宮津エコツアー · yasuda

Articles by yasuda

枝分かれが多くて、大樹です。

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経ヶ岬から蒲入の間のトンネル、蒲入側にあります。

この樹、なんの樹?

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「エ」
え、なんといっいいました?
「エ」
ちょっとちょっと
冗談はよしこさんですよ、
いえ、昔々の呼び方は「え」だったそうですよ。
なのでということなのでしょう、この樹は、エノキ。
ケヤキやムクノキなどとともに根張り(地際の幹)の美しさは日本の樹木でもナンバーワン。各地の一里塚や神社仏閣に植栽され、その巨木が今日でも見られるという代物です。

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チェックしました。

◆エノキ – Wikipedia
◆エノキ(榎) – 庭木図鑑 植木ペディア

完璧にまとめてあっておもしろいです。以下、その引用。
知ってると丹後半島一周道路ドライブが、楽しくなりますよ。

なんで
諸説あります。
・エノキという名の由来
①信長、家康、秀忠、家光のうちの誰かが、(マツ以外の)「余の木(ヨノキ)」を一里塚に植えるよう命じ、これに応じる形で植えられたのがこの木であったためヨノキが転じてエノキとなった、②縁起の良い木を意味する「嘉樹(ヨノキ)」が転じてエノキとなった、③秋にできる朱色の実は小鳥や森の生き物に人気が高く、「餌の木」からエノキとなった、さらに
頑丈であるためカマツカと同じように農具(カマなど)の「柄」を作るのに使われ、「柄の木」=エノキと命名されたという説
持つ特徴を捉えています。
神社やお寺に多い なんで
・エノキは「縁」に通じることから「縁結びの木」あるいは「縁切りの木(縁切りエノキ)」として使う俗信があった。縁を結ぶにはエノキに願をかけ、縁を切る場合は、人知れずそっとエノキの葉を食べると良いらしい。「縁の木」と呼んでありがたがり、御神木とする場合もある。
初詣も間近、そんな眼で樹を見るとおもしろいですね、

エノキの好きな虫は?
オオムラサキやヤマトタマムシ、ゴマダラチョウ、テングチョウには欠かせない餌であり、これらはエノキの葉を食べて育ち、エノキの葉の裏でサナギとなる。
人は?

新芽は食用になる  食べられるの?
飢饉や食糧難の時代にはエノキの若菜を米と一緒に炊き込んで「糧飯(カテメシ)」として人間が食べることもあった。
つまり
。雌花の後には球形のカラフルな実ができ、9~10月に熟す。直径は6~8ミリ程度で果皮には甘味があり、昔の子供はコレをおやつにした。

葉の表面で自分の爪を磨いてみることである。ムクノキの葉はザラザラしており、爪を磨くことができるが、エノキはツルツルしていて爪磨きにはならない。
・エノキの幹は灰色で直立し、最大で直径1.5mほどになる。樹皮はケヤキやムクノキのように剥離しないが、表面にイボイボが多く、触れるとザラザラする

樹形はケヤキに似るが、エノキの葉はケヤキよりも肉厚で緑が濃い、

等々。

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生育地は?  日本以外では中国の中北部、台湾及び朝鮮半島に分布する。つまり東アジアを代表する樹、このエリアのサッカーや野球の大会は、「エノキカップ」と名付けるといいかもしれません。

 

海の京都・丹後では、日本スイセン開花!

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new year lilyと英語ではいいます。

温かい所のものというイメージがありますが、対馬暖流という湯たんぽをもつ丹後は、京都ではもっとも暖かいのです。

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さて、このスイセン、鹿の生息域のまっただ中に咲きます。

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初冬、緑の無くなる時期に、スイセンが彼らの目にとまらないはずはありません。

なのにそのスイセンが鹿に食べられないのは、秘密があります。植物は、動物から自身を防御するためにアルカロイドという苦味物質を生産する能力を進化により獲得したといわれますが、アルカロイドを含有する植物は、キンポウゲ科、ケシ科、ナス科、ヒガンバナ科、マメ科、メギ科、ユリ科、トウダイグサ科、ウマノスズクサ科  など高等植物はおよそ10から25%の種がアルカロイドを含んでいるということ。此のスイセンもヒガンバナ科で強力なアルカロイド植物なのです。

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特に鱗茎に、C6-C-N-C1-C6ユニットからなるノルベラジンアルカロイド(norbelladine alkaloid )を含んでいて、
これを摂取すると、消化管粘膜が刺激をうけ、激しい嘔吐や下痢、食欲不振、昏睡、低体温などの中毒を起こすと言うこと。

