宮津エコツアー · 9月 2012

9月 2012

2012/09/19
ミョウガの花の淡い黄色。いい色です!


ちなみに、花の色は、フラボノイド、ベタレイン、カロチノイド、クロロフィルの四つの色素群によって作られます。赤や青い花はラボノイドの中のアントシアニン類が、オレンジ色や濃い黄色の花はカロチン類。このミョウガの花のクリーム色はラボノイドの中のフラボン類によるということです。※朝日新聞社 「植物の世界」等
ところで、同じ種類でも白い花ができます。それは、シロの色成分があるのではなく、これらの色成分がないのです。磨りガラスと同じ、細胞内の空気が光に反射して白く見えるのです。
三つの色成分の内、白花の出来やすいのは、ウツボ草、あざみ、レンゲなどアントシアニン類をふくんだ赤や青系統の花だといいます。

ツリフネソウも、、赤紫の花、アントシアニン系の花です。花群れの中に白花株がありました。

紫を含んだ品のいい白です。

 

2012/09/18

個性を競うブース


絵本とセットしたり、楽しい即売場。

農家の方が、丹精込めた新鮮地元野菜を今日も搬入されていました。

今お奨めは米粉パン、もちもちした甘みがあるということ。


二階が農家野菜のバイキングレストラン。


主なメニュー
天婦羅(ジャガイモ カボチャ ピーマン ナスなど)
煮浸し(ナス、ビーマンなど)  地魚のフライ
ご飯(府中米)  米粉パン タルトフランペ
野菜カレー、味噌汁(世屋味噌)  卵豆腐    ブランマンジェ
キュウリトマトレタスなどのサラダ


ミニケーキ  ブルーベリー入りのワインゼリー  等
挽き立てのコーヒー アップル・マンゴー・オレンジ100%ジュース


野菜をたらふく野菜を食べたいと思ったらここ、以上のメニューに挑戦する持ち時間は90分。予算1600円※クーポンで1,500円、 11時~14時定休(水)

休日は混み合うことが予想されます。地元の方は平日がいいかも。

2012/09/18
台風は九州沖を通過、稲木は台風も想定してしっかりとつっかい棒をして備えていますが、時には稲を架けたまま浮き上がるような台風もあったとか、

直撃コースは免れ、まずはほっと一息。とはいえ、大型台風、

空は湿った空気が流れこんでいることをあかし顔の厚い雲。


終日強い風が、ススキを激しく揺らせていました。

2012/09/17

20日(木)に「ブナの森は命の宝庫!忙しい日常から気持ちを切り替えて、自然の中に身をおけば、いつの間にかリラックスしている自分に気づくはずです」と募集していた:木々と語り合う里山ブナ林への旅  ツアーに応募がありました。催行人数には満たない人数ですが、役員で相談の上対応させてもらうことにしました。SさんとKさんにお世話になります。

9月17日、下見に同行させてもらいました。印象的だったのはクモとキノコ。

ジョロウグモが大敷網のような網を張り巡らしていました。

ウオーキングコースはクモの狩り場なんですね。網はじょうぶで、アブラゼミのような大型の昆虫も捕らえます。生態系の一部なのでと遠慮するととうてい山頂までたどり着くことはできないだろうとおもったほどです。ちなみに網の中心にいる大型のクモは雌で、オスはといえば、五分の一ぐらいの大きさ。同じ網にいます。


また、九月いっぱいはコガネグモもいます。よく似ているので見分けが必要です。コガネグモの巣には、ジグザグの白い糸があるのが特徴です。

色様々なキノコが迎えてくれるのも秋のウオークの楽しみ。今日も紅色のもの真っ白のもの、茶色いものなどが目にとまりました。キノコの食べ物は枯れた樹木や枝、落ち葉、動物のフンや死骸。菌糸をを延ばして養分を吸い取り、土に返します。そのため森の掃除屋さんとも分解屋とも呼ばれます。

そのキノコ、栄養の取り方から、動植物の遺骸を栄養源とするのを、腐生性の木材腐朽菌。腐朽菌と植物の生きた根と共生を必要とするものを菌根菌。昆虫類に寄生するものを冬虫夏草菌と分類されます。
その色のとおりの名、このベニタケは、ブナ科の樹木と共生する菌根菌。ギンリョウソウがこの関係に関わっていると言います。

ギンリョウソウは、コナラが光合成で作り出した有機物をベニタケを経由して吸収することで生活しているというのですから、自然は複雑です。命の宝庫というブナの森を楽しくつたえていただければとおもいます。

