宮津エコツアー · トピックス

トピックス

「 天地(あめつち)の 神にぞ祈る 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を 」

IMG_8439.jpgサクラ嵐
(↑ サクラ嵐の丹後松島)

千年も唱えつづけられてきた清めの祈りことばです。
鎮まらないコロナ禍に右往左往させられて耐え難き事態であります。

ここも休業、

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ここも休業

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が、自分の心だけならなんとか、鎮める方法はあります、

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祈ること。

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(↑ 丹後町 竹野神社)

コロナ退散の大祓の祝詞唱えもその一つかもしれません。

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(↑ 等楽寺から高原への山の神)

たかまノはらに高天原爾 かむづまります神留坐須 すめらがむつ皇賀親
かむろぎ神漏岐 かむろみの神漏美乃 みこともちて命以知氐
やほよろづノかみたちを八百萬神等乎
かむつどへにつどへたまひ神集閉爾集賜比
かむはかりにはかりたまひて神議里爾議賜比氐
あが我賀 すめみまノみことは皇御孫命波
とよあしはらノみづほノくにを豊葦原水穂國乎 やすくにと安國登
たひらけく平介久 しろしめせと知食世登 ことよさしまつりき事依奉里伎

かく此久 よさしまつりし依奉里志 くぬちに國中爾
あらぶるかみたちをば荒振留神等乎婆 かむとはしにとはしたまひ神問婆志爾問賜比
かむはらひにはらひたまひて神掃比爾掃賜比氐 こととひし語問比志
いはねきねたち磐根樹根立 くさのかきはをも草乃片葉乎母 ことやめて語止米氐
あめのいはくらはなち天乃磐座放知 あめのやへぐもを天乃八重雲乎
いづの伊頭乃 ちわきにちわきて千別伎爾千別伎氐 あまくだし天降志
よさしまつりき依奉里伎 かく此久 よさしまつりし依奉里志

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(↑ 五十河 河畔サクラ)

よものくになかと四方乃國中登 おほやまとひだかみノくにを大倭日高見國乎
やすくにと安國登 ざだめまつりて定奉里氐 したついはねに下都磐根爾
みやばしらふとしきたて宮柱太敷立氐 たかまノはらに高天原爾
ちぎたかしりて千木高知里氐 すめみまノみことの皇御孫命乃
みづのみあらか瑞乃御殿 つかへまつりて仕奉里氐

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(↑ 等楽寺の小祠)

あめのみかげ天乃御蔭 ひのみかげと日乃御蔭登 かくりまして隠坐志氐
やすくにと安國登 たひらけく平介久 しろしめさむ知食左牟
くぬちに國中爾 なりいでむ成出傅牟 あめのますひとらが天乃益人等賀
あやまちをかしけむ過氾志介牟 くさぐさのつみごとは種種乃罪事波
あまつつみくにつつみ天都罪國都罪 ここだくのつみいでむ許許太久乃罪出傳牟
かくいでば此久出傅婆 あまつみやごともちて天都宮事以知氐
あまつかなぎを天都金木乎 もとうちきり本打切里
すゑうちたちて末打斷知氐 ちくらの千座乃 おきくらに置座爾
おきたらはして置足波志氐 あまつすがそを天都管麻乎 もとかりたち本刈斷
すゑかりきりて末刈切里氐 やはりに八針爾 とりさきて取辟伎氐
あまつのりとのふとのりとごとを天都祝詞乃太祝詞事乎 のれ宣禮IMG_8806

かく此久 のらぱ宣良婆 あまつかみは天都神波 あめのいはとを天乃磐門乎
おしひらきて押披伎氐 あめのやへぐもを天乃八重雲乎 いづの伊頭乃
ちわきにちわきて千別伎爾千別伎氐 きこしめさむ聞食左牟

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(↑ 竹野川 三宅橋付近の堤サクラ)

