宮津エコツアー · 10月 2013

10月 2013

アオハダが、冬鳥たちのために真っ赤にたわわに実をつけました。

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霊長類と鳥だけが色を楽しむことが出来るんですって。なので、鳥だけの食糧と思っていたら、「『五感で観察する WEB自然図鑑』 の記事 「赤い実はツキノワグマの大好物」 によると、アオハダの果実はツキノワグマの大好物で、秋の糞にはインデカ米のような形をしたアオハダの実の核が大量に含まれているそうです。」と芦生で観察する池さん。そこで池さんは考えました。木に上ったのだろうか?上ったのなら、爪痕や熊だながあってもよい、しかし、どうもそれらしきあとはない。そこで、お友達もよって考えました。四つ足の熊にとって、葉っぱの陰にある実は見えないんじゃないか、熊には赤と緑の区別が出来ないし。木に着いているうちは熊にとってうまくない、落ちて霜にあたったようなのが美味しくなるのじゃないかなど。

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実際は熊に聞くしかありません(^.^)さて、このアオハダ、内皮が明るい緑をしているので、ということですが、葉っぱと同じ色なのは、ここでも光合成をしているのでしょうか。モチノキ科なので、トリモチが採れます。

 

けっこう大きい熊君だぞ!

太い!

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熊棚みっけ!

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イヌブナ、ミズナラ、ブナ、コナラ、シバクリなどブナ科の広葉樹の豊かな森が熊を育みます。

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ちなみに絶滅寸前種・ツキノワグマの生息数、京都北部では「276~343頭」の間、約300頭と推定していると京都府の特定鳥獣保護管理計画。しかし、「丹後半島の局所個体群は丹後山地で隔離されており、地域的な絶滅が心配されている。」ということ。

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熊のいないブナの森なんて、気の抜けたぬるいビール!熊鈴、熊スプレー、熊ラジオで対策をとり、適度に緊張しながら、秋の高山ブナ林紅葉を楽しませていただきましょう。

あなた、体操の選手?それとも水泳!

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(↑ オオカメの木)

木々の芽は、春に備えて冬モード。

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(↑ 朴)

「•遠い将来にも目を向けて、良く考えて行動する人は豊かになる、、、」と金さんが。

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(↑ タムシバ)

あんたたちの様子がヒントかもしれないよ。

 

何か見えませんか!

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よくみてください、、、拡大しても見えませんか、、隅々までみてください、、見えない、、おかしいなあ!

これを空に投げ上げたんですけど。

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クルクルクルクルクルクルクルクル回って落ちてくるところ、ツクバネの舞をねらったんですけど(^.^)

ちなみにこのツクバネ、ビャクダン科。

乾燥する急斜面や尾根特定で、スギ,ヒノキ,モミなどが不自由だろうし仲間は多い方がいいと水や栄養分を分け与え、生育を援助しています。

天空の里の空を月が渡っていきます。

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金さんは月の光でも、本を読んでいらっしゃいます。 金さんは常々いいます、、、。

「書物は人間の心の養分」 「一日読まざれば一日衰える」  「真に正しい読書は、われわれに対して現実界を照らす光としての、真の叡智を与えるのみでなく、そこにはさらに実践への力と情熱までも、ある程度与えてくれる」、と国民教育の牽引者・森信三師がおっしゃっている(「人生論としての読書論」)、と。

金さん自身も、こう語っていらっしゃいます!

「•昔の木の実が今の大木になり、今の木の実が後世の大木になることを、良く理解して、大きいことを羨ましがらず、小さいことでも辱かしがらずに、速効性だけを求めず、日夜怠らずに少しずつでも、継続して行動することが肝心である。」

「•尊い人の道も書物に書いた時は、世の中を潤すことはなく、世の中の役に立つこともない。それは、水が凍ったようなものである。この氷となった書物は、胸中の熱を使って元の水に戻さなければ役に立たない。書物を理解して実行する力を尊ぶのである。」

(「二宮尊徳 二宮翁夜話」中央公論新社)

 

世屋高原休憩所のグランドに咲いている晩秋の花たち!

