宮津エコツアー · 6月 2016

6月 2016

京都府の熊が三倍に 300頭だったのが900頭と。

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要因の一つは豊作!

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豊作の恵みは他の野生生物にも。イノシシがくずを掘っているところ!一頭二頭の仕事ととはおもえません。

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それにしても、イノシシの耕耘力の凄さはおそるべし。

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(上 江尻~日置の国道脇)

さて、このイノシシが今の時期、くずのほかに好んで食べるのがこれ!

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シシウド、人も食べるウドににていて、イノシシが好んで食べる草なのでシシウド、まったくおっしゃるとおりです。
ところでシシウド属の学名は、天使を意味するアンジェリカ。西洋でもっともおそれられたのが伝染病ペスト、そのころ「ひとりの天使がこの草を伝染病のペストに効くと予見したからとつたわります。悪魔や魔女たちの魔法や呪文を封じることができる力も備えた魔よけ植物と信じられていたともいいいます。

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効いたのかどうか実際はわかりません。ただ、鎮痛、鎮静、血管拡張作用のある成分を含んでいるというのは検査済みということです。刈っても刈っても新芽を出す生命力、それは他を黙らせる説得力を持っています。

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そのシシウドの新芽が「私を食べさせなさい」と重体の家族を世話する娘の夢枕にたって、試したところ症状が回復した、そこでみんなに広めた、そんな極限のドラマがあったのかも。

このシシウド、セリ科ですので、キアゲハが食草にしています。「キアゲハウド」でもいいのではと、思います。

続きです。
宮津街道をスキー場まで上がり、杉山林道歩いて嫁入り道まで行きます。

 

          DSCN8143雨に濡れたエゴノキの花

 

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林道にはクマシデ(カバノキ科)もちょいちょいありますが・・・クマシデの果穂ミノムシみたいです。

 

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ヤマボウシ(ミズキ科)はもう終わりごろです。

 

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ここのノリウツギ(ユキノシタ科)は蕾一杯付けていますね。

 

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ウリハダカエデも種がすごいです。

 

DSCN8153オオカメノキ(スイカズラ科)は花が終わり実になっています。

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サルトリイバラ(ユリ科)も実が付いています。秋には赤い実になって彩りを付けてくれます。

      DSCN8152元普甲道・茶屋ガ成るに着きました。曇り空から晴れ間出て来ました。ここでお昼に・・・

続きます・・・

 

 

森を渡っていく旅のお方が峠の茶屋で一服!といったところです。

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アザミ咲く野があってあさぎまだらの渡りができる、当たり前のことです。けれど、この当たり前が当たり前でなくなっているのが現実です。

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アザミ自体は丈夫な花ですですが、ススキやイタドリには負けますので、それらが生え込まないように刈り取ってやることが必要なのです。

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生き物と人間との約束を守る、生物多様性500の里!の課題です。
さて、そんな里を守るのは不断の努力。

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風になびく鯉のぼりと棚田の草を刈る農婦、この一瞬をとらえた写真、紡ぎ出すドラマの一つにはそんな意味があるのでは。

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(上 かぶとやま写楽会2016写真展にて)

ところでこの「農婦」こと小川てるみさん、NHKが取り上げます。

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そのてるみさん、ディレクターさんに訊ねなったそうです、「どうでわたしですん?わたしらども撮してもらうようなもんだにゃあ、わかくてきばっとんなる人にたのんどくれぇな」と。
その返事、「おばさんは、こっとうもんだで」だったそうです。
そういやあそうかもしらんけどわたし、こっとうひんだなんてよういわんわぁ、まんだきばらんなんおもっとるのに、と感じられたそうです。

一緒に笑いました。

そうだで、畦の草を手鎌で刈るおばさんだなんていまどき、あれへんで。

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「骨董品の里の骨董品の棚田と、そして人と生き物との約束をを守る骨董品のおばあちゃん」、、、いいじゃないですか!

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放映予定は7月2日。

梅雨の合間に古道の整備に行って来ました。杉山の麓、岩戸に集合して、刈り払い機・チェーンソーを持って歩きます。私は写真係。 今日のコースは宮津街道を岩戸から登りスキー場へ、そこから杉山林道を歩き茶屋ガ成るを経て嫁入り道まで歩きます。嫁入り道を下の林道まで降りていきます。

今回はスキー場までの整備状況です。雨のあと晴れ予報ですがまだ曇りで蒸します。

 

DSCN8111道具を揃えて準備中。今日は午前中4人で整備です。

 

DSCN8114歩きだしたら早速に草が茂ってきます。二台の刈り払い機が活躍です。

 

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府道より上に入ると今度は倒木が横たわります。

 

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チェーンソーが活躍

 

DSCN8117あっという間に片付きました。

DSCN8118またまた障害物・・・

 

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これもすぐ片づけられました。

 

DSCN8125上から垂れ下がっている枝をのこぎりで片づける。

 

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杉の枝も刈り払い機で簡単に取り除く。

 

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スキー場下の階段までやって来ました。

 

DSCN8142スキー場まで上がりました。

 