くにつかみは國都神波 たかやまのすゑ高山乃末
ひきやまのすゑに短山乃末爾 のぼりまして上坐志氐
たかやまのいぼり高山乃伊褒理 ひきやまのいぼりを短山乃伊褒理乎
かきわけて掻別介氐 きこしめさむ聞食左牟
かく此久 きこしめしてば聞食志氐婆
つみといふつみはあらじと罪都云布罪波在良自登 しなどのかぜの科戸乃風乃
あめのやへぐもを天乃八重雲乎 ふきはなつことのごとく吹放都事乃如久

あしたのみぎり朝乃御霧 ゆふべのみぎりを夕乃御霧乎
あざかぜ朝風 ゆふかぜの夕風乃 ふきはらふことのごとく吹拂布事乃如久

おほつべにをる大津邊爾居留 おほふねを大船乎
へときはなち舳解放知 ともときはなち艫解放知氐
おほうなばらに大海原爾 おしはなつことのごとく押放都事乃如久

をちかたの彼方乃 しげきがもとを繁木賀本乎 やきがまの燒鎌乃
とがまもちて利鎌以知氐 うちはらふことのごとく打掃布事乃如久

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のこるつみは遺留罪波 あらじと在良自登
はらへたまひきよめたまふことを祓給比清給布事乎
たかやまのすゑひきやまのすゑより高山乃末短山乃末與里
さくなだりに佐久那太理爾 おちたぎつ落多岐都
はやかはのせにます速川乃瀬爾坐須 せおりつひめといふかみ瀬織津比賣登云布神

おほうなばらに大海原爾 もちいでなむ持出傳奈牟
かくもちいでいなば此久持出往奈婆
あらしほのしほのやほぢの荒潮乃潮乃八百道乃

やしほぢのしほのやほあひにます八潮道乃潮乃八百會爾坐須
はやあきつひめといふかみ速開都比賣登云布神 もちかかのみてむ持加加呑美氐牟

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(↑ 等楽寺)

かくかかのみてぱ此久加加呑美氐婆 いぶきどにます氣吹戸爾坐須
いぶきどぬしといふかみ氣吹戸主登云布神 ねノくにそこノくにに根國底國爾
いぶきはなちてむ氣吹放知氐牟
かく此久 いぶきはなちてば氣吹放知氐婆 ねノくにそこノくににます根國底國爾坐須
はやさすらひめといふかみ速佐須良比賣登云布神
もちさすらひうしなひてむ佐須良比失比氐牟

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かく此久 さすらひうしなひてば佐須良比失比氐婆
つみといふつみは罪登云布罪波 あらじと在良自登
はらへたまひきよめたまふことを祓給比清給布事乎
あまつかみくにつかみ天都神國都神
やほよろづノかみたち八百萬神等
ともにきこしめせと共爾聞食世登 まをす白須

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(↑ 縦貫林道成相線)

天橋の神に祈らむ梓弓 弦の音きけばコロナ退く

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「天に花咲き地に実がなるように」          「福は内、鬼は外」

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(↑ 久住トンネル)

八百万の神に祈らむ梓弓 弦の音きけばコロナ退く

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(↑ 延利の里のなかのやまなし)

「天に花咲き地に実がなるように」          「福は内、鬼は外」

-『現代人のための祝詞 -大祓詞の読み方-』石文書院-

受粉を導くのが花びらの役目。桜の花びらの散るのは役目をおえたため。その花びらの落ちて積もる大地をみてください。

丹後の里山では、野に咲く花たちのなかにカンサイタンポポを見つけることができますよ。

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ここは与謝野町の里山に咲いているカンサイタンポポ。

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在来タンポポを探すポイントは、定期的にしっかり草刈りをしてもらえるところです。

こちらにも、在来タンポポ。

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ヤマザトタンポポと言う見立てです。

頭花の大きさ、総苞外片や角状突起の特徴で見分けます。

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ヤマザトタンポポの方は、生育地が減少し数を減らしているということで、

□ 環境省カテゴリー 準絶滅危惧(NT)

□近畿レッドデータブックカテゴリー絶滅危惧種B

京都府カテゴリーでも、2015年に絶滅危惧種 に登録されています。

さらに、「きびしろタンポポ」とおぼしき個体も見つかっています。

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丹後の在来タンポポ生育調査を精力的に取り組んでいるのが、宮津高校フィールド探究部。

