2012/08/06
芭蕉を産んだ三重県が、『空の一句』というお題で行ったコンテスト。その【最優秀賞】作品がこれ、
「じっと空ばかり見て八月六日」 作者 宍田柳子さん。 (愛媛県 五十崎町)。
今日が、その「八月六日」。
空1
わたしも丹後の空、世屋の空ばかり、見ていました。
空2
空3
空4
空5
空6
空7
ピースワールド、持続可能な社会、多様な生物の生存への誓いの青い空!
世屋・高山ガイド部会の活動ブログ
2012/08/06
鳴き砂文化館を訪ねました。
鳴き砂がテーマの文化館ですが、そこは、幅の広いナチュラリストの館長松尾さん、海浜植物の「保護増殖センター」としても充実しているのです。
今はトウテイランが盛りです。
ランとは「藍」のこと。青紫色の花の色と、粉白色の葉が美しく、中国の湖、洞庭湖の水ようだと名が付いたというのは有名な話。そのトウテイラン、ご多分に漏れず、遺伝子解析によってごまのはぐさ科からオオバコ科に変更になったとか。また、トウテイラン 京都府から島根県までの山陰海岸のごく一部 にだけ自生する日本固有の希少種で、. 環境省レッドデータブックの絶滅危惧種に指定 されているそうです。 琴引浜は分布の東端にあたり京丹後市の花に選定されています。
そしてカワラナデシコ。ここでは純ナデシココーナーを作っておられます。
ところが、さしもの炎天下で葉が縮れてしまったと言うことです。
やはり草むらの植物です、ススキやその他の草に交じっていることが大切なようです。また、縮れたものを刈り込んでやったら、再び芽をだしたということ。
こういう丈夫さがナデシコの持ち味です。※いよいよフランス戦。今夜1時頃からの中継。寝られません。、
イソスミレやナミキソウも貴重種です。
大切に増殖が図られています。
鳴き砂文化館を訪れられた際は、そんなところも見所です。
2012/08/05
チーム状態を考えながら引き分けた南アフリカ戦にブーイング。しかし、またまた宮間選手、「すべてのことを背負うと決めたノリさんの思いを、絶対に無駄にはできないと思った。」。安藤梢選手も「勝って周りになにも言わせない、という気持ちだった」。
耐えて花咲け!ナデシコジャパン快進撃の陰に、日本のナデシコから送ったパワー届く、と言いたいところです!オリンピック開幕から、、丹後の場合、どれだけのカワラナデシコが声援を送っているか、意識してみています。
1 京丹後市 大宮町 五十河 笹葺き民家 脇
2 京丹後市 大宮町 谷内から三重 国道沿い
(↑ 宮津市落山)
全体的には、その生育現状は芳しくない、という印象です。
過疎化、高齢化、
(↑ 宮津市中波見)
そして一方の都市化、自然離れは、こういう形でも影響を及ぼしているのです。
丹後にしてそうなら、日本のカワラナデシコの状況は押して知るべし!ナデシコジャパンからパワーをもらう必要があるようです。
花屋の店先に並んだ「栽培ポットナデシコ」から、パワーがとどくわけがない!保全の第一歩は身の回りの生育状況を知ること。、教えてくださいませんか。生育状況を。
さて、世屋ナデシコ。
ナデシコ畑は里のお食事所。
株もすこし増やしました。
2012/08/04
・「ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木(ひさぎ)生ふる 清き川原に 千鳥しば鳴く」
万葉集 山部赤人
この 久木(ひさぎ)が 赤芽槲とされる。
アカメガシワ、新芽の赤さの異常なかわいらしさに引かれて、山部赤人もうたったのだろう。今でも同じ、この木なんというのなのアカメガシワっていうのああそうなのーほんとに赤いのねそして、また春に同じことを言う!それで終わり、という場合が多いのではないだろうか。
しかし、ほんとにおもしろいのは、別にある。この子の持っている知恵や生き方だ。
(↑ 雄花)
この子の種はすぐに芽を出さない!
この子の役割は、人が切るのか、地滑りを起こすのか、台風で倒れるか、火事になるか、いずれにしても破壊された裸地を覆うこと。やがて再び森にすること。森になったらお役ご免。他の種類に場所を譲り、自分は消えていく。
けれどもは、知っている。森は必ず破壊される、人が切るのか、地滑りを起こすのか、台風で倒れるか、火事になるか、必ず呼ばれるときが来る。
今日明日に呼ばれるわけではない。ずうっと先のことかもしれない。すぐに芽を出してはいけないぞ、発芽の引き金は熱。覆う森がなくなった証拠だから。それまで眠っていよう。これが第一の知恵。

ナナフシの止まっている大きな葉が、アカメガシワ。もう赤くない。 赤いのは新芽のときだけ。生まれたての葉の葉緑体は紫外線に弱いカバーをかけているのだ、表面を削れば明るい緑の地が出てくる。第二の知恵。
裸地も次第に他の木が茂ってくる。親木も大きな木の日陰になる。するとその親木は見限る。明るい方に延びた根から新しい芽をだし、大きくする。冷たいようでもこれも知恵。
日本は、森を壊し、田畑を捨てて裸地を一杯作っているから、頻繁に出動要請がくる。
敵を知り己をしらば百戦危うからず! 軍師を雇っているような木だ。