京に海あり!
このフレーズ、去年一年、耳にタコができるほどたっぷり。
年明けていまは、京に雪国あり!
、、、ですよ!
◇大寒波がやってくる◇今期最強、北海道にあるような西日本では余り経験のない寒気が入ってくる、、◇大雪に警戒してください、備えは万全ですかと天気予報。

1月30日スノーシューの問い合わせに、これまではとりあえず受付させていただきます!と遠慮気味に返事させていただいておりました。が、これからは「OKです」自信を持って応えられます。
世屋・高山ガイド部会の活動ブログ
ツグミ!
ツバメが南に去ったあと、北から渡ってくるお客さん。
同じ渡り鳥。なのに、人との関係は大違い。
ツバメを見てよだれを垂らす人間はいないのに、ツグミをみて人はよだれを垂らす。

年貢を搾り取られた上にやってくる冬は、人間にとっても厳しい。狩猟、それは本能となって子どもの文化としても伝わっていた。
竹の弾力を利用した罠だ。「くーつー」 と呼んでいた、
止め木に触れた瞬間ついばもうと伸ばした首を絞めてしまうという仕掛けだから、いまになって考えて見ると、「くびつり」のことなんだろう。

仕掛けるのは、雪か野山を覆いそうな前日の夕方だ、餌は南天の赤い実をつかった。空腹と赤の魅力にツグミの警戒心は弱くなる。
捕れたのは食べた。おじいかおばあに渡すと、毛をむしってかまどで焼いてくれた。

経済も次第によくなり、そうまでして小鳥を食べなくてもよくなったので、その文化もすたれていった。
、、、とまあこんなことです。

ちなみにツグミの「つ」は鳴き声、「み」は、群れなす鳥、という説に説得力を感じます。
温かくて餌のある日本にやって来たとはいえ、今、大寒!
(上 NHK1/21)
週末は、強い寒波がやって来られるようです。スノーシュー、なんだかんだと気を揉みましたが、どうやら実施できそうな見込みです。
『漢字でおはなし』シリーズ 五,六年生 汐文社 刊
史実と体験、それを踏まえながら、夢のあるファンタジックなお話にしたててある、それがこのシリーズの特徴なんですが、このシリーズ、お話を楽しみながら、知らず知らずのうちに漢字に親しめる学習の要素も持つという優れものなんです。
書かれたのは丹後の海や川に住む妖怪ガ-タロに取材した『うちゅうでいちばん』(岩崎書店)の児童文学者・川北亮司さん。
さて、このなかの「明日を織る」というお話、これも、イメージが丹後発のお話なんですよ。

日本人はクズやカラムシや藤などの植物から繊維を取りだして糸にし、織り上げて衣類などにつかっていたのです。
それらの技術も用具も販路も、あたらしい繊維木綿が普及していくなか、、急速に廃れて姿を消していったわけです。
(上・下 川北亮司さん撮影)
ところが、その中の一つ、藤の織りもの、一九七〇年代まで、丹後の世屋にはそれを、暮らしの糧としておりつづけるお年寄りたちがいらっしゃったのです。
このお話、そのお年寄りたちと作者との出会いを元に大きく膨らませていただいたお話なんですよ。

四季のある国で、日本人は自然を恵みに変えて暮らしてきました。冬、雪は深くても、それは、地下に溜まって春からの米作りに大切な水になるのです。
雪を恨んだりはしませんでした、雪の下、春に望みを託して黙々と糸を績み織り続ける暮らし方、現代人にも重いものを問いかけているようです。
お子様におまごさんに、ご希望の方、本屋さんにお問い合わせください。
「此雪いくばくの力をつひやし、いくばくの銭を費し、終日ほりたる跡その夜大雪降り夜明て見れば元のごとし」。と『北越雪譜』で鈴木さん。
(↑2016,1/20)
越後塩沢で、越後上布などてびろく大きなお商売をやっていらっしゃたので、雪でも店はあけておかねばならず、雪との戦い、そりゃあそのご苦労は並大抵のことではなかったのでしょう。
(↑ 2011,1,26)
けれど、地球は水の惑星。
(↑2011,1,30)
「地球上の水の総量は、およそ14億km3、すなわち約140京トン」。
しかし、そのうち、雨や雪、河川や湖沼などの形で我々の周りにある真水の液体は、約0.014パーセントの量というじゃないですか。水の大半が、塩水で約97.5パーセント、淡水はたった約2.5パーセント。しかも、その大部分は極地の氷や地下水であったりするので、直接には触れることはないのです。
水が貴重品なら雪なんかもう宝物なんです、
たしかに不便は感じます。けれど、そんなときのおまじない、克雪 利雪 親雪、、、。+楽雪!
(↑2012/02/12 )
そう思えば、なんともいとおしくなって、家の中に閉じこもってなんかいられなくなってくるのが不思議です。
「水仙のうつむき加減やさしくてふるさとふいに思う1月」(俵万智※)

雪国北越旧・中里村(現十日町市)で施行されていた条例の中の文言です。
( ↑ 『北越雪譜』挿絵 鈴木牧之)
基本理念 – 雪対策は、村と村民が一体となって、克雪、利雪、親雪等の施策を長期的かつ総合的に推進することにより、すべての村民がはつらつとした活力ある村づくりを目指すものとする。(第2条)
いわば、雪を逆手に取った町おこし条例、

