お!ヤマアカガエル
今年の産卵は2月15日
稲の切り株の高さが違うのは、手刈りのため。生物多様性のための基本的条件は、冬でも湧き水を溜めたこういう水田があることなのです。

新聞を朝の出勤前に読むことが出来るのも、旅のホテルで朝食バイキングをとることが出来るのも、早朝から2時、3時からのスタッフの皆さんのお仕事があってこそ、タカが飛んでいる、サギが飛んでいる、コウノトリが来たなどと楽しめるのも、このカエルの早春の産卵あってこそ。
野の命たちは、この卵が孵ってから動き出します。
男なら高倉健
(↑ ザ・プレミアム「拝啓高倉健様」NHKBS 2/14 再放送より 絵 福山さん)
棚田なら世屋棚田群
(同上)
日本の里100の選考委員長・山田洋次さんや海星公園には深くかかわっておられる倉本聰さんたちが健さんを起用された理由、健さんを偲ぶ番組を見てやっとわかりました、
東映任侠やくざ路線がドスからピストルに変わるのを機に、健さんは東映路線から離れられていたのです。自分にはピストルは趣味じゃございませんと。

そんな健さんの、強くていちずでそれでいて優しくて不器用でシャイなところは日本の男の原風景をみたというようなことを、お二人ともおっしゃっていました。
棚田が刻んでいるのは「いっちんち いねはこびで こしまで ぐなんぐなんつかれた」
たくさんの「おおぜきまつさぶろう」たちの記憶。
土着的で非近代的な健さんは無形文化財、
(↑ ザ・プレミアム「拝啓高倉健様」NHKBS 2/14 再放送より)
米づくりの労苦と命の共生を伝える棚田は有形文化財、
どちらも、いまやRDB・「絶滅寸前種」です。
「地球はもともとデザインされている」
「もっと楽しく美味しく、美しくを求めるのはもともともっている人間の本性」
と水野哲雄先生。
物の持っている特性に気づいて、もっと楽しくという工夫をどう助けるか、という事例を毛糸、針金、 小石をもちいていくつか見せていただいて、参加いただいた皆さんに
心の音や色などの経験歩みを引き出し、その意味を肉付け裏付けしていく、、そんなワークショップをしていただきました。
さて、この回でもって世屋の森から里、そして若狭湾、宮津湾に続くコンパクトで豊かな自然環境をステージにした「モデルフォレスト運動」研修教育プログラム六回シリーズ完了。
1回 11月5日 森と暮らしを知ろう成人プラン丹後分水嶺ブナ林トレッキング
伊藤五美さん◇日本のガイド100の一人 (26人)
2回11月12日 世屋高原の戦争遺跡と丹後の太平洋戦争
旧海軍上世屋特設見張り所遺構見学と講演
福林徹先生◇戦争遺跡に平和を学ぶ京都の会代表 (25人)

3回11月22日森を知ろう 小学生子どもプラン丹後分水嶺ブナ林トレッキング
※ガイドの会 (21人)
4回12月5日 米作りの一年~歳時記と世屋の農婆の聞き取りを綴って~
里ウオーク&お話(日本の里山時代に学ぶこと)
小野泰昭先生◇加悦宝厳寺住職 (39人)
5回1月30日 森の冬の姿を知ろう 冬の森のスノーシュートレッキング(23人)
※ガイドの会
6回2月13日 今なぜ森!、森里海の意味を考える(21人)
「自然と人に優しい能力を備えた新しい地球人」を育てるとは!
水野哲雄先生 ◇地球デザインスクール理事長
スタートした時は、海の物とも山の物ともわからぬ状況でしたが、なんだか形が見えてきたのが不思議です。
計画上の参加者目標トータル130人。それが、計154人(含む講師スタッフ)。
子どもの先生を誘って小学生子どもプラン丹後分水嶺ブナ林トレッキングに参加いただいた親御さんを始め知人を誘って参加してくださったり、あらたに地元の方が話を聞きに来てくださったりと、理解し支えてくださる方がひろがってきました。
地域の魅力を最大限に引き出し 価値付けしてくださった講師の先生方、
各回の拠点として食事、会場をていきょうしてくださったしおぎり荘様、