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途中にはアカシデの果穂が長く垂れ下がり、これがシデの名前の由来・・・今年は紅葉が綺麗でないようです。というのは栄養分を全部果穂に取られ葉っぱは早くに落ちてしまいます。

 

DSCN8128これはアワブキ(アワブキ科)の花です。湿つたところにあります。

 

DSCN8129ノリウツギ(ユキノシタ科)の花が咲きだしました。

DSCN8136マタタビ(マタタビ科)の葉も白くなってきました。虫を寄せ付けるための工夫ですね。

 

続きます・・・・

 

 

コウノトリ

DSCF5142こうのとり

五羽も!自動車道京丹後延伸出入り口付近です。開通後には観光大使みたいな役を果たしてくれるでしょう。

それにしても、大きなたんぼです

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一町五反あるそうです。コウノトリは平野の鳥です。

田園里山環境都市・京丹後の新しいシンボルバードとして期待が高まります。

しかし、その一方で、

DSCF5107コウノトリ

「苗の上を歩くなよ、怒られるぞ」

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一株一株の定着を祈るお百姓の心は、大規模高速化するようになってもかわりません。

かなりの大物です、

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(上 里波見 高嶋神社の大椎で)

おもしろいんです、聞いてやってください、オスかメスかと。「どっちも」と答えるはずです。

さてこの生き物、あなたはどう呼びますか
なめくじ!あなたはもしや熊本の方でしょ!いいえ、青森です。
この生き物については、呼び方がいくつも地方にあり、推理小説のネタにもなりうる面白さがあるのですって。。
具体的には
①ナメクジ青森熊本②つぶり岐阜③かたつむり北海道青森岩手千葉高知④まいまい千葉広島⑤でんでんむし岩手大阪長崎
このように、同じ言葉を使う地域が東西に存在しているのはなぜか、その謎に取り組んだのが柳田国男さん。かいつまんでいえば、
言葉は、池に石を投げ込んだ水紋が広がるように伝わる。言葉には流行があり、違う表し方が生まれる。その言葉もまた、前の言葉を追いかけ、水紋を描いて広がる。その有力な発信地は、文化の中心地であった京都は、千年の古都というほどで、長く文化の中心地で、言葉に関しても有力な発信地であった、ということです。
調べてみると、言葉の生まれたのは、番号順で、①ナメクジ②つぶり③かたつむり④まいまい⑤ででむし。へーえ、「でんでんむし」は、はじめは「なめくじ」だったのですかぁ!です。

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ところで、《でんでんむしのかなしみ》と題した法話、を拝読しました。
なるほど、と身につまされましたので、掲載させていただきます。
「この世において、どんな人にもなしとげられないことが五つある。一つには老いゆく身でありながら老いないということ。二つには病む身でありながら、病まないということ。三つには、死すべきで身でありながら、死なないということ。四つには、滅ぶべきでありながら、滅びないということ。五つには、尽きるべきものでありながら、尽きないということである」(仏教聖典より)。
私たちは、生まれることからしても、男性に、女性にと願いが叶って生まれた人はいるのでしょうか。歳を取りたくない、いつまでも若く。病気もしたくない、挙句の果てには、できたら死にたくない。何もかも嫌だ、嫌だと、100%思い通りにならないことを思い通りにしようとすると、そこへジワジワと苦しみが押し寄せてきます。
生まれる時も「おまかせ」、老いていくのも「おまかせ」、健康を損ねた時も「おまかせ」、そして、命の使用期限が切れるのも「おまかせ」・・・・・・と、どうにもならないことは「おまかせ」するしかありません。
このどうにもならないことはとても悲しいことでもあります。しかし、この世に生を受けた以上は背負って生きていかなければならないのです。あのカタツムリが殻を一生背負って生きていくように。
新美南吉作「でんでんむしのかなしみ」のあらすじです。
ある日、でんでんむしは「自分の殻の中には悲しみしか詰まっていない」ということにうっかり気付き「もう生きていけない」と嘆く。そこで別のでんでんむしにその話をするが「私の殻も悲しみしか詰まっていない」と言い、また別のでんでんむしも同じことを言った。そして最初のでんでんむしは「悲しみは誰でも持っている。自分の悲しみは自分で堪えていくしかない」と嘆くのをやめた。、、、、、、、
そうです、悲しみ、苦しみ、悩みは誰もが背負っています。その荷を軽く感じるか重く感じるかは自分次第です。出来るだけ荷を軽くして一度限りの人生を楽しみましょう。
古山敬光さん、、、、ということです。古山さんは、京都のかたですね(⌒∇⌒)。

モリアオ蛙、

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(上 宮津市波見 竹林再生池で)

間もなく梅雨です、
さて、卵塊を下げている葉っぱ、奇数羽状複葉といいますが、クルミです。

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オニクルミとモリアオガエルの組み合わせ、丹後では見たことがありません。

竹林再生の過程で掘られた池をカエルが早速利用したのです。

世屋ナデシコも開花、

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ナデシコの別名は「常夏」。

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早くも夏宣言です。

モデルフォレスト運動イン上世屋・2016   森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業 教育研修プログラム・二回め を次のように企画しています。

