宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

神奈川から宮津世屋へいらしたご家族です。

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そのはじまりは一本の電話から。

上世屋へはとうしたらいけますか?早春の里山を、神奈川から三人ですと。

上世屋へは日置でバスに乗れば上がってくることが出来ることをおつたえしましたら、その後プランニングをご自分たちでされて、あらためて連絡を受けました。

行きます。
三人!とおっしゃっていましたので、お友達同士の気楽旅かと思ってましたら、出会ってみたら、子どもさん連れ。

頭のコンピューターしばしぴこぴこびこびこ状態。
日本の里巡りだということ。日本の里ったってこどもさんが喜ばれるようなものなにもないんですけどまたどうしてとうかがうと、それがいいんです、春のものをみせてくださいと。

こうなると、よっしゃあ、、です。フキノトウ 雄花雌花ありますよ、つくしんぼ、どこ継いだ!ヤブカンゾウ、これはこれだけでサラダです、

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庭先のフクジュソウはパラボラアンテナで熱を中心に集めるという仕組みを持っているんですって、、エンゴサク紫水晶みたいですね。きれいに見えても有毒でウスバシロチョウという蝶だけがこれを食べるんです、

仕上げは卵からはやオタマジャクシになったヤマアカガエル!という経過です。

お米は無農薬天日干しのしか買いません、なにもなくても日本の里をあじわいたい、子育てにも暮らしにもポリシーを持った素敵なご家族でした。

乗降フリーのバス、自然とむきあう暮らしをいとなんできたおばあちゃんととみおくりました。

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今夜は伊根の舟屋宿ということでした。

※日本の里100選 上世屋 ウオーク 参照

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春直前の世屋の里。

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Tさんは山の田圃へことし初。

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「4時には帰ってきておくれよ!」
さて、『春直前世屋の昔噺を楽しむ会』開演を待つのみの会場

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「ここがかいじょうですよぉ、」目印を高く掲げて。

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靴靴靴靴、、、

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よみがえるふる里の語り。

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春の歌

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春の味、、春の言葉 春の音

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春の心、、、、

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ごたぼうな日々のなか参加いただいて自然と人と、ふる里と、、そして私たちの明日は、、、、思いをいっぱいをつめた「ふるさと」の集いにしてただきました皆様、ありがとうございました‥

京都府ソーシャルビジネスセンターの支援をいただいて実現したこの企画、

参加者43名。丹後一円、京都市内、大阪、滋賀からも参加がありました。
会場は、ガイドの会事務所として借りている古民家を改修し、ホールとした里山ギャラリーを使いました。
口伝えで受けつがれてきた昔話。文字としては残されていますが文字では発音イントネーションはなくなります。採録現場の音源が発見されました。それを実際の語りとして再生しようと、語りの専門家とともに取り組み、発表にこぎ着けたものものです。
「里山昔話弁当」というお題で発注した夕食は、40食。地元のペンションが農家から食材を集めてメニューして下さり、企画を通して地域にお金が回る形がつくれていました。 地域に根ざして作る文化それが価値なのだとあらためて認識しました。

宮津市、京都新聞、FM丹後さまによる広報、天橋立ユースその他おおくのご協力を頂いて盛会裡に終了することができました。心よりお礼もうしあげます。

 

 

緩やかな曲線が美しい田圃と土手の間の溝、

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田圃の水はおちていますか゛溝にはたまっています。里山は多くの生物植物の生息地というのも、水が一年中溜まっているこういう水環境が保たれているところがあるからなのです。

また、山の水は汚れてなくかつミネラルも豊富。米作りにはゆうことなし。

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けれども一つ問題、それは冷たいこと。稲にはこまるのです。そこでもこの溝が役にたっています。7月19日 気温24度だったとき、田に入るとき水口20℃だった水は 出口では27℃だったという観察があります。出口に向かってゆっくり動く間に温められるのです。それを水路と田の間でやっておこう、そして水がまろやかに稲にあたるようにという工夫、山の田圃ではコナワと呼んでいます。

春の立役者,つくし!

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寒の戻りの粒雪も埋めかねている風情。
土からでる小さな命を見る目を持った俳人といえば一茶さん
◇田鼠の穴からぬつと土筆かな 小林一茶
◇畠打や子が這ひ歩くつくし原 一茶

この土筆、食べていいのはもちろんだけれども、スギナの子だけあって「お茶」にすると優れもの
ものによると
・ガンの予防・・・ビタミンC、ビタミンA
・自律神経失調症・・・ナトリウム、カリウム不足が原因
・老化防止・動脈硬化の予防
などと効能が紹介してあるものもあります(^.^)

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ところで、Yさん、タケ茶のブレンド相手、このツクシかもしれませんよ

世屋の昔噺を楽しむ会・・いよいよです!

