2012/08/24
画面中央上の民家の手前と右上の草取りをした畑、そこが準備のすんだソバ畑です。
里の畦道にシシウドが花をつける頃
ゲンノショウコが花をつける頃、
ツユクサが花をつける頃
8月21日は里のソバ蒔き。
手前に立っている柱は、稲を干す稲木です。竹の横棒が九段渡されそれに稲を掛けます。稲の取り入れが一段落してから取り入れの時期を迎えるソバは、刈り取ったあと、この稲木に干されます。
世屋・高山ガイド部会の活動ブログ
2012/08/24
クレープというフランス語があるそうです。スペルは、crêpe。意味は「 細かな縮みじわをつけた薄手の織物」つまり、 縮緬(ちりめん)のこと。
さて、この「クレープ」を冠した花が今満開。それがこれ、
サルスベリ。花弁の縮れ方がちりめんのようなので、英語では、 Crape myrtle (ギンバイカ)。
江戸時代に、中国南方から入ってきたものとされています。その頃は「百日紅」とかいて、ヒャクジツコウといっていたのでしょう
お寺やお墓にも多く植栽され、水上文学では、象徴的なシーンを彩ります。
さて、この花、いまは、「百日紅」とかいても、さるすべりと読ませます。「猿滑り」
といったって、木の生長に伴い、表皮のコルク層がはがれるだけで、実際それで滑るほどみっともない猿がいるわけでもありません。もしいたら、猿の面汚し、かざかみにもおけねえ、とつまはじきされてしまいます。
丹後では、「ちりめん花」と読んではどうですか!せっかく炎天下似咲き誇っているのです、地場産業振興に一役かっていただきましょうよ。
2012/08/23
「西日本はおおむね晴れ、大気の状態が不安定で午後から雨や雷雨になるところも」、つまり、入道雲が発生しますよ、というのが今日の天気予報。夏の高気圧が、今年は、少し東にずれて、そのためその縁を通ってしめた空気がたくさん流れ込んでいるということです。湿度の高い空気と高い気温という入道雲発生の条件が今年は作られやすいのです。
(↑ 日置)
入道雲のおもしろさは、形の多様さ。
(↑ 波見)
というわけて、
今日も懲りずに積乱雲。
ところで、平田明子さんという方も雲のウオッチャー。
にゅうどうぐものだいかぞく
ぐんぐんもきもきむのびている
ボクはこんなにでっかいよ
わたしもこんなにおおきいよ
みんなならんでせいくらべ
空のてっぺんもうすぐだ
(↑ 雲の天井高度約8000mにぶっかって、と思ったら、さらに次の写真!↓)
にゅうどうぐものだいかぞく
かたをならべてのびている
パパはこんなにもこもこだ
ママもこんなにふわふわよ
夕焼け色のしゃしんとろう
みんないっしょに はい チーズ!
この詩に増田裕子さんという方が曲をつけて『入道雲』のうた。幼稚園の先生たちなのでしょうか。
聞いてみたい歌です。
また、雷鳴は10km先のものが聞こえます。落雷は、大変危険です。早いめに家や車に避難してください。
※CD ケロポンズのたのしいうたあそび キングレコード
2012/08/23
多くの文献資料は「京都府と福井県境のA山にのみ自生する。」と記すこれ、
一部専門家、一部植物マニアのかたは、それに「京都府丹後地方」と加えるこれ、
今年の夏の炎天にも元気です。
えーこんな環境(とこ)で!と心の驚きを読まれたのか、「光があるだろう、空気があるだろう、水?岩に隙間がある、夜露もある、らくしょうらくしょう、余計な心配はご無用、ほっといてくれ」と語りかけてこられました。 山の「ニングル」(アイヌ語小人の妖精)はほっとくことが一番なのです。
そして、「それよりあんたたちはどうなのよ?」と逆質問。そう、平和の女神さえあやめてしまう見境を失った殺し合い、放射能、使い放題のエネルギー、、、わたしたちは、他人の心配をするより、自分たちの心配をしなければならないのです。そう考えると、こんな環境(とこ)に生育するこの草からの、警告を込めた問いかけを、限りなく重くうけとめる必要があることを思いながら、「ニングル」の聖地を降りました。
2012/08/23
小五の男の子、小二の女の子二人計三人つれて、大阪から木子のペンションに見えたAさんファミリー、夏休みの思い出になる体験をさせたいがどんなことができるか相談をうけました。「また来たいと思います・体験パンフ」も見ておられて、『90分里ガイドウオーク』を想定されての相談です。子供さんを中心にした夏の里山体験!Mさんとも連絡を取り合いながら、プランを練りました。トトロの家(合力の家)探検、草道裸足歩き、ツユクサ染め、柿渋塗り、イナゴ採り、ナデシコ種採り、トマト採り、トンボ採り、、、、!
しかし、どう練っても、小五の男の子、小二の女の子二人に対応するのに、これに勝る子供の夏の里山体験プランはない、という結論。つまり「世屋の子キッズの夏プラン(ソバ蒔き・夏野菜採集と昼食作りその他)」!何がいいといって、異年齢の子供同士が、混じり合うということがいい!子供に体験を、それは、「発達」ということと同義。子供を「おきゃくさん」にしてはいけません、刃物も火も土もみんな本物、真剣に向き合う具体的な体験と仲間と一緒にがその条件。Kさんに連絡を取ったところ受け入れ可能とのこと、それをAさんファミリーに紹介、関心を持たれて参加が実現。
夏野菜は、地元の農家が畑を開放してくださいました。
「あまーい!」歓声が上がりました。
手で牛糞も蒔きました。
本物の包丁で野菜を切りました。
竈でご飯を炊きました。
60人の食事の準備を子供たちがやりました。
■水蒸気が目にしみる!「それ、煙っていうんや」ははは!
■からだにいいものは みんな おいしー!
ソバ蒔き・夏野菜採集と昼食作り
映画のような光景!
具だくさんのお味噌汁の入った什器は旧家に伝わる漆塗り
すわっているとこ、「えんがわ」っていうんだよ、回転寿司じゃないよ。
おこげはお店にうってないよ
それぞれに子供が主体になるように、段取りと配慮が行き届いていました。
おかげで、三人の子供さんたちの心の中に何か夢の種が蒔かれた世屋の里の夏体験になったのではないでしょうか。
ナデシコはみてもらったかって、そりゃあ抜かりはありませんよ!スタートはそこから、種も持って帰っていただきました。
サンショウモはどっしたって、それも計算にはいってますよ、増やした分を「ペットに入れてお土産」!
ソバは100日、秋の彼岸には花が咲き、さらに一月で刈り取りをしていきます。
畑の様子、これからレポートさせてもらいますね。世屋の大地に種を蒔いたあなたたちは、「せやのこ」。これからも、ただいまあって帰ってきてください。