海にも春
阿蘇の海、2015年3月21日18時00分。
夕日を観るためのベンチなのでしょうか。
天気のいい日なら、夕方、5時50分頃、デートの仕上げにいいかも(^.^)
世屋・高山ガイド部会の活動ブログ
瑠璃唐草!

日本の目が先進国欧米へ向いていた明治初期、日本へ行きたいとやってきて、そのまま居着いて繁昌した種です。
天人唐草とも、
星の瞳とも
当時世界への窓口は東京。見たこともない花だとなんというやつだろうと目に留めたのが、牧野富太郎博士。 研究の末、和名をということになったとき、不幸だったのは、在来種に近縁のものがあって、それが「イヌノフグリ」と呼ばれていたこと。牧野先生、それより大型なので、「オオ・・・・」と名付けようとおっしゃったので、以後それを踏襲することになったということ。しかし、花は全く印象が違うのに、近縁だからということでつけられたこの外来種の和名オオイヌノフグリ、それが、後に物議を醸すことになろうとは考えていらっしゃらなかった!

ちなみに英語ではPersian speedwellとかBird’s-eye speedwell。などと呼ばれます。 speed+well の複合語だとしたら、well は首尾よく;運よく。speedは古くは「成功;繁栄」という使われ方をしていたということですから、speedwellはだいじょうぶ、きっとうまくいくよ!という意味。

つきあいの長さの違いなんでしょうけれど、「ものの名前というものは、そうむやみに変えてよいはずのものでなく、よほど特別の理由でもないかぎり、昔からのよび名を尊重すべきだと思います」と博士はおっしゃいます。それはそうですが、こればかりはミスネーミング!speedwell!だいじょうぶ、きっとうまくいくよ!と坂の上の雲をおいかけて苦悩しながら歩む明治を明るく励ましてくれた遠来のお客に失礼だし、対話の溝になって植物とのふれあいの妨げになっていると思います(^.^)
冬を越したエンドウが手をしてもらいます。
完成。
これからこの手にまきついてぐんぐんと伸びていきます。
エンドウは、柔らかな莢を食べるサヤエンドウと若い豆を食べる実えんどう(グリーンピース)
莢も豆も食べられるスナックエンドウなどありますが、これはどれなんでしょうか!

さて、エンドウは、エンドウ豆とも。エンドウを漢字表記すると「豌豆」。「豌」は、豆の鞘が美人の眉のように細く曲がっている状態を表しているのだということ。妖婉の「婉」の植物版。豌豆、これでじゅうぶん豆だといっているのですけれど、さらに「豆」をつけて「エンドウマメ・豌豆豆」。腹痛が痛いににて微妙におもしろです。しいて分ければ、エンドウは蔓も実も含めた植物体をいい、エンドウ豆は「豆」の部分を特定していうと理解したらいいのでしょうか。

また、ツタンカーメン王のお墓の副葬品として発見されたのがこの豌豆。驚くべきことに、その豆、発芽したんですって、、、、。その豆の子孫って、手に入れられないでしょうか(^.^)
和紙を透る光り、、、
障子を開けると、、、
縁側に出ると、
、、、他にも
ラジオ!
ミシン
番傘
酒蒸し桶
活け花
人形飾り、
、、等々、和の粋をつたえて見所が多いここは造り酒屋にして豪商だった旧三上邸、係の方の案内も懇切柔和で入場料350円はお得。

さて、「宮津天橋立 観て・食べて・癒やしの空間」このキャッチコピー、なかなか。このなかで中心の言葉は、「癒やし」なんでしょう。そういう意味ではこの旧三上邸、癒やしの空間として秀逸。撮影自由というのもこたえられない魅力(^.^)
また、この食欲をそそるような暖簾、
これもある意味の癒やし!
覗いてみました、旬のお奨めはどれですか?
取り出して下さったのはサバの煮付け。「地のサバだで油濃くないでええで」、、、
観て癒やされる、食べて癒やされる、、確かにその通り。但し、癒やされるのはほかにもようけある、飲んでも癒やされる、風に吹かれても癒やされる、、森の中でも癒やされる、言葉て゛も癒やされる、話していやされる、、それこそ人の数だけほどあるわけです。そんな癒やしの空間を、ご時世ですからエリアを丹後宮津天橋立世屋の里に広げて、いわば「観て・食べて・飲んで・歩いてetc、、、癒やしの空間イン丹後宮津天橋立世屋の里 」としてどれだけあげることができるか、つなぐことが出来るか、エコツーリズムの課題はそのあたりにありそうです。
癒やしの空間、私のお奨め?
ヤマアカガエルの卵がふえていますよ、
エンゴサクの開花、ことしの一番花ですよ、、
今は、春を数えることか゛一番のお奨め、(^.^)
チャセンシダ!
山の岩の割れ目などに生える常緑のシダです。胞子て゛繁殖しますから、水気のあるところというのが条件。
さて、シダとかけて後期高齢者ととく、その心は、「いんせいしょくぶつ」陰性と隠棲、動きもだんだん緩やかになり、植物的になってくるじゃないですか(^.^)。少ない光りの量で生きていくために必要な酸素はより確保出来る、光りがまぶしくなると目を閉じてしまう、そんなシダ植物に親近感を感じる今日この頃!
ところで、このシダ、羊歯とも。今年は未年、ブレイクする植物かもと思いましたけれども、どうも、羊と歯と葉この連想には無理を感じます。シダは枝垂れる、の略、歯のように小さな葉を着けた茎の垂れる草、という意味の「歯朶」のほうに説得力を感じます。
明田の畦の草焼き!
病害虫防除を目的として農業者がわらやあぜ草を焼く、これは 「廃棄物の処理と清掃に関する法律」で禁じたところの野焼きにはあたらないのです。「管理者の責任で、周辺に迷惑にならないように充分注意しておこなってくださいね!」ということなのです、草刈りや年1回の畔焼きなど、丁寧に管理された畦では火が走り、地中の温度も上がらず、畦をしめるいい草の根も傷まないのだそうです。当たり前といえばあたりまえですが、なんでもかんでも禁止、ということにすればいいものではありません、除草剤が多用されたりすれば米への信頼もなくなります。
「この田の水はブナ林から流れてくる、夏て゛もかれることがない、食味ランキングは毎年特Aの評価!」とおっしゃっていました。
「炎、田の畦を走れ、
新しい年の米作りの始まりを告げよ
のろしのごと」、、 世屋野蕪村
さて、上世屋でも新しい年の米作りへ向けて意欲的な取り組み!
守り続けられているノウダ棚田群の拡張、再耕作化が行われています。※↑画面棚田の先端の焦げ茶色い部分。
昨日、伊根と上世屋をみたいが、という問い合わせをうけました、神奈川からですよ、舟屋に泊まって上世屋の棚田をみたい、と。(^.^)
ちなみに、みたいは、見たいではなく「観たい」の方でしょう。
ただし、観たい食べたい癒やされたい、、どこを何をどこで、、そのニーズをみたすのは地元のガイド、ぜひ利用してください。