3月28日開催の「世屋の昔噺を楽しむ会」の案内が、24日付け京都新聞に掲載されました。 26日中に申込みいただ […]...
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世屋の昔噺を楽しむ会の案内

海辺のスイセンはもう終わりましたけれど山のスイセンは今が盛り。草場にはシシウドが芽生え。

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花と葉をを組み合わせて、野のフラワーアレンジメント!

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世屋我流の風景活け!

男山の畑の梅、

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品種の育成・改良が進んだ梅は現在300種あるといいます。
とはいうものの基本のタイプは

①野梅から変化した原種に近い梅。(野梅系)
②野梅系から花は紅色、緋色のもの変化したもの(緋梅系)
③梅と杏(アンズ)との雑種、花は桃色。(豊後系)
この三つ!

①の野梅系がおわって出てくるのが②と③。

そこでこの色、紅色・緋色・桃色のうち何色とみます?

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桃色!③の豊後系ではないかとみましたがどうでしょう。その豊後系にもおもなものでも10種、しべてみると「桃園」というのに

近いかなという印象です。

さて、この「桃園」、世屋の里のここに置いてみたい、

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100本植栽できたら格好はつくだろう、、(^.^)

調べると「花梅 桃園 接木 1本. … 価格, 756円 (税込) 送料別. お買い物の前に2,000ポイント ゲット! … 爽やかな香りを放ち、春を艶やかに彩ります花木です。 「桃園」は、淡い ピンクの一重中輪。2~2.5センチの花径が主。 花型が優しく、愛らしい。とても整った 印象。」

100本×価格, 756円=75600円

さて、そのための知恵と汗とお金、、、心ではすでにスイッチオン状態です。

昨秋、森林文化協会の企画で、「日本の里100」をそこのガイドさんとともに「フットパス」するというツアーで、船屋の里伊根とともに上世屋へ見えた一行がありました。

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たしか集合・解散は「秋の京都」で、そのためか関東のお客さんが多かったと記憶しています。

伊根は海、世屋は山、それぞれステージは違いますが、自然と繋がった人の暮らしのスタイルか゛あります。小山君、井之本氏と内容コースを分担し、私は里と海を見晴るかす岳山を案内させていただいたのですか゛、昨日そのツアーに同行された編集部のYさんから「ウオーク記」ができたと掲載誌を送っていただきました。

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上世屋という山里が発信するメッセージとはなにか、要点とみどころをきちんと押さえてまとめていただいており恐縮の至りとはこのこと(^.^)ありがとうございました。

閉じたフクジュソウの花に粒雪。

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NHKの気象解説は寒の戻りと。「あすからは寒の戻りがあります あす朝の気温は、札幌では3日ぶりに氷点下となり、東京や大阪でも …」と。三寒四温よりも異常感を伴った寒暖の差を伴うときに使うようです。

日が沈んでからはさらにうっすらと、、、

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鉢の「おとぎ」にも!

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けれども、戻りとはある方向に向かうときのあくまでも一時的な退行現象。

28日、昔話をたのしむ会

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温かくなる周りのようなので「ホ(^.^)」

雪解け滝!

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世屋川の源流滝。

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ここから上にはいくものがあるとすればそれは龍以外にはないだろう、と思いかけて、ふむ、まてよと思いました、「ウナギ」はどうだろう、、、。世屋は湖であった、、、断崖の地層はその証拠。その湖は海と結ばれていたでしょうから魚も回遊していたはず。たとえばウナギ、竹野川の舟木、宇川の野間、世屋川の下世屋、ウナギは各河川の上流部でも獲れたと伝えます。
驚くべきは伊根野室の絶壁、高へらの滝の上でも!ウナギの遡上力はロッククライマーなみなのです。話はとびますが、ウナギは長野の諏訪湖までのぼったといいます。太平洋から天竜川を213km。そんなウナギなら、世屋川わずか20km、水源に湖があるならのぼったはず、、その記憶を持っているなら世屋高原めざすウナギがいてもいいはず!そう思いつくと怪しい気分になって目を凝らしてしまいました。

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ちなみに諏訪湖にウナギがいなくなったのは天竜川にダムが設置されてから、ならば、ダム壁を生き物に優しいものにしましょうよとおっしゃっているのは、かの気仙沼は舞根湾の漁師畠山さん。※

さすがに、森と海との物質循環と生命循環は一体のものということを実証されたどこまでもスケールの大きなかたです。

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宮津湾や若狭湾へ、水源の広葉樹の森の栄養をたっぷり含んでおちる滝の水。途中の幾つもの防災用農業用の堰堤もなんの妨げにはなりません。けれども、ウナギのように海と山とを行き来する命にとっては過酷なもの。いま一度配慮がなされてもいいのではないかと思いながら観音堂にまいりました。

英考塾eikojuku.seesaa.net/archives2015年02月03日われ幻の魚を見たり [ウナギと畠山重篤]

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