宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

世屋の里で春を宣言する係が二人います。

1人はフクジュソウ!

IMG_7862

上世屋では春のヒガンバナともいいます。

IMG_7791

積雪標準柱ももう抜いてもいいよとたっています。

IMG_7871

日向ぼっこしながら柔らかい春風を楽しむような娘さん二人。

IMG_7875

来る春への構想をねっていらっしゃるところなのでしょうか!

「春の田の 命指さす 影法師」  世屋野蕪村

IMG_7879
ほれほれ、春の命を見にいきませんか、、、むりやり気味に案内して、ちょっとお願いなんですが、あの黒い塊を指さしていただけませんかとまたまたむりやり気味にやってもらいました。つまり「やらせ」写真です(^.^)

IMG_7881

あれ、ヤマアカガエルっていうカエルさんの卵なんですよ!

二人めの春宣言係です。

150人を越えたとか。

IMG_7658

雑穀ミュージアムへの来場人数。「おいでいっしょに」の記録を塗り替えました(^.^)
惹きつけたのはこれ?

IMG_7673

それともこれ?

IMG_7760

それともこれ?

IMG_7763

それとも、、、、

IMG_7668

いろんな主役がいたのでしょうけれど、直感的な言い方をすれば、1つ「未来」が主役だったから!

IMG_7659

安心安全な食はその土地で伝えられ守られてきたもの、それが「土産おい」しいのだ!

2つ「創造・創作」が主役だったから!

IMG_7676

三角の形の和紙、これは世屋の民家の屋根の形、中に入っているのは粟粒。

IMG_7620

準備されていたもの完売!

、、、 安心して食べさせられる食、、、、子どもが遊べる里、そのための創造、、、

IMG_7752

そんな夢への共感がこの人数になったのではないのかなぁ、それと世屋の里からのさまざまなメディアをによる不断の発信の蓄積も、、、、(^.^)

IMG_7729
「主役は未来!」こんど「ジャムセッション」があれば、このお題を皆さんに揉んで「學」してもらおう!と思いました。

なんだ?ジャムセッションって!

IMG_7234

古いものにはよくわからないカタカナ言葉だらけ(`ヘ´)

そこで、、、、、直接的にはバンドの中で楽器や歌を使っての自由な掛け合いおしゃべり、「新しいフレーズを探したり、しっくりくるアレンジを見つけたりする※ウィキペディア」音楽的な作業をいうそうです。そこから派生して社会学的に知らぬ同士ではあるが持っていらっしゃるパワーを引き出してさまざまな角度からの見方経験考え方情報を出し合い、まとめて新しいパワーに高めていくことを目的にした集まりと使われるといいます。

なるほど! ちなみに「学」と「學」。旧漢字字体の「學」には「メ」が二つありますね、それって、実はさまざまな角度からの見方経験考え方情報を「クロス」つまり「✛」交じり合いぶつかり合いさせるという意味を持っているんです。今の漢字は「学」になっていますけれど。

IMG_7225

つまり「學」しよう(^.^)そういうことで老若男女、職種も多様、遠くは滋賀高島からも皆さん集まっていらっしゃいます。

IMG_7235
しかし、やみくもにへたに、「✛」しても、成果は産まれませんルールやしきり役が必要です。つまりコーディネートする仕事が不可欠なのですが、そこを丹後文化会館のアートコーディネータの丸山さんがつとめてくださって、楽しくかつ生産的な実感のある充実した時間を過ごすことができました。

IMG_7257
なんのためのジャムセッションかですって、、!

IMG_7258

今丹後は、宮津も与謝野町も伊根も京丹後も「新しいフレーズを探したり、しっくりくるアレンジを見つけたりする」必要がありませんか、最近の行政が行う講演会の講師はみな人口問題論者です、五十年後には人口ゼロになると試算されている宮津の状況はどこも同じ。「人口減少率92%」の里に五〇年かけて世屋の里がなったようなことが「平地」でおきようとしているとそういうところから話をされます。

IMG_7246ぬ

ふりかぶった言い方をすると、社会崩壊の地滑り現象、それは食い止められるのか!

子どもをうもうよ、そだてようよ、みんながいるからだいじょうぶ!

ジャムセッションはそんなテーマにつながっていると思えば理解できます。

IMG_7239

参加しての感想です。

「一つの思い、願い,アイデアについてさまざまな角度からの見方経験考え方情報を出し合い、新しいフレーズを探したり、しっくりくるアレンジを見つけたりするように可能性をさぐり、希望を共有して、人と人とがつながり賑やかになること!、妙案,即効性のある対策があるわけがない、社会崩壊の地滑り現象対策、それには、一に人、二に人、三に人、、、地道に人を育て、点を面にする作業を続けることが基本なんですね」