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間違ってもたべてはいけないものではあるのですが、しかし、良薬口に苦しで、これらのアルカロイドの類は

例えば、

アジュマリン  抗不整脈
アトロピン、スコポラミン、ヒオスシアミン  抗コリン
ビンブラスチン、ビンクリスチン  抗腫瘍
ビンカミン  血管拡張、高血圧治療
コデイン  鎮咳去痰薬
コカイン  麻酔薬
コルヒチン  痛風の治療薬 

モルヒネ  鎮痛
レセルピン  高血圧治療
ツボクラリン  筋弛緩
フィゾスチグミン  アセチルコリンエステラーゼ阻害剤
キニジン  抗不整脈
キニーネ  解熱、抗マラリア
エメチン  抗原虫薬
麦角アルカロイド  アドレナリン作動薬、血管拡張、高血圧治療

などに処方されるとか。

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また、一方で動物はアルカロイドを解毒する能力を発達させてきた歴史があり、この辺りの鹿も今後、スイセンアルカロイド耐性を持つものが生まれないとはいえません。

2016年五十河の里の一番雪は12月16日。

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三月末まで、山と里の雪景色が楽しめます。

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(↑ 2016.12.28)

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(↑ 2015.1.3)

ゆき、語源

新しいイメージぬ

(↑ 2006.2.20)

「神聖であること」「いみ清めること」を意味する「斎( ゆ)」に、「潔白(きよき)」の「き」。 「潔斎(けっさい)」を意味する「斎潔(ゆきよし)」ということ。

名残雪

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(↑2017.3.07)

、、、、、

さて、♪雪やこんこ霰やこんこ 降っては降っては まだ降り止まぬ♪の「こんこ

「来む」(来い = 降れ)と関係があるということです。

こんこん、、、扉でも敲く音かと思ってましたが、それにしてはおかしいと思っていましたが、

「コンコン」はもとは「来ム来ム」であり、「雪よ、もっと降れ降れ」が意味であったと。

今冬はどんな雪化粧、見せてくれるのでしょうか。温暖な冬かもしれないというのが、今年の長期予報。しかし、全体的な温暖化傾向の中では、気になる話もあります。日本海の対馬暖流が温かくなると、蒸発する水分が多くなるから、雪の量を逆に増やすというのです。豪雪になる可能性もあると。雪はきりっとして良いのですが、、丹後弁で「あんまりふってまわんでもええけど、、!」(ふってもらわなくていいと言う意味)、ほどほどに願えればといったところです。

 

 

 

三裂した葉、「鷹の爪」です。

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丹後はこれから冬入り!

さて、そんなところに、某観光協会から連絡。

スノーシューの問い合わせかとおもったら、

要件は、松尾一本サクラの問い合わせ。

業界は もう春のプラン作りです

写真をみつくろって数枚送りました。

この歳の満開は4月15日。

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こっちのは、ずいぶん遅くて4月23日

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ライトアップしたらこんなになりますよ!

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撮影する時間は、斜光が西から当たるときがいいようですよ、ともう一枚。

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四ヶ月も先きのことなのですが、明日にも春の嵐が吹くような気がしたのも不思議なこと。

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その四ヶ月、

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あっという間にくるのかもしれません。

 

♪出て来い出て来い池の鯉、、♪

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この唱歌は、こう続きます

♪  底の松藻のしげった中で、 手のなる音を聞いたら来い、 聞いたら来い♪

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子どもたちも寄る事の出来る緋鯉真鯉を飼う池、といえば、かってはどの里にもあったお寺の池。そんな池がめっきり少なくなるなかで、ゆったりと泳ぐ鯉を見ることが出来る、日置・妙円寺の八景園は貴重です。

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ここの池に映る紅葉を見ると、一年の疲れがなんとなくほぐれていく感じがします。

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お寺の訪れるのは、朝の10時頃がお奨め。

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日置、と言うくらいで、お寺は南東向き。ちょうど良い角度で日が差すのが、その時間です。

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ということで、妙円寺の「いましか・ここしか・あなたしか」は、八景園庭園の池に映える紅葉、そしてそれは年の瀬12月、快晴の朝の10時頃!ということです。

昨日は高原に雪、

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今日は由良川筋に雲津波、

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固体になったり、気体になったり、液体になったりするというものの、その変化が楽しめるのは、わが地球だけ、といいます。

