甘さもちょっと塩味があれば引き立つように、穏やかに年が明け雪がない正月ですけれど、それははれでまずはありがたやありがたやなんですが、ちょっと雪があると正月らしくて気分もいいといった風情の雪田んぼです。
すこしお酒でも召されたかというように染まっていました。
雪は降りましたけれど、積もりきらずに解けかかる、
そんな寒暖の綱引きも冬の里山の味です。
世屋・高山ガイド部会の活動ブログ
雪に覆われた宮前棚田を降りていく車。
さて、年末恒例の今年を振り返る番組で、集中豪雨を取り上げて、惨状を振り返りながらその原因は高い海水温から発生する水蒸気の量だと分析していました。温暖化が気象を変えているのです。
それを見ながら、そうなんだぁ!と思ったのが、日本海側の雪。雪をもたらす雲は、日本海海上に立ち込める水蒸気がもとになっています。暖かければ雨になるところが寒波なので雪になっているわけです。年末寒波に見舞われています。あるところからは例年の三倍という報道も聞きます。これって「集中豪雪」じゃないですか。 まあ、覚悟しておかないといけません、 
田んぼの掃除で燃やされる煙が、けいかいしろよーという狼煙のように見えました。
ところで、冬の森スノーシューガイドウオーク、 1月の設定日としては21日、28日、2月の設定日として2月4日、18日24日を当てて計画しています。観光協会のhp 等チェックしてください。
ちょっとスピード落としてくれる!
由良川の河岸段丘に立地した和知付近の里山です。運転しているとこうはできません。京都縦貫自動車道ならではの景観です。いままでは鳥にでもならないと見えない角度、ありがたやありがたやでした。
自然環境監視員連絡会に木津川市へ向かっていた折のことです。
「国家戦略で生物多様性に取り組んでいる」、府内各エリアに設定している自然保護地域の重要性は増している、この自覚のもとに任務に励んでもらいたいという基調講義を聞いてそのあと社寺林として自然環境保全地域に指定されている岩船寺や浄瑠璃寺も拝観させてもらいました。
これも想定外で、ありがたやありがたややまがたやでした。
それにしても、とぐろをまいたようなこのぐるぐる、
なんだか、大オロチのようで気味が悪かったです、田舎者には本物の蛇のほうがいいです。
与謝の大山
大江山には鬼がいた、といえば、そうそう酒呑童子。源頼光が頼光四天王をつれてあの手この手でやっとのことでという大戦さ、という話になると思います。
しかし、大江山の鬼は、一人だけじゃないんです。
土蜘蛛陸耳御笠(くぐみみのみかさ)という鬼が崇神天皇の御代にはいてそれも弟の日子坐王(彦坐王)を派遣して制圧せざるを得ないほどの勢力をはっていたと古事記。
さらに、英胡、軽足、土熊という鬼が聖徳太子の御代にはその勢力無視することができないほどの勢いをみせたのでこれもまた弟の麻呂子親王を頭に征討軍を派遣したということ。
鬼というても、そういう動物がいたわけではありません、言葉を操るわけですから、れっきとした人間。ただ「どもならず」「あほたらず」、管理不能の規格外の人間ということです。
福沢諭吉さんも鬼には注目していたと天声人語氏はいいます。
それにしても丹後にはたくましい先祖がいたものです。「地方創成」といいますが、それは、こんな「鬼」がやることではないのかなぁとおもいます、どうです!。
雲と接する雪山の尾根筋が丹後半島山塊の西側、
左から高山702m、駒倉越え 味土野越え 高尾山、しばらく水平な部分があって右のほうにとがっているのが、金剛童子山。
その金剛童子の山麓にあるのが、ガラシャの里味土野。
その里の今日。
ここで二冬暮らされたガラシャさん 「信じとうありませぬ、ゼウスの神も御仏も」という心境だったろうと綾子さん。
こんなふうに書いてらっしゃいます。
「雪の降る前に城から食糧は届いた。米、味噌、栗、柿、干わらび、塩魚、干し魚などである。が、やはり忠興からの手紙はなかった。略 味土野で初めての正月が来た。昨年の正月は、めでたく正月をむかえたものをと、あらためて涙のこぼれる思いであった。
略 「お方さま、佳代には何の力もございませぬ。ただ祈るより・・・・。」「なにを祈ってくださるのです。一日も早く帰ることができるようにと祈ってくださるのですか。」「・・・いえ、佳代はその祈りよりももっと大切な祈りを捧げております。」「帰城するよりも、もっと大切な祈り?・・・それはどのようないのりですか?」「はい、それは・・・・もろもろのご苦難が、お方さまにとって、大きなご恩寵とお思い遊ばすことができますように、という祈りでございます。」「略 それより、帰城できるようにとの祈りの方がありがたいと思います。」「はい、その祈りは朝夕はもとより、機を織りながら、歩きながら、毎日欠かさずしています。でも、お方さま、人の一生は、苦難の連続かもしれませぬ。無事ご帰城なされても、また、別の、もっと大きなご苦難が待っているかもしれませぬ、、、」「・・・」「よくばあでれがおっしゃいました。苦難の解決は、苦難から逃れる事でなく苦難を天守のご恩寵として喜べるようになることだと・・・。」略 「わたくしには、ゼウスの神も御仏も信じとうありませぬ」
『細川ガラシャ夫人』三浦綾子著(1973~75年)
佳代とガラシャさんの会話
こんな囲炉裏を挟んで交わされたんでしょうか。
それはそれとして、織田信長を倒そうと今川の息子や徳川家康と手を組んでいたって女城主直虎の話、とても面白かったです。
さて、それが真実なら、ガラシャさん、ちょっと聞いてみたいんだ、あんたは知らされていたんかね、おとッつぁんから。
幽斎候、忠興の動向を知らせよとか命じられていたとか、そういうことは
トンネルを抜ければ、そこは雪国だった!
