宮津エコツアー · 7月 2014

7月 2014

篭神社前をいく世屋最終便のバスの右前方に!

IMG_0100
すごい!

IMG_0103

すごすぎる(^.^)宇宙戦艦ヤマト、、、

IMG_0119

、、、、、、

西暦2199年。ヤマトは大マゼランを後にしようとしていた。
目的地イスカンダルで〈コスモリバースシステム〉を受領したクルーたちの間には穏やかな空気が流れていた。その矢先、ヤマトは大マゼラン外縁部で突如出現した謎の艦隊と遭遇する。
彼らは〈ガトランティス〉を名乗り、ヤマトの引き渡しを要求してくる。
戦闘を回避し地球に急ぎたいヤマト。だがその前に未知の生命体まで出現し行く手を阻む。
間一髪ワープするヤマトだが、その眼前には、薄鈍色(うすにび色)の異空間に浮かぶ惑星の姿があった…。という先触れ、、、

篭神社、このお社の神様は神代、匏つまり「瓢」の船で故国をたびだたれこの地に根をおろされたそうですけれど、、、。

IMG_0129

ところでバス背面右下の「ヤマト」、漢字では「大和」と表記すると思いますが、アズキと小豆の関係と同じで無理があります。どう読んでも読めません。もともとミャンマーのあたりにある地名、そこにゆかりのある民族がもってきた言葉と考えられるという人もあります。

「「やまと」の語源は諸説ある」というウィキペディアはヘブライ語で「ヤ・ウマト」=「神の民」とする説もあると紹介しています。さて、宇宙戦艦ヤマトの作者は、どの説をとられているのでしょうか、、、。

夕焼け!11日の 19時36分ころです。

小町温泉にはしりました(^.^)

IMG_0138

さて、スキ周枳とオオノ大野をみおろす小高い場所にある小町温泉の夕焼けを映すカーブミラー。

IMG_0153

このカーブミラーの背後から月が昇ってきました。まさしく、月は東に日は西に!
空を染めて沈む夕日と黄色く染まりながら登る満月とは、二大天体です。例えば、太陽は体、、月は魂、,そう考えればこのふたつを同時に見ることができる場所というのは信仰上からも大事なところになります。

IMG_0155
スキもオオノのオオも朝鮮半島新羅に由来する言葉だと澤潔先生。

時の王者の眠る場所は、夏至に太陽と月を結ぶ東西線の、そして展望のきくところ,そんな場所が選ばれたのかもしれません。

私のうちの小字は「クジラ鯨」といいます。昔は海だったとまことしやかに言われていましたが、そんなことは考えられません、これも半島語だと聞きました。

このカーブミラーは、渡来した彼らによって、米作りや死と蘇り二かかわる何か大切な祭祀が執り行われた場所に、立っているのかもしれません。

 

特別警戒警報が出される大型台風が日本列島を縦断する!という予報に、日本中緊張に包まれました。
とはいっても家周りを少し片付けるくらい。
あとは空を見るばかり。そこで、台風雲ウオッチ。
9日  11時26分46秒 小町温泉から奥大野、常吉方面の空

IMG_9372

9日 19時23分57秒 与謝野町ケーズデンキ付近の大江山方面

IMG_9505

10日  16時19分17秒 阿蘇海から由良ヶ岳方面

IMG_9523

10日 16時27分36秒 江尻から宮津方面

IMG_9530

10日 17時25分41秒 世屋高原から若狭湾方面

IMG_9654

10日 18時58分08秒 江尻海岸から栗田半島若狭湾方面

IMG_9725

10日 19時00分08秒 世屋バス最終便

IMG_9737

さて、強風圏内ではあったけれど丹後地方には大きな被害なしにいった台風8号。強い雨風に警戒を呼びかけるテレビニュース  土石流の現場の息を呑む現場中継が続きました。

IMG_9678

上は、世屋高原休憩所。10日 17時38分50秒!

