2012/09/13
松尾田んぼを見る岳山山頂、この高さ、640m。正確には山頂637m+展望台3m、
東京スカイツリーの高さは、ムサシと覚えろということです。つまり。「むさし=634」。スカイツリーを宮津の日置に建てたとしたら、頭をなでてやれるたかさ。
しょうもない比較です、東京スカイツリーは文明の勝利かもしれません、が文化と人間の勝利なのだろうかと忸怩たる思いがあるものですから。
2012/09/11
ヤマナシは稲作と共に伝来した果樹とされます。 「百果の長」と中国ではされていたとか。
そんな果樹ですから、珍重されないわけがありません。
日本書紀には 持統天皇が、「桑、からむし、梨、栗、青菜などの草木を植え、五穀の助けとせよ」とおっしゃって全国に栽培をすすめられたとの記録があるとのことです。 693年のことです。
真応上人による世屋の里の開村記録は、704年。上人さまといえば、当代一流の学者、行政マン、文化人であったはず。開村とともに梨の苗木をもってきて、これを植えよ、天皇様のありがたいお心ぞ、と指導なさったことは、十分想像できます。
現在上世屋には四本残っている木は、そのころからの栽培歴を持つものかもしれませんよ。藤おりという古代布が、伝承され、「おたてえ」という古代語が残る地域です、切るなよ、飢饉の時はたべんならん、実際に幾度もあった不作の年の飢えを救ったであろうヤマナシが古代果実として連綿と守り伝えられてきた、と考えれば、ロマンのわく話ではありませんか。上世屋だけでなく、下世屋にも内山にも丹後半島の古村には巨木が残っていますが、同じ経歴が想像されます。
その後、品種改良されたり、食糧事情も変わりましたので、振り返られることも少なくなりました。しかし、五穀の助け、元々がそんな位置づけですから、食べられないわけはありません。『果実酒』・『シロップ煮』・『ジャム』などに加工してみたという情報はあります。石細胞と呼ばれるものによるザラザラ食感があるものの逆にそれも個性、秋独特の食感として楽しめますとのことです。古代魚、シーラカンスのような味がするのかもしれません。
(↑ 4/29 開花 岡の前)
ちなみに万葉集
「 霜露の 寒き夕の秋風に
もみちにけらし 妻梨の木は 」
巻10-2189 作者未詳
妻梨とは 「妻無し」、つまり独り身のこと、独り身で色気のなかったあなたにもいい人ができたのではないですか、すてておけないかたですこと!といった意味。
2012/09/10
ダイコンソウ、ミズヒキ、キンミズヒキいずれも、夏から秋にかけて咲く里山植物。残念ながらその間のお客さんがなかったので試す機会がなかった質問!、
「この中に、バラ科でないものがあります、どれだとお思いですか!」
予想される回答など。
ダイコンソウ!
そうそう ダイコンってアブラナ科でしょ
ミズヒキとキンミズヒキは同じそう
いやいや、それがあやしい!
バラ科の花って、桜がそうだったわね、
花びら五枚のところ、さくらっぽいですね
抜いてみていいですか 根っこの形みてみたいので、
ミズヒキって花が変わってるよ
6人ぐらいなら、二つのグループで考えてもらう、、、、煮詰まったところで解答。
仲間はずれはミズヒキ。タデ科。
そのあとで、それぞれについてうんちくを。
ダイコンソウ。
ダイコンといえば、まず根っこ、次に花だろう!ダイコンソウと名付けるなら、そのどちらかだろうと思うものだ。しかし、そのどちらでもない、葉っぱなのだ。ロゼットで冬を越す多年草で、その葉の様子がダイコンに似ているというのだ。よく出会うものでありながら名を覚えられない花だった。
ちなみに、「貧血やむくみに使う薬草」ということ。
次にキンミズヒキ
実がおもしろい、ひっつき虫。棘がたくさんでき、これで動物等にひっついて散布される。
、茎葉を乾燥させたものを煎じたものが、口内炎にきく、うがいにももちいたということです。
三つ目のミズヒキ。
紅色、花弁と萼の区別がない小さな花です。薬草として用いられました。
止血、鼻血、内出血などを止めて、腰痛、胃痛の痛みを緩和する妙薬ということです。