在来タンポポは、種類が同じものでも、葉っぱの形、花の色、サイズが違います。繁殖方法が、虫媒花、有性生殖のみということだそうです。

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総苞外片がそっていないタンポポを見つけられたら、連絡してあげてください。

 

 

 

 

宮津市長江の桜は、急な斜面に立つ宝泉寺と公民館に咲きます。

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この長江海岸は、丹後半島の東側、若狭湾の南西の端にあたります、

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北東の端、越前海岸は沖合の冠島の向こうにあります。長江の桜は、若狭湾を見守るように咲きます。

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沈降海岸、櫛の歯のように半島がつ入り江が交互するリアス式の沈降性構造運動によって形成されたのが若狭湾、

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では、その時期や,メカニズムについてはどうなのか、については、つまり海水準変動や地形発達などに関する実証的研究もっか研究中、未だ明らかではないのだそうだけれども、その謎を知っているかのように長江のサクラは咲いています!

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この若狭湾形成は、伊勢湾,琵琶湖敦賀湾形成とつながっていると見当はついていると言うことですから、スケールの大きい噺です。研究が深まるのが期待されます。

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この桜の咲く公民館、しゃれた建物です、裏山の松が売れたので、それで立てることが出来たのだそうです。

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長江では、猿も花見をします!

 

 

舞鶴金剛院の三重塔は室町時代のもので国指定の重要文化財なんだそうです。

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桜、モミジの芽吹きが宇宙と人間の普遍の真理真実を説く、建物を包んでいました。

モミジの秋には、コロナ禍もおさまっているでしょうか。

さて、舞鶴の樹を見てきました。

というのが、環境省巨樹リストでは、舞鶴の巨樹数が2000年段階で180本、府下の市町で最多でした。気になっていたのです。

舞鶴東インター近くの松尾寺、金剛院、鹿原神社、福井県境、青葉山周辺の社叢林を見ました。

金剛院のカヤ

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鹿原神社のケヤキ、

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松尾寺のイチョウ、

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同、大杉、

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同、大タブ、

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これらそれぞれ500cmをこえる樹のオーラに圧倒されながらも「むむっ、やるな、おぬし、も!」と感じられたのは、丹後の方をあらかたまとめられたからなのでしょうね。

img180探究部読売

舞鶴の樹が見えれば、名実ともに海の京都・「丹後」の樹がみえることになります。

難波野オリーブ園の枝垂れ桜

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「令和の「月の夜」に難波野に蘇る天平の枝垂れ桜が、人類の難敵を討ち従えてくれましょうぞ!」

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これがお告げの夜桜です

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そうかぁ、このかたが令和のジャンヌダルクさくらかぁと思えます。

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暮らし方の現代化の付けを払わされていることを学びながら、今は心一つにじっとしていましょう。

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来年の今月今夜、難波野の枝垂れ夜桜、ぜひ見にいらしてください。

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「ライトアップ」もおそらくしてお待ちしているでしょう。

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与謝野町滝の野田川親水公園。

IMG_6125.jpgよさサクラ

丹後の町の中でもとりわけ花自慢の与謝野町、

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大江山から発し天橋立へ注ぐ倉梯川(野田川)の上流部にあって、とにかく、広いので、ゆったりのびのびと花を楽しむことが出来る、近郷随一の桜スポット!

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そして、きれいな水の立てる音は耳に心地よいです。

 

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「夏 河をこす うれしさよ 手に ぞうり」

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川の畔に立つ碑にはこう刻まれています。蕪村さんの句です、

IMG_6139.jpgxほ

彼がこの川を渡ったのは300年前のことですけれど、その川を今も子どもが渉ります、ランドセルをしょって!。

 

 

 

時の流れなんていうけど、みえるわけないじゃん!

