宮津エコツアー · 1月 2016

1月 2016

『冬茜 青い地球の見えしころ』(神通芙美代)

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朝日俳壇 1/25に紹介された句です。
アカネ色の「あかね」は漢字では、草冠に西。夕焼けの色。

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沖縄にも雪を降らせた寒波に包まれ、終日冬日で過ごした丹後の夕べ。

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(上 海星公園から)

空気は冷え冷えと澄んで、茜色も格別で、典型的な『冬茜』。

尾根に立つピラー(光柱)は、上空に気温-20度の寒気の存在をしめしています。

こんな夕べは冬の星座も素敵なはず。天照大神がやすまれたあとの月読命が守る夜空からも眼がはなせません。

 

 

 

この海の名は、ワカサ。

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漢字では「若狭」と標記します。そこで、考え込みます。はて、若くて狭い、とは?

ある人は、そらそうだ、もともとは、「わ・かさ」なのだ、「かさ」に意味がある、たとえば、むかしあった「かさ郡」(加佐郡)とか「カサ松」(傘松公園)という地名と同じ語源だとおっしゃいます。

062ワカサわん
なるほど、漢字を当てるときににたとえば、「倭重」などとしておいてくれればよかったのにと、おもいながら、で、そうならどういう意味かというなにかモヤモヤ感をもっておりましたが、、それは、朝鮮語でと、説明してくださっているのが、鬼塚史朗さん。
こうおっしゃいます。
「若狭の地名は朝鮮語のワッカサ(行ったり来たり)にあるといわれている」と。
※歴史と伝説の里・丹後 あまのはしだて出版
なるほど、大陸との交流の窓口の海なので、さもありなん、とは思いましたが、念のためネットで調べてみました。
korea_study_japaneseさんが、2008/5/26に「韓国語で韓国と日本を行き来するとの「行き来する」とは 何といいますか?教えて下さい!」という質問。
それに対する回答。『「行ったり来たり」の意味なら왕래하다(ワンレハダ)と言います。往来するという意味です。』왕래하다(ワンレハダ)、、、それが『ワカサ』、、、鬼塚さんこれはちょっと無理筋だなあ、といいかけたところ、回答2例め。
tsuyokityさん2008/5/26『「行ったり来たり」の意味なら왔다갔다(ワッタカッタ)でも良いと思うのですが…..どうでしょう?^^』と。
왔다갔다(ワッタカッタ)がワカサ、、、うむふむふむ、、「ワカッタ」で、「ワカサ」、、ふむふむ。ワとカサを分けないで一体として理解するわけです。
「若狭の地名は朝鮮語のワッカサ」説。俄然、息を吹き返しましたよ。

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(上 1/24 世屋高原松尾たんぼから  )

大陸と日本との間にある海や島の名を巡っては、民族主義を振りかざしてどちらの国の言葉だから、というきらいがあるようですが、豊かな歴史の発展をともに目指す立場を崩さないことが大切なのだと思ったことです。

寒冷さでは確かに今冬一番

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雪も軽く乾いています。

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枝にまといつかせた木々からも、おもーい、たすけてくれーなんていう悲鳴は聞こえません。
今回の寒波の印象をいえば、とっても女性的です。

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北の国からやってこられたのは、世間では寒波と申しております。けれど、こんな時は、科学の目をすこしとじて、心の眼をひらくのがいいかとおもいます。

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冬姫さまとお雪御前のふたりつづれ、歓迎するブナたちとの語らいが、雪になって山や里をそめると昔からいいます、よほど楽しかったのだろう、、、などと。

ブナたちの訴える悩みもうけとめられたに違いありません。

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人間から、自然を美しいと思う心を失わせては、天地は滅びてしまいます、美しい春を届けてあげましょう、ブナは感激して、一番に美しい葉を開くのです、、
楽しむのは、想像力!

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純白の装いの下で大地自然が痛み、汚れを癒やされ力を取り戻して、贈ってくれる春、

そう思いながら、春を迎えたいものです。

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それを忘れたときには、冬将軍さまが、この矢を天からふりそそがれるんです、

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まもなく、節分

1月30日、やれます!