それにしても、血が止まらない、内出血している、胃や腰の痛みが続くということなら、深刻なことが起こっているのかもしれません。なのに、これのんだら治るよ、ちゃん、、切ない時代を生きてきたんですね、わたしたちは、、、。
9月10日「大江山古道と石畳ウォーク」が定員に満たないため中止となり変って半日のモニタ
ーツアーを行いました。4名の山ガールの参加で賑やかに出発です。ガイドは久古、智原、松
本でした。
少し天気が危ぶまれましたが、そこそこ青空も出て最初は暑いぐらいのなか、中の茶屋から
元気良く出発です。
カワラナデシコ(ナデシコ科)
歩き始めて5分ぐらいでカワラナデシコが道端に咲いていました。世屋高原では種を配って
おられますがこちらではたまにこうして道端に出てきます。これも新鮮でいいものです。
ジョロウグモ
峠に差し掛かり、山の中クモの巣・ジョロウグモ(女郎蜘蛛・上臈蜘蛛)が・・・少し調べると
名前の由来は一般的には女郎からきているといわれるが、以外にも・・・《古人はジョロウ
グモの姿を雅やかで艶やかと感じ,当時の身分の高い女官の上臈(ジョウロウ)になぞらえ
名づけたという。》・・・説もあるようです。 ちなみにこれはメスでオスは巣の片隅で小さくじっ
と得物を待っている。
街道の分かれ道で説明・・・・・
ヤマジノホトトギス(ユリ科)が暗い山地に・・・よく目立ちます。
街道石畳に出てきました。ここは石畳の雰囲気が良く出ています。
アケボノソウ(リンドウ科)
スキー場より下の街道にたくさん蕾をつけたアケボノソウが・・・・もうすぐ咲きます。
今日は雨が少しポツポツしましたが、晴れ間もあり楽しい街道歩きでした。花あり、昆虫ありの
峠越えまた、機会がありましたら皆さん歩いてみてください。
2012/09/10
「木は旅が好き」
・・・・・この詩を書かれたのは、茨木のり子さん。
木は
いつも
憶っている
旅立つ日のことを
一つ所に根をおろし
身動きならず立ちながら
花をひらかせ 虫を誘い 風を誘い
結実を急ぎながら
そよいでいる
どこか遠くへ
どこか遠くへ
ようやく鳥がついばむ
野の獣が実を囓る
リュックも旅行鞄もパスポートも要らないのだ
小鳥のお腹なんか借りて
木はある日 ふいに旅立つー空へ
ちゃっかり船に乗ったのもいる
ぽとんと落ちた種子が
《いいところだな 湖が見える》
しばらくここに滞在しよう
小さな苗木なって根をおろす
元の木がそうであったように
分身の木もまた夢見始める
旅立つ日のことを
幹に手を当てれば
痛いほどにわかる
木がいかに旅好きか
放浪へのあこがれ
漂白へのおもいに
いかに身をよじっているのかが
詩人茨木のり子さんの最後の詩集「拠りかからず」(筑摩書房)に所収。
大ブナの下で、朗読してみたいとおもいます、穂ツツジのそばでも、ヤマナシの木に触れながらでも、読んでみたいと想いました。里山は思考するのに最適の所です。
ちなみに、中学生が一年を終え二年生になろうとする頃に読んほしいと、中学国語教科書一年生に掲載されている作品です。君は花?君は種!鳥はだれ、君かも、彼女かも!身をよじっているのはだれ?
2012/09/09
ご機嫌ですね。達夫さん、
隣はYさんとYさんのお友達、絵を共に専攻した学友だとか。
その友達曰く、「風が気持ちいい!」それをデトックス(老廃物の排出)ていうんです!
風も本物。日差しも本物、命も本物。
達男さんもとっても楽しそう。、
デトックスできて里の人も孫に教えるようで元気になる、それは、エコツアーそのものの価値ではありませんか、このあと、稲木おろしに脱穀、そしてそば刈りソバ架け、と里の仕事が続きます。
過程にこだわりたい方に、紹介します。
苦労は金を出しても買え 体験に勝る感動は逃げません。目減りしません。稲木おろし脱穀、そしてそば刈りソバ架け、宮津エコツアー、世屋・高山ガイド部会お奨め。
して見たい方、やってみたい方、お一人方から相談にのります、お問い合わせは
宮津エコツアー推進協議会・世屋・高山ガイド部会(090-7346-4659 代表 安田まで)