それにしても天気予報の精度がここまで上がるまでは、何かおかしいという勘で予想していたはず。雲の造形の観察に長けた人が異常を見つけ里に警戒を発し、みんなが備えをすると言うことになっていたのでしょう。その勘を磨くのは観察の積み重ね、どんなことでもそうですが、それしかありません!、、、、痛めつけられた何十もの村の復興に取り組んだ金さんがそういっています(^.^)

カボチャの花をから出てきたミツバチ!

IMG_9356
美味しいホコホコカボチャが食べられるのは、花を訪れた小さな一匹のムシのおかげ!さて、このミツバチ異変に気づいてからネオニコチノイドという殺虫農薬ではないかイヤ違う濡れ衣だといろいろ言われていましたが、やっぱりそれだ!という研究がかの「ネイチャー」にと、七月十日付けしんぶん赤旗。

作物を食べる虫、困るのはたしかです。(´・ω・`)が、困らせている物を除去するために、目的外のものも大量死しそれに命を委ねていた鳥たちも減少するという生態系の破壊が、ネオニコチノイドという殺虫農薬使用急増によって起きているという研究です。

アジサイの花で吸蜜するミツバチ!

IMG_9316

合歓の花を訪れたクマンバチ!

IMG_9412

EUでは、怪しいとされた段階で使用禁止に踏み切っていたといいますが、そうでなくではいけません!

水が少なく、日差しも風も強い場所と言えば生き物、特に動けない植物にとっては最悪であるのに心頭滅却すれば、、、の権化のように咲くのが、海浜植物。篭神社から伊根にに続く湾岸にもそんな物が生育しています。

今盛りなのが、これ。

IMG_9476な

「ハマナデシコ」です、見るからに厚く固そうな葉と茎。河原ナデシコの海浜進出型と言うのでしょうか。
さてナデシコと言えば、七夕にもかかわっている民俗習慣があると言うことです。

上伊那郡小野村地方での言い伝えで取材されたのは柳田國男さん。

■ むかしむかし一人のお爺さんがおりました。ある日、 なでしこの花を植えるとそこに天人が降りてくる話を聞いたので、 その種をまいてみると本当に天人が数人降りてきて水浴して遊んでおりました。
お爺さんはその天人の羽衣を1つ隠して、困っている天人を家に連れて帰り、 その天人と楽しく暮らしておりました。

そんなある日のこと、お爺さんは天人とだいぶ仲が良くなったので、 どこに羽衣を隠してあるかを話してしまいました。 すると天人は早速羽衣を探し出してお爺さんにこう言いました。
「もし私に逢いたいと思ったら、馬屋の肥料を沢山積んだ上に青竹を立てて昇ってきなさい」 と言い終わると、さっと羽衣を身につけて天に帰ってしまいました。

お爺さんは、さっそく天人の言う通りにして天に昇って行き天人に逢うことができました。 しかしお爺さんは天では何もすることがなかったので、畑で瓜の収穫の手伝いをしていました。 天人は決して瓜を食べてはいけないと言いましたが、お爺さんは二つ食べてしまいました。

ところが突然その瓜から大水が出てたちまち川になってしまいました。 その川でお爺さんと天人は別れ別れになってしまいました。 これからは月に1度逢うことにしようと言ったのを、アマノジャクがわきから出てきて、 「1年に1度だぞ」と言ったので、今でもこの日「7月7日」にしか逢えないと言います。

○年中行事覚書・講談社学術文庫124にあると
天文民俗学目次www.asahi-net.or.jp/~nr8c-ab/afmain.htm さん。

七夕とナデシコと竹と羽衣、、、興味深く感じました。

突然ですが、吉田さん、馬屋の肥料を沢山積んだ上に青竹を立てて昇ってきなさい!と天人。、、、青竹ですよ、、、ちなみに丹後の羽衣は瓢箪のツルを登ったということでした、、、、「□□産ハマナデシコ」の保全を竹林再生に加えてください、この、ハマナデシコも「ナデシコ科」です。今後の環境冬の時代を生きなければならないにんげんは、こうした海浜植物の生き方こそ学ばなければなりません。加えて、この種は京都府レッドデータ要注目種のものです(^.^)

