宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

2012/08/21
田んぼの中から、憂いをふくんだ力のないホオズキをならすような鳴き声!ヤマカガシに捕まったカエルの出す声です。

カエルを助けてやれば「カエルの恩返し」。宝くじに当たるかもしれない。

一方、ヤマカガシからいえば運良く捕らえた獲物。ヤマカガシの祟り、車にあたるかもしれない、

というわけで、感情の入る余地のない自然の日常を、そっと記録させてもらいました。
ちなみに、ヤマカガシは写真のようにカエルを飲むときは、後ろから飲み込むことが多いということです。強力なバネの後ろ足を押さえ込めば勝ちということを知っているのです。また、「かがし」というのは、蛇を意味する古語。里山でよく見られる代表的な蛇という意味です。

 

2012/08/20
「もういねかりせんなんわなあ」
ーそうだっちゃあ、わやなこったー
「わやなことあれへんわなあ」
スーパーのレジでのお客さんと係の姉さんとの会話です。
熱波の夏の米作り、ここまでいもちなど病気にかからずにきました。カメムシ対策の草刈りも。収穫まで、全体の五分の四あたりまできたのしょうか。あと20日ほど!


しかし、ここへ来て、色ずくイネをみて舌なめずりをしているのが、イノシシやイナゴたち。


さてそのイナゴ、世屋では「ものすごい数だぞ」  ということ。イナゴは実に送る栄養を作る大切な工場、イネの葉が大好物。トウモロコシにも群がって葉を蚕食されたなど緊張が走っているということです。
光っているのが、イナゴ。確かに多いです。

ちなみにそのイナゴ。まず生育史。
「1年に1回の発生。、夏から秋にかけて現れ成虫は、秋ごろ畦や土手の地中に産卵。卵で越冬し、5~6月に孵化(ふか)、6~7回脱皮をし、7~9月に成虫になる」
次に、漢字、イナゴを虫の皇、と書くのは間違い。アフリカや中国で大群生して、作物を食い荒らすバッタを飛蝗とかき、日本ではトノサマバッタにあたります。ちなみに大群生の襲来を蝗害といい、その時は、 1平方メートルあたり350~500匹に及ぶとのことです。
三つ目、イナゴは、甲殻類、農村の大切なタンパク源、カルシーム源。漢字で書けば、「稲子」。オかエビと呼んだ地方もあったということです。
Mさんに調べていただいたイナゴ食は、1日置いて糞を出させる、寄生虫対策のため湯がく、などの下ごしらえがポイントとのこと。そのあとは味付けしながら炒めたり焼いたり。「コナギ」の次は、どうやら「いなご」食。

イナゴ自体、1950年代以降パラチオンなどの強い農薬が普及し発生数は激減しています。春先に畦をドロでぬり固める作業を行いますその作業は、イナゴの卵を土の中にうめ、、イナゴの発生を押さえる意味もあるということです。その中での今回の発生、省力化や殺虫剤を用いない環境の中で、年々増えていたのかもしれません。

農薬に頼らない人間にやさしい農業は、思いもよらない問題の発生を想定しなければなりません。効く薬がないわけではありません、それでも控える!そのためには、地域のコンセンサスが何より大事。

心和む景観と、生物の多様性、そして安心安全なこめの信頼はそういうことに対処しながら築かれていきます。

2012/08/20
割れた実、ほわっといずでぃす?

このライトグリーン。何かに似ていると思いませんか、そう、アボガド。これはタブノキの熟した実です。 クスノキ科タブノキ属は、アボカドと近いのだそうです。


浜野厳次さんは疎開の思い出の中で、村の子供たちが食べていたのをもらって食べたとかいておられます。    hirokohji.blog.ocn.ne.jp/koblog/2011/04/post_eccf.html –

枝葉は、杉葉と共に線香に使われる。杉葉が仏壇やお墓用なのに対して、タブは、白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)といった香木の粉末や他の香料を混ざった甘い香りの線香の材料にされています。
世屋での生育は、下世屋の入り口までのようです。

2012/08/19
丹後各地の地名について考察した書澤潔さんの『探訪 丹後半島の旅 地名語源とその歴史伝承を尋ねて』(文理閣)は丹念に足を運んでの考察だけに、その説得力は大変なものです。
澤さんは、「世屋」について、次のように述べています。「世屋とは、狭谷(せや)のことである。宮津湾にそった日置から、文字通り狭い谷を遡ると、下世屋、松尾、上世屋と秘境が続く」と。


