宮津エコツアー · odani

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 日の出直後の花たちの様子です。

ハマヒルガオ

コマツヨイグサ

 悪いヤツほど、よく眠ったのか。

ハマナス

 花は今日一日の命です。

マンテマ (ナデシコ科)

ハマエンドウ

 昼間の日差しを十分に浴びた天橋立の花たち。紫外線情報など全く気にしない彼女たちも、寝化粧に余念はないのでしょうか。その素振りは全く見られません。日没直前の大天橋  船越付近の与謝の海(宮津湾)側の、花たちです。

ハマヒルガオ

コマツヨイグサ (あかばな科)

 二年草で茎は、地表を横に枝分かれしながら伸びる。白砂青松の天橋立をむしばんでいる有害外来植物の一つで、猛烈に増殖中です。鳥取砂丘でも、「砂丘に浸入する雑草」として、指名手配、除去に余念がない。北アメリカ原産の帰化植物。

ハマボウフウ (せり科)

 浜防風 ヤオヤボウフウとも言って、若葉は生食用になる。刺身のツマとして、天橋立の旅館・ホテルで用いられている。

五百年前 晩年の雪舟等揚が、室町時代の守護所・丹後府中の盛況ぶりを眺めながら、ここを通ったのかもしれない。丹後国分寺や安国寺などの伽藍は見あたらないが、茜色の空や穏やかな阿蘇海の水面に映える夕日は、今も変わず、素晴らしい。

 天橋立のアサリは、今が旬。よく実がしまり、プリプリしていて、おいしいこと間違いなし。日の出と共に朝もやの天橋立運河(文珠水道)や大天橋水戸付近に、十隻程のアサリ舟が、出漁していました。顔見知りの漁師さんも、そうでない漁師さんも 頑張って!。

アサリ堀のジョレン(鋤簾)

 天橋立は、白砂青松が守られてこそ「日本三景」。松枯れの原因の多くは、マツノマダラカミキリとマツノザイセンチュウが原因だと言われています。マツノマダラカミキリの幼虫は、春から初夏にかけて成虫になり、やがて松から飛び出します。この間にマツノザイセンチュウがカミキリの体に乗り移ります。この時季をねらって、松に消毒液の散布が行われているわけです。

 薬剤散布方法は三つ。スプリンクラー散布、ラジコンヘリ散布、地上散布です。人家等への配慮から、場所によって異なります。下の写真は、小天橋の廻旋橋近くで、スプリンクラーの準備がされているところです。

 作業開始時間は、地上散布とスプリンクラー散布が午前6時30分から、ラジコンヘリ散布が午前6時からで、大体風が穏やかな午前中に行われています。

宮津の自然・歴史をくまなく探検している「宮津美しさ探検隊」のガイドウオークに、同隊のメンバーである天橋立部会のガイドが案内しました。

「安全は楽しい」をモット―に出発。日本一賢い智恵の文殊様、「文殊堂」の歴史や境内の植生の話。シキミは全部有毒、実は猛毒等々。小天橋の先端まで行き、植生・歴史説明。マツグミ・マツ・ハマナス・アマモ、宮津市内、杉山の天然杉等々・・・。その後、磯清水・橋立神社から江尻の江之姫神社、麓神社、千体仏、真名井神社、籠神社まで。天橋立周辺の自然や歴史の奥の深さの一端を知る一日でした。

「美しい天橋立運河に見とれて、海に落ちないように。ハイ、一列になって進みましょう!」

マツグミは、ヤドリギ「松に寄生しながら、マツと共生している。」[ふーん、初めて見た・・・」

ハマナスは、北方系の植物。北海道から日本海側は鳥取県まで分布。有用植物で花は香水の原料。果実は赤く熟し、ビタミンcが豊富で、レモン17個分。また、バラの品種改良に貢献。北寒の地でもバラが育てられるのはハマナスのおかげです。

「アマモは、海藻ではありません。陸へあがったあと陸を嫌って、また、海に戻った種子植物。」海水と淡水が混合して生じた低塩分の水域である汽水域に分布。日本一長い名前が付いている話など。

宮津市内、杉山の天然杉の説明中に、誰かが叫んだ。虹だ、虹だ。

5月26日 午前10時28分 小天橋の南端から、宮津市獅子崎・由良ヶ岳方面を眺めるとちょっと変わった虹。舞鶴海洋気象台観測予報課にお聞きすると、「環水平アーク」(かんすいへい)とのこと。薄い雲を通して、上空の氷粒に太陽光が屈折してできる光学現象。通常の虹とは逆の方向に出る、めずらしい現象。20代から90代までの参加者全員大騒ぎ。

難波野の千体仏

この辺りの地面を掘れば、次々に現れる石仏を長年にわたって、集めてきたと伝えられる。石仏数は千体を越え、丹後形と言われる板碑型三百余基ある。若干の宝篋印塔、五輪塔のほかに、舟形光背形の地蔵が多い。紀年銘のあるものは見つからないが、彫成時代は戦国期から近世初期。

あれからひと月、自然の掟で仲間たちは去り、毛虫たちの脅威にもさらされながら、前進するのみ。

日置の浜にハマヒルガオの花。天橋立でも、いまが盛り。花言葉は 「絆 賢くやさしい愛情」 ゴミの中でもお構いなく清濁併せて愛一筋。

コウイカの産卵場である天橋立のアマモ場を、陸から確認。魚類やイカ・タコなど頭足類の産卵場所、幼稚魚や小型動物の生息場所として、天橋立はきれいな海であることの証明でもある。浜に打ち上げられた葉の様子から、日本で最も長い植物名とされる「龍宮の乙姫の元結の切り外し」というロマンチックな別名の持ち主でもある。ただし、写真の写りがよくないのは、乙姫さんあなたのせいではありません。悪しからず。

下の写真  アマモは中央のグリーン部分から、陸側の白いシート(乙姫さんが最も嫌う人間の仕業の畳一畳分ほどのホワイトシート)辺りまでです。

5月17日 天橋立研修時 小天橋の波打ち際で先ず、足の部分発見、タコかイカの見極めでワイワイ。足が10本あるからイカと衆議一致。周辺を見渡すと胴体部が波間に漂っている。更に、砂浜に打上げられた石灰質で舟形の甲羅発見。原形?に復元すると写真のとおり。後で考えると不明なことばかり。

甲があるからコウイカと断定してよいのか。なぜ、ここに打ち上げられらのか。どこに生息しているのか・・・・等

京都府水産事務所海のにぎわい課の担当の方に鑑定依頼。詳しく調べて頂いたがこの写真だけでは種の判別は難しいとのこと。コウイカ類には、コウイカ、カミナリイカ、シリヤケイカがいる。春はコウイカ類の産卵期、天橋立の宮津湾側には「アマモ場」があり産卵場である。産卵後衰弱死した可能性がある等々教えて頂く。。

種の断定にも、理解を深めるためにも詳しく調べることの必要性を痛感。さて私は何イカでしょう。

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