2012/06/07
夏が来た丹後町上野海岸。
高山や岳山から発した水はここから海へ出ます。
ハマエンドウ、メノマンネングサなどが咲き輝いています。
けれども、浅黄まだらはこれらには見向きもしません。
寄るのはスナビキソウと決まっています。
スナビキソウが含むピロリジジン・アルカロイド( PA )は揮発性であるため、遠く離れていても感知して寄ってくるのだそうです。
ここのスナビキソウは終わりかけ。浅黄まだら達は、スナビキソウ前線と一緒にさらに北上を続けるのでしょう。
2012/06/06
瀬尾まいこさんの、家族を描いた秀作「幸福の食卓」が、光村図書 中学二年国語教科書の読書案内二年生に読ませたい一冊にとして紹介されています。
瀬尾さんといえば日置中学校在勤中の作、宮津、日置、世屋を舞台に映画化された「天国はまだ遠く」。先日も、映画を見たから、と和歌山からハーレーでファンの方が見えています。
世屋姫神社もロケ地になりました。
「田村と千鶴が鶏や魚など自然の命をいただくお返しに境内を掃除し参拝するシーンで登場。
森の中の神社はまさに神秘的。
神社周辺には棚田が広がり、四季ごとに変化する風景を見ることができる。」とパンフレット。
その世屋姫神社、前区長のO君、草刈りをしておいてくれました。
宮の下の田んぼの草刈りのついでに、と。ここの畦道なら歩いてもらってええで、ただし電気柵に気をつけて。
2012/06/06
今日もいろんな花との出会いがありました。
いろんな生き物との出会いがありました。
出会いの不思議にあらためて感謝。
さて、下世屋で、高崎さんの竹獣垣に見ほれていたときのことです。
「不思議な生き物」(ご本人のご了解をいただいています。)に出会いました。
ロケ?!クルーがついてない!!
・・・・・
ここに住み着いているのだと。

着物が好き!なんだそうです。下世屋の路地裏のような風情、下町のような人情に惚れ込んで、工房として空き家を借りているとのことでした。
世屋の良さを、丹後の良さを熱く語る不思議な生き物
コウノトリが蘇りました、つづいてトキ。!
(よそ者+若者×ばか者)=不思議な生き物、なら「村」を蘇えらすかもしれません。
2012/06/05
世屋の水田に生き残っている貴重種のそろい踏み!イチョウウキゴケ&サンショウモ!
水田雑草として駆除の対象にされてきたものです。けれども、共生していても、米はできるのです。世屋のお百姓の生き物への優しいまなざしの象徴、世屋の自然の宝物です。
今晩も、「これを撮るためにカメラを持っている!」と言ったら、「またあ!」って表情。猫に小判たあこのことだ!ほんとに。
■イチョウウキゴケ(イチョウの葉の形をしたもの)
京都府カテゴリー 絶滅危惧種
環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)
■サンショウモ(サンショウの葉の形をしたもの)
京都府カテゴリー 絶滅寸前種
環境省カテゴリー 絶滅危惧II類(VU)
近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種C
いずれも、水田への除草剤の使用、水の富栄養化が原因。
ウスバシロチョウ&モリアオガエルと、ヒルムシロ
2012/06/05
ウスバシロチョウは草むらを低く飛び、飛翔距離も長くないので、撮影のしやすいチョウです。
岡の前付近から岡田橋にかけて、消防車庫横の墓地などが観察のポイントです。6月になってシロツメクサが咲き始めました。その蜜を吸いに集まっています。
モリアオガエルが産卵期に入っています。各種混じるカエルの鳴き声の中でウッディーカスタネットをたたくような声がモリアオガエル(シュれーゲル青蛙も混じります)です。
里では田んぼの畦にアワの卵塊を産みつけています。しかし、モリアオと言えば、やっぱり池に張り出した木に産み付けていないと、と言う向きもあります。世屋では、しおぎり荘から松尾に入る所に小さな池があります。
そこが、そのような形を比較的容易に観察できるところです。今年は、雨が少ないせいでしょう、数が多くありません。沖縄では、梅雨入りしたといっているので、これからに期待したいところです。
また、この池に繁茂している、「ひるむしろ」も、見所です。今、花穂を立てていますよ。

「万葉集」の
「安波をろの をろ田に生はるたはみづら 引かばぬるぬる 我を言な絶えそ」
という中の「たはみづら」は、ヒルムシロだと言われています。
「安波の峰の岡の斜面に作った田に茂っているたはみづらのように、引けば素直に私の方に寄って来て、仲を絶やさないようにしてくれよ」
と恋を語った歌ですが、試しに引いてみようなどとは池ですので、くれぐれも注意してくださいね。
2012/06/05
畑では、エンドウの花盛り。あと一月弱で食べられるようになります。
このエンドウ、昨年秋、10月下旬に蒔かれたもの。
厚い雪の下で冬を越しました。
(↑ エンドウ畑は照美さん~左橋~の下)
さて、「エンドウの歌」
えんどうの花の 咲く頃は
幼い時を 思い出す
家(うち)の軒端に 巣をくって
暮れ方かえった あのつばめ
えんどうの花の 咲く頃は
冷たい風が 吹きました
妹おぶって 暮れ方に
苺を取りに 行った山
今朝はつめたい 風が吹き
つばめが一羽 飛んでいる
えんどうの畑は 寒いけれど
わたしゃ一人で 帰りましょう
【作詞】金城 栄治【作曲】宮良 長包
戦前に作られた沖縄の歌です。
標準語の強要・沖縄言葉の排除という「皇民化教育」の中でも営々とした伝統文化を大切にする先生達に寄って作られた歌です。
冬を越えて花咲かせ、実をつけるそんなエンドウ豆に沖縄の姿が託されていたのでしょう。