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「森を食べよう」のご案内 ~「コセンジョを食べて、山歩き!~

今回は子どもプラン。企画設定に当たっては、次のように考えました。

、、、、、、、、、

命は森や村や海を巡っている~みんなの力で丹後の森里海のつながりを豊かにつむぎ直そう~世屋の森から里、そして若狭湾、宮津湾に続く里山自然環境をステージにしたモデルフォレスト運動、二回めは、子どもプランとして「森を食べよう」 ~「コセンジョ(ヤマツツジ)を食べて、山歩き!~
を企画しています。飽食の今は「・ヤマツツジを食べる。・ヤマツツジの花びらを食べる。・歯触りや甘酸っぱい味などを体験することができる」こんなことを「公益財団 日本科学協会」が、 原体験教育研究会の試みとして科学実験データベース に掲載しているほどです。ヤマツツジは、丹後では「こせんじょ」と呼ばれ、花は、ジュースにも、シャーベットにもゼリーにもできます。
子ども時代に五感で野に親しむことは森再生への第一歩。持続可能な社会への先行投資、親子の最適ブランです。どうぞご利用ください。

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《実施要項》

◇日 時   6月12日(日) 午前 9~12時  ◇テーマ  森を食べよう
◇内 容   ① 人の暮らしと森
~戦争と平和を語り継ぎ、森の再生を考える~
② コセンジョ(ヤマツツジ)を食べて、山歩き!
◇募集人数  10人     ◇参加費(保険料)  50円
◇集合場所 宮津世屋エコツーリズムガイドの会 上世屋事務所前

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問い合わせ申し込みは、天橋立ツアーセンターもしくは  宮津世屋エコツーリズムガイドの会 (☎080-2517-6999  〒宮津市上世屋432)へ、お願いします。

親しまれているのです、初夏の里の青空にも映えて見事!

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金色の鶏のようだ!
最高級の命名をして国賓待遇。
「強健で冬期のグラウンドカバー効果が高く、花枯姿が汚くないなどの理由で、ワイルドフラワー緑化で最も多く使われた」。

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しかし、落とし穴!

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「強靱な性質のため全国的に野生化し、河川敷や道路にしばしば大群落をつくっており、在来生態系への影響が危惧されている。 」
対策を講じざるを得ない状況に至ったということで、外来生物法に基づき「特定外来生物」に。

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金の卵を産む鶏ではなかったのです

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とはいうものの、「これあかんねん、なんてよういわんでぇ ミツバチも喜んどるし、、、!」

 

 

 

 

「里地里山は、長い時間をかけて人々が自然と寄り添いながらつくりあげてきた自然環境です。我が国では、そうした環境がより身近な存在であったことから、特有の文化や豊かな感性も育まれてきました。 田んぼや小川、原っぱ、うら山など、人々がくらし、集い、草花や鳥、昆虫などさまざまな生きものたちが、あたりまえにそばにいる空間。日本には、まだまだそんな里地里山がたくさん残されています。
環境省では、さまざまな命を育む豊かな里地里山を、次世代に残していくべき自然環境の一つであると位置づけ、地域におけるくらしや営み、保全活動等の取組を通じて守られてきた豊かな里地里山を広く国民のみなさまに知ってもらうため、「生物多様性保全上重要な里地里山(略称「重要里地里山」)」(500箇所)を選定しました。」
ふむ、ここまではそうか、です。

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しかし、ここで喜んでいたら宝の持ち腐れ。問題はこの一文にあります。
いわく、「また、地域における農産物等のブランド化や観光資源などにも、広く活用できるものと考えています。」
つまり、農業や観光に活用しなさい、というメッセージを受け止めて具体化することなんです。

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産品には、「生物多様性保全上重要な里地里山500」(略称「重要里地里山500」)をつけることができる、例えばテルミさんのフキ、

これにも「生物多様性保全上重要な里地里山500の里《上世屋野蕗》」とつけることができます。さらに、これを自給自足のお母さんが受け取ってやってくれたフキ炊き、

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これにも「生物多様性保全上重要な里地里山500の里《上世屋野蕗使用佃煮》」とつけることができます。
上世屋を美しくすることと農作物生産とを両立させていらっしゃるかおるさんの作る農産品、それにもつけることができます。

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「環境省選定・生物多様性保全上重要な里地里山500の里《上世屋産キャベツ」と。私たちのガイドウオークも、「生物多様性保全上重要な里地里山500の里《上世屋》ウオーク、とつけます。道端には、生物多様性保全上重要な里地里山500上世屋産品販売所と看板をつけて、無人販売もできます

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物のない時代の子供のおやつ、「こせんじょ」だって、シロップやゼリーに大復活!
そうなると、ススキやイタドリや笹に覆われてイノシシ屋敷になっている棚田の跡の段も荒らしておくわけにはいきません。

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刈りはらって、さしあたりまず花の咲くものを植えれば、ミツバチや蝶たちが元気になります、そうしたら、野菜やくだものなどの結実がよくなります。、、、、間もなく夏、夏の夜は短いのです、頑張らなくっちゃあ、なあ区長さん(⌒∇⌒)

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