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彼女たちも、様々な昆虫たちに蜜を供給しています。

ハギ(まるばはぎ)はモンキチョウに

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ノコンギクはミツバチに

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ウラギンスジヒョウモンも ノコンギクに

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集まってくる虫を待っているトンボもいます。

ハナショウブの枯れ茎にアキアカネ

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世屋の里の秋が、一日一日深まります。

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観察道のスギヒラタケ。

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キシメジ科スギヒラタケ属。スギ等の切り株・倒木に夏から秋にかけて発生。

「平成16年と19年にスギヒラタケ摂取者に急性脳症を疑う事例が発生したことなどから、スギヒラタケと急性脳炎の関係について研究を進めてきたところ、スギヒラタケの成分が急性脳症発生の原因となる可能性を示唆する成果が得られました。このため、スギヒラタケを摂取しないようお願いします」と林野庁HP。

「噛むとジワリと旨みがにじみ出てきます。和え物にしたりみそ汁の具として重宝しています。グラタンなど洋風に楽しむことも。」などというブログもありますが、このキノコによると疑われる事例が平成16年には,日本海側を中心とした9県で59人にのぼり,うち死亡19人ということですから、大惨事です。

「可能性を示唆する」つまり疑われる、こういう場合の対応は「予防原則」であるべきです。それにしても、「平成16年と19年に日本海側の府県」と時と地域が特定的じゃありませんか。17年、18年には、あるいはそれ以前にはどうだったのか、、謎です。。

 

淡いピンク味を帯びた花!

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「これ、花びらじゃないんです、萼が花弁状に裂けて開いたもので、花被といいます。  はみ出している雄蕊が鼻毛のよう(^.^)」

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ちなみに、サクラタデタデ科の多年草。

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日当りのよい湿地に 群生する湿性植物です。

ばーっと花咲かせて元気だそうか、、、(^.^)

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コスモス君がここでも一役買っています。

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コスモス畑、直進すれば伊根、左折すれば世屋の里の分岐信号付近です。

1つ1つの花の声は小さいです、けれど何千、何万が一つのことをいえば大きな大きな声になります。

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希望的解釈をすれば、伊根も日置も世屋も一つでっせーといっているように聞こえます。

来春から、日置の中学生は橋立に通います。

チマキザサに開いた穴、その開き方の規則性についてはみなさん、かなり想像を交えて解釈されておられるようです(^.^)。

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(↑ 三縦列の穴葉っぱ 発見者 ガイドのi氏)

例①「若い笹の葉がまだ巻いている状態で、中に入っている幼虫が何重かに重なっている部分の葉を食べ、それが葉の成長とともに広がり、ミシン目のような連続した穴ができあがるそうです」 これは、どうも、、。どうやって幼虫は中にはいったのかと思います。

例②「巻いている葉に,産卵のため穴をあけ,後にその穴から幼虫が出てきた」 これも、入る所と出るところが同じということになるが、中では動かないのだろうか、、

蛾の仲間(ホソハマキモドキガ科)の幼虫が関係しているということのよう。しかし、ともかく、入る所、出るところという現場の目撃例、つまり動かぬ証拠というものがないのだそうです。

ビデオカメラを据えて長時間撮影という手がないわけでもと思いますが、どのササにお目当ての昆虫がくるのかも見当がつかないし、、

卒論のテーマにしてもいいぐらいでしょうねえ(^.^)

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さて、想像的解釈が許される、その辺の事情からか、ある高校では入試に、こんな出題がされたそうです。

「ある種の笹の葉に不思議な位規則的に穴があくことがある。この種の穴の大きさは数ミリ程度のもの多いようで,一列に一定間隔であいている。 ところで,この種の笹は葉が幼いときには丸まっており,これが後に開くことがしられている。 さて,この笹の葉の穴の正体は何だろうか?」 maruwill.blog92.fc2.com/?m&no=78

 

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