なかなか、いいですよ、克服する 利用する、親しむ、、引っ込んでいちゃあいけない引け目におもっちゃいけない、この名称を「雪国はつらつ条例」と付け、活性化を図った。この積極性が、教科書にも取り上げられるまでに評価された!よかったのはここまで、
ある塾の先生、生徒さんに教えているときに「え!雪国は、つら、い、よ、条例?」
編集者さんよほど「男はつらいよ」のファンだったための単なる誤植なのにね、なんですが、はからずも条例の本質的な意図を突いている『雪国は辛いよ』という間違い、
なんか、あらためて応援しようよという気持ちになるんですから、語り伝えましょうよ、わすれないで!
※京都新聞1/17 凡語
☆おっかさん居なくて大丈夫?
歌合、歌比べの朝のこと、これは優劣が付き力量才能が見極められる、今でいうコンテスト、オーディションみたいなもの、緊張して臨む小式部さんを冷やかす男。
▲お気遣いありがとう、でも私はわたしですわ!と小式部内侍さん、
「おほえ山※ ②いく野の道のとほければまだふみもみず天の橋立」

意地の悪い人はいつの世にも(^.^)小式部というのは、そのおっかさんの女房名が和泉式部さんで、共に宮中勤めをしていてその娘だから。そして、この歌は、おっかさんがご主人藤原保昌さんの任国・丹後に下り、離れて暮らしていた事情を背景に生まれた歌。
しかし、「ふみ」 とか「いくの」とか、「おほえ山」とか「天橋立」とかを用いて、この歌を踏まえて後に詠まれた歌(派生歌)※③の数の多さ、他に比類を見ないものでしょうそれもこのイジワルが元だったことを思えばなにが幸いするかわかりません。
◇大江山こえていく野の末とほみ道ある世にもあひにけるかな(藤原範兼[新古今])
◇ふみもみぬいく野のよそにかへる雁かすむ浪間のまつとつたへよ(藤原定家)
◇ことづてむ人の心もあやふさにふみだにも見ぬあさむつの橋(藤原定家)
◇おほえ山こかげもとほくなりにけりいく野のすゑの夕立の空(飛鳥井雅経)
◇おほえ山いく野の道の長き夜に露をつくしてやどる月かな(後鳥羽院)
◇夏草は繁りにけりな大江山こえていく野の道もなきまで(藤原忠定[新後拾遺])
◇草の原いくのの末にしらるらん秋風ぞ吹く天の橋立(順徳院)
◇ふる雪に生野の道の末まではいかがふみみん天の橋立(正親町院右京大夫[続拾遺])
◇思ふよりいとどいく野の道たえてまだふみもみずつもる雪かな(少将内侍)
◇おほえ山いく野の道もまだ見ねばただ恋ひわたる天の橋立(飛鳥井雅有)
◇大江山過ぎしいく野のなぐさめに日をわたるべき天の橋立(後柏原院)
◇かけていはば遠き道かは人の世も神代のままの天の浮橋(三条西実隆)
◇大江山とほしとみえしほどもなくいく野のすゑにかかる夕立(中院通勝)
◇たよりありて待たれし雲の上人もけふふみそむる天の橋立(細川幽斎)
◇恋ひわたる天の橋立ふみみても猶つれなしや与謝のうら松(松永貞徳)
◇浪の音に聞きつたへても思ふぞよふみ見ばいかに天の橋立(後水尾院)
◇さらにその天のはしだてふみも見じいく野の末にかすむ雁がね(契沖)
◇年をへて思ひわたりししるしにや今日ふみ見たる天の橋立(田捨女)
◇おほえ山いくへかすみて丹波路やいく野のすゑに春風ぞふく(清水浜臣)
ところで、、その親式部さんこと和泉式部さん、「丹後式部」と名のってもいいのですけれど、実は、その前に和泉守・橘道貞さんとむすばれていたため、残念ながら、丹後式部という女房名は生まれなかったのです。
さて、この塚は和泉式部さんの歌塚だとの言い伝え。
この歌を詠んだという金剛心院は、世屋谷の入り口にあります。
和泉式部さんが丹後に下ったのが、1013年・長和2年。約一〇〇〇年前。境内のタブの巨木は、その頃の歌詠みの様子を見ていたのでしょうか。

また、小式部さんの歌の才、親譲りと喜んでおられたことでしょうが、親子の運命はむごく、娘小式部さん、早逝されてしまいます。出産に伴うもの(1025年・万寿2年)だったとのこと。和泉式部さんが、娘小式部内侍を悼んで捧げた歌、
「とどめおきて誰をあはれと思ふらむ 子はまさるらむ子はまさりけり」
子供と親を置いて旅だってしまって、娘を亡くしたのがこんなに辛いのに、子どもを遺して逝った娘はどんなに辛いだろう、、
「暗きより 暗き道にぞ 入りぬべき 遙かに照らせ 山の端の月」
「天橋立」の歌と一緒に伝えていくことが、小式部さんへのお礼と供養かもしれません。
※①うた あわせ 【歌合】
※②◇おほえ山 旧山城・丹波国境の大枝山と丹波・丹後国境で酒呑童子伝説で名高い大江山、両説ある。どっちやねん、本当は?
※③千人万首 「小式部内侍 」から
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