「水分子は宇宙に分散して存在しているが、液体として存在できるのは温度が0℃から100℃の間にある狭い範囲に限られる。宇宙の平均気温は3Kつまり-270℃であるため、宇宙空間では、水は液体では存在しえない。一方、地球の平均気温は15℃前後に保たれている。寒いときには-30℃から-40℃になるし、高い時には50℃から60℃になるが、それでも宇宙的な視野からすると非常に狭い範囲の温度に保たれている。」

寒いのはいや、といっても、じゃあ秋に、夏にもどれるかといったらそれは不可能。

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初雪に、春へ指おる 世屋の里

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初雪は春へのカウントダウンのメッセージ!

零度以下になることの多い冬も、その水を、氷として楽しめる時期だと考えればしのげるかも!

 

 

 

 

 

 

 

雪が似合うのが丹後、

そのなかでもよくなじむのが゛五十河の里。

その初雪模様。

その① ごおら田圃ふきん

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秋と冬のはだらな重なり合いが味わい深くて魅力的です。

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その② 五十河の笹葺き民家ふきん

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人と暮らしと自然と季節、、、四拍子揃っている五十河のさとならではの初冬の景色がすてきです。

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その他にも今しかここしかのもの。

五十河・籾殻岳の冠雪!

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水揚げされたマツバガニのようなハゼの葉の落ち葉、

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五十河・上世屋を結ぶ縦貫林道成相線、春まで冬季休業にはいったようです。

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ところで、季節に関しておもしろかったのは京丹後市の広報12月号の編集後記「つぶやき」。師走号ですから、「朝晩は特に寒く、秋を通り越して、冬を感じます。」で始まるんですけれど、「わたし自身この4月に京丹後市民となったので、特別な一年だったなと感じています。」とおっしゃって、この丹後暮らしで「周りの景色も、いつの間にか生い茂る緑から鮮やかな赤や黄色に変わり、季節の移り変わりの早さに驚くと同時に、目で季節を感じられる日本の良さを再認識しました。」と。里山丹後から発信できることは多いいということを感じていただいたことがうれしいですね、いっそうの活躍を期待します。

 

 

神々の あやとりの糸 冬の虹       佐々木群

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(↑ 加悦谷に立つ虹)

神々のあやとり、、、ですか、言い得て妙ですねぇ!!

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(↑ 加悦古墳公園)

虹を出を待つスクリーンもいいものです、

◆ 湯の町へ 向ふ列車や 冬の虹   青木政江

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冬の虹 信号待ちに 生れたる        松本恭昂

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虹はええねぇ!

いつ見ても どこで見ても。

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◆ 鈍色の海せりのぼる冬の虹      河崎尚子

◆橋立の空や溶けゆく冬の虹       柴野静
◆ためいきのやうな余呉湖や冬の虹  有本悪美子

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こんな虹にも出会いたいものです。

 

 

 

 

丹後の水源林 野間駒倉谷のケヤキの巨樹。

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「時知らず 此処に生いたち 枝張れる 老木、、、、」といった風情です。

この歌、

時知らず 此処に生いたち 枝張れる 老木見れば なつかしきかも

山渓の70周年特集・巨樹に聞け に採用されている歌です。

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歌人は、旅の歌人 若山牧水さん。

彼の紀行文「みなかみ紀行」にあります。

「なつかしき」にこめた意味が様々に解釈されておもしろいです。この老木とは「樹齢800年をこえるタチヤナギ」どこらにあったものかというと「上野の国より下野の国へ越えむとて片品川の水源林を過ぐ。」ということです、

その片品川!板東太郎・利根川の支流で、

「群馬県と栃木県福島県の境界に位置する黒岩山に源を発し、片品村を概ね南西方向に流れ、沼田市新町で利根川に合流する。全長60.8km。本流沿いの会津沼田街道会津に通じ、尾瀬への通路をなす。支流の小川筋は金精峠を経て日光に通じ、菅沼丸沼大尻沼がある。中流部には吹割渓谷(片品渓谷)および吹割の滝(国の天然記念物および名勝)、老神温泉薗原ダム(薗原湖)などがあり、下流部は赤城山北麓と沼田盆地の間を西流し、河岸段丘が発達する。」

という川。

このみなかみ紀行、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で読めますよ。

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群馬県片品村 白根魚苑             利根郡片品村東小川4653

