宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

風が弱い日に雲に六角形の板状の氷の結晶があるときに見られるという天体ショー、

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田植え直後の水面に映っているところに出会えたので、なにか、得したような気分で見ていました。

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さて、この現象は日本語では「げんじつ」。
太陽がいくつもあるようにみえる現象を、幻のお日様ができたようだと見立てて、「幻日」と書くということに異論はないのです。が、英語ではお日様が子犬を連れて散歩しているという見立てで「サンドック」というということ。

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優劣の問題ではなく、子どもさんには「サンドック」と教えてあげるのがいいかもしれないとおもいました。。

人面葉、

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きんみずひきの葉の特徴なんですが、なんでそんな模様を作るのか謎です。
謎と言えばこれも謎!

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高山は、「世屋山」ではなかったのか、としたらいつから高山 と言うようになったのか!これは、質しておく必要を感じています。
というのは、世屋山慈眼寺、山号はお寺の所在する山を言います。延暦寺は比叡山という山にあったので比叡山延暦寺。慈眼寺は世屋山という山の頂にあったので世屋山慈眼寺、と理解できます。ではその世屋山があったのか。
江戸時代の地誌 『丹哥府志』の記述。

『世屋の庄。 世屋、野間の二庄は高山深谷の間にあり。凡七、八里の處四方皆山なり。西丹波、竹野二郡の境に高尾、金剛童子、小金山、市ケ尾、東の方海の境に鼓ケ嶽、千石山、太鼓ケ嶽、其中間には世屋山、比富の尾、露なしケ嶽、是其最大なるものなり、其間無名の山岳挙て数ふべからず、』
このように、世屋山はあったと明記しています。 領地、支配地を鳥瞰できるこれらの見晴らしのきく高い峰々は政治的軍事的に一番大事なところだったはず。

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(↑高山から金剛童子山)
高尾、金剛童子、小金山、市ケ尾、は西丹波、竹野二郡の境。鼓ケ嶽、千石山、太鼓ケ嶽は東の方海の境。「世屋山」は高尾山と鼓ケ嶽、「其中間」ということですから、今の「高山」。そこは世屋川の源流の最高地点でもあることをあわせれば、高山=「世屋山」と考えてもいいのではないでしょうか。そうすれば、比富の尾は駒倉小杉境、露なしケ嶽は、今の「岳」に相当すると考えられます。では、世屋山と呼ばれていた時期があるのに「高山」にされたのはなぜなのでしょう。

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(↑山頂から世屋の庄)

行者山と金剛童子は同じ山、与謝の大山と大江山も同じ、このように一つの山塊が複数の名をもつことはあります。同じ事情が高山にもあるのかも知れません。

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ですが、それ以外に強力な事情が認められれば別ですが、そうでないなら、「世屋山」とするほうが、昨今世間に広くアピールできるのではないでしょうか。

、、、、、、、、、、、

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「高山」の山頂では、こういう案内をしばらくはさせてもらおうと考えています。

田植えは明日なんだそうです、新井崎棚田群。
小さな田圃から働くこびとさんたちの田植え歌が聞こえるようです。

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「新井崎の海を臨む急斜面には、農耕機も入らないような小さな田んぼが幾重にも重なっている。海岸線まで山の斜面が迫る狭い土地に暮らす人々の知恵が生み出した「棚田」。四季折々の姿を見せる棚田と、日本海のパノラマは美しく、こころ癒される風景。」と京都府観光ガイド。

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また、
「日本の沿岸地域には,集落前面の海域を利用することと同時に,狭小な海岸の平坦地やその周囲及び山地の斜面を農地として利用してきた集落が多数存在する。このような集落を,一般に「半農半漁村」と呼んでいる。つまり,農業と漁業両方に従事する世帯から構成された集落,または農家と漁家とが混在する集落を示す言葉である。半農半漁村といってもその経済形態(収入や労働時間)は,ほとんどの村が主農副漁である(青野,1973)。」と河野 温  氏(駒澤大学 大学院)

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♪そろた出そろた さなえがそろた 植えよう植えましょ みんなのために 米はたからだ.たからの草を植えりゃこがねの花が咲く♪

海と人と大地と空と水の祭り! 新井の棚田田植え体験、伊根と新井の千枚田を愛する会の主催で、今年で20回目を迎えるのだそうです。

夕暮れの宮ノ前棚田群

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若い人の活躍で、数十年ぶりに蘇った田も加わって、生気を取り戻しています。

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せや姫神社の周辺だから宮ノ前。

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わかりやすい話です。一方、バスが登って来たその坂を「ばっさか」というのは、なぜ?

これは長い間謎地名でした。最近「馬場坂・ばばさか」が元でな、縮まったんじゃ!と言うことを記した話を読みました、他にも馬場とか馬場の谷という小字があり、なるほどと合点です。緩やかな斜面は放牧場として利用されていた歴史があるのでしょう。

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さて、この棚田群でもっともミニサイズ。

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稲の数ざっと約70株。一本一本手植えする心が、宮ノ前田圃を束ね、日本の景観を守ります。

「大ふけ」湿原でレンゲツツジが美しく咲いていますよ。

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さて、黄花もありますので、それは黄レンゲ、明るい橙色のこの花はカバレンゲと区別されます。赤みを帯びた黄色をかば色というのですが、漢字では木と華というすごいくみあわせの「樺」という字が当てられていることについては、実は「蒲」の字でがまの穂の色なのだとかいろいろいわれますけれど「ああそうか」というしかありません。
もう一つ、この高原の湿地を、「大ふけ」と呼ばれていることについても、その意味を問われることがあります。

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これについては、「ふけ」とは湿原、湿地状態の土地田圃を表す言葉と明確です。味土野と内山の境の湿地は「ふけが谷」といいますし、須川にも「ふけ田」という小字がのこっています。世屋川と宇川分水嶺をなす上世屋と木子の峠の湿地は規模が「大」きいので、「大ふけ」と呼ばれていたのです。

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看板にも一言入れておくと親切かもしれません。

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そうだなぁとせや観音様も!

