宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

天空の◇◇◇、、、、がはやっています!
「天空」、意味は、広々とした美しい清浄な大空のことと言います。

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世屋の里は「天空の里」
海も広々空も広々それをもって【天空海闊てんくうかいかつ】といいます。

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遙かに海を望む世屋の里は「天空海闊の里」(^.^)

海辺の畑で土を起こす人

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山里の畑で土を起こす人

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どちらのお婆さんも同じことをおっしゃいました。
「わがたべるものはわがつくるもんです」

土が彼岸の日を浴びて深呼吸しながらいいました。

「よう寝た!ぼちぼちやるかぁ(^.^)」

「春耕とは 土のやる気を 起こすこと」、、世屋野蕪村

光るブナ

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踊るブナ

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春の木々が動きます。

カツラは赤い新芽を枝先に膨らませています。

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テルミさんのフキ畑、みな雄花です。

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フキノトウは先に雄花がさいて、やや遅れて雌花が顔を出します。雄花の花粉は成熟するのに時間がかかるのだそうです。同じ時期に雌花が咲いていても受粉できないことになります。それで咲く時期をずらしているんです。

その雌花が咲きました。

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フキノトウ 雌花遅れて 現れぬ 世屋野蕪村

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カエルもオスガエルが先に現れて鳴き始めメスが現れるのを待ちます、動物も植物も似たようなことをしています。

きょうはきれいにさいとりますでほれあそこらじに!

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「福寿草 ダイコで指すなり 世屋の春」  世屋野蕪村

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春の海

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正面の半島は舞鶴半島 その左後ろは、敦賀の野坂岳 その背後の雪化粧の山々は、おそらく比良連山。

春の山

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春の里

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山のメッセージを海に届ける春の川、

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まもなく海のメッセージを携えてイサザが上ってきます。

お彼岸の22日、舞鶴での日の出/日の入りは 6:00 / 18:12 。昼夜の長さがほぼ半々。明日からは一分刻みに昼が長くなっていきます。この日照時間をみて咲くのが春のヒガンバナ。
その一 マメザクラ。

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「風寒き 彼岸の空に マメザクラ」 世屋野蕪村

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その二 ネコヤナギ

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えーっと 雄株でしたっけ! ネコヤナギという命名、ネコの体のどの部分を見立てているのでしょうか?
さてこの頃から一年の米作りが始まっています。
種籾作りです。
まずは種籾の選別から。重くてしっかり実の詰まったモミがいい苗のもと、収穫を左右します。
塩水につけ沈む籾がいいもみです。
次に種モミを消毒します。最近は湯温、60度の10分間消毒が広がっているということです。
そして、その種籾が芽を出すように促してやるためにぬるま湯に漬けてやります。13度で五日間。そうすると根が出るところがふっくらと白く膨らん来るのだそうです
この籾を撒いて苗を育てます。

そして、極めつけのヒガンバナ その三

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この種を選別し発芽を促すぬるま湯漬けの作業にとりかかるころたんぼの畝に咲くので、この花「種漬け花」。

※ ぬるま湯漬け式種籾消毒と種籾漬けの実際

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3月25日、五十河でお話を伺いました。

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5日ほど立つと根の出るところが「鳩胸」のように膨らむのだそうです。

日が当たると開き陰ると閉じるそんなフクジュソウの花弁の開閉は温度によると言います。

だから、開閉状況を見れば気温が推定できるそうです。

この日の気温は、15度ぐらいだろう!咲いているが満開に開ききってはいない、とか、

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(↑ 3/19)
この日は、5度以下でしょう(^.^)と。

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(↑ 3/20)

