宮津エコツアー · 世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会

世屋・高山ガイド部会の活動ブログ

2013/05/18

初夏の明るさを代表するかのように目を奪うのが、渓卯木の桜色。

IMG_9564

「五月晴れ 山ウグイスに たにうつぎ」

季語の連発です。

IMG_9447

「世屋のさと いかにも初夏色 渓卯木」

タニウツギは、クマンバチのレストラン。

IMG_3776

白花も出ます。

IMG_3746

ブナの濃い緑がミョウガ谷を埋めます。

IMG_9598

「高山や 緑の谷の 桜色」

世屋の山野の 緑が深まります。

まとめます!

「五月晴れ 山ウグイスに たにうつぎ

世屋の山野の 緑深まる 」

IMG_3763

ちなみに、梅雨の時期に咲くので、信州の北信では、[雨降り花]と呼ばれているのだそうです。

そこで  信州の俳人・雲劉さん。

「誘われて  雨を呼ぶのか タニウツギ」

確かに五月晴れは、梅雨の先触れです。

近畿地方の梅雨入りは平年、6月7日だそうです。すでに梅雨入りしている沖縄が、今年は四日遅れているので、近畿もそれくらいずれ込むかもしれません。

 

 

 

 

ガイド部会の会員さんが、待ち望まれていた「丹後 野生の花500選」を発行されました。

大変好評で、すでに残り部数が少なくなっているそうです。希望される方は早急にどうぞ!

」丹後 野生の花500選」発行

2013/05/18

シリアゲムシ目シリアゲムシ科のヤマトシリアゲです。ハエやノミに近い種類といいます。

IMG_3785

尻尾が、サソリの尾に似ているところから、英語ではスコーピオンフライ。

ただし、それはオス。メスにはありません。

交尾の時に確実に精子を届けるためにメスの尻尾をはさむの道具なのです。

IMG_3810

また、その交尾のためのカップルの出来方がおもしろい(^.^)

オスが餌を見せびらかしメスに一緒に食べないかと誘うのです。

よってきたメスが食べるのに夢中になり始めたところで交尾してしまうのです。

IMG_3826

この2匹はいずれもオス。サソリの尾は争いの道具になるのかもしれません。

※NHKBS ワイルドライフ「韓国の里山」で紹介された虫です。

2013/05/17

あるテレビの世屋の里取材を想定したガイドシナリオです(^.^)
♪♪
丹後半島は、跳び箱のような形をした標高600m~700mの半島です。

IMG_9091

世屋川は、その頂きのブナ林から水の旅を始め、里と人の体を巡り、谷を穿ち、日置で海に注ぎます。上世屋は、その水源に拓けた棚田の里です。
里にはフジ織りが伝えられます。林は、天然の藤棚になって、まもなく田植えの始まる里を見守っています。

IMG_9293
里は緩やかな斜面と急な崖とが組み合わさっています。この不思議な地形は地滑りが作りました。森に蓄えられ至る所から湧き出す水、それが地滑りの要因になります。里の人は、その緩やかな斜面を棚田にしたのです。上世屋は、典型的な丹後半島山麓型の村なのです。
戦前まで、この里は戸数70戸を擁していました。耕して天に至る!谷という谷はその奥までが棚田として利用されていました。
過疎・高齢化とともにすすむ耕作放棄をくいとどめているのが、現在のすがたです。小字では、「のうだ」「馬場」「宮の前」といいいます。
涌きたての水は清冽です。ブナ水に肥料いらずというほどミネラルも含んでいます。けれども水温は12度程度、とても稲が耐えられる温度ではありません。そこで、里の人がつくったのは「コナワ」です。田に入れる前に水を滞留させて温める仕組みです。

IMG_8877
コナワや水田は生き物も利用します。本来の姿です。現在棚田経営は除草剤や農薬に頼らないですすめられていますので、上世屋のたんぼにはカエルだけでも、アマガエル、トノサマガエルだけでなく、シュレーゲルアオガエル、モリアオガエルものびのびと生育しています。カエルが食べる生き物も、カエルを食べる生き物もたくさん暮らしています。また、稲とともに暮らしていた草、イチョウウキゴケなどは、今や京都府絶滅寸前種に指定される希少種に位置づけられていますが、上世屋では当たり前に生育しています。

IMG_3733

初夏、畦の草むらに咲くたくさんの花を吸蜜にたくさんの昆虫が訪れます。その中に羽の透き通った白いチョウがいます。ウスバシロチョウ、

IMG_8883

世屋の里の田植え時期に田植えを手伝うかのように現れるので、「サオトメチョウ」と私たちの間では呼んでいます。氷河期の残存種なのだそうです。

IMG_8832
海に湧くく雲が森を潤し水が暮らしをめぐる「里山」は日本人の暮らしの原点、心の原風景です。、、、、♪♪

2013/05/16

ミズキは水木、その水は「川」かもしれないと花咲くこの木をこのアングルから見て思いました。

IMG_9227

イタヤカエデは、「2月の泣きイタヤ」 というほど樹液が出るそうです。早春に切ると水が滴り落ちるほどだからミズキ、さもありなんとおもいます。

IMG_9224

けれども、わたしは、棚状の枝にいっぱい咲く花がアワをたてながら流れ降る渓流のように見えるので、「みずき」と名付けられました、と説明しようと思います(^.^)