26日生方と別れた牧水は、丸沼の鱒養殖の番小屋に泊めてもらうため東小川村の千明家を訪れ、その日は白根温泉に泊まる。そして翌日、丸沼へと向かうのであるが、歌はその途中でのもの。白根魚苑は千明家が経営し、ニジマスなど100万尾の魚を養殖等している「奥日光のファミリーランド」というのが現在に謳い文句であるようだが、そこの樹齢800年をこえるタチヤナギの下に歌碑がある。文字は牧水の種々の筆蹟から集めたという。

『山桜の歌』には、「上野の国より下野の国へ越えむとて片品川の水源林を過ぐ。」として10首。

下草の笹のしげみの光りゐてならび寒けき冬木立かも

聳ゆるは樅栂の木の古りはてし黒木の山ぞ墨色にみゆ

等の歌と共にあるといいます。

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正面に淺間山が方六里に渡るといふ裾野を前にその全體を露はして聳えてゐる。聳ゆるといふよりいかにもおつとりと双方に大きな尾を引いて靜かに鎭座してゐるのである。朝あがりのさやかな空を背景に、その頂上からは純白な煙が微かに立つてやがて湯氣の樣に消えてゐる。空といひ煙といひ、山といひ野原といひ、すべてが濡れた樣に靜かで鮮かであつた。濕つたつちをぴたぴたと踏みながら我等二人は、いま漸く旅の第一歩を踏み出す心躍りを感じたのである。地圖を見ると丁度その地點が一二〇八米突メートルの高さだと記してあつた。
とり/″\に紅葉した雜木林の山を一里半ほども降つて來ると急に嶮しい坂に出會つた。見下す坂下には大きな谷が流れ、その對岸に同じ樣に切り立つた崖の中ほどには家の數十戸か二十戸か一握りにしたほどの村が見えてゐた。九十九折つづらをりになつたその急坂を小走りに走り降ると、坂の根にも同じ樣な村があり、普通の百姓家と違はない小學校なども建つてゐた。對岸の村は生須村、學校のある方は小雨こさめ村と云ふのであつた。

九十九折つづらをりけはしき坂を降り來れば橋ありてかかる峽の深みに
おもはぬに村ありて名のやさしかる小雨こさめの里といふにぞありける
蠶飼こがひせし家にかあらむを壁を拔きて學校となしつ物教へをり
學校にもの讀める聲のなつかしさ身にしみとほる山里過ぎて
夜、宿屋で歌會が開かれた。二三日前の夜訪ねて來た人たちを中心とした土地の文藝愛好家達で、歌會とは云つても專門に歌を作るといふ人々ではなかつた。みな相當の年輩の人たちで、私は彼等から土地の話を面白く聞く事が出來た。そして思はず酒をも過して閉會したのは午前一時であつた。法師で會つたK―君も夜更けて其處からやつて來た。この人たちは九里や十里の山路を歩くのを、ホンの隣家に行く氣でゐるらしい。
枯木なす冬木の林ゆきゆきて行きあへる紅葉にこころ躍らす
もみぢ葉のいま照り匂ふ秋山の澄みぬるすがた寂しとぞ見し
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この、タチヤナギの老木、お出会いしたいものです、健在なら、樹齢900才。
また、この旅を記念して牧水さんの歌碑苑が作られていると言うこと、五感でとらえて心でこなして、印象にびったりと当てはまる言葉への置き換えを模索する言葉の力、これはすっごいですから、納得です!

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片品川の水源、そのスケールこそかなわないといやあかないませんが、丹後の水源林の漂わせる秘境感もなかなかのもの、その谷に生育する巨樹探し、行きませんか!

日本一モミジが美しいバス停!

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しかし、これは序章、

ここから出るんですよ、 丹後縦貫林道モミジ探勝バスは!

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行き先は、モミジが決める!IMG_2910

イタヤカエデは、黄金色

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赤いカーペットは歩けないけれど、もっと贅沢なウリハダカエデの毛氈ロード

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山の神すこし召されたか赤ワイン

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あっち見、こっち見している内に、やってきたのは味土野の里、

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ガラシャさんが招いてくださったのかもしれません。

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(↑味土野ガラシャ大滝の下半分)

♪今日来ずは~見ではやままし~山里の~紅葉も人も常ならぬ世に~♪(藤原公任)

いきさきは運転手任せ

丹後半島縦横無尽に紅葉狩り

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あれ、夢をみていたのかしら、、、!

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