そういう向きの方にお奨めスポット、丹後郷土資料館の桜。

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時は流れています、ごうごうざぁざぁ ごろ゛ろごろ と音をたてて流れております、といわんばかりの桜花。

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古民家は築180年といいます。

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古民具の展示も充実しています。

古式便器

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容器

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コロナ禍は現代の生活スタイルの見直しを求めているといいます、そのヒントはここにあるかもしれません。

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ここの桜の見どころは、天橋立を背にすること。

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日本三景を借景に従えて咲く桜は、めったにありません。

 

桜の花の下には「死人」が埋まっているという有名な詩の一節があります。だから美しいのだと。桜はメモリアル樹、埋められている死者の人生、生きた意味を語り伝えるのだという意味でしょうか。しかし、その事情を語り伝える人もなくなっています。桜には何かある、それを忍ぶのも桜の楽しみ方でしょうか。

その1、宮津・難波野の麓神社のサクラ。

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花が白花で葉と一緒に出るタイプです、

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種類をチェックすると、赤味大島が近いようですが、どうなんでしょうか!

麓神社の神木ムクノキは、周径505cmの巨樹です。

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その2 府中の成相寺本坂道入り口のソメイヨシノ

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旧い地蔵堂のそばにある巨樹サクラです。根本には多くの板碑。

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その3 岩滝町・板列神社脇のサクラ公園の花もいいですよ。

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花に囲まれている巨大な石碑

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真名井純一翁の顕彰碑と読めます。

チェックすると郷土の製糸業の発展に尽くした方で、その功績については、

『幕末-明治時代の製糸業者。1826-1902
文政9年生まれ。生家は丹後(京都府)岩滝村で縮緬(ちりめん)をあきない,廻船問屋をかねた山家屋。製糸・養蚕の改良につとめた。明治3年阿波(あわ)徳島にまねかれて蚕糸改良を指導し,晩年は京都府技師となる。明治35年7月16日死去。77歳。本姓は小室。前名は利七,国蔵。

真名井純一[本姓小室利七]は文政12年(1829)岩滝村に生まれた。生家の小室家は山家屋と称し、代々廻漕問屋、生糸縮緬の販売を業 とした小室一族の宗家であった。先代利七の時代の山家屋は持船三十八艘で、縮緬の原料生糸を買収して機業に貸与、織上がった縮緬を京都に送り三井、下村等 に売却するを兼業としており、丹後における山家屋の機屋は数百軒にのぼり、そのために文政5年(1822)の大一揆において襲撃、打ち壊された経過をもつ 地方の豪商であった。 家を継いだ彼も縮緬の原料である生糸商いのため日本海で活躍していたが、万延元年(1860)米沢で製糸について学び、私費で製糸伝導所を開くなど丹後 地方での養蚕の奨励、良質生糸の製造に努め、明治9年(1876)、宮津の銀細工屋兼大工の中本藤右衛門の協力を得て、奥州座繰器(胴繰座繰)、上州座繰 器(角枠手引・丑首座繰)に改良を加えた新しい座繰器械を発明した。これが真名井座繰器と呼ばれるもので、多条繰糸機が実用化されるまで、広く蚕糸絹業界で活用された。この真名井座繰器は、上州座繰と あまり変わらないが、主な改良点は、①機械の運転を右手廻しにした②回転を円滑にするため歯数を増やし、歯形をインボリュート曲線とした③ケンネル撚を別 装置とした④浮繰りとしたなどで、性能が良く漸次他の器械を圧倒、使用は全国に及び我が国の製糸業発展に大きな足跡を残すことになった。
なお、真名井とは古来より丹後に縁の深い呼称で「たなばた天女」で知られる名峰磯砂山の別名でもあり、比沼麻奈為神社(峰山町久次)、豊受大神が降臨し た真名井原(現府中地区)や真名井神社(宮津市中野)など、農耕、機織り、醸造等の伝説的産業神と深く結び付いている。 さて、小室利七は若い頃私財を投じて現在の与謝の海病院南側付近を埋立て、真名井新田を完成させている。後年、それにちなんで「真名井純一」と名乗ったと伝えられているが、丹後の産業神としての由縁を知った上のことであったろう。

