば菜の花の黄の密ならず 山本歩禅
菜の花を身うちにつけてなく蛙 李由 二 月 月別句集「韻塞」
菜の花は下より枯れてゆくを知る 対馬康子 吾亦紅
いちめんの菜の花といふ明るさよ 行方克巳
寺田寅彦さんも。「野に老て菜の花のみは見飽かざる 」
芥川龍之介さんも。「菜の花は雨によごれぬ育ちかな 」
芭蕉さんも。「菜畠に花見顔なる雀哉」
もちろん蕪村さんは、「菜の花や月は東に日は西に」
もちろん詠んでらっしゃいます。
「菜の花の盛りに一夜啼く(ァ)」
でも、えーーーぇですよ、さすがにいっささんのサプライズ。
さて、(ァ)には里山のある生き物が入ります。
では (ァ)に入る生き物とは四択でお答え下さい
《 おけら・ たにし・ カエル・ まむし》
正解は二番(たにし)!
これは、一茶さんのおふざけかというとそうではなく、よく詠まれています。
□(ァ)啼いて土臭き春の夕べかな 保吉
□ 鳴く(ァ)きかんともなく聞く夜かな 保吉
□ (ァ)なく夜は淋しいに蚤ひとつ 撫節
タニシは啼く!私も半信半疑です。昔の人の聴力を現代人は失ってしまったのか、ほんとに啼くのなら上世屋でなら聞くことが可能かもしれません、調査して頂けませんか。「菜の花」の時期ですから、今、今ですよ。
一本桜は、もともと一本ではなかったんですで、(ほうほう)
昔は四本あったんですで、(ほう)
松尾のお百姓、へえきっつぁんいうただが、子どもを授かったのを喜んで、一人生まれるたびに、元気に育てよと一本ずつうえなったんだ。兄弟はみんなで四人、だから四本兄弟桜だったんですで。(ほうほう)
昔、いうのは、丹後を一色さんが治めとんなころ。そのころは戦国時代ということでなぁ、細川さんが信長さんから丹後をもらいなってなあ、ほで京都のほうから跡取りとその嫁さんを伴ってなあ、跡取りの名前は忠興、若嫁さんの名は玉さんちゅうたらしい(ほほう)
ここは海からようみえるところだ、舞鶴にも田辺城という城をもっとんなったでしょっちゅうこっちはみとんなって、ようめだつ三角形の山がある、神ごとの山に違いない、岳さんのことだわなあ、のぼってみたいものじゃということできとくれたんだ
ええ景色だ ほめとくれたんだ、桜もええ いうて。(ほうほう)
ところが四本ある あれは一本がええ、。
やっぱりゆうさい言う人はわびの心のある人だ。三本は切れ!いいなっただ。(ほんまにぃ)
ところが、子どもが生まれた記念だもんにそんな見てくれのことで植えとらへんわなぁ 切れ言われて悲しいで、。でも殿さんがいいなったことだぁなあ、切らんなんわな、泣く泣くきっただって。(ほうほ)
殿さんいうのはいつでも人のことはかんがえんもんだ、ほでもまあ、一本になって景色はようなった、なんせ宮津の桜が終わってもええ桜がある、忠興さんも玉さんつれて花見に来なっただって。舞鶴もみえようがなぁ、ここがわしらの国だ、いうてよろこびなっただ、(ほうほう)
それにいなあ桜が遅いだけあってここは夏涼しいところだろうが、ちょっと行ったところに味土野ちゅうところがあって修験の山がある。そこでいまでいうたら避暑だわなあ、そういうことでいきなっただで。(へえぇ)
そこへきて本能寺の変だろ、ゆうさいさんとただおきさん、たまさんをおいとくわけにはいかん、どこへ隠そうと言うことになったただけど、ありゃあにわかにおもいついたもんだにゃあ、こういうことがあって馴れたところだったで、味土野、あそこならまあええだろう言うことになっだだあなあ、
玉さんは、それから大阪へいきなって、ガラシャいうキリシタンになんなったいうことだ。玉さん、なんべんもこことおんなったのはほんまだ、そうだで、この桜、「ガラシャ桜」なんだで。(へぇえ!)
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一本桜にカメラを向けていたら、おばあさんが畦にちょこんとすわっとンなって、そのおばあさんがはなしておくれたことです。
そういうことだったんだなあ、とあらためて桜と海をみて、ええ話おおきに、と礼を言おうとおもって振り返ったら、おばあさんはいませんでした。
!!?!
そうかぁ、おばあさんは、兄弟桜の語り部だったんだ、そうなら、どうだろう、
「とのさんの細川さんは、この景色に桜は邪魔になる、みんな切ってしまえと命令したので兄弟桜はいったんはなくなってしまった、ということにしたららどうだろう、ほしてな、へいきっつぁんのこどもは兵隊にかり出されてみんな帰ってこなかった、その思い出桜を切らされた悲しみはふかかった。それなのに、一本桜があるのはな、こうするんだ、玉さんが復縁を認められて味土野から出るときに、へいきっつぁんの気持ちはよおぉわかった、義父とはいえむごいことをしてしもうた、お詫びに私が一本植えさせてもらうといってお手植えをしておいておくれたんだ、それを村の人たちは大事に大事に守り続けて、いまそれがみられる、だからこの桜はガラシャお手植え一本桜ということにしたら」とおもいました。
さて、2017年春、四月8日の状況。
つぼみまだ固し、咲くのにはあと一週間はかかるかも。