橋北地域を海山里一体の地としてとらえて 一貫してフォローアップしてくださった京都府立丹後海と星の見える丘公園様
皆さんのご理解ご尽力のたまものです。 ありがとうございました。
世屋という「地」が持っている引き寄せる力 つなぐ力、生み出す力、、、それを形にし、人と人、過去と未来とをつなぐのがエコツーリズム。
音なき音 色なき色 声なき声、、音も色も声もあるのです、聞く見る力、五感力を活性化するのもエコツーリズム
そして、地域をだいじにしていかしていこうと、伝えていこうとかんがえる人と人とのであいもエコツーリズムならではの魅力、
この事業の本丸本命は、森の保全と森の再生! 来年は、そこに踏み込みながら 協力をいただいた先生方には、さらにフィールドにでてご指導いただくなど、バージョンアップした形をお願い出来たら、、と調子のいいことをもう考えています。
そこを課題に、地域に根ざした機能的機動的なエコツーリズムメニューを創っていきたいとおもいますので、ぜひご支援とご利用いただきますようおねがいします。
夕日を見ている「日本の里100」の棚田の畦に、レコードの針をおいてみたら、詩を語り始めた。
(↑ 2/12)
「ゆうひ」、、、
夕日にむかってかえってくる
川からのてりかえしで
空のはてからはてまで もえている
みちばたのくさも ちりちりもえ
ぼくたちのきものにも 夕日がとびうつりそうだ
いっちんち いねはこびで
こしまで ぐなんぐなんつかれた
それでも 夕日にむかって歩いていると
からだの中まで夕日がしみこんできて
なんとなく こそばっこい
どこまでも歩いていきたいようだ
遠い夕日の中に うちがあるようだ
たのしいたのしいうちへ かえっていくようだ
あの夕日の中へかえっていくようだ
いっちんち よくはたらいたなあ
作者は、おおぜきまつさぶろう!
「 大関松三郎」
新潟県古志郡黒条小学校卒業。
生活や風土、暮らしをことばに、生活綴り方の教育運動が育てた少年詩人だ、

しかし、
戦争は、彼をこの田で『はたらかせる』ことなく、南シナ海に沈めた。
19才。
「 いっちんち よくはたらいたなあ」
山田洋次監督は、映画『学校』で、夜間中学校の授業の場面でこの詩を起用し、私たちに手渡してくれた。
生徒たちは昼間働いてつかれきっていても学校にやってくる
そんな生徒たちに先生はよみきかせる。
「いっちんち いねはこびで
こしまで ぐなんぐなんつかれた
それでも 夕日にむかって歩いていると
からだの中まで夕日がしみこんできて
なんとなく こそばっこい
どこまでも歩いていきたいようだ」
、、、、、、
ちなみに、「日本の里100」の選考委員長は、山田監督。
純白のキャンバスに自分の影をうつしてその形を楽しむ木々たち
新雪がつもった、だれもはいったことのない世界だぁー、、いけええーい!

こんな楽しみ方も最近は(´・ω・`)
、、、、 地球を楽しむ方法もさまざま!
さて、明日は、「命は村や海や森を巡っている」~みんなの力で丹後の海里森のつながりを豊かにつむぎ直そう~フォレスト協会助成事業シリーズ第六回目(最終回)
■テーマは、ワークショップ「育もう、地球を感じる地球人の感性」
■ワークショップ講師は、水野哲雄先生(地球デザインスクール理事長)。京都芸大で子ども芸術論を教えていらっしゃいます。
■会場は、「世屋高原しおぎり荘」
■時間は、ワークショップ 午後1時~3時
■参加料 無料
■お食事 12時から 実費1300円 お急ぎ申し込みください。

森や川や海や里など、地球を感じるのは、生涯変わらぬ子どものこころ、ことしのシリーズをしめくくるとともに、来年のシリーズをはじめるにあたって自然に入る鍵を一つずつ、いただけるワークショップになることを期待しています。
(↑ 「世屋の里はあの山の向こうっかわだで!」と小町公園で。)
京の雪国「世屋の里」、どうぞ楽しんでください。
旧正月
春を言祝ごうとおもったのです。けれど、春はまだ名のみ。
さて、この時期、昔は、どこのおうちからも、ほのあまい香りが漂ってきたものでした。

昔話の名手おふさおばあさんを、雪の壁を越えて訪ねた時、いろりの側で、まあのんどくれえな、とくとくと音をたてて注がれたものがそれでした、、、、(^.^)
呑まなはなせんわなと、ご自身もおいしそうに。
「あんなむかしのことだけど、、」と目的のおはなしをうかがえたのはそうしてくちか゛かるくなったころからでした。
それぞれに流儀や好みがあって、はやいひとはあわがたっているころにのみなるけれど、そういうのは体にようない、仕込んでから40日はかけないと体にいいものは出来ないという話を覚えています。
(上 雪セリ)
寒い日もあっても、節分すぎれば三寒四温、確実に春への道。