(京都府織物・機械金属振興センターの資料)』
~板列公園に偉人の業績 | ガチャマンおやじの忙しい日々gachaman.web-cat.netから~

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日本の近代の文明開化と富国強兵を、丹後丹波は製紙で支えたのです。京都府織物・機械金属振興センターはその先頭に立たれたリーダーだった偉業を伝えています。建立は大正九年と書いてあります、園内のサクラは見たところソメイヨシノです、その時植樹された物とおもいますから、100年を越す長寿サクラです。ただ碑文は文語漢文です、今の人が読むには無理があります。その側に説明の看板をつけて頂けるとありがたいかなと思います。

「眠れる森の美女」といったらいいのでしょうか!

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ヤブに埋もれていた銘木を蘇らせたのは、オリーブ園再開発事業。一帯の植栽数800本。

その整備に伴って、この桜の周りもきれいにされたということです。

まさに「玉も磨かずんば、、」の例え通りに咲き誇っています。

IMG_4960.jpgサクラ

ともかく場所がいい、籠神社、真名井神社近く、古代から中世にかけての丹後の中心地だったところです。そこに蘇ったこの枝垂れ桜、現代の「木花咲耶姫」のご降臨と言った風情を感じさせる桜です。

花の瀑布のようなたたずまいに対して、花の株立ちには猛々しさも感じます。

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主幹が2㍍に満たないため、現在の処は巨樹にはなりませんが、近い将来の巨樹候補です。

宮津市府中運動公園付近、山手に生育しています。

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月は、宮津湾越しに登ってきます。なので、、、、

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平山郁夫さんの「万葉月華図」のようなチャンスも訪れるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

山桜背に蒼穹を負ひにけり  篠崎圭介

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(↑ 大宮町三坂付近)

「蒼穹」の意味と使い方をチェックすると『「蒼」は「深い青色」ですが、「穹」には「ドーム型・アーチ状・弓形」といった「円を描くような形状」を表す意味もありました。広々とした空だと感じられる場所で天を眺めてみた時や、水平線よりも少し上の位置から空と海を見た時に、空が円を描いているように見えることがあります。また、「青が濃くて深く感じる」空もあります。漢字の意味からすると「青い空」=「蒼穹」というよりは、「円を描いて見える空」や「深みを感じる青色をした空」を表す時に「蒼穹」の言葉を使うことが最も適切な使い方だと言えます。』。

峠のような高みにある木を下から見ると、「蒼穹」を背に負う、このように見えるのでしょう。

さて、サクラの時を迎えた丹後路のサクラは、まず枝垂れ桜と山桜全線から。

まずは、 真名井神社前の天橋立ユースホステルの枝垂れサクラが、ほぼ満開。

退りては仰ぎてしだれざくらかな       高橋さえ子

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歳月の重さを桜しだれたる               遠山風

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咲き満ちてしだれ桜の寡黙かな           武井玲子

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(↑ 三枚 天橋立ユースホステルの枝垂れサクラ 真名井神社前)

花守の屋根までしだれ桜咲く             中島正夫

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鐘の音を含みて櫻しだれをり            荒幡美津恵

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(↑二枚 妙立寺の枝垂れ桜)

悠久の時がしだれてゐる桜           松本圭司

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(↑ 江尻の枝垂れサクラ 背後の山は由良ヶ岳   真名井神社参道の近くにあります。サクラを中心に一帯がオリーブ園として整備される予定です。)

日置・妙圓寺はさながら山桜寺。

みづからの歳月を経し山桜   津田清子

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人間に鴬啼や山ざくら   蕪村遺稿 春

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(↑二枚 日置 妙圓寺)

山桜見て居ればつく渡舟かな  波多野晋平

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(↑ 伊根湾)

好きな木を一つ挙げれば山櫻    高澤良一

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伊根・海蔵寺の江戸彼岸サクラは、胸高周径405cmの巨樹。

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つぼみ膨らむ状態、

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「いましばらくお待ちください。」

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と案内板。

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