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(上 1/23)

さすがに雪の本場世屋高原。四国や九州にまでお裾分け付き寒波に感謝感謝!
スノーシューウオークは、雪があるだけでなく人との関係の濃さを伝える優良な森があることが条件、

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岳山634m周回コースは、加えて大きな海山里の景観をもつのですから、間違いなくスノーシュー優秀コース!
スキーやスノボーはスイス村スキー場へ、スノーシューウオークは世屋高原。

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(上1/23五十河の里)

1/24朝、ふもとでも、路面は凍結。

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上世屋では積雪40cmとのこと、

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京の雪国・丹後を楽しんでもらえる状況になってきましたよ。

だれでもセキレイという里の鳥。

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ですけれど、身近すぎてそこまで!

それがどうかしました?

どうもこうも、天地創造に関わる鳥、というのは忘れられています。
アイヌの人たちは  私たちはどこから来たのか、という疑問を解く鳥と考えたんですよ。

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アイヌの人たちは、  天地はこうして創造されたんだという神話を伝えています。
、、、、、
昔、世界は一面の泥しかない沼地でした。陸地となるべきものは虚しくその中を漂い、空を飛ぶ鳥もいなければ海を泳ぐ魚もいない、莫寂とした死の世界でした。やがて空の彼方から風が吹き始め、七重八重の雲が現れ、天上の神々が現われました。最も高い天に住む真の造化神は、この世で最初の鳥としてセキレイを創造しました。このセキレイこそが地上の創始者です。
セキレイは真の造化神の命を受け、光の尾を引いて地上に舞い降りました。泥海に降り立ち、勇ましく羽ばたきながら水をはね散らし、足で泥を踏み固め、その長い尾を上下させて地ならしをしました。そのうち乾いた陸地が現れ、水は海となってさざなみを起こしました。
セキレイの働きにより、海に浮かぶ島が出来上がり、列島を形作りました。ゆえに、アイヌは世界をモシリと呼びます。モシリとは「浮かぶ土」という意味なのです。
※アイヌ神話に於ける天地創造譚
www.marino.ne.jp/~rendaico/ainugakuin/…/tenthisozotanco.ht…
その長い尾を上下させるのは、地ならしをするため、大地を作ったのはセキレイ、なんともスケールの大きなファンタジーでしょう。

IMG_5971せきれい
そんな神のとりですから、当然「セキレイ」とは呼んでいませんでした。
アイヌの人はこう名付けました。「なお、この世に最初に人間が生まれたとき、セキレイは尾を上下して、夫婦の交わる方法を教えたといいます。人間が地上に繁殖※繁栄?安田したのはセキレイのおかげなのです。アイヌはセキレイを恋望の鳥オチウ・チリと呼んでいます。」
素敵な名前じゃないですか。恋望の鳥オチウ・チリ!
セキレイが、人間に子どもの作り方を教えたというおはなしは、日本書紀も神代のこととして、こう伝えます。
『遂に合交せむとす。而もその術を知らず。時ににわくなぶり(※セキレイのこと)有りて、飛来りて其の首尾を揺す』と。

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セキレイが、「首尾を揺す」という特徴は、ヨーロッパでも。
、、、
セキレイはミソサザイからしっぽを借り、そのまま着用しているのでいつも後ろめたく、ちゃんとしっぽが着いているか確認したくて振るのだという。ミソサザイはしっぽが戻らないことを酷く嘆いたが、まっとうで優しく温かい家族の中でしっぽのことをやがて忘れ、幸せでいるのです、、、ルーマニアの民話(「りこうなおきさき」(岩波書店)モーゼス・ガスター文、光吉夏弥訳。)

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(上 ネット画像借用)

、、、、
まあ、どうしてあんなにぴんこぴんこしっぽをうごかすだえ
なんちゅうとりだえ
しらんなぁ
いしをたたいとるようだがなあ
そうだ、そうなら「いしたたき」鳥だ、
想像、は創造につながります。

