宮津エコツアー · 11月 2012

11月 2012

2012/11/22

ソバは刈り取られ、木々は葉を落としてあとは雪を待つだけ

そんな初冬の野に咲くタンポポ・、

あんたなあ 何で今頃咲くんだ?チョウチョもミツバチもいないじゃないか!
「チョウチョってなに?」
あんなあ、あんたたんぽぽでしょ、チョウチョしらないの!
「わたし、虫いらないもの。」
じゃあなんで花をつけてるんだ?
「飛んでいかなくっちゃいけないでしょ!」


、、、、、、、
年中咲くので、蝶を知らないというのはあり得ませんが、何ともとんちんかんの会話をしなければなりません。

セイヨウタンポポは,無融合生殖、いわゆるクローンです。花を咲かせる前にすでに胚になっています。チョウチョは要らないので、「花粉」も作りません(※進化なのかそうでないなか分かりません、教えてください)。ところが、当然ながら有性生殖する「異常」な個体もでてきて、在来タンポポと交雑するというまか不思議さがあるといいます。

導入は明治初期に北海道に。野菜として導入されたとする説と牛の餌として導入されたとする説があるようですが、どっちでも大差ありません。それよりも薬草としてもマークされているほうが重要かも。漢方では蒲公英(ほこうえい)。解熱・発汗・健胃・利尿があるといいます。
最近ではC型肺炎ウイルスを抑制する効果が認められたり、 変わったところでは  切り口から出る苦い乳液からタイヤの主原料となる天然ゴムを取り出そうと試みるメーカーもあるとか。
葉は、ぎざぎざです。そこでフランス語で「ライオンの歯」を意味するダン=ド=リオン(dent-de-lion)が英語ではダンディライオン(dandelion)。この花、セイヨウタンポポと呼ばれるより、ダンディライオンと呼ばれる方がうれしいかも。

 

2012/11/21

例によってうらにし雲。日本海にできて北西の風に押されて半島を越えてきた雲の端っこ部分。

(↑ 一宮船着き場 20日午後3時)

加悦谷から福知山へ押しだそうとしているところです。加悦谷あたりではは天気雨が降っているのでしょう。
「おもしろい!」と写真を撮る人。

なんでも、笠松公園からは虹が栗田半島の先にみえたそうです。(そうでしょうそうでしょう!)

埋め尽くされないで持ちこたえている空、がんばれ!
バーベルを持ち上げているような山。がんばれ!

「少しだけ希望を残して日本の空。」

2012/11/20

「ここよみ」秋冬版ができています。

土産物屋さん、ガソリンスタンド、橋立ワイナリー、ソバやさん、ニシガキマンション事務所、コンビニ、喫茶店、パン屋さん、ホテルロビーなどに置かしてもらってきました。人が集まるところは快く置いてくださいます。

なにしろ8000部あるということです。お客さんへの有力な情報チャンネルとして生かし切りたいものです。
エコでもなんでもツーリズムは「つながりずむ」です。橋立YH、エコツー事務局にあります。

その「ここよみ」を受け取りに橋立YHにいったときです
鉢に出ているかわいい芽をみせてくださいました!  5㍉ぐらいのやさしい双葉です。


「これナデシコじゃないですか!」
薬草観察会に参加していただいた時にお土産代わりにお渡しした「世屋ナデシコ」が芽を出していたのです。小さな種も、世屋のつながり親善大使として大きな役目をしっかり果たしてくれています。


京都や福知山へもらわれていったナデシコもこのように芽を出しているのでしょう。

 

京大阪江戸、、、商業大都市の暮らしに要した大量のシバと炭を供給したのは近郊の山間部は言うに及ばず、四国は高知の山間の村にも及んでいたと資料や絵図を示しながら話してくださったのは、キノコ観察会での佐久間先生。

丹後半島山間部の高地里山集落の案内をしていると、消えた村跡をまえに、どうしてこんな不便なところに村が拓かれたのかと問う人も多くなっていますが、山に住み着く必然性は、確かにあったのです。

しかし木子にも世屋にも、往時をしのぶ記録資料がほとんど残っていません、大火にあったからです。それが隣村、野間には残されていて、しかもカレンダーに生かされているのを見ました。


昭和10年代の味土野、昭和32年の吉野など、いずれもたたずまいの整った大村であることを今に伝えてくれています。歴史文化の解説を付けて、野間公民館文化教養部の皆さんの手によって作られています。

世屋村とは婿入り嫁入りの血縁関係でつながった野間村の貴重な記録です。
ガラシャ夫人が隠棲された味土野高原は高山山頂から見える金剛童子山中腹にあります。

ここで村の古写真を示すことができれば、どのようなところですごされたか具体的にしのぶことができます。

お問い合わせは野間基幹集落センター(℡0772-66-0002)まで。一部500円、ただし2012年は残り一ヶ月。そのつもりでお求めください(^.^)。

あれ、あなたは!