(↑ 高山山頂は左上の尾根。岳山頂より。11月の分水嶺ウオークはこの間を歩きます。)
※ 駒倉峠入山口までの道は木々の張り出しなどありますが、開通しています。

 

京の人々があこがれた天橋立。文人墨客の往来が絶えなかった。

エコツアーガイドといえども、歴史、文化の知識が必要。見過ごしがちであった智恩寺境内から大天橋の句碑・歌碑について、丹後俳諧史研究家花谷道恵氏に手ほどきを受けた。

天橋立周辺では古くから俳句を楽しむ人々が多く、風土に合った地方色豊かな宗匠俳句が盛んであったようだ。何度かの隆盛期を経て、その歴史を物語る句碑・歌碑が建立されている。

 

智恩寺境内で先生の話術にも引き込まれる

 

橋立の海をめぐりて山眠る      山添山青   現与謝野町岩屋 実業家

橋立や何でとしよる渡し守      花之本梅通  京都の宗匠

橋立や松を吹き井の浦千鳥      黒田芝英   宮津 実業家

橋立や幾松が根の友がらみ      荒木萬籟  宮津荒木家5代目(荒木別荘建立先祖)

末期には死にたはごとを月夜哉    斉藤徳元   丹後俳諧の元祖といわれている

 

斉藤徳元(斉藤道三の曾孫)の句碑

 

小雨はれみどりとあけのにじ流る 与謝の細江の朝のさざなみ   与謝野寛

ひと押して廻旋橋のひらくとき くろ雲うごく天の橋立               与謝野晶子

 

与謝野寛・晶子夫妻の歌碑

芭蕉句碑 一声塚前

 

2012/09/16
「すごい勢いだ、バリバリ米食っていくぞ」

「あれはなんという虫だ?」

「新種の虫だな!」

「米、大丈夫か、わしらでも、あんな食い方せんぞ」

と草むらのイナゴ。

2012/09/16
リゾート暮らしもいいねえとでもいおうものなら、「一度住んといでみ」と言われます。丈は低く、根は深く、葉は厚い、塩分を含み砂や枯れ草も吹き飛ばす強風、栄養分のない海辺の岩場に根をおろすことに成功した植物たちの特徴です。

浜辺野菊
大きな花弁の夏の思い出をつめたような青みがかった紫色が魅力。

北海道から九州までの日本海側の海岸に自生します。今日のお客さんは、ハマゼリに産卵するついでに立ち寄った黄アゲハ。

ハマエノコログサ
こじんまりと引き締まった草姿が魅力。

楕円形の穂、短く硬い茎や葉などをみると、属を別にするのかと思いますが、内陸に種を植えると次第に普通の型に移行するということです。

こういう所はカワラナデシコも好きなんです、

種を分けてもらいに来たのです。

・9月15日

強い日差しが、棚田を黄金色に染めました。

秋の桜・コスモスが、咲きそろいました。

積乱雲が発達した日でしたが、雨になる前に虹を架けてくれました。

 

2012/09/16
九月半ば、ちらほらとヒガンバナが見えるのに、なおじりじりと照らす太陽、こういう暑さを「秋暑」というそうです。
なおかつそこへもってきて、 台風。湿った空気を送り込みます。大気の上昇と下降の繰り返しによって生まれる積乱雲のできる条件です。

様々な雲をタイプでいえば、積乱雲はスポーツ選手タイプ。
今日できた積乱雲は今年の夏、最大級。


たくましく鍛えた肉体を若狭湾という碧いリングの上で披露してくれました。

雲はやがて横に広がり、たっぷりミズをふくんだスポンジになります。

積乱雲は、絞るような雨になる前にもう一つ粋な芸をみせてくれることがあります。

2012/09/15

利尿・解熱・月経不順・打撲に効能があるとされるサワヒヨドリを訪れたヒョウ紋チョウ。


どうなさいました、
いや、昨日から熱っぽくって、
冷え込みましたからねえ ゆっくりすっていきなさい私の蜜を
といった会話をしているのでしょうか。

ところで、蝶に詳しい方、このヒョウ紋チョウ、ウラギンヒョウモン? ウラギンスジヒョウモン?それとも ミドリヒョウモン!どれなのでしょう。

わたしは、ミドリヒョウモンッぽい!と思いました。  ウラギンスジヒョウモン  は近畿地方ではほぼ絶滅状態とききますし、ウラギンヒョウモンだとしたら、 裏面 銀紋が一直線に並ぶはず。

それに対して、この蝶の後翅の裏側をみたら緑灰色で、白い線が走っているじゃないですか。ミドリヒョウモンとしたら、食草はスミレ類。

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