さて、このジャムセッションでひときわオレンジが目だった「ここたん」。16日上世屋でも企画が二つ。

IMG_7526

一つは人は雑穀ミュウジアム。

IMG_7673

何を食べて生きてきたのか、食の原点と未来を問うものです。

IMG_7703

世屋の古民家が丸ごと蘇りました。

IMG_7760

上世屋の歴史に残る歴史的な日でした(^.^)。

IMG_7678

もう一つは「木を織る女・藤織り写真展」。

IMG_7643

1980年代上世屋に産業として残っていた藤織りを記録したNHKのカメラマンの方が写された写真の展示です。

IMG_7584

いずれも世屋の里ならではの公開です。

IMG_7588

関心も高く、訪問客ひきもきらずのにぎわいでした。

オレンジの旗から春の光り、世屋の里の雪解けがすすみます。

世屋の西の山の尾根に日が沈みました、京丹後市の方向です。

IMG_7380

とまもなく、月が昇ってきました!若狭湾の方向から。

IMG_7411

♪月は昇るし 日は沈む♪、、、海は広いなおおきいな、、、に続く一節通りです。

IMG_7442
よく話題になります、♪日は昇るし 月は沈む♪でないのはなぜ。

月は太陽という照明係があって光ることができます。満月は、太陽と月という二大天体が東西に向き合っている状態の時の現象なのです。同じ方向に並んだときは逆行ですので新月になります。

IMG_7404

「菜の花や 月は東に日は西に」でもそうですが、詩にうたわれる場合、月とあれば満月のこと。三日月とか半月、新月、とか欠けたりしている場合は説明を加えます、下弦の月とか上弦の月とか 十三夜の月とか。

IMG_7449

「み空行く、月の光に、ただ一目、相見し人の、夢にし見ゆる」
安都扉娘子
(夢でお会いしています、月の光でただ一度だけお会いした人に)
万葉集四巻

IMG_7497

その月光の輝き、相当強かったのでしょう(^.^)

雪が解け春一番の畑仕事がジャガイモの植え付け。

IMG_7209

3月中旬に植えれば7月初旬には収穫出来ます。
ジャガイモ作りはたのしいでぇ(^.^)といいながら、これがくきになって花がつくだし、ここからランナーをだしてイモができるのだと説明してくださいました。

IMG_7208
さんとよさんでも種芋の大売り出し。

IMG_7220

あたらしい品種ができたそうです。

IMG_7218

「ピルカ」アイヌ語で美しいという意味。「ジャガイモ」が「美しい」と!この品種名をつけられた方は、ひょっとして,この歌をご存じのかたなのでしょうか(^.^)
『じゃがいもの歌』 作詞 窪田 亮 作曲,  いずみたく.
♪泥まみれではありますが じゃがいもは美しいのです
浅黒い皮の中に みずみずしい白さがあるのです
握りしめて ごらんなさい 暖かみが残るでしょう
大地の中で 育てられ 土に息づいて来たのですから
わたしが忘れないのは 土の匂いです
泥まみれではありますが じゃがいもは美しいのです♪
※ bunbun.boo.jp/okera/saso/jagaimo_uta.htm で楽譜が見られます。

、、、いきなりふりますが、下世屋の新人さん、ピルカ!これやってみられますか(^.^)

「ここはぼくの砂浜なんだ」

IMG_7321
後ろは天の橋立。すごいプライベートビーチだね!
友達もやって来ました。

IMG_7342
波が静かで干満の差が小さい阿蘇海。府中の溝尻では 家の裏庭が海! と言うほど暮らしと海がつながっています。

舟屋も現役です。

IMG_7285

砂遊びができる渚付きの暮らしなんて夢の世界じゃないですか。

IMG_7353

でも問題は水質。富栄養化とヘドロの堆積。一番海に入りたい夏に泳げないこと。それと、貝が採れなくなったこと。

IMG_7276
おじいちゃんたちは泳いだし、貝もたくさんとれたっておっしゃいます。泳げない海なんてほんとの海じゃないですよ。カニを食べに来る観光客でもうけようなんて夢の夢。子どもの遊べる海にこそ人は集まります。サケが遡上していると言うことです。

IMG_7311

ほんとの海を回復させよう!心を合わせればできますよ(^.^)

※許可を得て撮影掲載させていただいています。

あんちゃん 今日はいちだんときまってるねぇかっこいいよ !

IMG_6503

「つっぱらねえとなぁ やってられねえんだ、ところで あんた よく見かけるがどこへいきなさるんだい!」
よく聞いてくださったと、後ろの雪山を指しました。

あの山の向こうと。

「どんなところだい?」と聞かれたので、こんなところと見せてやりました。

IMG_6598

「なぜいくのだ?」となお聞かれるので、笠木透さんの一節

「♪わたしの国には山があるおいでいっしょに わたしたちと やまに登るのはさみしいから、おいでいっしょに わたしたちと♪」を心でうたいました。

俺もいっしょにつれていっつれていってくれないか、というので、一も二もない、案内することになりました、、、(^.^)