IMG_3578

それにしても、川のような花の付き方、1つ1つが白い米粒のような花のつぼみは、さながら農業神の化身。

このミズキ、世屋川の渓谷周辺などの水分条件の良い場所で今盛りを迎え、田植えの取りかかりを見守っています。

2013/05/16

ウスバシロチョウは田植え時に現れるので、※上世屋では「サオトメチョウ・早乙女蝶」と呼ばれます(^.^)

IMG_8942

♪ 五月雨の そそぐ山田に

早乙女が 裳裾ぬらして 玉苗植うる

夏は来ぬ ♪

野の花にも

IMG_8956

花壇の花にも

IMG_9183

よく似合います!

これから咲くアザミにとまるときも狙い目です(^.^)

※ちなみにサオトメチョウの命名者はわたしです!

 

2013/05/15

田植えへ向け、代掻き、畦の草刈りが進む「のうだ」です。

IMG_9171

ブナ林・高山山頂から、「のうだ」が見えます。

IMG_9091

「平年通りに育っているので、来週から田植えに入る予定だ!」

IMG_8934

美しい棚田に、耕耘機とカエルとウグイスの声が響きます。

2013/05/15

毎回、多くの山の仲間がお客様を迎えるのに一役かってくれます。

5月12日、地元丹後の方達を迎えてくれた山の仲間たち、感謝を込めて紹介します。

1  「オオイワカガミ」さん

IMG_3589

2 「ヤマボウシ」くん

IMG_3586

3 ゆきぐにみつばつつじ

IMG_3593

IMG_9006

4 まるばのあおだも

IMG_3641

5 「うすぎようらくつつじ」さん

IMG_3628

6 「しはいすみれ」くん

IMG_3618

7 「がまづみ」氏

IMG_8999

みやまがまづみ?

IMG_9158

8 「ウメモドキ」くん

IMG_3617

9 はうちわかえで」さん

IMG_8995

10  「ホオノキ」君

IMG_9152

10 「なつつばき」さん

IMG_9134

11 ブナさん

IMG_3625

IMG_9119

12 「こしあぶら」さん

IMG_9059

14「山の神」くん

IMG_9062

等々

IMG_9082

16 高山のムンク氏

IMG_9014

等々

次回は、6月8日(土)

「森は緑のダム、梅雨の森でヤマアジサイの新種がみつかるかも」トレッキング。ブナの樹幹流とヤマアジサイがテーマ。

IMG_9035

沖縄では、はや梅雨入りとのこと。12日の仲間たちは、どんな様子で迎えてくれるのでしょう(^.^)。

 

2013/05/14
世屋の人が忍耐強く頑張り屋なのは、この花の存在が大きいかもしれません。

IMG_8967

というのは、「あふれる向上心、燃える情熱」が、レンゲツツジの花言葉なのですから(^.^)。

新しく校歌を作るなら必ず使いたい花です。

♪レンゲツツジの赤い花をみてぼくらは学ぶ世屋の里♪
ところが、紅だけでなく、黄色種も生育しています!

喜代志さんげのかどのは、世屋高原産、たんぼ仕事の傍らで咲いていたのを移植された物だそうです。

IMG_9190
また、この花は、有毒花。間違っても食べてはいけない、食べさせてもいけないと強く認識しておいてください。

IMG_9191

たいへん危険なけいれん毒を含んでいるのだそうです。

2013/05/14

藤の「花」が売ってあればびっくりします(^.^)。

IMG_8931

そんなありえない事がある、「日曜市でおばちゃん店主が自信を持って売っておられた」と高知新聞ホームページ。 実際に食べた感想も交流されていて、酢味噌で和えにされたかたは、「 藤の花は噛むとキュキュとい食感です」。 テンプララにされたかたは、「ほのかな藤の香りが楽しめ、昆虫の気分が味わえました」ということ。

IMG_8910

売り物かどうかは別として、我が部会の國村さんが、フジ寿司を開拓されているように、可食花ではあります。また含まれているポリフェノールは花粉症、動脈硬化、糖尿病、、メタボリックシンドローム等、生活習慣病の改善や体質改善に有効ということです。

IMG_8911

さて、一つ一つの花は、白と紫の2色なのに、離れてみると全体が濃い紫に見えます。不思議です!その秘密、どなたか教えていただける方、いらっしゃいませんか(^.^)

« Older entries § Newer entries »