宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

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色づいた稲に寄り添うようにツユクサ

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どれくらいのおつきあい!と聞いたら、6000年と答えてくれました。

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というのは日本の稲の歴史では縄文時代前期、6000年前焼畑耕作によって、ヒエやアワ、キビとともに栽培され、縄文晩期の2600年前 温帯ジャポニカが水田耕作されていた、それと共に付いてきたものだということです。

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また、此のツユクサ、食べることもでき、そして、薬効もあった、、、しかも、可憐、月草、、、名前 最も美しい名をつけられていた、そういうことから秋の七草の有力候補、最終選考に入ってたはずの代物だったはず。

しかし、八番目だったのは、、一日花の短命がさけられたのかも、、、。

8月は暦の上では秋、「秋は夕暮れ」というとおり、

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太陽からの光線が強い8月の夕焼けは格別。

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なかでも、昨夕のはさらに別格。

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権現山には後光が差しました。
瑞兆であるぞよ!

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しかし、喜んでばかりはいられないようです。いま日本列島は衛星画像でも薄いベールをかけたように見えるほど温かい湿った風によって大気中に水蒸気が充満しているのだそうです。そのため、この夕焼けの異常な赤さは、青藍紫といった波長の短い光りが散乱し、赤橙黄といった波長の長い光りが地表に届く、そのバランスが崩れたためなのでしょう。

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天気予報が「大雨、土砂災害に注意してください」といっているとおり。赤い夕焼けには気をつけろ!

 

ウメモドキの実が赤味を帯び始めました。

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まもなく真っ赤になります。

さて、梅のようなのでウメモドキ、この実か、枝の刺か、葉の形か、どこが梅かと問われて当然この「実」の形でしょうと答えていました。

×!

葉や花がウメに似ていることに由来するんですって。

来年、花のときによく注意しておきましょう(^.^)

夏のユリ二つ。

こちらは「タカサゴユリ」。

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大きな花に細い茎、ゆらゆらゆれるからとユリの花、、、イメージどおりの台湾からの渡来人、、

もう一つのユリ、これはウバユリ。北海道や千島列島にも分布する北の人。

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太い茎でまっすぐ立ち上がり少々の風ではびくともしない花姿に大きな葉。
同じユリとはいうけれど、よしながさゆりさんとよしださおりさんくらい違いが大きいノがおもしろい。

イノシシと豚のように改良がかさねられて「畑」という枠の中に収まっているキュウリ、カボチャ、なすび、ピーマン、サツマイモ、などの野菜たち。
これがまたじつにおもしろいと「命ある野菜たちの知られざる素顔を紹介」してくださったのが稲垣栄洋さん。※『身近な野菜のなるほど観察記』(草思社刊)

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たとえば、まずカボチャ

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、、、「冷蔵庫もなかった時代に保存の利くカボチャは、まるで太陽の恵みを詰め込んだ缶詰のような存在であった。」

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ナスビ、、、初夢に見るとよいとされていたもの「一富士二鷹三茄子」。富士山や鷹はいかにも縁起が良さそうな感じも擂るが、なぜ三番目がナスビなのだろう」  キュウリ、、、「キュウリはきうり、黄瓜だった」

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さらに、ネギ、、、「古来、においの強いネギは邪気を払うといわれていて、ネギの花は神聖なものとされていた。橋の欄干や、御神輿の屋根に付いているタマネギのような形の擬宝珠はねぎ坊主を模った形であるといわれている」

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(↑籠神社)

あるいはサツマイモ、、、「おならの悪臭成分であるアンモニアや硫化水素は主に肉類に由来するから、サツマイモのおならは、ほとんど臭わないのだ。もっともガスが多いので大きな音がしてしまう。まあそれもサツマイモの風情の一つ。」

、、、などなど。いずれもこの夏、横着な作り手を励ましてくれた野菜たち。暑いときに秋のネタ仕込み、夏の読書にいかがですか。

 

◆よく降りますことねえ

□ほんとに いつまで降るのでしょう
◆なんでも秋雨前線というのができているそうよ
「夏ズイセン」のお二人が雨粒をまとってぶつぶつ、、、

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うちらのことのブログみた?
なんてかいてあるの?
「ナツズイセン名にしおわば蘇らせよ夏の日の力」
「さもなくば名を変えよアキズイセン」
あらまあ、きついこと!

それもそうかも、期待にこたえましょうよ!

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ひっこぬかれちゃこまるものね(^.^)

、、、かろうじて名をとどめけりナツズイセン、、、、世屋野蕪村

ペパーミントを訪れている虫たち、

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(↑ 8/10)

雨の合間を縫うように集まっていました。でも、それが何かアブのようであり甲虫のようであり、わかりません。教えてください(^.^)
さて、ペパーミント、ヨーロッパ原産、江戸時代に伝来したということ、
シソ科です。シソは紫蘇。蘇るという漢字をあてます。

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アマチャヅル、オトギリソウなどとブレンドすれば風邪、不眠症、花粉症などにこうようがあるとされています。
増殖は種と地下茎。絶やしがたいほどの群落を作っています。

釈迢空さんのクズの花を詠んだ歌。 「葛の花 踏みしだかれて色あたらし この山道を 行きし人あり」 これは誤表記。正しいものは 「葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり」 句読点があるのが正しいのだそうです。

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この山道を先に歩いた人があるのをクズの花の踏みしだかれているので知ったのだが、まだ時間はたっていない、ついさきほどではないかと思えるほどだ、というのは花の色が新鮮なことでわかるという歌。

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道を先に歩いている人がいる、そしてその人との距離は遠くない、というのは客観的な事実なのだけれど、問題は、足を速めれば追いつけるのではないかという気持ちがうかがえること、道を行くという語句の中に彼の身をおいているどんな状況と気持ちが表現されているのかを豊かに想像させます。そういう意味では、山道を行く孤独な緊張感がふと緩む瞬間をとらえ、客観と主観の両方が実にたくみに表現されている秀句です。が、それには句読点がなくてはならない役目を果たしているというわけです。短歌のルールに外れているといえばそうなのですが、それが彼の流儀。 IMG_9261

ちなみにこの歌、1924年(大正13年博多から壱岐にわたって滞在したときの旅の歌ということで、集録されている歌集の名が『海やまのあひだ』というのも素敵です。

人の生まれる場所は海 帰る場所も海

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命は海から生まれ海へかえる

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海へかえった命は海の浮き橋を渡って又蘇る

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(↑8/13 撮影日時  6:03:12)
、、、、そんな事がほんたうだと思える宮津の朝の綾の海

日本海に向いたローカル線の鉄路正面にローカルな町のローカル盆花火!

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青いクリを落とす風も吹く、、、景気はよくねえ、人は減りッ放し!

花火楽しむ気分にはなれねぇけれど、この状況の下でもできることはあるだろう、、

ドドーンドドーン 顔あげて

ドドーンドドーン 何度でも

ドドーンドドーン めげずにくじけずに

ドドーンドドーン

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あんたの花火、人には見えないかもしれないが、

ドドーンドドーン

高く高く打ち上げて大きく大きく花開く!

そんな花火が見える誰かがきっといる

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ドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーン

高く高く打ち上げろ 大きく大きく花開け!

ドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーン

高く高く打ち上げろ 一花も二花も花開け!

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ドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーン

ドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーンドドーン

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