多少疑問はあります。狭い谷というのは、龍渓の特徴であってもせや全体の特徴ではない。世屋の特徴は高原ではないか。狭い谷を遡った順が、下世屋、松尾、上世屋というのもおかしい。上世屋や木子の人たちが、宮津へ出るのに逆のコースをいったかというと、それは最近のこと、大正年間までは駒倉へでて、内山へ行き、五十河、岩滝経由でいきました。で

下世屋・畑・松尾・駒倉・木子などの里の人たち全体を納得させる力がない!けれども、そこは澤先生。反論の根拠がありません。今日まで、そう信じていました。
しかし、この景観をみて、ちょっとまてよと思い始めています。


縦貫林道成相線から天の橋立左側を見たものです。

説明してみます。左の付け根には、元丹後の国府・府中。背後に緩やかな角度でつながっている山が世屋の山々。
この景観に込められた歴史的な位置関係に語源があるのではないかと。
上世屋の立村は704年真応上人による観音様の発見がきっかけとされています。
704年というと、律令制度の完成期に当たっています。
日本史上最初の戸籍とされる庚午年籍が作成されたのが、670年頃。その戸籍をもとに、
1.豪族らの私有地を廃止すること
2.中央による統一的な地方統治制度を創設すること
3.戸籍・計帳・班田収授法を制定すること
4.租税制度を編成すること
などが整備され、その本格的律令法典として登場したのが、701年に制定・施行された大宝律令。
府中には、その律令に基づき国司が政務を執る令制国の中心地・国府のあったところ。
741年(天平13年)、には、僧20人をおく国分寺建立の詔が出されています。
「せや」という地名は、戸籍・計帳・班田収授法を制定する過程で生まれたのではないだろうか、という思いつきです。この国府に関係した役人が世屋という名を命名したと仮定すれば、国府の背後の山の里、という意味で、背後の山、つまり背の山、せのやま、のとまを省いて、せや。
地名には縁起のいい意味の漢字を当てよという号令が和銅年間に出されています。そこで、せは背でなく世、やは山でなく屋。こうして今の「世屋」が誕生!

こう考えたのですが、とお伺いをすべき先生は、もういらっしゃらない。

ちなみにこの景観は、丹後一宮から丹後二ノ宮へ辿る大内峠付近から見ることができます。

ここは、与謝野鉄幹氏も訪れ、そのさい詠まれたの歌の碑が建っています。


楽しみは大内峠にきはまりぬ
まろき入り江とひとすじの松

 

 

2012/08/19
大気が不安定になると天気予報。

(↓ 溝尻付近 15時45分)

雲の出来方には、熱しられた空気が上昇する場合と寒気と暖気とが衝突して、乗り上げたり、潜り込んだりして空気を上空に押し上げる場合との二つがありますが、今日は後者。 竜巻、突風、雷、大雨、洪水など注意報、警報が出されるのもこのときです。「乱」の時です。
しかし、雲をウオッチするのもこんな時。風と空気と光が空に描き出すショー、見に行かないわけにはいきません。

岩滝・一文字観(↓ 14.12)

溝尻付近 (↓ 15.45)

 

日置付近 (↓ 16,05)

上世屋 (↓ 16,26)

上世屋・岡の前 (↓ 17.00)

岡の前 (↓ 17.35)

日置 (↓18,18 )

 

江尻付近 (↓ 18.36)

(↓18,38 )

2012/08/18
Mさんが大切に育てているのは、キャベツ。


(↑ 2011,4.14)

大きくなりました、けれど、、、?