降雨のためコース変更、上世屋へ下りた分水嶺紅葉トレッキングに参加された方でした。

「はい、五十河から越えてきました」


新観音の先、駒倉道分岐のあたりでのこと。

エー、一人で!
「もらった地図が役にたちました」
はーあー!
「紅葉がとっても素敵でした」

おそらくこんな道を歩いてこられたのでしょう

いやそれにしても越えられるために山はある!

「日置へ下ります!」

風のように駆け下って行かれました。

 

17日、里山ネットワークせやの「里山のキノコ観察とお話」に参加させてもらいました。

講師は、大阪市立自然史博物館学芸員の佐久間大輔先生。
こんな時期にきのこなんかあるのだろうか、と半信半疑ではあったのですが、あるはあるはフサタケ アカチシオタケ シジミタケ モジタケ ロクショウタケ クヌギタケ ヒラタケ、、

(↑ あいにくの雨にも関わらず熱心に説明してくださる佐久間先生)
「この丸いつぶのようなもの、これキノコです、シジミタケ、こっちにも別のキノコいますよ、このみどりいろの、これロクショウタケ、キノコというのは植物の花のようなもの、根を張って茎が育つように、菌糸を張って田をよせつけない状態を作っている、こちらにはキクラゲ、、、、キノコの毒というのは基本的には虫対策ですよ、。人にとって毒と薬は紙一重、、食菌が有毒キノコになることもある、キノコ観察にいい時期は、梅雨明けと秋の長雨があけた頃、、、」

一本の枯れ枝を手にそこに生育しているキノコの名前や生態や可食、不可食の別などわかりやすい説明に引き込まれました。

(↑ 午後はプロジェクターを用いてキノコと人のつきあいについてのお話)
私たちが世屋の里で試み中のエコツーリズムはエリアが山であっても、絶えず海への意識を忘れてはいけないとおもっています。海と山を結ぶのは、最終分解者の菌類ですから。キノコのややこしさにはさじを投げ気味であったのですが、粘り強く関心を持とうつとあらためて思いました。

 

2012/11/19

柿が赤くなれば医者が青くなる、でしたっけ!
違うよ、イチョウが黄色くなる、だよ(^.^)

この二本のイチョウ、あれれ!

同じ場所に立つのに?

このイチョウの不思議、駒倉からの水と木子からの水が合流する野間・霰のお寺で見られます。

(川にダイコンを洗いにおりるお百姓)

急がないといけませんよ、イチョウは一日で散りますから、

イチョウ見物のついでに、どうですか、

野間亭のソバ!

(↑ 伊東アナウンサーは大宮町ゆかりの方)

生ワサビが、一本ついているのがうれしい!

釣りが趣味という知人の夫婦。

暑さ、寒さや時間帯は余り苦にならない。時には寒い深夜でも糸を垂れている。大物が釣れたりすると、一日に何度でも出かけたくなる。

今回の釣果は、宮津湾岸壁でのアジやギチ(ヒイラギ)ではない。釣り場に大きな樽イカ(ソデイカ)が接近してきたからたまらない。準備していた手筈通り協同で仕留めた。本日の釣果17時頃 まず一杯(全長90cm)、20時頃 二杯(95cmと70cm)。

樽イカは表面が鮮やかな赤色、京都府ではタルイカまたはアカイカと呼ばれている。日本海へは水温の高くなる7~8月頃に胴長10~20cmの大きさで入ってきて、水温が低下する晩秋には南の海に帰っていくそうだ。中には冬の季節風に乗って浜に打上げられたり、今回のように捕獲されるものもいる。

釣果の三杯

捕獲用具 全長4m天橋立の店舗先にあった料理済の小型タルイカ

また獲れました 11/16 体長60cm、2.0kg

推定樹齢650年 雪舟や蕪村など多くの文人墨客も見てきたであろう船越の松。

天橋立の歴史と共に今日まで風雪に耐え、幾多の史実を刻み込んできた雄姿は、ほかを圧巻するものがある。倒木を防ぎ雄姿を残し続けるため、既に実施されていたワイヤー支柱補強から、更なる鋼材補強がなされた。根本には更なるいたわりの養生

雪舟筆国宝「天橋立図」1501~1506年の間に描かれたといわれている

天橋立図には、「大松」と表示されている松がある。年代的にはこの時点で樹齢150年であるが、専門家の話ではその可能性は少ないのではないかとのこと。大松以外の松として描かれているのかもかもしれない「船越の松」周辺

明治時代の天橋立船越付近  ㈱クリタ所蔵特別限定アルバムより転載

2012/11/19

背後上方に太陽を背負うと、斜めに差す光線は地面に影を作ります。虹はその光線にたいして40度の角度で前方に、水滴のスクリーンがある時にできます。


虹が架かるそんな条件が世屋の里にできるのは、年に一度、11月の中旬。午後三時頃。そのことを知っていたら、今だけ・ここだけ・そして「あなた」だけの虹を見ることができますよ。

ただし、雨雲が北西の風に押されて半島を越えて来る気象条件になったとき。

そんな条件が整う可能性は高くなくても、虹を待つ贅沢な時間を持つのもいいではありませんか。
虹をみるツアー、おつきあいしますよ、

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