宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

「命の里事業いう名目で球根購入など応援してもらえたんでみんなでやったんだ」

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世屋川の下流、扇状地に開けた日置たんぼ、その農道を縁取るスイセン、空港の滑走路のようでもあるので写真撮らしてもらったのですが、、

で、このスイセンは?とその由来を尋ねた返事です。

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いのちのさと?、、、概ねこんなお話でした、、、、、

「後継者がなかなかもどってこれん年寄りばっかりが百姓しとるだし、そうかおもやぁニシガキのマリントピアの新しい移住者のひとはまあふえとるそういういろんな人がいろんな気持ちで暮らしとる里なんだ、ここは。そんところだで、ええところへきたとか、もうちょっとがんばろうとかおもえることが大事だと思って、、、」

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確かにそうです,花は人を輪にする力を持っています。

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お話をしてくださった二人の方、ずうっとここでお百姓をされてこられたのだそうです。
それにしても能弁!と思ったら、地区のお花見会で一杯よばれての帰りということ(^.^)    そんなことで

「世屋川の堤防には桜を植えようと計画している、今の桜は寿命のきとるもんがおおい、新しい木を植えときゃあ交代がスムースに進むだろう!昔はアユがこの小川にもあふれていた、ホタルが6月になるとホタルがすごい、、、、と里の自慢話がでてくるでてくる、、、、。ところで、お宅はどちらさん?」

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ようやく出番!(キャノン5DとULTRASONICの威力です!)そこで、ここよみパンフをみせて、世屋の川の上流でエコツーリズムを始めた、エコツアーというのは「自然の命と人間の命の共振!」というけれど、世屋川の下流、中流にもすてきなことがあることを聞かせてもらって感動した、ぜひこれからおつきあいさせてほしいとアッピール。そしたら、それはええ事だ、と意気投合して、アユも堰堤でのぼらんようになった、魚道、あれも必要だ、このアユにあふれていた小川、それが復活したらほんまの命の里になる。わしは橋のたもとで米精米機を置いたり、農産品直販所をやっている、このバンフ、おかせてもらおう、、

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そういうことで、世屋川でつながるエコツーリズム、また太くなれそうな手がかりを感じて、わたしもいい気分になりました。

地上に映した白い雲!

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じゃないですか。下世屋のスイセン。山の稜線は世屋高原です。

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さて、足下に井戸を掘る、

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水が出るまで掘る、

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必ず出ると信じて掘る!

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さらいねんの開園よていです、下世屋すいせん園は(^.^)

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ね!

わたしも一株よ!

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とアピールするかのように咲き誇るラッパ黄スイセン!

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これもいいではありませんか

◇ スイセンの 雲より高く 咲きにけり  世屋野蕪村

はやーい!

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世屋の里は松尾の平一郎桜の4月14日の満開は一週間は早い感じがします。

4月20日ころという秋田、山形付近の時期のはずなんですが、,,

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松尾桜を待つ人たちが、まだかまだかとせかせるせいでしょうかねぇ。

さてその一本桜ウオッチ、、、、

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以上は上から。海がバックの構図。

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私的には、4.6.7です。

名月や池を巡りて夜もすがら と芭蕉さん。一本桜は夜空に一つの「名月」のようなもの。

下からの撮影はあまり皆さんされませんけれど、ぐるぐるとまわっていろいろな見え方を探ることによって新しい発見があるんだとおもいます。

◇名桜を 巡りて日なかの 松尾かな  世屋野蕪村

古池やカエル飛び込む水の音! これもそんな名月を楽しんでいたときの「夜」の句かもしれないじゃないですか。目障りなものが見える昼間より音の印象が強調されるわけですし。

千代子桜を見ていたら後ろの林からカシーン 竹を叩くような音、、、、

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「雪折れの竹が割れたんでしょ」
じゃないんですよ、、、と思いますよ、
「じゃなんです?」
藤の鞘がはじけてはじる音!
乾燥してねじれる勢いで種を飛ばすんですよ。遠くへとんだほうがいいでしょ。
「そんな強い音がするんですか?」
体験談を紹介しましょう(^.^)