(↑ 2011,7.9)

こんなにしてしまったのは、モンシロチョウくん あんたか、


(シロウマアサツキの蜜を吸う)

私じゃないわ
じゃあ、モンキチョウ君  あんたか、


めっそうもない、、、、!
どちらかが嘘をついています。さて、犯人は、モンシロチョウです!
キャベツはアブラナの仲間です。菜の花もそうです。アブラナを食草にするのは、モンシロチョウ。
一方、モンキチョウの幼虫の食べるのはマメ科の植物。クローバーや合歓、クサネムなど。

どちらも同じ「、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シロチョウ科」。けれども、幼虫の食べ物は全く違うのです。進化の過程で、環境に適応するためにそれぞれが身につけた知恵です
モンシロチョウくん、

Mさんは怒ってないよ、農薬も撒かないよ、農薬と放射能は洗っても落ちない、けれど、泥と青虫のウンチは洗えば落ちる、って。

2012/08/17
トトロに会いたい!世屋にいったら会えるかな、
(ひょっとしたら)
どんな格好していったらいい?
(浴衣でどう)
ほならそうしよう
とんとんと話が進んで、、、

世屋の里にトトロを訪ねる浴衣旅。

世屋姫さんにいはるのかなあ


棚田にいはるのかな

おやチョウチョ、(うらぎんしじみ)


娘だから?汗を吸いにきたんです!

何してるの


ととろさん、この指止まれ

ナデシコの花の中にいるのかな


ブナの梢にいはるのかな

この里ならきっといはるわ

空気がとってもおいしいもの

ハハハ!藤の衣もいいですが、時には、盛夏の里山と浴衣、こういうのもいいじゃありませんか!

2012/08/17

なでしこジャパンが90分たたかい、シュートの花を咲かすように、盛夏の一月、次々とシュートを放ちつづけた世屋ナデシコ。


(↑ 8/16)

開花、受粉、そのあとは種作り。種筒には芥子粒くらいの大きさのがおよそ20個ばかり。

このさや、始めはとがっていますが、種が生長すると丸くなり、熟すとそこが割れて、風に揺れるひょうしにまき散らします。この種が、漢方でいうところの、くばくし。煎じて服用すれば顕著な利尿作用があり、むくみなどにいいとか。一粒の種は小さくても、小さくても花の数が多いので、量を確保することは可能です。ちなみに、利尿作用というのは、服用した人間の側からいえば、体の中に異物毒物が侵入したと認識した体のアラーム、強制排除行動なんですって。

世屋の盛夏を楽しむかのように咲き輝いた世屋ナデシコ、種に次代を託すように、

なでしこジャパンも新しい世代を育てます。

2012/08/16

花火ー1980年・盆ー 川北亮司 詩・曲

恋人たちが 肩をくんで 見上げる花火
「きれいだな」なんて 横目で言って
ドキドキ花火


消えずにそのまま星になれ
消えずにそのまま星になれ

年寄り夫婦が 村を出て 見上げる花火
何も言わずに ホテルの仕事 涙の花火


消えずにそのまま星になれ
消えずにそのまま星になれ

若者たちが 連れだって 見上げる花火
村の明日を 思い歌って 広がる花火


消えずにそのまま星になれ
消えずにそのまま星になれ

楽譜はこちらで見られます。
kamiseya.main.jp/songs/hanabi.htm

川北亮司さんは、児童文学者協会新人賞受賞作家。1980夏、彼は上世屋に滞在。村の青年たち(現在の0君たち)と8月16日の「宮津灯篭流し花火大会」へ。そのときの詩。2番の詩は、上世屋を降りた老夫婦がモデル。

2012年・盆、橋立の空に打ち上がった花火、ひとは、何を願って見上げていたのでしょうか。

ちなみに撮影場所は、回旋橋。松林が花火以外の灯りを遮ってくれるので、きにいりました。

2012/08/16
天気は偏西風に乗って西から東へ流れる高気圧や低気圧によって変化します。  日本付近では1日に1000km西から東に進むということです。晴れたり曇ったり降ったりを繰り返す空は、様々な雲を作ります。その中で、見るのにいいのは積雲ではないでしょうか。

(↑ 8/15 五十河から内山・高山上空)

底は平らで上はムクムクと沸き上がった綿飴のようなコッペパンのような形。この 積雲は、高気圧に覆われて天気で暖められた空気が上昇するようなときにできます。

(↑ 天橋立上空)

発達して夕立などの心配もありません。

(↑ 丹後半島中央高台上空)

ゆったりした気持ちで青空の低い所にポッカリと浮かんで■■みたいと様々な形を楽しむことができます。高度は、2000mまでです。アングルを変えると見え方も変わります。天空の里・世屋へ上がって積雲を見ました。

おーい雲よと呼びかけたくなる雲、

エコツーリズムの大切な仲間です。

 

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