京都新聞7月8日付け「風土愛楽」で紹介したクサレダマが、咲き始めました。

IMG_9162
無造作に咲いていますけれど、そんじょそこらにあるものじゃないんです、「山野の湿地にはえる多年草で、生育地が限られ、個体数も極めて少なくなった。」として、京都府カテゴリー 絶滅寸前種 環境省カテゴリー 準絶滅危惧 (NT) 近畿レッドデータブックカテゴリー 絶滅危惧種C に選定された稀少種類。隣に農園を開発し始めた地主さんにも理解いただいてこの湿原、手をつけずに保全していただいています。

IMG_9164

うっすらと見える黄色、これから濃くなります。世屋バスで上がってきていただいたらちょうどのところですよ。

世屋の里には秋の七草が似合う、とほんとに思います!

IMG_9190
キキョウ、、、夏の暑さのもと、涼しげな落ち着いた色はなくてはなりません。

IMG_9198

オミナエシ、、紫式部さんにも好まれて、「霧ふかきあしたの原のをみなへし心をよせて見る人ぞ見る」(総角の巻)と。

花はロケーション次第です。あなたの好みのロケーションがあるはず。

IMG_9151

今はアジサイとヒオウギズイセンとタチアオイですよ!

IMG_9220

世屋の里の花巡り!上がってらっしゃいませんか。

木々に降り注いだ雨が木の幹に集まって地面に向かってくだる流れを「樹幹流」といいます。

IMG_9174
樹形が幹に水が集まりやすいようにできているブナは、そんな流れを楽しませてくれます。
大雨の時には滝のように流れます。
さて、この水で湧かしたお茶はブナの味がするのでしょうか?

樹幹に降り注ぐ前の一般的な雨と流れくだる水とは含んでいる成分に差が生じるのは確かです。

IMG_9175

樹冠に降り注ぐ雨は、幹に生育している地衣類やコケ植物が分泌しているものも流します。とは言ってもブナの木の中から出た水ではないので、「ご聖水」というわけにはいかないでしょう。葉や幹に付着している小鳥のウンチなどもいっしょに洗い流します。
けれどもブナの「樹幹流」、何となく気にはなる水です(^.^)

IMG_9181

といって、台風の大雨、強風の中、見にいこうとはなさらないでください!

海難事故防止等に関する京都府条例改正。本年5月1日施行。

 

お知らせ看板  条例施行に伴い、例年7月1日であった海開きが、今年は7月19日から。

DSCN8541 看板

私はその日まで待っておられない

DSCN8517 海水浴DSCN8518 左同

広い浜辺をぜいたくに独占

DSCN8520 左同

広くきれいな砂浜 ここにも待つ人々が

DSCN8538 海水浴場

海水浴場開設準備中

DSCN8540 脱衣所

「たなばた」飾り!

IMG_9226

七月七日、里に咲くのはヒオウギズイセン

IMG_9219

ヤブカンゾウ!

IMG_9225

織り姫様は、こんな色あざやかな布を織られたのでしょうか。

さて、たなばたは「棚機」。

img_0[1]

(↑ 松本市立博物館)

それを「七 夕」の文字を当てるのは宮中で七日の夕方にたなばたの宴が開かれたからということ。ではどんなことをこの日に行っていたのか、藤布を伝え、丹後縮緬の産地にいるものとしてはちょっと興味があります。