IMG_6501

〔上 3枚 いずれも 3/11〕

この看板?小屋、絵?京丹後市と岩滝、天の橋立方面を繋ぐ幹線道路沿い、明田にあります。

「農林業を通じた里地里山の利用が減少している中で、「人の働きかけ」を回復させるための方法のひとつとして、里地里山に生息・生育する野生生物に着目し、特定の生きものをシンボルとする農林水産物等のブランド化、観光(エコツーリズム)、環境教育プログラムなど、各地域における社会経済活動と関連づけることは効果的です。」と環境省 自然環境局 のHP「里なび」。ここに全国の「野生生物の利活用による地域づくり」の事例がアップされています。例えば、コウノトリ、トキ、オオムラサキ ゲンゴロウ ホタル メダカ アマモ等。 ※http://www.satonavi.go.jp/wildlife/  で検索できます。東京農業大学農山村支援センターの出川真也先生たちが集約されていると言うことです。
そこに、世屋ナデシコの保全活動も連れにしていただいております。

IMG_1629

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2)-2)③観光利用を企図した保全とネットワークづくり
(京都府宮津市エコツーリズム協議会)
ナデシコを里山再生のシンボルテーマにして里地里山の保全整備を進めると共に、地域PRやエコツアーに活用する。

IMG_5750
a.取組の背景と経緯
京都府宮津市世屋高原の棚田では、かつては夏になると畦一面にナデシコの花が咲くのがみられた。しかし、近年は過疎化に伴う休耕田の増加や人の手入れが十分に行き届かないため里山が荒廃し、雑草等に飲み込まれるなどしてその数を減らしており、道端にわずかにみられるのみとなってしまっている。

IMG_5194
この地域で自然観察会を開いている宮津市エコツーリズム推進協議会では、2011 年サッカーワールドカップ女子の活躍に着想を得て、「足元の名付け親を救おう」との思いからナデシコの保全活動に取組始めた。

IMG_5466
b.活用の方法
■地域PRや里山再生のシンボル活用
保護増殖活動をホームページで紹介し地域や里山再生のシンボルとして発信。希望者には採れた種子を送付している。

IMG_2029
■ツーリズムへの活用
駅待合室での種子の配布やホームページ等での発信活動を通じてPRしツーリズムへの活用を図っている
c.保全活動や野生生物への効果
群生地の周りの草刈りが進み、周辺の農家の理解と協力が進みつつある。また種子の採取による保護増殖も確実に進められており、配布活動を通じた全国の保護団体との連携による保全活動の拡大が期待されている。

IMG_3819

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

万葉の時代から今日まで、文芸や絵画に取り上げられ里山文化としては重要な花です。

子規さんは大のナデシコファン

◇撫子や 吾に昔の 心あり

◇喘ぎ喘ぎ撫し子の上に倒れけり

◇撫し子やものなつかしき昔ぶり

◇児も居らず愛子の村の野撫子

◇蝶一つ撫子の花を去り得ざる

◇撫子の花にあはれや蛇の衣

保全といっても、背丈の低い草ですので、一に草刈り二に草刈り、草刈りに尽きる訳です。冬は、雪の下。半端じゃないのです。下は、上の写真と同じ場所。

IMG_2662

そうして咲いたのを見るとうれしいもんです。

コピー (1) ~ IMG_3542

この楽しさ、お分けしますよ、

IMG_7960

共有していただけませんか(^.^)

摩周湖のよく晴れた日の湖面の色を人は「摩周ブルー」と呼びます。純粋な水を深く湛えた湖はすべての光りをのみ込みますが、青の光りだけが吸収を免れて反射するのです。その色合いは「青、藍、紺、群青、瑠璃、水色、空色、そのどれでもなくどれでもあるような、見ている人の肺の中まで染めてしまいそうな深いブルーだ」と。※kam-kankouken.jp/tourism/masyu/special/34.html – 摩周湖の魅力

IMG_6472

今日の世屋の空は、そんなブルー、ええ、世屋ブルー。

金さんの足下の梅の花、

IMG_6485

これ岩滝のお婆ちゃんから金さんへって。。

IMG_6320

世屋の梅には雪の花!

IMG_6385

偏西風が南に蛇行しているところに寒冷な空気が溜まる形になっているのだそうです。

岩滝男山で、

IMG_6276

お婆ちゃんとお孫さんがタマネギ畑の草取り。冬を越して元気を出し始めた雑草は作物の栄養をうばってしまいます。

畑の世話は子どもの世話といっしょ!お婆ちゃんの手元を見ながら見よう見まねで草取りを手伝うお孫さん。

サラダになったり、肉じゃがになったり、カレーになったり、食卓でも楽しい会話が弾むことでしょう。

こんな和やかな雰囲気こそ、里山の原風景と撮らせてもらいました。

IMG_6269

寒いとはいうものの岩滝の梅は満開。

気温が12度くらいになるとミツバチが飛び回るそうです。

一方、上世屋の梅は!

IMG_6228

1月下旬に、鹿児島、和歌山を発した梅前線は、3月半ばに近畿地方、東北秋田への到着は4月半ばになるということ。

日置や岩滝から20分の世屋の里まで約一月かけて上がってきます。

 

« Older entries § Newer entries »