『藤の鞘を一つ頂き自宅に持ち帰る。中身は如何に?割って種を見ようとしたが固くて
割るどころではない。諦めPCの傍に置いたままにした。おいたことも忘れ、トランプゲームで遊んでいたある日の事、 物の弾けて床に落ちる音がした。私はてっきりパソコンが壊れた音にしては凄いよ パソコンは何ともないOK。床を見るとなんと藤の鞘が割れ豆が飛び出した一瞬の音、吃驚させるなよ・・・・・ てっきりパソコンの壊れた音と思ってしまった私は粗忽者。植物の自然を知る事が出来た自然の一瞬でした。 手も出せないほど硬いものが、自然に弾けたのですから・・・・・  」※私の散歩道 : 藤の鞘が弾ける一瞬の事 – ライブドアブログ – Livedoor
音の案内もエコツアーガイドの大事な仕事です。

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音は映りませんのであしからず!

いやあ実におもしろい、

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ご夫婦でデジカメ向けられている、夫婦の場合、どちらかお一方がカメラをもってらして撮影というのがスタンダードなんじゃなかったかなあとつい後ろから撮らせてもらいました。海に最も近い町で売り出し中の伊根、そうかなぁ?東北の町はどうだったっけ!まあまあそれはおいといて、海の青さに舟屋の裏の山には雪のようにヤマザクラ、夫婦それぞれにカメラに収めたくなるステキな光景には違いありません。

さて、伊根訪問の目的は、これ、

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「ここよみ春夏号」観光協会に届けるためです。今回は伊根のイベントやガイド情報も掲載されているのです。

※  ここよみ春夏号 橋立ユースに到着しています。山ほどあります。最寄りで置いてもらえるところへ配布してください
さて、ここまで来たらもちろんただでは帰りません(^.^)

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伊根サクラを探しました、

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以下YASUDAのサクラウオッチ イン 伊根。

1 海蔵寺サクラ

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2 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり  入道前太政大臣・ 百人一首

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3 舟屋桜 ここに舟が欲しい!

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4 ほんなら走ったるわ、、、(^.^)

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5 小さな舟のはしる光る海

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6 光る海は大きな船もいく

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7 海に一番近い町の海に一番近い桜

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結論 桜は海にも合う!

長江の海岸のほんねきて竿を海中にさしてはなにやら掻き取るような作業

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ご存じない方のほうが多いのではないでしょうか(^.^)
モズク採り。

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ホンダワラ等の海藻に絡みつくように発生するので、それをしごくようにして採取るのです。

その時期はワカメの終わってから、、長江のレトロな公民館の二本の桜が目安なのだそうです。

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ちなみにモズクの語源は「他の藻に付くのでもずく」。そのまんまといやあそのまんま。

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そういうことですので、沖縄モズク、これは直接岩に付くので、モズクとは言いがたいと言います!

ところで、肝心なことをたずねそこねました、長江の生モズク、どこでいただけるのでしょうか(^.^)

 

ラッパ水仙の群生が見事!

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世屋の里は下世屋の遊休地、荒廃した放棄田の一角にあるんですよ。

これはすばらしいもんですといったら、周りのススキを刈り払ってくださいました(^.^)

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なぜすばらしいというか、そのわけはこうです、、、スイセンには3月の日本スイセン、4月の西洋スイセンと二手がありますが、どちらも外来種。日本スイセンは平安末期に中国経由で渡来したといいます。平清盛さん等を喜ばした献上品の一品ではなかったでしょうか。中国では仙女が天に地に水に住まうと申します、この花はまるで清らかな水に住まう仙女のようだと、中国では「水仙・スイセン」と申しております。平家ご一門のご繁栄を謹んでお祈りももうしあげつかまつりますう、、、とかなんとか。清盛さんが喜んだというなら、もう怖いものなし、匂い立つ香りは繁栄の花に違いないとお墨付きをもらったようなもので、平家一門の手で全国に一気にひろがったと想像します。そしていまや各地に大きな群生地を作るにいたっています。