そこで、七夕リサーチ!
・・・・・・・
文化庁が昭和37年から昭和39年にかけて全国1342カ所で七夕行事も含む民俗一斉調査を行ったのだそうです。、民俗学者の石沢誠司さんが、その結果をもとに、各地区で行われていた日本の七夕行事を抜き出して集計し、数量的に表されています。、、、、これは興味深いので頂きます!
それによると

第1位 七夕竹を立てて短冊などを結びつけ、七夕飾りをする(281ヵ所)
第2位 だんごや赤飯など特別な食物をつくり供える(264ヵ所)
第3位 墓掃除をおこない墓への道をきれいにする(171ヵ所)
第4位 初物の野菜、果物や粟・きびの穂などを供える(96ヵ所)
第5位 井戸替えをする(66ヵ所)第6位 水浴びする、7回水浴びする(56ヵ所)
第7位 真菰や藁などで馬をつくる(36ヵ所)
第8位 虫除け・虫送り・虫干しをする(34ヵ所)
第9位 女は沼や川で髪を洗う(21ヵ所)
第10位 ネブタ祭り、ネブタ流しをする、ネムの葉などで目をこする(18ヵ所) 第11位 牛を川や池で洗う、泳がせる(17ヵ所)
第12位 物を洗うとよく落ちる(14カ所)
第13位 雨が降ると良い、雨がふると悪い(計13カ所)
第14位 着物を供える、晴着を着る、着物を着替える(12ヵ所)
第15位 小屋や宿で子供たちが集まって、泊まったり会食をしたりする(10ヵ所)第16位 色紙で着物を作って飾る(6カ所)
第17位 七夕船を作り、川(海)に流す(4ヵ所)
第17位  相撲をとる(4ヵ所)
第17位 稲田をほめてまわる、田ホメ(4カ所)
第17位 奉公人の出がわり、下男が仕事から解放される(4カ所)
ということです。

※日本人と七夕 ー『日本民俗地図』
www.geocities.jp/seijiishizawa/…/japanese-to-tanaabta.html

短冊を七夕竹に飾る以外にさまざまなことが行われたのが七月七日だったのです。
ちなみに七夕飾り、「竹飾りは江戸時代に都市で発生した風俗であり、これが徐々に農山村に伝播していった」と言うこと。また願い事が強調されるようになったのは最近のこと,かっては字の上達、書き初めに似たようなものだったようで、石沢さん、次のようにまとめてくださっています。
・・・・・・

「七夕様には家庭で色紙を短冊に切って、筆で七夕様に関する種々の文章を書いて、青竹の笹の枝に結び付け竹飾りを行なう。七夕様に書く墨水はさといもの葉にたまった水を取ってきて墨をする習わしである」(栃木県足利市本町)、「星祭りをする。色紙で短冊を作って天の川などと書き、竹笹の葉に結びつけて高く掲げる。子供らは芋の葉の露で墨をすって書く。字が上達するという」(埼玉県狭山市北入曽)などが代表的な例で、竹飾りには、(1)色紙で短冊を作り、(2)里芋などの葉の露で墨をすり、(3)天の川や七夕の歌などの文字を書いて吊るす、ことがセットになっていることが多い。

ところで短冊にどんな文字を書くかについては、「天の川や七夕様、歌やいろは家族の名前」(香川県豊中町比地大)、「七夕の歌の本があってそれを書く(内容は俳句・詩)」(栃木県足利市高松)、「川の名、百人一首の歌を書く」(群馬県中之条町蟻川)、「短冊に古歌や格言を書いて笹に吊るすと、習字が上達すると言い伝えられている」(香川県満濃町吉野)などが一般的なところである。こうした文字を書くと習字が上達すると云われていた。・・・・・

IMG_9235
ところで、なぜ飾りは竹に結ぶのか、それについての言及は見当たりませんが、かぐや姫同様に著しい成長力を持つ竹に神秘な力をみていたということは間違いありません。それにしても、今年は台風の話で持ちきりで、七夕を楽しむ雰囲気ではありません。

« Older entries § Newer entries »