歳暮れて 世屋の里は 冬序章
、、、12月29日の世屋の里。このまま、雪が解けて、春になりそうな風情です。
けれども、これは、始まり、
冬の序章です。
世屋・高山ガイド部会の活動ブログ
2012/12/28
親と子はたいがい似ているものというのは、チョウの世界には通じません。そこが、ガイドのしどころです(^.^)
植物は生き物あって、生き物も植物あって、とお話しできたら、どんなにか、かっこいいことだろうと夢見ます。
しかし、ややこしい!マニアをマニアたらしめるところなのでしょう!なかなか容易なことではない、
が、そこは、念ずれば花開く、一歩一歩です、そこで、、、、、
世屋の里を歩いているとして、、、、ガイドシュミレーション。
チョウに出会いました
ええつとこれの幼虫は、明るい緑に黒いしま模様で、オレンジ色の点々がはいってる、ずんぐり型の、、
これですか!
ええ、それそれ、食べているのは、シシウド
またしばらく歩いていると今度は幼虫。
ヤブマオを食べていますね、これが変身したらっと、、 ほらほらあそこにとまっていますよ
アカタテハになるんですかあ!
ガイドさんガイドさん、これなにになるんです?
(分からないとき)
セヤ系新幹線の先頭車両みたいですね、、
アンテナのようなお尻の突起、チョウチョの幼虫なんですかね?、
と時間稼ぎしながら、図鑑をみる
これこれ、やっぱり、チョウじゃない、スズメガの仲間ですよ。、、、
うわあ!

カラスアゲハ!幼虫はからすざんしょうなんかをたべるんですよ、それで、カラスちゅうわけでもないんですけれど。
それそれ、あのおおきい木!
幹の刺、すごいですね。
この木に登れっていわれたら拷問ですよ、、、、
昔流にいえば、さしあたり「ままこいじめのき」!
ほんと!
(↑ 栗田半島のカラス山椒)
で、ガイドさん、こっちの「カラス」はどういう意味なんですか?
(^.^)(来ると思ってました、想定内の質問です)、
カラスうりとすずめうりがありますね。カラスうりは すずめうりより大きい
カラスノエンドウ これは豆果が黒く熟すし食えない。
こんなふうに、色とか大小の比較食用非食用を区別するのに「カラス」はつかわれるんです。
そこで、カラスサンショウ、タネの大小かなと思いますよ、
サンショウに似ているけれど、タネが大きいんです。
そう言われるとそうねぇ
、、、、
来年、こんな場面があるといいですね。
以下 続く
2012/12/28
年の暮れなので、少し改まった気持ちで、、、、MIDOrimusiさんにまとめていただいた内容(どこどこNo,80参照)を、はしょっていえば、つまり
1 地域の自然と文化を知り、慈しむ。
2 元気な地域が自然を守る。
3 自然と文化を受け継いでいく。
この3つを実現し、それがずっと続いていくことをめざした「エコツーリズム」の活動に私たちも参加させてもらってきたということ。
甘くはないです。が、楽しさを感じるのです、その理由は、エコツーリズムの理念をあらわした「エコツーリズム憲章」が説明してくれているのではないでしょうか。
、、、、、、、
「エコツーリズム憲章」
ひとびとが、自然や環境、文化を発見する旅に加わり、
自然のために、小さくても何かを実践し、
そうした旅人を受け入れる地域を、みんなでつくっていけば、
この国土のすみずみにまで、個性に満ちた自然や文化があふれ、
もっとゆたかないのちを楽しむことができる。

一人ひとりが自然を守り、考え、慈しむ。
自然の中にあたらしい光を見る、
「エコツーリズム」はそのための提案です。
ゆっくりと見回してみよう。
見えなかった色がみえてくる。
気がつかなかった香りに気づく。
聞こえなかった歌がきこえてくる。
森がどこまでもひろがっている。
どこまでも空が、海がひろがっている。
風がそっと通りすぎる。
水が落ちて、土を潤す。
生きものたちが息づく。
人間のふるさとは、ここにある。
自然はやさしい。温かい。
大きくて、物知りだ。
時に荒々しい。
時にはひどく荒々しい。
人のくらし、歴史や文化は、
そうした自然とともに育ってきた。
大自然から里山や都市の小さな自然まで、
自然のいのちと人のいのちを共振させる。
そういう旅をしよう。

ゆったりと呼吸し、
ゆっくりと見回し、
おおらかな一歩をしるしたい。
、、、、、
、ゆったり ゆっくり おおらかに、、ですか(^.^)。
「エコツーリズム」って、楽しいなあ!
ふっと、力を抜いてくれる佳い詩です!
それにしても、かんたんげにいうけれど、
「自然や環境、文化を発見する旅に加わり、自然のために、小さくても何かを実践し」ようとする、
「旅人を受け入れる地域」をつくっていくって容易なことじゃないではありませんか(^.^)、
2012/12/28
赤い色には蜜がある、花とチョウ、虫たちとの約束です。
(↑ モンキアゲハ 6/10)
さて、招いたチョウたちに運んでもらう花粉はどこにあるか、一つの花びらの中に雌しべと雄しべとがセットにあるというイメージをもっているなら、戸惑います。アザミはたくさんの花が集まって一つ、という集合花なので、そうはいかないのです。どうするか、アザミ自身試行錯誤したんだと思います。再現してみましょう。
議長 私たちは、ぎっしりとたくさんのタネを作らなければならない、しかし桜のような大きな木のようにはいかない、どういう花の仕組みにしたらいいか知恵を出してもらいたい!
技術者 1 雌しべを雄しべで包む、つまり筒にしてしまう!というのはどうですか
議長 うむ、確かにぎゅっと詰められるなあ、花粉はどうするのか
技術者 同居させるのです!
技術者 2 自家受粉してしまいますよ、避けることできますか、
技術者 1 それは簡単だ、成熟する時期をずらせばいい!
議長 花粉をどうやって虫たちにくっつけるのだね
技術者 1 そこが難しい
技術者 2 虫が止まったら、雄しべを縮ましたらどうですかほら、こうですよ、そうすると花粉が出る 雌しべもむき出しになる、
議長 うむうむ なるほど、雌しべに毛を生やしておくといいな、掻きただせるように!
技術者 1 名案、雌しべは、数日後に受粉可能にしておくんです
議長 イメージはできた、設計してもらおう
技術者 2 特許とれますよ(^.^)
(↑ アカタテハ 5/21)
たくさんのタネを作るためのアザミの知恵を知ってか知らずか、アザミ茶屋、大繁盛。
2012/12/27
いくら腕が立つといったって盲目の剣士、相手は免許皆伝の剣士!勝負になるわけがない、そんな闘いに挑む木村拓哉演じる三村新之丞に、師匠役の今は亡き緒形拳演じる木部孫八郎が教えるのです
「必死、すなわち生きるなり」と。
そんな「武士の一分」のシーンを見ながら、「私たちは優勝しなければならない」とキャプテン宮間選手を中心にヨーロッパの強豪たちを退けアメリカを追い詰める奇跡を引き起こしたナデシコジャパンを思いました。
少なくとも宮間選手、彼女は、きっとこの映画見とるだろうなあと、
世屋の里からもナデシコたちが小さな、けれどもたくさんのアンテナを使ってロンドンに声援をおくっていました。
(↑↓ 7/23 岡の前)
サポーターは第三の選手。
ひょっとして、「必死、すなわち生きるなり」「必死、すなわち生きるなり」と叫んでいたのかもしれませんよ。