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と言うのが、水仙はもともと繁殖力の旺盛な植物です。球根植物の子株は親株を栄養源にして育つものが多いのですが、スイセンはどちらも太っていきます。それに、きれいな花には気をつけろ、という戒めを地でいくのがこのスイセン。全草有毒。タマネギやニラと似ているので間違える中毒事象があとをたたないのだそうです。つまり、イノシシが食べないです。
一方、西洋スイセン!内側の花被片が尽きだして咲くのでラッパ水仙といいます。

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原産はポルトガルからイギリスドイツにかけての西ヨーロッパ。日本への渡来時期は、、明確な資料に出会えませんでした、おしえてください。「西洋」というぐらいですから、江戸末期から明治のことでしょう。こちらも封建時代からの解放、西洋列強に追いつくのだ、文明開化させるのだ、そんな時代のムードを牽引するシンボルフラワー、明治天皇ごすいせん花として国策的に普及が図られたと想像してもいいのではないでしょうか。

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(↑ 上世屋 ノウダの土手)

この西洋水仙も日本水仙と同じ性質を持っています。繁殖力と毒で自ら身を守れるので獣害に遭わない、※最近はこれを食べても平気という鹿が現れたというそうですが、、、だから群生地を作る可能性はあるのです。日本水仙の群生地はあって人気ですけれど、明治以降時間的な制約と宅地工場用地で遊休地がなかったという条件があるのでしょう、西洋水仙の群生地は余り形成されていない、、、

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下世屋前田農地のラッパ水仙群生地は、規模はまだ小さいです、けれども大きな火になる可能性を感じるではありませんか(^.^)

里山のお花畑が素敵になっているので、ここは必見。

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白菜が花を付けているのでこれも。

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おとぎの話もしなくっちゃ!

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一万円札の話に花を咲かせましょう、

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スミレの話も忘れないようにしなくっちゃ。

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今だけここだけあなただけのネタはこれ。

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一番下の葉っぱをよくみてください。

このフキで作ったフキ味噌がまた土産オイしいんですよ。

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そして、満開の千代子桜の下で,野点のお茶にしていただきましょう、、、、

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4月の里山は日々様子を変えていきます。

エコツアーは、自然の命と人間の命との共振!

カワイイ  ケナゲ ウツクシイ ヤサシイ ステキ スゥィート、、、
「明日」のガイドメニューのチェックは、あってもなくても欠かせません。

、、、、、、、ですね、Mさん(^.^)

丹後へやって来た花咲かじいさん 上機嫌

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大内峠でも
はなさけ咲けー もっとさけー はな花さけ咲けー もっとさけー

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岩滝でも
はなさけ咲けー もっとさけー はな花さけ咲けー もっとさけー

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丹後の酒が よほどうまいのか
日置でも
はなさけ咲けー もっとさけー はな花さけ咲けー もっとさけー

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世屋の里でも
はなさけ咲けー もっとさけー はな花さけ咲けー もっとさけー

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花咲かじいさんは詩の神様、なにはともあれ江戸三代俳人の皆さんの俳句。

(以下の桜、いずれも上世屋桜)

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◇さまざまの こと思ひ出す 桜かな  芭蕉。

◇手まくらの 夢はかざしの 桜哉   蕪村

◇此やうな 末世を桜 だらけ哉    一茶

◇桜咲く 大日本ぞ 日本ぞ   一茶

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花の季 桜桜の 丹後かな  世屋野蕪村

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「散ればこそ いとど桜は めでたけれ 憂き世になにか 久しかるべき」  伊勢物語

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