なぜわかるか!こちらをご覧ください。!
「春咲き植物の花の開閉運動と傾熱性gakuen.gifu-net.ed.jp/~contents/club/rs-shidou/3.pdf  」中リップとフクジュソウの花弁の開閉運動と熱の関係を調べられた学生さんのレポートです。
こうまとめていらっしゃいます。
「一旦開花しはじめたものを、5~6℃に設定された冷蔵庫に約30 分程入れておくと、花は
完全に閉じてしまった。その花を、設定温度20℃、30℃で50 分間、定温器に入れておくとほ
ぼ完全に開花したが、再び5~6℃に設定された冷蔵庫に戻すと、また閉じてしまった。」
花弁の開閉が温度による性質を「傾熱性」と言うのだそうです。さらに具体的に温度設定を変えてみた記録と結論はつぎのようです。
「、5~6℃に設定された冷蔵庫内で完全に閉じていた花が、設定温度10℃、20℃、30℃のいずれでも開花したことから、フクジュソウの開花に必要な最低温度は、5℃~10℃の間に存在するものと思われる。また、各設定温度での50 分間での到達開花度は、10℃で20、20℃で100、30℃で67 と、20℃の時が最も大きかった。さらに、その最大開花度に到達する時間も20℃の場合、30 分間と一番短かった。以上の結果、フクジュソウの花には、開花にとっての最適温度が存在するのではないかと考えられる。」
グレートサンクス!
さて熱に反応して動くというのはわかりました。ということはサーモスタットのような仕組みになっているのでしょうか。

雪解けのたんぼの畦を覆う緑。

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セリの群生です。
1つところに「せり」あって互いに「せまり」あって生えているから「せり」せせらぎ付近に茂り合っているから「セリ」。頷ける光景です
セリ,ナズナ,ゴギョウ,ハコベラ,ホトケノザ,、、、と、せりが春の七草のトップバッターに位置づけられています。

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冬場の食生活にかけている「ビタミン、ミネラル  βカロテン  食物繊維等をたっぷり含んでいて待ち焦がれていた食材なのでしょう。また解熱や神経痛、リューマチ、黄疸などに薬効がある成分も含んでいると言います。

万葉集でセリをやり取りした歌を、「www1.ocn.ne.jp/~montana/seri.htm」さんが素敵な訳をつけて紹介してくださっています。

 あかねさす 昼は田賜びてぬばたまの 夜のいとまに摘める芹これ    葛城王      巻20-4455

(「田賜びて」 = 班田使としての仕事をして。 多忙な任務をこなし、夜になってようやく摘んだ芹です。どうぞ。
この葛城王とは後に臣籍に降りた橘諸兄のこと。)

 ますらをと 思へるものを 刀佩きて 可爾波の田居に芹ぞ摘みける    薜妙観命婦   巻20-4456

  (立派な太刀を履いたあなた様が、泥田にはいり私にために芹を摘んでくださったのですね。
ますらをと、背を屈めて芹を摘む不恰好な姿の対比が面白い。)

冬を耐えた体が求める物を含んだ青菜としてセリは「貴重品」だったのでしょう。
噛むとしゃりしゃりと音がするから「せり」ともいいます。確かめにいらっしゃいませんか。

この田は腰までつかるジル田でした、,,,‥

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さてあまのはしだてを世界遺産に、とかひきあげきねんかんをなんちゃらいさんにとそういうための運動が盛んに報じられています。わすれちゃいけないつたえなくちゃいけない、、それはそれで大事なことなんです、,ふと思うのですが、案外忘れられているのが、八十八の手間暇ををかけるという米作りの労苦。それを瑞穂の国、日本人が忘れちゃったら日本人でなくなっちゃうじゃありませんか。腰までつかるジル田で作っていたなんて完全に忘れられているじゃないですか。おいしいブナ水こうのとり無農薬米などとブランド化されて売られています。しかし、それって機械化乾田化、大規模化されて八十八の手間暇などはなくなっています。

加えて昨今のイノシシの害。

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それを修復しながら保たれる棚田の美しい曲線。

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これらのたんぼからは八十八の手間暇の匂いがします。稲木立つも現役です。けれども、tppによって食糧主権が損なわれようとしています。作り手が意欲を失えば原野に帰ってしまいます。原野に帰れば二度と同じものはできないでしょう。「ふるさとミュージアム」「雑穀ミュージアム」ミュージアムがちょっとハイカラで耳あたりのいい横文字言葉なので「丹後こめづくりミュージアム世屋の里」そして、「瑞穂の国の農業遺産として未来に遺そう!」なんてのはどうかなとおもいながら、この写真を撮りました(^.^)

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