去年は横になって寝ていた赤ちゃん。今年もまた、天橋立へ来てくれました。
どうです「ワタチ」のこのポーズ。1歳半になればバイバイもできるし、このくらいはヘーチャラ。お父さんもお母さんも幸せ一杯。
来年は水着姿かな。丹波から天橋立へは近くなりました。これからもずーと来てください。お待ちしています。
天橋立は北方の植物「ハマナス」の群生地。いま、その黄赤色の実がさらに深みを増してきています。
ところが、その実がすべてありません。小天橋の塩池といわれる入浜式庭園の宮津湾側、先日の京都大学大学院地球環境学堂の野外実習でも、その植生について学んだ所です。
その一帯すべて、あれだけ見事に色づいていた実がまったく無くなった(7/12確認)のです。少なく見積もっても二、三百個以上。ハマナスは京都府の準絶滅危惧種。
京都府丹後土木事務所の担当者に、採取許可でも出されたのかと確認したが、その事実なし。いつ、誰が、どうして・・・・・
天橋立の自然を守るためには、どうすればよいのでしょうか。
写真は色づいた実が全く無くなったハマナスの群落。この反対側一帯もすべてなし。
7月1日 京都大学の留学生が植生等について学んだ時の写真。
写真は、アメフラシの卵塊。アメフラシは日本の沿岸いたる所にいて、体に触れると紫汁を出します。この体験を持っている方も多いことでしょう。アメフラシは冬から春のころ海岸に現れて、アオサなど主に緑藻を食います。通常、産卵期は3~7月のようですが、天橋立ではここ二、三年は6月に見られました。今年はあきらめかけていたところ、7月に入ってから小天橋宮津湾側の水戸口(橋の大天橋)寄りの方々に打ち上げられていました。

写真下は、アメフラシの子どものようです。成長したものは、40㎝にもなるが、これは約10㎝。波が届かない砂浜で砂にまみれて、一見ナマコかと思われる姿。よく見るとかすかに動く。早朝であったため、乾燥で落命とはならなかったようだ。
波打ち際に戻してやると、ごらんのような本来の姿?に戻った。海に戻って、新たな命を育むまで成長してくれることでしょう。
昨年11月 試験的に世屋と天橋立を舞台に行われました。今年からは、丹後野外実習として大学の正式授業、単位認定もされます。
6月30日は、上世屋で合力の会と飯尾醸造さんが対応されました。7月1日は、天橋立での授業。参加学生26名、ほとんど海外からの留学生。先生4名、総員30名で参加者の国別は、米、英、独、仏、中、印、ブラジル、フィリピン、インドネシア、コロンビア、スウェーデン、日本等。この授業の責任者は、宮津ではおなじみの「京大大学院景観生物保全論分野」深町加津枝准教授。
パネルを使っての天橋立倒木松の再生(リーバース)のお話
小天橋では、ハマナス、有害外来植物、環境汚染など。ここでも通訳から再説明。
質疑応答も
本殿拝殿の中で、海部禰宜さんから「日本神道」のお話。留学生の皆さんも、神妙な顔つきで聞き入りました。
先ず、日本の古式にのっとって「ケガレや罪を取り除く」お祓い後、天橋立の神話、日本人の自然への畏敬・尊崇の念と神様について。昔から日本人は自然と共生、これが日本神道の基本。
皇室の祖神である天照大神と豊受大神の役割分担。籠神社の国宝「海部氏系図」、2千年前の伝世鏡等について、分かり易くお話しいただきました。留学生の皆さんにも日本の文化の一端が伝わったことでしょう。
畳、お膳、箸、お造り、てんぷら、おすまし、漬物と日本古来の食事風景。さすが留学生の皆さんは、日本に住み、学び、遊ぶ。日本文化への適応も堂に入ったもの。
全員発言。終了後案内人のコメントも要請された。「短時間に課題をよく把握されました・・・・植生・水質・ごみ」
今回地元の対応で感じたこと
この授業は、今年から京都大学の正式授業として採用されました。地元にとっては、大変大きな意義があることだと思います。開催された7月1日は海開きというこれも大切な行事。大学・地元とも日程の変更調整ができなかったようです。
天橋立に限って言えば、当日の対応が天橋立を守る会と一部の方に限られたことの一抹の寂しさを感じました。
夏は海水浴。7月1日の海開きを前に、天橋立の文珠側と府中側 船越の浜で、飛込み台の設置が行われました。暑い真夏を予感させるような、真青な青空のもと絶好の設置日和。今年も海水浴客の安全を第一に地元の関係者、行政の担当者によって無事設置されました。
4組24ピースが一セット
組立作業 合理的にできているなあ・・・・
アンカーは命綱 取付は細心の注意を・・・
これでよし 大丈夫
一組完了
三組ほぼ完了
更に、シャワー ヒエー、ツメテー 、寒い さむ―い・・・ どう・・・この見事な後ろ姿・・・・・
みなさん お疲れ様でした。