再三呼びかけられる雪への警戒。備えを万全にしたうえでの事なのですが、今だけここだけ、あなただけへの雪国・京都情報、

その見所①雪の丹鉄

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場所 京丹後市大宮町谷内から奥大野の跨線橋 時間 朝7:40~8:30のあいだに上り下り三本
②雪のしんべえ地蔵様

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場所 京丹後市大宮町常吉 平治峠

JA京都発行の「ぱあとなあー」1月号「集落の宝」に『平地地蔵』として取り上げられています。ただし、その記事は、あざとりじぞうとかさんぞくたいさんが建立の趣旨だとの説明していますが、それは違いますよ。

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表向きを繕っているだけで、悪政是正を訴えた丹後文政百姓一揆を背景に作られたお地蔵さんなんです。そのリーダーが、常吉出身のしんべえさん、村人は、「しんべえさんが寒くないように」とずきんとみのを着せ続けてらっしゃるのです。

京に海あり!

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このフレーズ、去年一年、耳にタコができるほどたっぷり。
年明けていまは、京に雪国あり!

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、、、ですよ!
◇大寒波がやってくる◇今期最強、北海道にあるような西日本では余り経験のない寒気が入ってくる、、◇大雪に警戒してください、備えは万全ですかと天気予報。

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やってきてください、大寒波!

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1月30日スノーシューの問い合わせに、これまではとりあえず受付させていただきます!と遠慮気味に返事させていただいておりました。が、これからは「OKです」自信を持って応えられます。

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見合わせておられた方、余裕がありますよ。

ツグミ!

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ツバメが南に去ったあと、北から渡ってくるお客さん。
同じ渡り鳥。なのに、人との関係は大違い。
ツバメを見てよだれを垂らす人間はいないのに、ツグミをみて人はよだれを垂らす。

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年貢を搾り取られた上にやってくる冬は、人間にとっても厳しい。狩猟、それは本能となって子どもの文化としても伝わっていた。
竹の弾力を利用した罠だ。「くーつー」 と呼んでいた、
止め木に触れた瞬間ついばもうと伸ばした首を絞めてしまうという仕掛けだから、いまになって考えて見ると、「くびつり」のことなんだろう。

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仕掛けるのは、雪か野山を覆いそうな前日の夕方だ、餌は南天の赤い実をつかった。空腹と赤の魅力にツグミの警戒心は弱くなる。
捕れたのは食べた。おじいかおばあに渡すと、毛をむしってかまどで焼いてくれた。

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経済も次第によくなり、そうまでして小鳥を食べなくてもよくなったので、その文化もすたれていった。

、、、とまあこんなことです。

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ちなみにツグミの「つ」は鳴き声、「み」は、群れなす鳥、という説に説得力を感じます。

温かくて餌のある日本にやって来たとはいえ、今、大寒!

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(上 NHK1/21)

週末は、強い寒波がやって来られるようです。スノーシュー、なんだかんだと気を揉みましたが、どうやら実施できそうな見込みです。

光りの「ひ」も通さない雪雲の鈍色は、運根鈍運根鈍と呟きながら野球人生を歩んだ丹後人野村監督の心の色かもしれない、ふとおもいました。

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その空の下、

里も

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人も

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食味ランキングスーパー特Aのコシヒカリ棚田たんぼも

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、、、丹後は冬休み、

シャーベット状の水面の紋様

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(1/21森本トンネル)

風が走った?

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カタツムリが這った?

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いえいえ、
この池を縄張りにしているカイツブリのつがいの作ったもの。

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ところでこの水鳥
古名はにほとり、水に入る鳥。漢字も「鳰」。鳰の海という四股名のお相撲さんがいらっしゃいますが、滋賀県のご出身。
それが、カイツブリに置き換わったということ。

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つぶらな、つまりかわいらしい眼をし、足を櫂のように巧みにつかって泳ぐ水鳥uので、カイツブリ。
もっともだという共感を得たのでしょう。

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