さて、あと二十キロ!
いえいえ、そういそがずとも、建物は逃げ隠れはしませんよ、
まず雪景色を楽しんでから行かれたらどうですか。
雪の命は短くて、 ですから、
雪国スポット① 赤い柿、白い雲と山、青い空、赤白青のそろい踏み
次にここ!
それから、和久伝の「森の中の家」、、安野光雅さんの絵と安藤忠雄さん設計の美術館。
文句なしの一級品です。四時半まで入館可能。これくらいの時間がしっとりとしていいですよ。
それにしても、和久伝の女将の桑村さん、ちりめん景気て゛栄えたんです。
山の村から降りてこられたのもこのちりめんがあったから。でもガチャンの衰えとともに傾いた料亭、京都転出によってその経営を立て直しなっただが、それにしてもようここまでやんなったもんですなぁ。
雪国人間のしぶとさなんですかねぇ。
♪たんごの町に松植えて一の枝には野村さん、二の枝には桑村さん、わしもなりたや三の枝、すととんすととん♪
機音の中に混じる宴会歌の手拍子が聞こえそうな夕景色。
(上 河島英子さん作 絵葉書)
これからゆっくりカニ!、ですな。
小さな村の年の暮れ!
ええ、本物ですよ、このイルミネーション。そういわれるのも当然です、
お月さんと、天の川と、雪解けの棚田と、え、雲があるのに星と月!
ありえなぁいファンタジーな世界が、今のカメラ事情では作れるんです、多重露光って機能は2~9枚もの写真を一枚に重ね合わせた撮影を可能にするんですって。これはもはや写真ではなく絵画です!これに、夕日が加えられれば、つきひーほしほいほいほい、サンコウチョウができるじゃありませんか。
ちなみにこの写真、ニッコールクラブ主催のコンテストで入選作なんです、撮影された宇野さんは世屋高原の自然をずうっとフォローされている写真家。
さて、このイルミネーション、多重露光作品ではありませんよ。
ことしもいろいろあった
大雨と観音さんのがけ崩れのこと、、
高齢や健康で介護施設に移っていかれたこと
一方で根付こうとする若い人たちの子供も元気に育っていること
気張ってきたなぁ、来年も頑張らんなん、、、
町のゴージャスなのとは正反対、けれども愛と希望のこめて今年も点してくれたものです。
それと、雪は現在の積雪30cm!初雪が根雪になるという「異常」事態です。
異常といえば新聞の丹後・丹波版、いわゆる「海の京都」のお悔やみ欄と赤ちゃん欄の19日。、
赤ちゃん3人に対してお悔やみ46人!12倍、少子高齢化社会の進行のものすごさを感じさせるなんともいえん数字です。
そんななかの「3」、小さな村の小さなイルミネーションのように輝く数字です。
二番雪の内山山塊。
「ちょっといいですが、まわれぇみぎぃ!していただけます?」
なにをさせるんかいのぉ、まぁええけど、よっこらしょっと!
これでええかいの!
「おおきにおおきに、、、【せや】の「せ」は「背なかあわせ」の「背」かもしれませんよ。五十河には古墳も多く発掘されていますから、こっち側から名づけられた可能性もあると思ったもんですから。」
ほうほう、なるほど、新宮谷とみょうが谷とは隣り合わせじゃからのう、背戸 といういい方もある。それに対して表戸。表と裏、入り口と出口、そりゃおもしろい。
さて、昔なら、その「背」に行くのは、このまま直進、尾根越えですけれど、現代はそうはいかず、ぐるりとまわります。
例年に比べて違うのは雪がはやい。スノーシューは確実に実行可能ですね。それと、柿がようけ残っていることです。
柿渋用の柿。本来なら九月ころには採集されているものですが、とんでもなく渋いのでまあこんなに赤くなっても、鳥たちも警戒して寄り付いていません。