緑と赤のコントラストが美しくなった赤芽がしわ。

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見事に花房を下げた藤、

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その赤芽がしわと藤が見合って見合って!
いつの間にかなじんでいい仲になって、、、「しょたょぁあをもとうか、、もちましょう」!

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丹後藤コンテスト特別賞です。
日のよく当たる湿気の多い谷沿いを走る道は今、さながら藤ロード。

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どんな木に巻き付いているのか、見ながら走るのもおもしろいものですよ。

蕗食い虫、発生!

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外来種なんですが、経済効果抜群の益虫。

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さくさくさくさくがやがやたのしくこれだけ食べて下さいました!

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けれどまだまだ食べ尽くせない。たくさん残っています。

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道ばたにはこんな看板。これを立てざるをえない事情もあって、不便をかけています。

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けれどもここは地主さんにわけていただいたふき畑。

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安心して楽しく摘んでいだだけて、さらに今年は佃煮名人と一緒に佃煮作りまでのコースを準備しています。

とも068 花美世屋の蕗は蕗の中のトロ、それが名人の手にかかると佃煮の中の佃煮に変わるのです。ほんとですよ、

 

 

名前変えたい、改名にはどうしたらいいと相談をうけました>

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改名?その不満と事情、ピンときました!
「きあしどくが」!という名がこの毛虫たちにはついているのですが、実は、毒というのは持たないのです。
こういう形色をもったものには毒を持つ物がいる、これも毒がありそう、危うきには近寄らせない、そういう知恵なんだとおもっていたもんですから、当事者から訴えられるとは思いませんでした。

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そこで、「改名!しなくてもいいんじゃないか、かき集めて食べられでもしたらおおごと、おれどくがあるぞうーよるなさわるなぁとおもわせておいたほうが安全かもしれないよ、」
そう、もうしあげておきました。
ちなみに、食客としてお食事を提供しているのは「みずき」類。そのミズキからは、なんとかしてくれぇーという要望は持ち込まれていません。

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今年の客のくいぶりもまあ想定内、もう一度芽をだしなおせはいいじゃない!

なんとも包容力のある方です。

■ 雲井より 流れ落ちける 花の滝  世屋野蕪村  ※雲井 雲 のある場所。雲のたなびいている所。大空

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緑を深める野山は藤にあふれる季節です。その藤たちを、色・形・サイズ・木との関係・ロケーションという審査項目でふじのなかの藤コンテストしたら、総合的におそらくトップなのはこれ!

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野間の谷で出会いました。

ロケーション 野間渓流の淵の傍らに生育する。
木との関係 ケヤキ
サイズ       高さ約15mのケヤキに巻きあがる
形           花房が木の頂から川面まで、滝のように咲きさがる
色      やや薄め

総合 川面に映る姿を自ら楽しんでいるようでもあり渓流に紫色の水が流れ落ちいているようでもあり、ケヤキの新緑と水と花の色がよく大きなスケールがすばらしい。

■世の常の 色とも見えず 雲井まで 立ちのぼりける 藤波の花    と源氏物語・宿り木

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やっかいな物に巻き付かれたもんだ、つきあいたくないなぁぶつぶついうのが聞こえるものですが、このケヤキは、まあつきあっていくか、ファッションとして楽しんでいるようです。

ケヤキが伸びるかぎり成長を続けるこの花の滝、目が離せません。

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ちなみに漢字・藤は「つるが上によじ登る草」というイメージで成り立っていて、音の「ふじ」という音については「なぜ「ふじさん」と呼び、「富士山」と書くようになったのか、謎のベールに包まれている。謎解きの本だけでも数多く出版されていて、定説はない。まず、なぜ「ふじ」と発音するのか。アイヌ語で火の山を指す「ふんち」「ぷし」、朝鮮語で火を意味する「ぷっと」「ぷる」、マレー語の素晴らしいを指す「ぷし」、古代日本語で斜面や垂れ下がりを指す「ふじ」、おわんを伏せる「ふせ」など、様々な説が出されている。」と山梨日日新聞社の「富士山」名前の由来 。

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花のふじはそのなかのマレー語、古代日本語由来なのかもしれません。

何かが起きている!わかりますか?画面中央!

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ゲットぉ!

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襲われて食われた!人間世界でのことなら大騒動、大事件ですが、里山世界の日常です。

一方では、うれしいことも。

愛の結晶。

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お殿様のご成婚、里は村あげての祝賀ムードに包まれています、というところです。

殿様はこの方かな!

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お后さまはこの方かな?

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立夏、「蛇カエル食す」あるいは「殿様結婚す」、72候に追加してもらいますか!

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